気付かされた想い2

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…このまま欲望に身を委ねてしまえば…どれ程楽になるだろう……
クラスの奴の前だろうと、
その背中に腕を回して、
目一杯抱き締めて、
耳元で甘く、
『愛してる』
と、囁ければどれ程良かっただろう。


『気付かされた想い2』


「かっがみ~んvv」
何時の間にか私の胸元にすっぽりと収まってるこなた…。
そんなコイツが…私の葛藤など知るはずもない…。
「離れ…ろっ//」
軽く振り払っても尚、私にしがみつくこなた。
毎日のように繰り返されたコイツとのやり取りだった…なのに…
ソレが幸せだったのに……今は物足りない…。


ス・キ


キ・ラ・ワ・レ・ル



何回も浮かんでは消えていく二つの言葉…。
脳内で回数も判らないぐらい繰り返された二つの言葉…。


好き
こなたが好き
こなたを一番愛してる


ヤバい……本格的に私の理性が効かなくなってきた…そんな時に限ってコイツは……


「ねぇねぇかがみ、『キス』しよv?」

猫口、上目使い。

限・界・だっ・た。


キ・ラ・ワ・レ・ル


刹那の空白の後、私が視界に捉えた光景は、呆然とした表情で床に尻餅を付いたこなたの姿だった。
…何が起きたのか…瞬時には判らなかった……
…違う……理解したく……認めたく…なかったのかも…

『私』が『こなた』を突き飛ばしたという現実を。

何??何が??何故??何で??
訳が判らなかった…。
さっきまでは冷静だったはずの頭は逆に熱くなって混乱して、
動かなきゃ、こなたを助けなきゃいけないはずの身体は凍り付いたように全く動かない。

そのまま呆然とこなたを見下ろしてると、
「か…がみ…??」
と、弱々しい声色で私を見上げてきた…。
「~~~……ッ」
クラス中の視線が痛い…
けれど…今の…動揺を含んだこなたの視線は…それよりも…

遥かに痛く、

遥かに辛く、

遥かに苦しく、

遥かに怖かった。

私は視線を逸らし……其処から逃げ出した…。
名前も覚えてない人の私を呼ぶ声が聞こえた気がする。
ソレでも…私は怖くて……其処から逃げ出した………。
横を通る時に見たこなたは……未だに呆然とした表情で…ポツリポツリと何かを呟いていた…。

ザワザワとした喧騒から遠ざかっていくのと同時に、無機質なチャイムの音色が始業の時を学校中に響かせた。


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  • うがぁ〜!!!

    なんという絶妙なタイミングで内容が終わってるのだ(>_<)

    続きが、めっさ気になります!!! -- チハヤ (2008-12-20 10:31:21)
  • 作品が進むにつれて更に続きが気になってしまって・・・作者の読者を離さない策略に嵌ってる -- kk (2008-12-07 00:39:57)

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