二つの結婚宣言

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二十一世紀も半ばを過ぎた、とある年の四月のこと。

ここ陵桜学園では、今年もたくさんの新入生を迎え入れました。
これも毎年このために、とばかり、校内の桜は、今を盛りと咲き誇っています。

花の香とともに、下ろしたての匂いを制服に纏わせ、新入生たちが校庭をそぞろ歩く中で、
仮にもしこの場に、五十年前のことを憶えている者がいたとすれば、
ここにいる二人の少女を見て、ハテどこかで見たような、と、首を傾げたかもしれません。

「いい陽気だね~、こんな日には縁側で渋茶だネ、お姉ちゃん」

ツインに結んだ青い髪が春風に軽くなびいて、涼しげな目もとを今は眠そうに細めながら、
ポカポカ陽気を満喫している、こちらは妹のほうです。

「やめなさいよ。もう少し女子高生らしいセリフはないの?」

澄んだ碧眼も鋭く、ピシリと応えるのは姉のほう、こちらは、やや不機嫌そうに見えます。

「っああ、もう!」

膝まで届くスミレ色の髪は、量が多いうえに癖が強く、桜の花びらが絡まり放題に絡まって、
彼女が身震いするたび、はらはらと宙に舞い散ります。

「ほらほら、取ってあげるヨ」

なおも残る花びらを、妹はまるで毛繕いでもするように、丁寧に取ってゆきます。
スラリと手足の細い、長身の妹に比べて、姉はその肩までしかない背丈です。
ついでにニマニマと頭など撫ぜられては、姉の威厳に傷が付くとでも思ったのでしょう。
いかにも面倒見よく、着慣れない妹の制服の、襟を直してやるなど、
姿かたちは似なくとも、先ずは仲の良い、双子の姉妹といえます。

この姉妹も、今年の新入生です。
種子島宇宙港で働く母親のもとを離れ、四月から、新たな生活を始めたばかりなのです。

見るもの皆新鮮な学園生活の中でも、この姉妹には、真っ先に訪れたい場所があったのです。

《図書資料室》

・・・・・・・・・・・・
『 COMMAND 』
「Mode selection,“search”!」

『 KEY WORD 』
「“映像サンプル”,“記念写真”,“卒業アルバム”・・・・ええと、卒業年次は・・・」

最後に入力したのは、姉妹の父親の名前でした。

「どんなかナ~、高校生のおとーさんって」

・・・・・・・・・・・・・
『 FILE OPEN!(立体映像 再生) 』

「「ぷっ!! ぶわはははははは!」」

石油に代わる文明の推進剤となった、ヘリウム3を地球へもたらす、月面往還船の船長を務める
姉妹の父親というのは、宇宙放射線に焼けた精悍な顔が、いかにも熟練の宇宙船乗りらしい、
苦味の利いた男ぶりが印象的でした。
ところが目の前に現れたのは、力のこもった眼差しこそ、壮年の今を想像させるものの、
それがいかにも強がりに見える、どこか繊細な印象ばかり目立つ少年でした。

箸が転げるのも可笑しい年頃のこと、あまりのギャップの大きさに、姉妹は容易に笑いが
納まりませんでした。

「いやいや驚いたネ、おとーさんってば、かがみおばあちゃんソックリだわサ!」
「ホント意外!、カワイイじゃん」
「あ、ほらほらコレ~、おかーさんのもあるヨ」

両親ともに、この陵桜学園の卒業生です。
仲の良い母親たちに見守られつつ、付き合い始めたのは生まれて間もなくから、ということで、
この頃、既に古女房の貫禄さえ備わった母と、それに不服顔ながら満更でもなさそうな父とが、
共に過ごした、二度とない青春の日々が、そこには記録されていました。
姉妹は笑い転げつつも、優しく抱きしめてもらったような、温かな気分になりました。

それは、姉妹が祝福されて生まれてきたという、何よりの証拠だったからです。

「良かったね。お父さんもお母さんも、幸せそうだよ」
「むっふっふ~ 眼福眼福。これはやっぱり、おばあちゃんたちのも確かめないとだわ。」
「この学校の出身なんだよね、二人とも」

入学早々こんな場所を訪れたというのも、姉妹には、是非にも確かめたいことがあったのです。

「もーどせれくしょん、さーち! っと・・・・・ あらら、紙の資料は根こそぎ別保管だわ」
「別棟の保管庫みたいだね。さ、お遊びはおしまい!これからが本番だよ」

☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★

話は数日前に遡ります。

親元を離れての慣れない暮らしに、姉妹があえて踏み切る決心をしたのも、
ふたりの祖母たちのことがあったからです。

ふたりとも近年、辛い別れを経験していました。
「潮時」とは男にとって、「若さゆえの過ち」以上に認めがたいものだったのでしょう。
老いの衰えゆえに、もはや現役の職業人で通用しないことを悟った良人たちは、
まるで萎れるように、相次いでこの世を去ったのです。
いずれも彼女たちにとっては、苦楽を共に分かち合った、かけがえのない人生の同志でした。

