~想いが重なるその前に(3)~

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「ちょっ…こ、こなたぁ…」
「かがみ…もうこんななってるよ…?」
「ばっ、ばかっ!恥ずかしいこと言うなっ!あ、あんたのせいなんだからっ…」
「えへへ…口ではそんなこと言ってるけど体は正直だね?ほらっ?」
「んっ…!だ、ダメぇ…」
「かがみ可愛いよ…大好きだよ。」
「あ…あん、こ、こなたぁっ!わたし…わたしもうっ…」
「なぁに?」
「私もこなた大好きっ!!大好きなのっ!」
「かがみ…」
「もっと…もっと愛してこなたっ!こなたこなたこなたっ」
「こ、こなたぁ~っっっ!!」

ドスンッ!

振動と共に痛みが体に伝わる。暗い…目の前が真っ暗だ。あれ…どうしたんだろ私…?
「お姉ちゃん!大丈夫!?」
「へ…?」
光が差し込む。目の前が急に開けた。そして悟る。私ベッドから転げ落ちたのか…。
「お姉ちゃん平気?」
呼ばれて見上げる。そこには心配そうな顔をしたパジャマ姿のつかさがいた。
「あ…おはようつかさ、大丈夫よ。」
恥ずかしいとこ見られてしまったな…しかも私あんな夢見てて…あ、あんな変な夢…何考えてるのよ私!
「お姉ちゃん、顔真っ赤だよ?熱あるの?」
「んあっ、ち、違うわよ、なんでもないっ。それよりどうしてつかさがここに?」
「え、え~っと…珍しく早く目が覚めちゃって、トイレ行こうと部屋を出たらお姉ちゃんの声が聞こえて~。
そしたらなんかうなされてたみたいだったから。」
「そ、そっか。ごめんねありがと。」
なんたることだ、声まで出ていたなんて…変なこと言ってなかっただろうな…?「じゃあ私下行ってるからね。」
「あ、うん、私もすぐ行くわ。」
パタン…
部屋の扉が閉まる。私は落ちた布団をかたす為起き上がる。ガチャ…
不意に扉が少し開いた。つかさが赤い顔をして隙間から顔を出している。
「あ、あのお姉ちゃん…」
「え、な、何?」
「こなちゃんと…お楽しみでしたね。」
―ピシッ!―
そんな音と共に頭から足元にかけて亀裂が入った気がした。なにも言い返せずただ佇む私がいる。
「えへへ…結婚式には呼んでね。」
そう言ってつかさは再び扉を閉めた。
「…き、聞かれてた…の?」

ジリリリリリリリリリ……

目覚ましの音が鳴る。もう覚醒しきった私には必要のないものだったが、茫然自失としている私にはそれを遮ることは出来なかった。


~想いが重なるその前に③~


「やふ~、かがみん。」
「おっす、こなた。」
時刻は午後1時過ぎ。今日から夏休みが始まった。そして今こなたからの電話をとったところ。
唐突だが、私はこなたが呼ぶ「かがみん」という言葉が大好きだ。こなたしか呼ばない愛称(?)で、なんか特別っていうか
そんな感じがして…すごく癒されるんだ。…べ、別にノロケてるわけじゃないからねっ!
「お~い、かがみんどったの?」
「えっ!い、いや~別に…あははは。」「ま~た変な妄想してたんだ~?かがみんはカワユイね~。」
ニヤニヤ♪
電話を通してそんな擬音語が聞こえた気がした。
「ち、違うわよ!それよりなんの話?」「あぁ~、この前の旅行の話なんだけどさ。明後日大丈夫かな?」
「う、うん、いいわよ。」
「よかった~☆ホントはつかさやみゆきさんも誘うべきなんだろうけどさ、どうしてもかがみんと二人きりになりたくて…」
「えっ…」
珍しくしおらしくこなたが言う。…そっか、明後日は私達の…
「だ、大丈夫よ…」
「えっ…?」
「その…つかさ達も私達のこと分かってくれてるし…それにつかさも明後日からみゆきとどっか行くって言ってたよ。」
「そうなんだ。もしかしてあの二人…思いっきりフラグ立ってたりしてね!」
「またあんたはそんな発想を…とにかくこのことは気にしなくていいからね。」
「ありがとかがみん。それじゃー明後日は10時に駅前集合でよろ~。」
「は~い、分かったわよ。」
ガチャ
電話を切る。明後日はこなたと一泊二日の旅行だ。こなたはこの日の為に旅行に誘ってくれたんだ。そう…明後日は私達の…二週間記念日。
~ガタンゴトン…ガタンゴトン…~
どんより曇っていた空から光が差し込む。今日はまだ姿を見せていない太陽は徐々にその姿を現わし始めている。窓の向こう側には一面の緑。
そこに生命力逞しく息づく草々は今日初めて受ける太陽の光を喜ぶようにざわざわと揺れている。


