タリバンとの和解

Rd4: THBT a settlement with the Taliban is the best solution to the Afghan problem


(タリバンとの和解はアフガン問題への最良の解決策である)

タリバンと和解すると考えられるのは、アフガン政府と、アメリカです。
アフガン大統領は和解を望んでいるようですが、うまくはいっていません。

*

1.問題点、現状分析

ターリバーン (طالبان Tālibān) は

、パキスタンとアフガニスタンで活動するイスラーム主義運動。1996年から2001年11月頃までアフガニスタンの大部分を実効支配し、アフガニスタン・イスラーム首長国(ターリバーン政権)を樹立した(国際的には一部国家を除いて承認されず)。日本では通常タリバン(またはタリバーン)と表記される。

ターリバーンの最高指導者はムハンマド・オマル。ただし2001年以降は生死不明である。


政権掌握


ターリバーンは1996年9月に首都カーブルを制圧し、国連施設に幽閉されていた元大統領のムハンマド・ナジーブッラーを引きずりだして公開処刑として惨殺した。カーブル制圧後、「アフガニスタン・イスラーム首長国」を建国したが、パキスタン・サウジアラビア・アラブ首長国連邦以外には承認されなかった。国際連合の代表権はブルハーヌッディーン・ラッバーニーを大統領とするアフガニスタン・イスラム国が保持しており、通称「北部同盟」として北部で抵抗を続けた。その後3年ほどでアフガニスタンの90%を支配下においた。


ターリバーンの国内支配


しかし、ターリバーンの支配はすべての音楽を禁止するなどイスラム原理主義に基づいた厳格なものであった。ターリバーンはパシュトゥーン人の部族掟「パシュトゥーンワーリ」に従い、パシュトゥーン人以外の民族の不満を招いた。このパシュトゥーンワーリは一部報道では実際にはイスラム教のシャリーアの代表的解釈とは相容れない部分があるとも言われている。

またアル・カーイダと接近してからは、その過激原理主義の影響を受け、パシュトゥーンワーリからも逸脱した、偏狭頑迷なイスラーム解釈をアフガーン人に押し付けるようになった。このことにより、アフガニスタン国民からの支持は低下した。

政策



ターリバーンは過度に今までの娯楽や文化を否定し、また公開処刑を日常的に行うなど、過激な活動をおこなった。これは市民に対する見せしめであると同時に、娯楽の無い市民を巧妙に操る手口であり、多い時には1万人もの見物客が公開処刑に詰め掛けたといわれる。

また女性は学ぶ事も働く事も禁止され、外出さえも認められなかった(外国人も例外ではなく、女性の国連職員は入国が許可されなかった)。

彼らターリバーンの統治メンバーらの服装は漆黒のターバンに黒と白のモノトーンの服装を組み合わせた独特のデザインでコーディネートされ、戦闘車両の多くもそれに準じた塗装が施されている。




タリバンとの和解を求めた記事(2008)


【11月18日 AFP】アフガニスタンのハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領が旧支配勢力のイスラム原理主義組織タリバン(Taliban)に呼び掛けた和解交渉について、タリバンの指導者ムハマド・オマル(Mohammad Omar)師らタリバン側からの前向きな反応は得られていない。米政府が17日、明らかにした。

 米国家安全保障会議(NSC)のゴードン・ジョンドロー(Gordon Johndroe)報道官は「われわれはオマル師が暴力を放棄し、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)とのすべての関係を絶ち、アフガニスタンの政府と憲法を支持する用意があるという兆候をまったく確認できていない」と語った。

 ジョンドロー報道官は「オマル師からの反応はまったくないばかりか、前週登校中の女子生徒がタリバンとみられる者によって酸をかけられた事件が発生したことなどを考えると、交渉を望む姿勢はくみ取れない」と述べた。

 さらに「タリバンが武器を置いて和解し、アフガニスタン社会において生産的な役割を担うことを期待しているが、不幸にもこれまで彼らは、無垢(むく)の市民や連合軍を日常的に攻撃してきた」と述べた。

 カルザイ大統領は16日、オマル師が和解交渉を受け入れるのであれば、オマル師の身の安全を保証する意向を明らかにした。大統領は「オマル師がアフガニスタン訪問や和解交渉を望むのであれば、わたしは大統領として(師の)保護に全力を尽くす」と述べた上で「国際社会が同意しない場合、彼らには2つの選択肢がある。わたしを排除するか、この国を去るかだ」と交渉への決意を明確にした。