今までそうしてきたように、今度の悲しみも、ふたりは力を合わせて乗り越えました。
詰まった思い出に押し潰されそうになる、今までの家を思い切って手放し、
桜堤を近くに臨む街に、新たに住まいを求め、ふたりは今年から、同居生活を始めました。

そして、親元を離れた姉妹の下宿先となったのが、この家だったのです。
毎日孫娘たちを相手の、何でもない日常のおしゃべりこそが、
ふたりにとっては、何よりの慰めとなったのです。
この日も、入学を控えた孫娘たちに、かがみが高校生活の心得などを聞かせています。

「高校に入ったら、何よりいい友達を見つけることね。高校時代の友情は一生モノになるんだよ。
 あんたたちも、姉妹でつるんでばかりいないで、一生付き合える友達を見つけなさいね」
「「は~い」」

姉妹にとっての“かがみおばあちゃん”は、いつも躾に厳しく、時に怖い存在でしたが、
本当は人情に篤く涙もろい、優しいおばあちゃんでした。

「(ニマニマ・・・・)」
「何よ、こなた。言いたいことがあるなら・・・」
「キミたち、愛だヨ、愛! 友情は勿論、一生モノの愛も見つけたまえヨ!」

“こなたばーちゃん”の方といえば、いつも弾けた子供っぽい言動で“現役”の子供である
姉妹でさえ、しばしば呆れさせていましたが、時々キラリと大切なことを教えてくれる、
不思議なおばあちゃんでした。

「ちょ!おま!何を・・・」
「「きゃーーー」」
「だぁーッ、もうっ、あんたたちには、まだ早いわよっ!」

入学に備え、ばたばた慌ただしくも、新しい生活を楽しんでいた、ある日のこと。

「お姉ちゃん、お姉ちゃん」
「あーあ、何やってんのよ。家探しなんかして」
「いやサあの時の、かがみおばあちゃんの慌てっぷりがフツーじゃなかったからさ、
 もしかしたら高校時代のアレやコレや、出て来やしないかと思ってネ」
「ほろ苦い青春の思い出を暴こうってわけ?そりゃまた悪趣味だわ」
「と言いつつ、手伝ってくれるお姉ちゃん萌え~」
「あんたこのウチに来てから、こなたばーちゃんに染まってない?」

春の陽気に誘われて、二人の祖母が散歩に出かけている間に、姉妹の探検が始まりました。

「うっわ、古いマシン。キーボードがヴァーチャルじゃないヤツなんて、初めて見るわ」
「おまけに、文字の並びが旧規格だわサ。お姉ちゃん、動かせる?」
「む、easyway!」
(・・・・・・・・・カリカリカリカリ・・・・・・カリカリカリ・・・・・・・・)
「ったく、たかがOSの起動に何秒待たせるのよ!昔の人は、よくこんなの仕事に使ったわね」
「まあまあ、お姉ちゃん」

「ダメだ、SDもDVDも、みんな腐ってる」
「五十年も保たないんだネ、こういうモンは」
「HDDはどうだろ・・・」

・・・・・・・・・・・・・・
「やっぱりこういう時、頼りになるのは紙なのかナ?」
「ちょっと退色してるわね。制服なんかもうピンク色・・・」

其処に集められたのは、こなたとかがみが共に過ごした、青春の思い出でした。

「コレ、つかささんだよネ」
「こっちは、みゆき先生だね」
「高校の時からの付き合いなんだネ、みんな」
「一生モノの友情、ってわけね」

それぞれ老後の気楽さというのか、この頃では、四人でこの家に集まって、
賑やかに過ごすことが多く、姉妹ともすっかり仲良しになっていました。

この四人を通じて作られた人の輪が、影に日向に、姉妹を今日まで守り育ててきたのです。
そのルーツとなったのが、四人で築いた高校時代の友情だったというわけです。

「これ体育祭ね。へぇ~、こなたばーちゃん、足速かったんだ」
「今でもたまに、ものすご~く速いヨ」
「『砂にもツッコむ』??? かがみおばあちゃん、顔面で砂掘ってるけど・・・」
「あ~、この頃から、前のめりに生きてたんだネ・・・」

「この海水浴場どこにあるの? 聞いたことないわサ」
「search!っと、あらら、海面上昇で二十年前に水没してるわね」
「かがみおばあちゃんったら、キュートながらもちょっぴりグラマラス、たまりませんなァ、
 ぐふふふ」
「そーゆー眼で見るのやめなさい・・・ むぅ~、こなたばーちゃん、Flat&Slim・・・」
「お姉ちゃんそっくり」
「おだまりっっ!!」

