体育選択制

By tacchi


Motion:THW make fitness class optional in schools.(学校で体育を選択性にする)


日本についてです。"school"の定義は、公立の小学校~高校としました。大学はすでに体育が選択性のところが多いので。
余裕があれば海外についても調べてみます。
意見等あれば書き込みお願いします。



追記:プランについて


のぞみ先輩、コメントありがとうございます!!
プラン作ってみました。

  • fitness class・・・保健体育での「体育」の分野。身体運動を主とした授業。(保健は必修)
  • optional・・・授業自体を選択制にする。取らなくても進級・卒業できる。
  • school・・・公立小学校~高校(私立も含めてok?)

  • 新学期が始まる前に希望調査をし、体育と取るかどうか決める。体育をとった人は、そうでない人より授業が一コマ増える。(体育・美術・音楽などから選ぶようにすると、なんか面倒くさくなる気が・・・。)
  • 体育教師が体育を指導する。
  • もし学期途中から体育を受けたくなった生徒がいた場合は、途中参加可能。(逆にやめたくなった場合はやめさせていいのだろうか・・・?)
  • 運動会の練習は全員参加にする?


まだ考えるべき項目がありそうな気がします。みなさんのアドバイス待ってます。




1 現状分析


学習指導要領から、体育を実施する目標(文部科学省HPより)

『心と体を一体としてとらえ,運動や健康・安全についての理解と運動の合理的な実践を通して,生涯にわたって運動に親しむ資質や能力を育てるとともに健康の保持増進のための実践力の育成と体力の向上を図り,明るく豊かな生活を営む態度を育てる。』


日本では小学校~高校まで体育は必修となっています。
多数の種目がありますが、学習指導要領で必修と定められている種目は少ないようです。
種目の内容は、ゲーム、器械運動、水泳、表現運動(ダンスなど)、陸上運動、ボール運動、体つくり運動(ストレッチなど)があります。



2 問題点


体育に関するさまざまな意見(MSN相談箱より)

『体育の時間が苦痛でした。教師の指導方針も嫌でした。跳び箱の上で前転が首を痛めそうで怖いという心理なのに、居残りでマット前転をしつこいくらいさせられました。成績のいい子と差をつけられるのが苦痛です。水泳も「鼻に水が入って痛い」ということを理解されませんでした。「こわい」「鼻を水につけられる」の2つのレベルで分けられるのが苦痛でした。』

『自分は走るのが遅く、ドッジボールは下手で、逆上がりもできなくて、二重跳びもあまりできなくて、ほとんど泳げなくて…でも体育を休もうとは思わず、できるまで練習して、少しずつ出来るようになると、すごく嬉しかった。体を動かすこと自体は嫌いじゃないです。みんなでわいわいやったのがよかったのです。
芸術家にならない場合や大学の受験に関係ない場合の、音楽や図工も無駄ですか?一流の会社に勤めてる人は高学歴ですが、小学校の勉強が役に立ったという自覚はどれほどあるでしょうか?覚えてない存在は意味がないようで、本当は今に至る為の大切なものだと思います。』

『まず、出来るか出来ないか、これを知る事に、大切な意味があると思います。体育が得意な子は、そのことをのばしていけばいいですね。苦手な子は、努力すべき目標となるわけです。もし、苦手な子が体育をしなくなったら、鉄棒やマット運動を自宅でするわけも無く、逆さ感覚も身につかないし(これは小さいうちしか身につきません)、体を丸める事、指を開いて体を支える事、握力を鍛えること、そういう基本的な能力が全く伸びなくなってしまいますよ。これは、日常生活に必要な事ばかりです。』

(群馬県立女子大学神山教授の意見より)

『生徒たちの多くは、体育実技の時間が他の授業より楽しいと思っている。しかし、これは遊びの要素が多いためであり、必ずしも有意義であるという意味ではない。机に向かっている時間に対する息抜きの時間として受け入れられているのである。これは体育実技の中での嫌いな種目の第一位は、一人ひとりが頑張らねばならない長距離走であり、好きな種目の第一位は、適当にさぼることのできる球技であることから推測できる。』

