Motion3: This house condemns the unfair editing of reality TV shows
訳:実生活テレビの偏った編集を非難します
○前提知識
リアリティーTVショー。これは訳さずに、左の通りにいうべきなんでしょう。芸能人じゃなくて、一般人の生活を収録した内容。構成や仕掛けにスタッフが介入することもありますが、基本的にはありのままを映すのがこの番組の特徴です。ドッキリとかだと馴染みがあるんでしょうか。海外で一般的なのは、たくさんの応募者から一部が残っていって、最後に成功者になるという構成。一番のアマチュアコックを決める番組で、優勝者にはレストランの出資のオファー殺到という芸人の頂上決定戦みたいなのがあるみたいです。
日本では若手芸人のギャラが安く済むからか、はたまた一般の人から敗者が出てしまう構造が国民性に合わなかったのか、今じゃ「あいのり」くらいしか残ってませんね。
私が「テレビで意図的な偏向や“やらせ”なんて当たり前でしょ」と思ってるタイプの人間なだけに、こういったピュアな感性のお題を肯定側で戦うのは心苦しいのですが…英語で検索すると、割とヒットするもんですね。世界は広い。
・問題の事例
具体例をあげたいなと思って検索してみましたが、自分の翻訳力に自信がなさすぎます。
実際に見て確認してほしいんですけど、とられた言動が、本人の意図とは違う使われ方をしているというのが多いですね。
1 軽いものでは、登場人物のキャラクターを誇張ないし、脚色して見せるような演出があるということ。場のノリで言った言葉を使って、高慢で勝気な印象に仕立て上げるとか。
2 見せるカット(映像の場面)の順番を入れ替えて、個人が他者に持っている印象を捻じ曲げるような演出もあるようです。配偶者に満足してないように仕立てるとか。もちろん、制作スタッフが、使用前に承諾を求めたり、説明をすることもなく、オンエアに至っているようです。
○方向性
・組立
個人の名誉が侵害されているということをまず言わなくてはいけません。具体例を出して、どういったものを規制するかも述べなければいけませんね。許可なく虚偽の内容で名誉を侵害するというのが妥当なところでしょうか。ぁ、もちろん日本でやっても意味ないです。
・肯定側
人権第一の立場で。放送の責任を追及していきましょう。特に若者や貧困者から募集者を募るようなタイプの番組では、訴訟に至るだけの資金力がない場合も多く、いいように使われるといった悲惨そうなケースを出していくべきです。でも、やっぱり権利だけでは弱いので実害がほしいところですね…職場の人間に距離をおかれたとか、絶縁されたとかになるんでしょうか。
※できれば訴訟が起きてて、泥沼化したみたいな資料があるとよかったんですが。見つけられませんでした。「問題があった」で終わってる感じのが多いです。あるいは訴訟の係争経過とかを晒すのは見苦しいからとか、記事としては退屈だからなのかもしれませんが。
番組が続いていてかつ、出演を強制されてはいない以上、参加者は納得して応募していて、それを望む視聴者もいる。そういった人々の権利を奪うことになるという立場でいいと思います。
ただ、肯定側は「放送禁止」の立場ではないので、「放送が困難になる」ということを証明しなければいけません。「書面があるとヤラセを容認することになり、番組の持ち味(ありのまま感)が損なわれ数字が落ちて~」そんな感じです。
で、やらせをでっちあげられるって立場をとってもいいと思います。契約書にサインしたのに、サインしてないとでっちあげるという番組つぶし(あるいは脅迫)に使われる可能性もあります。
○展望
TVを面白くするために事実をゆがめていいのか、この対策によって本当に参加者・視聴者・製作者各々の権利が納得した形で守られるのかというのが争点になるでしょう。
○資料
最終更新:2009年10月01日 05:12