「あははは、つかささん、鹿に襲われてる」
「恋愛みくじ?昔からあったんだね、こういうの」
「この建物なんだろ?ただのビルだし、観光名所でもないみたいだけど」

「これって、今でも時々話題に出るよね?」
「ああ、文化祭のチアリーディングでしょ? コレのことだったんだ、カッコイイ~!」
「へ~、なかなかやるじゃん、皆さん」
「きっと、一生の思い出になったんだネ」
「こんな思い出欲しいよね、私たちも」

時代は違えど同じ年頃のこと、姉妹は祖母たちの思い出を追体験する、ちょっとした
タイムトリップに夢中になりました。

しかしやがて、ある写真にたどり着きました。
それは、おそらく卒業の日に撮られたと思われる、一連の写真でした。

「やっぱり、おばあちゃんたち、ふたりでいる写真、多いね」
「そうだネ」
「仲良かったんだね、昔から」
「うん・・・」

高校で過ごす、最後の日。
教室、屋上、渡り廊下、グラウンド・・・
それぞれに思い返すのは、過ぎ去れば二度と帰ってこない、かけがえのない日々のこと。
ふたりが遺したその写真の中から伝わってきたのは、底抜けに明るくも、どこか悲しい、
切なげなイマージュでした。

卒業すれば、共に過ごせる時間は確実に減る。
写真の中のふたりは、そんな孤独の予感に震えているように見えたのです。

姉妹の心に、小さな不安が芽生えました。
そしてそれは、まるで染みのように、徐々に心の中に広がっていったのです。

やがて祖母たちは帰宅しましたが、姉妹は、いつものように接することが出来ず、
夕餉の食卓も、その日は何やら会話も気まずく途絶えがちで、祖母たちが顔を見合わせるのにも
気づいたものかどうか、姉妹は後片付けもそこそこに、早めに二階に引き取りました。

その夜のこと。

二階の姉の寝室に、姉妹の姿を見ることができます。
妹はベッドに腰掛け、小さな姉を膝の上に乗せて、抱きかかえるようにしています。
甘えたがりの妹が、体格で姉を追い越してしまって以来、姉妹はふたりきりの時、
よくこんな格好で過ごしているのです。
いつもなら不承不承、このスキンシップを受け入れる姉ですが、今夜はむしろ自分から妹に
身を預けているように見えます。

「おばあちゃんたちも、あれから先、別々に進学して、就職して・・・・」
「せっかく仲良くなっても、環境が変われば、もうそれっきりなのかもね」

自らが選んだそれぞれの道には、今までとは違った人間関係があります。
その中で、自分の居場所を見つけるには、それ相応の苦労が必要になります。
皆、それぞれの居場所を守るために一所懸命に奮闘し、あるいはそれによって人として
成長もしてゆくのですが、どうしても、過去の人間関係は遠いものになってしまいます。

こなたとかがみも、結局は別々の人生を選択しました。
ふたりで育んだ想いも、繰り返し押し寄せる日常に流されて、古ぼけた日記の一ページのように、
色褪せてしまったのではないか。

「切ないよネ。サヨナラだけが人生、なんてサ」
「いくら仲良くしていても、結局はいつかみんな、お別れすることになる・・・
 私、初めから友達なんか、ほしくないよ」

姉妹がいままで当たり前のように信じていた、人の縁というものが、
ひどく空しいもののように思えてきました。

「結局はふたりとも、別々に結婚しちゃったんだよね」
「そのおじいちゃんたちも、今はもういないしね。
 それに昔の知り合いも、何人も残っていないって、こないだ言っていたわ。
 今はおばあちゃんたち、一緒に暮らしてるし、つかささんや、みゆき先生も、
 まだ元気だからいいけど、あと何年、みんなで一緒に過ごせるのかしら・・・」

みんな歳相応に、近頃では体調を崩すことが多く、残り時間の少なさは否応なく明らかです。
結婚の契約も「死がふたりを分かつまで」、固い友情も、所詮はこの世での約束事に過ぎない、
分かっていたつもりでしたが、姉妹は今まで、あまり真剣に考えたことはなかったのです。

「お姉ちゃん、わたしたちは、ずっと一緒だよね?」
「ええ、一緒よ」
「就職しても? 結婚しても?」
「そうよ。何があっても、わたしは一生、あんたのお姉ちゃんだからね」

言葉ばかり空しいというのは、お互い分かっていました。
それでも、たとえ空しい言葉にでもすがり付きたい、いまはそんな気分だったのです。
妹は、姉を抱きかかえる腕に、ぐっと力を込めました。

