パーフェクトスター番外編 Interlude :変化

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あの日までかがみとつかさは姉妹という概念のない関係だった。
しかしあの日、あの一言がかがみを変えた。

“姉になること”

かがみは、つかさを守れる存在になろうと決意した。

…こんなこと私が本来知るはずも無いなのに、どうしてわかるんだろうか。
── 私は何?

《Interlude:変化》

「いい?──分った?絶対だかんな!本当に明日頼むからね!」
「……はいはい善処しますよー」

耳に入った言葉。強気の言葉にやる気のない返し。
なんの変哲もない学園生活のヒトコマが映し出される。
夕暮れのあの日、不安に押しつぶされて大粒の涙をこぼしていたかがみは成長していて、
背格好は中学生くらいになっていた。

「善処しますって最初からやる気のない奴のセリフだよなー」と強気の言葉をはいた少女がいうと、
一方そういうところだけ鋭いなとかがみは内々に思ってた。
面倒臭さを感じながら、頼まれた事をどうしたものかと思案しているうちに、とある視線にかがみは気付いた。
かがみは、ドアに半身隠れるようにして立っている影を見つけると、直ぐさまそこへ駆け寄っていった。

「つかさ?」
「あ、お姉ちゃん」
「どしたーそんなドアに隠れるようにして立っちゃって。…まさか、寂しくなってこっち来ちゃったとか?」
「そ、そんなことないよぅ!お姉ちゃんひどいよ」

影の正体はつかさ。
彼女もまた成長を遂げていた。

「じゃあどうしたのよ、うちのクラスくるの珍しいじゃない」
「え?あ、うん」
「何かあったの?」
「んとね…実は…次の時間の提出物で、どうしても一問だけわからないところがあって、お姉ちゃんに聞こうかと」
「はぁ?」

えへへと軽く笑いながら手に持っていたノートを前に出してはにかむつかさに、かがみは小さな溜め息をついた。

「そんなの昨日のうちに聞いてくれればいいのに。心配しちゃったじゃない」
「う…ごめんなさい」
「まぁいいわ、教えてあげるわよ。…どこの部分?」
「わぁありがとーえっとね、ここなんだけど…」

つかさはノートを広げ、分らなかった部分を指を指し、かがみはその部分へ覗き込む。
そんな仲睦まじい姉妹の様子を見て、かがみのクラスの男子がぼそりと呟いた。

『あいつってさ、友達には淡白なのに妹にはやけに優しいよな』

かがみにその言葉が聞こえていたのか、眉を顰めた。
けど、わざわざ聞こえないふりをして、廊下側に一歩でて教室のドアを閉めた。


そのドアが閉まると同時に私の視界も狭まり、視界が開けたと同時に先程閉められたドアが開いた。


同日の放課後なのか、教室には人が疎ら。
かがみは荷物を鞄へ詰めて帰り支度をしていて、後にクラスの女子がかがみへ声をかけた。

「──さん、一緒に帰ろうよ」
「あ…ごめん。今日はつかさと変える約束してて、ちょっと」
「えー残念だなぁ」

あからさまに嫌な顔をされた分、かがみの内心には苛立が芽生えた。
しかし、芽生えた苛立を心の彼方奥底に捨ててもう一度「ごめん」と謝る。
かがみの二度の謝罪に、クラスメイトは諦めをつけてその場を立ち去ろうとしたとき
──先程、かがみに心ない一言を吐きつけた男子が割り込んできた。

「──ってさ、友達より妹のほうが大事なんじゃねーの。昼だって、妹の方ばっかり構ってたし」
「……そんなことないわよ」

男子の言葉に隠した苛立を掘り起こされたものの、必死に自分を抑えようとするかがみ。
かがみの若干の様子の変化に気付いたクラスメイトは「やめなよ」と止めにはいったものの、
まったくそれに気付かない男子は制止を無視して、さらにかがみへ言葉を続けた。

『なんつーか、妹も妹だけど、本当は──が妹に“イゾン”してるんじゃねーの?』

何処からかガラスにヒビが入るような音が聞こえた。



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