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東北大学、ピロリ菌除菌による糖尿病の一亜型の完治に成功

2009年07月18日 - 日経プレスリリース


 東北大学大学院医学系研究科創生応用医学研究センター・片桐秀樹教授、分子代謝病態学分野・岡芳知教授らの診療チームは、ピロリ菌(Helicobacter pylori)を除菌することで、糖尿病の一亜型であるB型インスリン抵抗症の症例を完治させることに成功した。この成果は、英国医学誌ランセット(7月18日号)に掲載予定である。

 B型インスリン抵抗症はB型インスリン受容体異常症ともいわれ、日本糖尿病学会の糖尿病成因分類でIIIB(6)に属する糖尿病の一亜型である。インスリンはインスリン受容体に結合し血糖値を下げる効果を発揮するが、この疾患では、そのインスリン受容体に抗体が作られてしまうことにより、インスリンが受容体に結合できず、インスリンの働きが悪くなる。このため、インスリンの効かない糖尿病となり、糖尿病治療薬の効果も極めて乏しい。一方で、一時的に抗体がインスリン受容体から外れた場合などに、急激な低血糖を生じる。他の自己免疫疾患との合併例も多い。これまで確立された治療法はなく、高血糖と低血糖を繰り返す難治疾患として知られている。

本診療チームは、このB型インスリン抵抗症と特発性(自己免疫性)血小板減少症とを合併した症例にピロリ菌の除菌を行ったところ、糖尿病は正常化し、非常に悩まされていた低血糖発作もなくなり、インスリン受容体に対する抗体も陰性化したことを見出した。
本症例は、治療後1年以上を経ても、糖尿病や低血糖症の再発の兆候はなく、完治したものと考えられる。このことは、ある一部の糖尿病の原因として、ピロリ菌の感染が関与していること、さらに、それを除菌することが、根治治療になりうることを示したものであり、同じ疾患に悩む世界中の患者にとって、大きな福音となることが期待される。

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最終更新:2011年09月17日 10:56