いままでの人生、どこへ行くにも、何をするにも一緒の姉妹でした。
しかし、いつかはふたりとも、それぞれの道を歩むことになります。

当然、今のように過ごしていられるのも、決して長いことではありません。

「・・・お姉ちゃん」
「・・・・・」
「今夜、一緒に寝ようか?」
「・・・うん」

胸にぽっかり空いた隙間を埋め合うように、姉妹はお互いをしっかり抱きしめたまま、
眠りに就いたものです。

☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★

そんな夜も更けたころ。
双子の姉は夢を見ていました。

ほの暗い水の底にいるように、全てが曖昧な視界に包まれていました。
現実のようでいて、それとは何かが違う、
そこは静かで、清潔で、そしてどうしようもなく、淋しい場所でした。
この世界で彼女は、手に触れられる確かな感触に、心から飢えていました。
そこでは彼女自身も、周りの水に溶けてしまいそうな、儚い存在だったのです。

そんな場所で、まるで金魚鉢の中から外を覗くように、覚束ない視界に目を凝らして、
少しずつ見えてきたのは、暮れなずむ夕日に浮かび上がる、学校らしき建物。
見覚えはなくとも、不思議とどこか懐かしい感じがしました。

それは陵桜学園。はるか昔、未だ建て替え前の、彼女が見ているはずのない光景でした。
ぼんやりと見入っていた彼女ですが、不意にやってきた人影に目がとまりました。

- あ、あのふたり!

彼女が見たのは、こなたとかがみの姿でした。
しかし、背景に合うはずの高校生ではなく、ずっと大人の姿に見えました。
ふたりは、教師らしい女性と話をしていました。親しげな様子から、かつての担任といった
ところでしょう。

「そーかそーか、おまえらも、ついに結婚かぁ~」

遠慮のない大声が、時空を突き抜けて、彼女の元にも聞こえてきます。

次に見えてきたその場所は、あまり日の差さない部屋でした。
身の丈に余る高さの棚に、ずらりと背表紙を並べて、おそらくは図書室と思しき場所です。
じっと様子を見ていると、かがみが、棚の中から一冊の本を探し出しました。
それを少しパラパラとめくって、大きく開いて見せると、こなたは、取り出した一枚の紙を、
開いた本の上に乗せました。

神の名に於いて誓う者が、聖書に手を置いてそうするように、ふたりは、
その本の上にお互いの手を置いて、いつまでも、祈るように目を閉じていました。

- あなた達は、あの二人のもとに、生まれることになります。よろしいですね?

不意にすぐ間近で、声が聞こえました。

- 運命に負けず、共に生きようという強い意志を、あのお二人はお持ちです。
  あのお二人の強い絆のもとで、必ずや、この呪われた運命を断ち切ってご覧に入れます。
  これまでのお導き、心から感謝いたします。
- ありがとうございます。本当に、何とお礼を申し上げてよいやら。

別の場所から、ひと組の男女の声がそれに応えました。
聞き覚えのない声でしたが、双子の姉は、その声にふと懐かしさを覚えました。

- 私からもお礼を言わせてください。あの子たちを選んでくれて、本当にありがとう。
  あなた達は前世で想いを遂げることは出来ませんでしたが、
  それでも精一杯、使命を全うしました。今度はふたりで、幸せをつかんでくださいね。
- はい、誓って。
- ところで・・・・ あなたは、これからもずっとここにお住まいになるのですか?
- わたしは、もう少しここで待つことにします。そう君には、まだまだ向こうで、
  あの子たちを見守っていてもらいますから。
- また、お逢いできますか?
- ええ、ご縁があれば。

互いに抱擁を交わし、一時の別れを惜しむ様子が、目に見えなくとも、気配で感じ取れました。
そしてその温かい気配が、彼女のもとにも近づいてきました。

- さあ、今度はあなた達の番ですね。
- え? わ、私!?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

朝靄の静けさの中、少しづつ一日が始まろうとしています。
なおも目に映る深い紺碧の色を見て、双子の姉は、まだ水の底のようなあの世界に居るものと
思いました。しかしそれは、彼女の視界いっぱいに広がる、妹の瞳の色でした。

「お姉ちゃん・・・」
「のわッ!」

仰け反った拍子に転げ落ちそうになるほどに、さして広くもないベッドです。
しかし昨夜から、妹の抱き枕と化していたおかげで、姉はどうにか転落の難を逃れました。

「お、おどかさないでよ」
「お姉ちゃんも、見たよね?」
「何を、って、まさか・・・」

ふたりで同じ夢をみるということを、姉妹は子供のころから何度か経験していました。

これも子供のころからの習慣で、姉妹は互いの額をピタリと合わせながら、夢で見たことを
話しました。妹が見ていたのも、まったく同じ光景だったのです。

「あれは多分、昔本当にあったことなんだ。ただの夢じゃないよ」
「うん。あれってもしかして、前に鷹宮の姉さんが言ってた・・・?」

つかさとみゆきの孫娘で、生まれつき霊感が強く、鷹宮神社に住み込みで巫女修行をしている、
親戚の姉が昔、姉妹に教えてくれたことがありました。

死んだ人間の魂は、生まれ替わりまでの一時、前世と来世との狭間に留まって、
そっと生者を見守っているというです。
そして、自分がこの世に再び生を享けるか否かの、重要な場面には、必ず立ち会うといいます。

