望まない妊娠への養育費

By tacchi


Motion:THBT the state should force men to provide child support for unwanted pregnancies.(国は男性に対し、望まない妊娠への養育費を提供するようにさせるべきだ)

child support=養育費、unwanted pregnancies=望まない妊娠としました。



追記:プランについて

下記ののぞみ先輩のコメント(ありがとうございます!)参考にして、プランを作ってみました。


  • 男女の間に子供ができ、両者が話し合った結果母親がシングルマザーになることを決意した場合、男性は生まれてくる子供の養育費を毎月支払わなければならない。
  • 男性の養育費の支払いは、弁護士立会いのもとで誓約書を書くことで義務化させる。(弁護士を自分で探せない場合は国が用意、役所で紹介制にする?)
  • 男性が支払い拒否or途中で放棄した場合には、国からペナルティが課せられる(養育費より高額の罰金とか?)
  • 母親が父親に直接会って話し合いたくない場合は弁護士が代理人となる。(父親に前科があり会わせるのは危険、会うことで母親に重い精神的ダメージを与えかねない場合などは弁護士を代理人に立てられることにする。)
  • 子供が本当に男性と血のつながりがあるかどうか不明瞭なときは、DNA鑑定をする。費用は国が負担(でいいかな)。


こんな感じで作ってみましたが・・・男性が養育費をあくまで払わないと言った場合のペナルティをどうするかが難しいです・・・。
罰金を科すだけじゃ、それを母親に渡せば結局養育費払うのと変わりませんよね?支払拒否したとしても、最終的にお金を払わざるをえなくなるのだよ、ということでいいのでしょうか。
のぞみ先輩が言うように、妊娠に対しての養育費ってのは難しいと思うので、中絶した場合はこのモーションに当てはまらない(中絶費用は関係ない)ってことでいいでしょうか。



1 現状分析


養育費に関する情報(行政書士亀井事務所HPより)

  • 養育費とは

『養育費は別れた配偶者に支払うものではなく、子供のために支払われるものなので、どちらが原因で別れたか、財産分与の額、親権がどちらにあるかなどとは関係なく支払わなければならず、しかも、親と同等程度の生活保持義務があり、よく一杯のご飯をも分け与えるべきというようにいわれます。』

  • 支払期間と金額

『養育費は審判で決まるなら20才になるのが普通ですが、協議の場合、18才までということもありますし、22才という大学進学を意識した期間であることもあります。金額は最高裁判所のデータによると月当たり4万円から5万円が一番多いようです。』

  • 未婚の場合の養育費請求

『結婚しないで出産した場合においてその男性側に養育費を払ってもらいたい場合、その男性に認知してもらいましょう。認知を行ってもらわないと、扶養を求める権利やその男性を相続する権利がありません。婚姻しない男女に生まれた子は非嫡出子となります。
認知には任意認知、調停認知や、裁判による強制認知があります。
任意認知は戸籍法による届出です。つまり認知届を役所に出すことによって認知となります。
強制認知である裁判にまでなった場合、最近では血液検査やDNA鑑定が行われることもありますので、実際自分が親とわかっているなら任意の段階で認知されるのが人としての道ではないかと個人的には思いますしいたずらに拒否するのは時間と費用の無駄でしょう。もちろん、実際に親でないのなら否定することはまったく問題ありません。』



2 問題点


養育費の性質・支払率に関して(高橋剛志行政書士事務所HPより)

『養育費は「子供のためのお金」ですので、必ず支払わなければいけないものです。資力がないとか、借金で生活が苦しい状況であっても、必ず支払わなければいけません。そういった意味でも、夫婦間での話し合いで自由に決めることのできる慰謝料や財産分与とは性質が異なります。』

『一括で支払うのでもいいですし、分割払いでもかまいません。ただし、分割払いで支払うと決めた場合は、最初の何ヶ月間かは支払っていたけど、その後ぱったり支払いが無くなった、などというようなケースが後を絶ちません。』

『離婚してからまともに養育費を支払い続けているのは、全体の20%しかいません。8割の人はまともに養育費を支払っていないと言うのが現状です。』

『養育費の取り決めは裁判所でも利用されている「養育費算定表」(http://www.courts.go.jp/tokyo/saiban/tetuzuki/pdf/youikuhi_santei_hyou/youikuhi_santei_hyou.pdf)というものが基本となります。』

以上のことから、現状での考えられる問題点を挙げると、

  • 養育費不払い率が高い
  • 子供が私立に入学した、親が失業したなどのときは、養育費の額や支払方法が流動的になる
  • 支払う側の負担が大きい場合がある(男性が新たな家庭を持ち、経済的余裕がないなど)
  • 当事者たちだけで処理すると、途中から不払いになった、相手と連絡がつかなくなった、など問題が起こる




3 メリット&デメリット


メリット

  • 養育費の心配がなくなれば中絶が減る(かな?)
  • 養育費が確実に得られれば子育ての不安・負担減
  • 国が介入することで、養育費支払率upにつなげる
  • 養育費問題が当事者たちだけで処理されることで問題が起こるのを防ぐ


デメリット

  • 相手が収入がない・安定しない場合の支払が不確実→A/P 国が介入できるようになる。弁護士を通してのやりとりや、支払いを強制できる→支払いが保証される

  • 未成年の場合、どう支払うか
  • 養育費を介して男女間の関係が続く(もう関わりたくない、相手を信頼できない、というときはどうすれば?)



