無題(22-313)

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あ、そういえば明日提出の宿題あったのに問題集学校に置いてきちゃったな……。
どうしよう……。

そうだ! かがみに見せてもらおう!

ピポパ、っとな。

プルルルル……。

ガチャ。

お、早いな。流石は私の嫁。

『こなた? どうしたの?』
いやー、実はかくかくしかじかでさ……悪いけどまた見せてくんないかな?
『…………』
……か、かがみ?
『……あんたねー……もうちょっと受験生としての自覚持ったら?』
およ? ひょっとしてお説教モード?
『大体、先週もリーダーの訳見せてあげたとこじゃない』
いや、まあ、それはそうなんだけどさ……。
『人に頼る前に、まず自分でなんとかしようと思わないの? 問題集学校に置いてきたんなら、問題だけ見せてもらって後は自分で解くとかできるじゃないの』
むー……そんなこと言われたって、私はかがみみたいに優秀じゃないんだからさ……。
「はあ? 何言ってんの!?」
うおっ、びっくりした。
「ちょっとあんた、いい加減にしなさいよね!」
か、かがみ?
「冗談じゃないわよ! 言っとくけど、私知らないからね!?」

ブツッ ツーッ ツーッ ツーッ

……か、かがみ……。

どうしよう。
かがみを怒らせちゃった……。

頭が真っ白になる。

バカだ、私。

かがみは私のことを思って、あえて……。
それなのに、私は……私は……。

視界が滲む。
次の瞬間、携帯が軽快なメロディーを奏でる。

『着信:かがみ』

震える指先で通話ボタンを押す。

か……かがみ? あの……。
『あー、もしもし? あんた今切ってないわよね?』
え? あ、うん……。
『いや、電波三本立ってるのになぜか切れて……』
え? じゃ、じゃあ……。
『あー、うん……まあさっきは大人げなかったわ。ごめん……ああ、キレて切ったわけじゃないからね』
そ、そうだったんだ……よかった……。
『まあでも、宿題はやっぱり自分で――』
……うん、わかってるよ。かがみ。
『こなた?』
だから今から、その、問題だけ見せてもらいに行ってもいい? 解くのは自分でやるから……。
『……ん、待ってる』
……ありがとう、かがみ。
『いいわよ、別に。それに……』

『ど、どうしてもわかんないとことかあったら、まあ教えてあげなくも、ないし』
………。
『な、何よ?』
ふふっ。やっぱりかがみはツンデレだね~。
『う、うるさいっ! そんなこと言うならやっぱりやめにするわよ!?』
ああっ! そ、それだけはご勘弁をっ! かがみ様っ。
『その呼び方はやめい!』
照れるな照れるな。
『照れとらんわ!』


……ねえ、かがみ。

『ん?』

……ありがと。




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  • これは、例のシーン完全に補填出来ました。GJ -- kk (2009-11-14 22:50:15)
  • 橋の上で電話をしているかがみがスッと頭に浮かびました!あのシーン、謎だったのですが…本当にこういぅやり取りだったのかもですね☆ -- 名無しさん (2009-11-14 00:55:23)
  • 23話(? のあのシーンにそれだけのことが含まれているとは…………!! -- 名無しさん (2008-07-03 18:10:27)
  • ぬおおおお。これはいいw -- 名無しさん (2008-06-28 19:23:41)

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