「たしか、結婚って言ってたけど」
「結婚の直前になって、あんなところで何をやってたんだろ」
「あんた、憶えてない?」
「う~ん、生まれる前だからネ・・・」
「ねえ、行って確かめてみない?」
「そうだネ。見届けないとだね」

☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★

そしてその日、校内の文書保管庫に、姉妹の姿がありました。

「むぅ~、これは予想以上に大変だわサ。文書検索って、昔は肉体労働だったんだネ」
「ホントに重いのね、紙の本ってのは」

記録文書が電子データを意味するようになってから幾年月、検索機能のない、
慣れない紙の文書の山を前に、姉妹は悪戦苦闘していました。

妹は、いつものツインをダンゴに結び、働きやすい格好にしています。
姉は、量のある髪を引っ詰めにして、極太の三つ編みにまとめているので、
ただでさえ小さいナリが、いつもより二回り以上も縮んで見えます。

「お姉ちゃーん、“Hiiragi”って、どう書くんだっけー?」
「木偏に冬よー。少しは漢字も覚えなさいよね」

・・・・・・・・・・・・・・
「あった、卒業アルバム。かがみおばあちゃんのクラスの」
「う~ん、たしかこうやって、挟んであったような・・・ 無くなっちゃったのかナ」
「おかしいなぁ・・・ もしかしたら、こなたばーちゃんの方かもね」
「ふえぇ~ またイチからやり直しかァ」

・・・・・・・・・・・・・・
「よく考えたら、こなたばーちゃんの旧姓、知らないわ私・・・」
「むぅ~、見つかんない。ホントにかがみおばあちゃんのクラスにいなかったの?」
「いなかったよ。最後まで、同じクラスになれなかったみたいだね」

時は夕刻に迫ろうとする頃。

茜色に染まり始めた窓辺で、姉妹は、とうとう見つけました。
古ぼけた卒業文集の間に、あの夢で見たときのまま、それは遺されていました。

あの日、こなたとかがみは、たしかに図書室にいたのです。

「わたしたち、結婚しちゃうんだよネ」
「そうね・・・」

これからふたりは、それぞれの結婚生活を、始めようとしていたのです。
ふたりの脳裏には、これまで辿った紆余曲折が、浮かんでは消えてゆきました。

お互いに求め合うまま、周囲を締め出して、ふたりだけの世界を作ろうとしたこともありました。
しかしふたりは、悩みぬいた末、別の選択肢を採りました。

たとえお互いの結婚は叶わなくとも、これからもふたり、共に生きてゆこう。
いつまでも相手を大切に想い続けるために、ふたりで出した結論でした。

今日は、ふたりが初めて出会った陵桜学園で、これまでの過去に決着を付けに来たのです。
これは、云わばふたりにとっての、もう一つの結婚式でした。

「ごめんね、かがみ。私はかがみの想いに応えられなかったんだよね。ごめんね・・・
 でもね、私はかがみと一緒に子供を育てたり、ダンナのグチ言い合ったり、これからは
 そんな風にやっていきたいんだ。その方が、かがみがずっと身近にいるように思えるから・・・」
「謝ることなんかないよ、こなた。あんたの悪いクセだよ。
 自分の幸せのために、誰かを犠牲にしたなんて、そんな風に考えちゃダメだよ。
 もっと自信をもって、幸せになっていいんだからね」
「うん」
「私もね、今じゃ、これで良かったって思ってるんだから。
 忘れないでよ。私はこれからも、あんたの味方だからね」
「うん、ありがと、かがみ。大好きだよ、今までも、これからも」

「わっ、こ、こらぁ~、抱きつくな!まずいでしょ、もうお互い亭主持ちなんだから」
「かがみは特別だもん、このくらいなら浮気じゃないヨ」
「んなわけないだろ!」
「んふ~、あと五分だけ~、ホントに~」
「もう、しょうがないんだから」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
十五分後。

「・・・ ダメだ、これからはもう少し自重しないと」
「・・・ うん、まずいかナ、やっぱり」

ふたりはこれまでの互いの因縁の深さを、改めて自覚しました。

「これじゃ、いつまで経っても、進歩ってものがないわ」
「そうだ、これからは私ら、ライバルってことにしない?」
「ライバル?」
「そ、どっちがいい奥さんになるか、どっちがいいお母さんになるか。
 これからふたりで競争しよう。まあ、幸せ探しのライバルってとこかナ」
「あたたた・・・ イタイな、それ」
「むぅ、イイこと言ったと思ったのに」
「うん、でも、まあライバルってのは、悪くないわね」
「でしょ? でしょ?」
「ふふふ、ライバルかぁ・・・ 負けないぞ?」
「私だって負けないヨ」