更に手前には場違いな一本の青い草。決してピンと背筋を伸ばすことはなく時折左右に揺れ動く。
だが緑の中に栄えるその蒼はとても綺麗で。私はしばし窓の外の景色に心を奪われていた。
「か~がみん!」
青い草の主が呼ぶ。「ん?どうしたこなた?」
「この問題分かる~?何回やっても何回やってもこの問題が解けないのだよ~。」
椅子に深く寄り掛かりながら某携帯型ゲームをしていたこなたが聞いてきた。
「珍しいわね、あんたが詰まるなんて。どれどれ~、貸してごらん?」

「ほら、ここをこうすればできるのよ。」
「お~♪さすがかがみん、私の嫁!」
「だ・れ・が嫁だ!!」
「じゃあ私の夫!」
「そういう問題じゃないわっ!!」
そんないつも通りのボケとツッコミを繰り返しながら電車に揺られること約3時間、私達は目的地へ到着した。

「や~っと着いたわね~。さすがに少し疲れちゃったわ。」腕を上げ長い電車の旅で縮こまった体を思いっきり伸ばす。
「そだね~。だがかがみん、私達の旅はこれからが本番なのだよ!まずはあそこ行くよ。電車での打ち合わせ通りにっ。今日は遊ぶぞぉ~☆」
「はいはい、どこでも付き合ってあげるわよ。」
「んふふふ、かがみんっ♪」
「な、なによ?」
「二人だけの思い出…いっぱい作ろうね。」
ドキンッ!!
いつもの猫口ながらいつもと違うしおらしさを見せながら、上目遣いでしかも頬を染めながらこなたは呟いた。
か…か、か、か、カワイすぎる…。
こ、こなたさんいつの間にそんな悩殺ポーズと台詞が出来るようになったんですか?ギャルゲか?ギャルゲなのか?
…ってなに私思春期の男子みたいな反応してんのよ!
「かがみぃ?あれ、かがみ?」
こなたが下から覗き込むように話しかける。しかし返事はない、ただのしかばねのようだ。
「ありゃりゃ~、かがみんには刺激が強すぎたかな~。んじゃあちょいと失礼して…」
こなたがつま先をスッとあげ…
ムチュ♪
唇が重なり合う。
お父さん、お母さん、私はもう理性を保つことはできそうにありません。先立つ幸運をお許し下さい。

「こ~な~たぁ~!!!!」
思いっきりこなたに飛び付く。
「うわっ!かがみん落ち着いて…」
「あんたのせいだからね!責任とってもらうわよ~!」
「ちょっ、待っ…うわぁっ!そこ手入れたらダメだって…」「うるさいうるさいうるさ~い!!」
「かがみっ…人!人見てるからっ!か、かがみ~!」
「そんなの関係ねぇ~っ!!」
「ひょ、ひょんな~!うわぁっ!そこダメぇぇ~!!」

アッー!!!


なにか素敵なことが始まりそうな、そんな夏休みが始まった。私にとってきっと今までで最高の夏休みになるだろう。
予感じゃない、確信している。だってこなたといるんだから。
どんな時だってコイツと一緒なら最高になるんだ。コイツがいれば私は最高に輝ける。
大好きだよ、こなた。




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コメント:
  • どこに行くんでしょうね -- 名無しさん (2010-07-22 08:02:22)
  • 先立つ幸運をお許し下さいwwwワラタwwwwww -- 名無しさん (2010-04-15 19:17:56)
  • もう最高だ!! -- 東トウ (2010-03-29 22:42:08)
  • 妄想で暴走なかがみGJ☆ -- チハヤ (2008-07-22 17:29:43)

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