『体育教師は運動やスポーツを得意とする生徒ばかりでなく、得意としない、好きとしない生徒にも対しなければならない。体育教師の使命はこのような生徒をも、得意とし、好きとなるように指導することにある。』


以上のことから問題点は、

  • 体育が苦手な子供の精神的苦痛
  • 指導教師の質
  • 体育が子供の将来に対して有益かどうか

などが考えられると思います。



3 メリット&デメリット


メリット

  • 体育の苦手な子供の精神的苦痛がなくなる
  • 親の、子供のいじめや劣等感への心配も軽減される
  • 体育を選択しない子供は、体育以外の教科を学ぶ時間が増やせる
  • 選択種目をいくつか設ければ、子供は自分の興味や能力に応じて運動できる

デメリット

  • 体力不足の現代の子供が運動する機会が奪われる
  • 集団行動や、ルールを守るなど、社会的な面での教育ができなくなる
  • 体を動かすことの楽しさや、健康増進など、生涯にわたる運動の大切さを教えることができなくなる



4 具体例


『小学校体育における選択制授業導入に関する研究』(http://ir.u-gakugei.ac.jp/bitstream/2309/41605/1/13411691_48_13.pdf)から

選択制授業の良い点について教師のアンケートより(複数回答)

『生徒が意欲的・自発的に学習に参加できる(85%)、生徒が運動の楽しさをより深く味わうことができる(84%)、生徒が運動技能をより高めることができる(59%)、生徒は個性を生かし、自分の好きなスポーツ、得意なスポーツを見つけるきっかけとなる(62%)、選択制授業では、施設・用具を工夫して使用しなければならないので、場の工夫につなげることができる(51%)』

選択制授業の悪い点について教師のアンケートより(複数回答)

『生徒が希望どおりに運動種目を選択できない場合がある(85%)、施設・用具が不足している(73%)、教師の数が少なく種目数が限られてしまう(89%)、教師が同時に2種目を指導する場合などに、安全面への配慮が難しくなる(86%)、教師が一人で2種目を指導する場合などは、技術面の指導が十分に行えない(78%)』

選択制授業で工夫している点について

『学習集団の編成を工夫している、男女共習にしている、ティームティーチングを取り入れている、学校や地域の特色を生かした種目を取り入れている』

研究のまとめより

『生涯スポーツとしての学校体育を考えるとき、小学校体育に選択制授業を導入すべきかどうかは、・・・ボール運動領域での、バレーボールを中心とした「ネット型」の運動種目導入に可能性があると思われる。
選択制授業は、自発的な学習を目指した、カリキュラム、単元計画、そしてその実施における指導があって、はじめて実現の可能性が生まれるとともに、「できるだけ多くの運動を身につけさせたい」という量的な学習観でなく、「一人一人の学習者が何を学びたいかを学習者自身に明確に分からせ」生活に結びついた「使える」問題解決力を育てる学習観への転換こそが、選択制授業の導入と実現の成功の基本条件となるのではないだろうか。』



参考資料

文部科学省HP
http://www.mext.go.jp/


MSN相談箱
http://questionbox.jp.msn.com/qa2903726.html(小学校で、音楽や図工や体育の時間があるのはなぜですか)
http://questionbox.jp.msn.com/qa1393739.html(小学校の体育は必要なのでしょうか?)

ネットボール資料室/神山研究室
http://www.gpwu.ac.jp/door/kamiyama/kamiyama.html

東京学芸大学リポジトリ
http://ir.u-gakugei.ac.jp/

09/10/01 nagata
①体育科自体を選択科目にする
②体育の中での種目を自由に選択できるようにする

…どっちだろうね??
まあ、①かな。うーん、普通に考えたら無理だろwって感じだけど①ってことで以下書きます。②のほうは大丈夫でしょう!ということで(笑)

●プラン
―体育と保健は峻別、体を動かす方のみ選択制(のがいい、ような…)

●デメリット追加
―(特に小学生の場合、)選択するのは親じゃないのか?(そこで親子の間にヘンな確執が生まれそうな気もする)
―息抜きがなくなってしまうのでは?


うーん、なんかこう、ぱっとしないけど(=。=;
お疲れ様です~~

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最終更新:2009年10月01日 14:13
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