おどけた遣り取りが、何やら高校時代の勘を蘇らせ、知らずふたりに笑みが漏れます。

「かがみってば、あの人のこと、まだ『先生』って呼んでるんだ」
「ぶっっ! いいでしょ、別に・・・」
「変なの」
「最初に仕事を教えてくれた人だからね。今でもつい、そう呼んじゃうわ」
「念のため聞いておくけど、これからも、うまくやっていけそう?」
「当然でしょ。ああいう人のことを“ベルベットの手袋に鉄の拳”っていうらしいわね。
 普段はちょっとトボけてるけど、イザってときは頼りになるんだよ。
 それでもね、あの人は私の目標なんだ。尊敬はしてるけど、絶対負けない。
 私、いつかは、あの人以上の弁護士になってみせるわ」
「うぷぷ・・・ それにかがみのこと、優しく叱ってくれる人なんて、あの人しかいないもんね」
「ま、まあね・・・」
「今年から、独立するんでしょ?事務所」
「そうなんだけど、欲が無いんだよね、自分のこととなると、もう、やる気あるのか無いのか」
「かがみが支えてあげなきゃね」
「そうだね。っていうか、それより・・・・・・」
「う、またその話?」
「振ってきたのはあんたでしょ?」
「う゛~」
「あんた、本当にアイツでいいの? あんな面倒くさい奴、後々大変だからね?
 そりゃさ、デキる奴だってことは認めるわよ。ああ見えても、根は悪い奴じゃないしね。
 でもね、アイツには「普通の」亭主なんて、絶対ムリだからね?
 ったく、何が不満なんだか、淋しがりのあんたを放ったらかして、
 外国なんかでウロチョロしてて、ろくに帰って来やしないんだから。
 だいたいね、仕事さえ出来りゃ、男が務まるなんて思ったら大間違い・・・」

男に付ける点数は、とことん、しょっぱいかがみです。
えんえん続きそうなダメ出しモードを、こなたは手を振って遮ります。はいはいストップ。

「確かにね、しょうのない人なんだヨ。自分には責任があるんだって、無駄に焦っちゃって。
 死ぬまでに、何か意味のある仕事を遺さなきゃいけないんだって。
 ノーブレス・オブリージ・・・? とか言っちゃって、気取ってるけど、
 何だか、あの人も私みたいに、ホントは幸せになるのが、怖いんじゃないかナ。
 だからこそなんだ。こんな私でも、私が支えてあげなきゃって、思えるんだヨ」
「まあね、アイツがノーブルかどうか知らないけど、一生のうちに何かを成し遂げたいってのは
 悔しいけど、私にもわかるわ。
 うちの人も、のんびりしてるようだけど、こないだ同じようなこと言ってたしね。
 でもね、気に入らないことは、どんどん言ってやらないとダメだよ。
 アイツは甘やかすとモノにならないタイプだから、あんたが我慢してやることないからね」
「う、うん・・・」
「それでも言いにくいことがあったら、私に言いな?
 あんのやろ、今度戻ってきたら、私からガツンと言ってやるんだから」
「あ・・・、あのさ、かがみ・・・」
「ん~?」
「言いにくいことなんだケド・・・」
「なあに、言ってみな?」
「私ら、もう人妻だよ。だからサ、やっぱり、その、ほおずりは・・・ まずいヨ」
「あら、コレには五分ルールは無いの?」
「んじゃ五分だけ・・・ って、ダメだよっっ」

これから成そうとする決意も、ともすれば揺らぎがちになりますが、さりとて、
もう後戻りもできません。熱狂と盲目の季節は、過ぎようとしていたからです。

「大丈夫だよ、メールやチャットなら、毎日話してるしネ」
「えらくヴァーチャルな夫婦関係だなァ・・・ そんなんで、これからホントに大丈夫なの?」
「ちゃんとルールもあるんだヨ。お互い無駄なロールプレイはナシ、とかネ」
「あのね、ネトゲじゃないんだから・・・」
「あは、時々そんな気分になるよ。聞いたこともない国から連絡くれるから、
 こないだなんか、RPGの続きと間違えちゃってサ」
「ダメじゃん!」
「ま、淋しくなったら、いつでも、かがみに慰めてもらえるしネ」
「うわっ、ハナから当てにする気かよ!それじゃ意味無いだろ~
 いままで好き勝手に騒いでいられたのも、支えてくれる人がいたお陰なんだ。
 でもね、お互いもう、そんな歳じゃないんだよ。支えてもらうばっかりじゃダメなんだ。
 これからは逆に、人の支えになって、生きていかなきゃいけないんだよ」
「それはわかってるヨ。でもさ、自立するって言ったって、突っ張ってばかりじゃダメだよ。
 助け合って、支え合って、そういうことでも、お互いに成長できるんだから。
 お互い、もっと頼ってもいいんじゃない?
 私もサ、出来ることがあったら何でも手伝うからさ、
 かがみも遠慮なく、私を当てにしてくれていいんだヨ?」