4 具体例

(Website 離婚スタイルより)

『「長女(15)が高校に入るため、元夫に養育費を請求したい」。三年前に離婚した女性(38)は七月、同センターに電話で相談した。離婚時には「顔も見たくない」ほど嫌い、養育費の取り決めはしなかった。元夫は再婚して子どもがいるという。
元家庭裁判所調査官の相談員は「子が成人するまではいつでも請求できる。新しい子がいても、養育費負担の義務は変わらない」と丁寧に説明。(1)円満な話し合いができるなら、養育費を取り決め、証明力の高い公正証書をつくる(2)話し合いができないか、合意に至らないなら、家裁で調停を−と方法を紹介した。
後日、女性から感謝の電話があった。「養育費の額に大幅な差があった」ため調停を申し立てたという。』

『調停離婚をしても、養育費が支払われない例も多い。そんな難問にセンターの限界もみえる。五年前に調停離婚をした女性(39)は「二年前から養育費が支払われていない」と相談。センターの勧めで、女性は給与差し押さえの強制執行を進めたが「元夫に会社を辞められた」。途方に暮れる女性に対し相談員は「しばらく様子を見て収入ができてから、再度の話し合いをするか強制執行を」と助言するしかなかった。』

『養育費の支払いが一年滞ったため相談した女性(37)は、調停を勧められたが「相手の経済状況が悪い。いくら回収できるか分からないのに、自分の勤務先を調停で休めない」とあきらめた。この女性は「公的機関の介入で、養育費をもらう側の労力や負担を減らしてほしい」と希望する。』




5 海外のニュース

boston.com newsより2006年3月の記事The entrapments of unwanted pregnanciesから。()内は要約。

If a woman gets pregnant, she has the option to raise the child, terminate the pregnancy, or have the baby and put it up for adoption. If she wants to raise the child and asks for child support, the man has no options. Dubay is paying $500 a month to a former girlfriend who, he says, assured him she couldn't get pregnant because of a medical condition.
(女性が妊娠した場合、生む、中絶するなど選択肢があるが、もし彼女が子供を生みたい、養育費がほしいと望んだ場合には、男性には選択の余地はない。→養育費を払わなければいけない。)

Men's complaints of unfairness in such cases generally find little sympathy. ''If you don't want to support a child, use birth control or keep your pants zipped" is the typical response. Of course, this is uncannily similar to the arguments of abortion opponents who say that except in cases of rape, women have plenty of choices before they get pregnant: not to have sex, or to use birth control.
(男性が不公平だという意見に同情する声は少ない。「養育費を払いたくなければ、避妊するかズボンのジッパーを下ろすな」と言われるのがオチ。だが同様に、中絶に関する議論においては女性にも選択肢はたくさんある、と言われる。性交渉しない、避妊する、など。)

The ''equal protection" argument is complicated by the fact that men and women are not biologically equal with regard to reproduction. Terminating an unwanted pregnancy is not only an issue of freedom from financial obligations but also of bodily autonomy, which our society has always valued more highly than property rights.
(生殖ということについては、男性と女性は生物学的に平等でないから話がややこしくなる。望まない妊娠は、財政上の義務からの自由だけでなく、身体の自由の問題もからんでいる。)

Nonetheless, for a man to give up a quarter or a third of his net earnings for 21 years is no trivial burden. It means a radically altered lifestyle, including reduced opportunities to have a family if he meets a woman with whom he wants to raise children.
(21年もの間(子供が成人するまで)養育費を払うのは男性にとって大きな負担であるし、将来男性が別の家庭を築く機会も奪ってしまう可能性がある。)

Yet a single mother is not obligated to seek child support from the father. In 1999, according to the Census Bureau, more than half of never-married mothers with young children had no legal child support award. Many of those women say they don't seek child support because they don't want the father to pay or to have any contact with the child, or because paternity has not been established. (The state cannot compel the mother to identify the father or sue him for support against her wishes, unless she seeks welfare benefits.)
(シングルマザーは養育費を積極的に求めない。父親と子供にコンタクトをとらせたくないと思ったり、そもそも父親という確信がないときもある。人口調査局によると、1999年の時点で子持ちで未婚の母の半数以上が合法的な養育費を受け取っていないらしい。国は母親に、父親を認識したり養育費を求めるよう強いることができない。)

Sometimes, male complaints about women who get pregnant and ensnare men have strong overtones of misogyny -- just as female tirades about men who cut and run easily turn to male-bashing. But not all women, and not all feminists, think alike. Feminist attorney Karen DeCrow, a former president of the National Organization for Women, has written that ''autonomous women making independent decisions about their lives should not expect men to finance their choice."
(男性に養育費を請求し、もらえなければ男性を非難(男性が女性嫌悪になるほど)する女性もいるが、男性の経済面に頼らず自立して生きる道を選ぶ女性もいる。)







参考資料


行政書士亀井事務所HP
http://www.gyoseisyoshi.com/youikuhi.htm#toha

高橋剛志行政書士事務所HP
http://takahashi-gyosei.blogdehp.ne.jp/

離婚スタイル
http://www.rikon-style.jp/



09/10/01 nagata
まず「妊娠への養育費」って時点でブっ飛んでるよね。最初は中絶費用の援助とかも指すのかと思ったんだけど、どうもうまくいかない。セットアップが大変だわ。

プランとしては、「望まない妊娠をさせた男性」は、「その女性が結婚することなく一人で産み育てるという選択をした場合」に「養育費を支払う」と…こういうことかな??
でないと養育費支払う意味ないもんね。
難しいのは「望まない妊娠」の定義かな。わざわざunwantedという言葉を使ってるのにと考えるとちょっと気持ち悪いけど、
単純化して「シングルマザーとしてやってくなんて普通unwantedだよ!」(↑の定義で説明しきれたことにする)でもいいかな?

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最終更新:2009年10月01日 14:13
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