 外国人戦闘員やアルカイダ戦闘員が参加しているといわれるアフガニスタンの反政府活動との戦いから抜け出すために、カルザイ大統領は数年間にわたってタリバンに対し、和解交渉を訴えてきた。一方のタリバンは、アフガニスタン政府を支援している多国籍軍が撤退した場合のみ、交渉に応じると回答してきた。(c)AFP/Dan De Luce




【ミュンヘン8日時事】アフガニスタンのカルザイ大統領は8日、ミュンヘン安全保障会議で演説し、国際テロ組織アルカイダとつながりがないことを条件に、旧支配勢力タリバンとの和解を図る意向を示した。

同大統領は「和解プロセスを呼び掛ける時だ」と強調。「アルカイダやテロネットワークの一部ではなく、平和で普通の生活を祖国で送ることを望むすべてのタリバンに、国づくりへの参加と帰国を呼び掛けたい」と述べた。

また、同大統領は国際社会に支持を求めるとともに、「支援がなければ悲惨な状況に逆戻りしてしまう」と危機感を訴えた。



アメリカ側

【ワシントン=有元隆志】米国防総省がアフガニスタンをめぐる米国の軍事戦略について、イスラム原理主義勢力タリバンと国際テロ組織アルカーイダの掃討に集中するようオバマ大統領に進言する秘密報告をまとめたことが3日明らかになった。AP通信などが伝えた。アフガンでの自由の拡大と民主主義の確立を追求したブッシュ前政権から戦略的な転換を迫るものといえる。アフガンの近隣国キルギスが国内にある米軍空軍基地の閉鎖を決定するなど米軍を取り巻く厳しい状況を反映した格好だ。

キルギスの首都ビシケク郊外のマナス空港にある米空軍基地は、2001年以来アフガンでの米軍の対テロ作戦の拠点となってきた。閉鎖されれば米軍にとって打撃となる。

国防総省のモレル報道官は3日の記者会見で、アフガンに駐留する米軍への補給上、同基地の存続が「極めて重要」と述べ、キルギス側の方針撤回に期待感を示した。

米政府はアフガンに夏までに3個旅団(約1万1000人)を増派することを近く正式決定する方針だが、増派の効果が直ちに出るとの見方は少ない。

国防総省が2日に議会に提出した報告書でも、昨年春と夏に起きた暴力行為が01年のアフガン攻撃開始以来、最高水準に達するなど、タリバンが攻勢に出ている一方で、アフガン政府は汚職の蔓延(まんえん)によって機能不全になっているとの実態が指摘された。

軍事戦略の立案を行う統合参謀本部がまとめた秘密報告は、こうした困難な情勢を踏まえ、米国が望む民主化をアフガンに強制することはできないと指摘し、アフガンとパキスタンの国境沿いで活動するタリバンとアルカーイダの掃討作戦に戦略目標を絞ることを強調しているという。

具体的には、パキスタンとの協力をより深めることが必要とし、テロ対策を目的としたパキスタン軍の強化支援策が盛り込まれている。同時に、アフガンの軍と警察の訓練にも、一層力を注ぐべきだとしている。

秘密報告は近くオバマ大統領に提出される。報告を踏まえて、政権としての長期的な戦略がまとめられるという。




2.メリット、デメリット(Gov側、Opp側・賛成、反対)

  • 賛成
 -アフガン人のタリバンの多くは生きるために戦っている → 外国からの勢力とは違い、本来は仲良くしたい相手 
  → アフガン人のタリバンも救われなければ真の平和は訪れない → つまり、和解することが重要

 -
  • 反対
 -軍人だけでなく、多くの罪のない一般市民の命や安全な生活を奪ってきた勢力との和解なんてナンセンスである。


3.2で出したメリット、デメリットに関する情報


現地の人々が、反政府武装勢力を「外国から来た過激グループ」と「アフガン出身の反政府勢力」に分ける感覚を持っている
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20090924/205405/



4.他国の例もあれば(日本中心で大丈夫と思いますが、海外の例も探してください)

09/10/01 nagata
うわぁ~~なモーションですな(笑)どちらかというと「アフガン政府が~」のほうがやりやすいのでは。
こういうモーションになるとどれだけ深い知識造詣を持っていて、それをそれだけ説得的に語れるかが勝負だと思う。
アーギュメントはそれぞれ2個ずつくらいで手を打って、あとは単語のリサーチと一つのアーギュを膨らませる論理展開を組み立てるという作業に専念すべきかもしれない。参考例とかも入れつつ。

というわけで微妙だけど、オポへの追加アーギュ
―対世界的に、タリバンのような団体と和解することで信頼を失う

お疲れ様です!!

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最終更新:2009年10月01日 03:46
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