言いぶりの頼もしさに似合わず、ひどく子供っぽい仕草で、こなたは胸を張りました。

「ふっふ~ん、あんたも成長したわね~」
「そゆこと」

少し畏まったこなたの悪戯っぽい笑みに、かがみも居住まいを正します。

「というわけで改めまして、かがみ、これからもよろしくネ」
「む、こちらこそ、よろしく頼むわよ、相棒!」

示し合わせはなくとも、眼と眼が合えば、お互い自然と手が挙がります。
交わしたハイタッチの、軽やかな音色が、まるで催眠術を解く合図のように、
双子の姉妹を現実の世界に引き戻しました。

いかにも古ぼけて、変色した一枚の紙に、変わらぬ意思が生き続けるように、決して色褪せず
それは時を経た今でも、はっきりと読み取ることができました
____________________________________________

  わたしたちふたりは、男女のような婚姻は叶わずとも、決して憾まず、
  前向きで実りある人生を、共に歩むことを、ここに誓います。

  わたしたちは、互いが良き妻であり、良き母であり、それぞれの伴侶の、
  良き理解者であり続けるため、共に助け合い、共に慈しみ合い、共に励まし合うことを
  ここに誓います。

  右記の誓いを、互いの両親と、姉妹と、わたしたちを愛してくれたすべての人たち、
  これから生まれてくる子供たちや、孫たちの名にかけて、
  全力で果たすことを、ここに誓います。


   泉 こなた
   柊 かがみ
____________________________________________

「おばあちゃんたち、一緒に生きることを、諦めたわけじゃなかったんだ。結婚しても」
「そうだね。たとえ別々の道を選んでも、切れない絆があるんだね。
 一緒に生きていくことは、意思の問題だったんだ。これでお終いと思えばそれっきりだけど、
 たとえどんな形でも、一緒に生きていこうって、ふたりでそう思えれば、
 心のどこかが、つながるんだよ。大丈夫、それだけでやっていけるんだよ」

何かにつけ、仲の良いふたりの祖母の姿を、いままで何気なく見てきた姉妹でしたが、
このことを知ったからには、その見方も変わってきます。
仲良く日向ぼっこするその後ろ姿にも、互いのなにもかも引き受けて、共に生きるという
並々ならぬ覚悟が秘められていたのです。
そしてそれは、姉妹がこの世に生まれてくることができた、理由でもあったのです。

「・・・・・あ、ちょっと待って、もう一枚出てきた」
「少し新しい紙だネ。っと、え、これは・・・・・・・・・」

そこにはまるで、ふたりの意思に続くように、こう書かれていました。
_________________________________________

  わたしたちふたりは、善きこの日を恵んでくれた、両親への感謝を、
  命の続く限り、決して忘れないことを、ここに誓います。

  わたしたちは、想い叶わずとも、決して諦めず、
  共に助け合い、強く生きてきた母親たちの、その生き方に恥じない、
  充実した人生を、共に歩むことを、ここに誓います。

  右記の誓いを、互いの両親と、両親を愛し支えてくれたすべての人たち、
  これから生まれてくる子供たちや、孫たちの名にかけて、
  全力で果たすことを、ここに誓います。
_________________________________________

「・・・・やっぱりあの時、あそこにいたのは、おとーさんとおかーさんだったんだ」
「私たちと一緒に立ち会ったんだよ。おばあちゃんたちの、あの誓いの場面に」
「おとーさんとおかーさんも、私たちみたいに、昔ここに導かれてきたんだネ」
「そして、ここで誓いを立てたんだ・・・」

「やっぱり・・・ 愛されてたんだよネ、私たち。生まれるず~っと前から」
「みんな、私たちにつながる未来を、前向きに選んでくれたんだね」

姉妹は何も言えず、ただその場に立ち尽くしていました。
自分たちの存在が、はるか昔から約束されていたこと、それは言葉にならない幸せでした。
そこには、これまで感じたことのない、大きな愛がありました。

☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★☆☆★

こなたとかがみが、この学校を卒業してから、すでに五十年余が経過しています。

生徒の制服は何度となく変わり、ふたりが学んだ校舎は、一棟また一棟と建て替えられ、
かつての想いを育んだ屋上も、体育館裏も、屋根のある渡り廊下も、そして
空を圧してそびえ立っていた、あの高圧線の鉄塔も、全て姿を消しました。

ふたりがこの学校に通っていたころの縁(よすが)は、今はもう、何処にも残されていません。
五十年余の歳月が、何もかも、洗い流してしまったのです。

それでも、時を経て変わらないものがあります。

たとえ校舎の形は変わっても、学窓を染める夕陽の、この茜色だけは、
いつも四人で集まって、とりとめのないおしゃべりを楽しんだ、あの日の放課後の、
かけがえのない時間をやさしく包んだ時のまま、いつまでも、いつまでも、変わらないのでした。

そしてあの時と同じ茜色に染まった、人気の絶えた校門の袂で、姉妹の姿を見ることができます。

「なんか、ジーンと来ちゃったネ」
「ホント、嬉しくなっちゃうよね」
「いや~、感動だね~。私たちのこの体の中には、五十年越しの愛が詰まっているんだ」
「そりゃまたイタイ台詞だね~。でも今は許すわ」

「お姉ちゃん、一緒に生きていくのは、意志の問題だって言ってたよね? 
 もしかして、ずっと一緒にいようって、強~~く想っていたらサ、
 来世に行っても、また出逢って、一緒にいられることってあるのかな?」
「あるわよ、きっと。今生の縁は来世まで続くから、縁を大切にしなさいって、
 鷹宮の姉さんが言ってたわ。
 おばあちゃんたちだってさ、あのふたりの縁が今生限りで終わりだなんて、とても思えないわ。
 来世に行ってもいろいろと、やらかしてくれるんじゃない?」
「うわ~、見てみたいなァ! ねえ私たち、おばあちゃんたちと『また』逢えるのかな?」
「逢えると信じていれば、きっとね。案外、私たちの孫にでも、生まれて来てくれるかもよ?」
「ソレってなんだか、くすぐったいよネ」
「私たちも、ず~っと一緒だからね。信じていれば、きっとね」
「そうだね、きっとそうだよ。よろしくネ、お姉ちゃん。今生でも、来世でも」
「ふふふふ・・・・」

暗くなった東の空、静まり返った帰り道、姉妹の弾んだ笑い声だけが響いています。

「考えてみればサ、この幸せも、私たちだけのものじゃないんだよネ」
「そうだね。おばあちゃんたちから、お父さんお母さんに、大切に受け継がれてきたものなんだ。
 私たちも、この幸せを誰かに受け継いでいかないと、おばあちゃんたちにもらった幸せを
 食い逃げしちゃうことになるわね」
「そうだね。でもさ、受け継いでいくには、何をすればいいんだろう?」
「う~ん、先ずは、いつまでも姉妹仲良く、助け合って生きていくことかな」
「あ、そうか、そして、一生の友達を見つけること」
「人の輪を広げていきなさいってことだね。みんなが大切に守ってきたことって、
 そういうことだと思う」
「じーちゃんもばーちゃんも、おとーさんもおかーさんも、みんなみんな、
 そうしてきたんだよネ」

夕暮れの風は少し冷たいものの、今のふたりには、かえって心地よいくらいでした。

「ね、今日のこと、おばあちゃんたちに?」
「そうだね、私たちはあの誓いの立会人だからね。私たちから言ってあげないとね。
 『あなたたちは、立派に誓いを果たしました。今日のわたしたちが在るのは、
 あなたたちのおかげです』ってね」
「そりゃまたイタイ台詞だわネ」
「今は許して」
「あ、コピー取ってきた?」
「バッチリ」

姉のハンディコミュニケーターからは、先ほどの二枚の宣言書が空中に投影されています。

「これをネタにさ、サプライズパーティでも仕掛けてみない?こんな時のために、
 生地からつくるパスタ、おかーさんにみっちり仕込まれたことだしネ」
「いいね~、それじゃ私は、お父さん直伝のパエリアを」
「・・・ ええっ!?」
「何よそれ! ちゃんとお墨付き貰ってるんだからねっ。人間に、食べさせてもいいって」
「たは~ おばあちゃんたち、お気の毒に・・・」
「何だとお~ ちょっと料理が上手だからって、その言い方はないでしょ!」
「ハイハイ、手伝ってあげるからサ。姉妹仲良く、助け合って生きていかなきゃだわ」

姉妹が手にしていたのは、かつて為されたふたつの誓い。
それは幾重にも重なった時の流れと、人々の想い。

三年の高校生活を経て、それぞれに成長したのち、この姉妹が一体どんな誓いを立てたのか、
それはいつか、また別の場所でお話しすることにします。


(おしまい)


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  • 深いなぁ。
    そして素晴らしい人生だなぁ……。


    ややもすれば、本人達だけのエゴになるかも知れない選択だけど、
    そうならずに周りの人達に幸せを届けた2人。


    社会にでれば流されてしまうのが世の常ながら、流されない強い想いに感動しました。


    作者様、最高です!
    -- 名無しさん (2010-04-27 11:30:34)


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