無題(16-939氏)

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―自宅―

かがみ「ねえ、お母さん。突然だけどさ、もしもだよ?私が同性の娘を好きになっちゃったらどうする?」


みき「なぁに?急にそんなこと言い出すなんて…」

かがみ「いや…ちょっと…」

なんで私はこんな質問を母にしたのだろう?今さら自分に問い掛ける…。
もしかしたら母として、1人の女性として尊敬している柊みきの意見を聞きたかったからかもしれない。

みき「私は…、やっぱり賛成しないかなぁ」

私はがっくり肩を落とす。

かがみ「なんで…?」

みき「きっと幸せになれないからよ」

よくわからない答だった。
どうして?深い愛情がありお互いが相思相愛ならば女同士でも幸せからは程遠くないはず…なぜだろう?

かがみ「幸せになれないと思う理由は?」

みき「…最終的に結ばれないからだと思う、例えお互いが強く想いあっても現実が許してくれないわ」

心なしか母は寂しげな表情を浮かべている。

かがみ「ねえ、もしかしてお母さんは同性の人を好きになっちゃったことあるの?」


みき「ば…バカね、そんなことあるわけないでしょう。ほら、宿題残ってるんでしょ?早く行きなさい」

私は半ば追い出されるように自室に向かうが、どうも納得がいかない。
私はドアノブに手を掛ける直前で向き直り母の元へ向かう。
なぜだろう?
他の人はともかく母に認めてもらわなければ私と私の愛する人である泉こなたは結ばれない気がしたからだ。
居間を覗く。
そこにはまだ母がいる。
だけどさっきと雰囲気が違ってた。


母が…泣いてるのだ…。
みき「うぅ…ごめんね、かなちゃん…ごめんね…」

やるせない気持ちを胸にそっと私は再び自室へ向かった。



―翌日―

かがみ「おはよう」

みき「おはよう、かがみ」

昨日はずっと泣いていたのだろうか…母の目が赤い、何故か心が痛くなる。
結局それ以上の言葉も出ず、朝食を食べてからつかさと学校へ向かう。

―学校―

「ヤフー、かがみーん!」

活発な、それでいて安らぎを与えてくれる声が聞こえる。そんな声の主はこの世にたった1人しかいない。

そう、私にとって…

かがみ「おーす、こなたー。今日は珍しく早いわねー」

こなた「あれー、今日はなんか元気ないけど…どしたの?」

バレバレである。隠していたつもりなのだが…さすが私の嫁。

―昼休み―

私とこなたは屋上で2人きりの昼食を食べる、最近ではこれがデフォだ。
でもまだごはんを口にしてからお互いに一言も発していない。
沈黙が続く…でも私にとって期待の在る沈黙だ。そう、救いを求めるような…。
そして私の期待通りにこなたがその沈黙を破ってくれた。

こなた「か~がみん!」

こなたが私の顔を覗く…超至近距離で。
想いとキスを重ねていくうちに慣れたハズなのにイザとなると照れくさい。

こなた「顔を真っ赤にしちゃうかがみん萌え~」

かがみ「う~る~さ~い」

私は箸を離した両手でこなたの柔らかい頬をギュッと挟みながらそっと笑顔をこぼす。
やはりコイツといると安心するよ、つらい時でも私に笑顔を与えてくれるから。
こなたとずっと一緒に生きていきたい、永遠に…今更確信するまでもないが私はこなたが好きだ。

こなた「かがみ、何か悩みごとがあるんでしょ?」

急に真面目な顔になるこなたに私は少しとまどったが、昨日の出来事を話した。

こなた「かがみは私とじゃ幸せになれないと思うの?」

絶対にそんなこと思いたくない。納得しないし認めない、でも…。

かがみ「この世の原理原則だと+と-は引合い、+同士や-同士だと反発しあうよね。
この世はそれで秩序を保っていて、もしそれに逆らえば崩壊してしまう…。
人間でもそれと同じように女性同士で結ばれようということはこの世に認めて貰えないということなんだよね。
最終的には崩壊=不幸を悟りお互いが結ばれる事はない。
でも私はこなたとずっと一緒にいたいよ…結ばれていたいよ…幸せになりたいよ」

止めどない涙を拭うことも忘れ、ひたすら私は泣いた…。

こなた「何いってるのかがみん、あたしとかがみは+と-じゃん!」

急なこなたの発言に私はいつのまにか泣くのを止めていた。

こなた「あたしとかがみが性別無視してこんなに想い合えるってことはちゃんと引き合ってるって事だよ。
あたしたちの+-は性別なんかじゃなく心や想いに在るんだよきっと!
だから性別の+-よりずっと強い、心や想いの磁力を大事しながらこれからも育てて行こ?
そしてこの世に認めさせてやろーよ
あたしはかがみんの嫁!かがみんはあたしの婿!ってことをね~。まあ攻め受けはちょくちょく変わるけどね」
そう言いながらこなたは優しい笑顔で私を抱きしめた。もちろん私も強くこなたを抱きしめる。

こなた「かがみ、一緒に幸せを目指そ?時間が掛かるかもだけどさ…」

私はやはり涙で何も言葉にできなかった。

だけど私はもう迷わない、この日そう心に決めた

こなたと伴に歩むことを…


―自宅―

かがみ「あの…お母さん」

みき「なぁに、かがみ?」

昨日の話で決着をつけよう…そう心に決めていたのだが言葉が出てこない。私の意気地無し!

みき「かがみはこなたちゃんの事が好きなんでしょう?友達としてではなくそれ以上の存在として」

いきなりの言葉に私は絶句した。なんで知ってるの?つかさも知らんハズなのに…。

みき「なんとなくわかっていたわ、確信したのは昨日だけど…やっぱりかがみは私とおんなじね」

お母さんと同じって、もしかして…。

みき「私がかなちゃんを好きだと気付いたのは出合って間もない頃。
想いが通じ合ってる事を知った時は本当に嬉しかったわ。
お互いに想いや体を重ねていくことになんの迷いもないはずだった。
でもある日あなたと同じように母の意見を求めたわ。
ものすごく追及され、反対されて更に父にもそのことを告げられて結局無理矢理別れさせられた…
そして自分でも無理矢理納得させたわ、世間に認められないまま無理に結ばれてもお互い幸せにはなれないって」

かがみ「そのかなちゃんって人は今どうしてるの?」

みき「幼馴染みの男性と結婚し、そして亡くなったわ…あなたの想い人を産んで間もなくね…」

かがみ「それってまさか…」

みき「こなたちゃんのお母さんよ、大きくなったこなたちゃんを見た時かなちゃんの生き写しかと驚いたわ」

私はまた違う意味で絶句した。
もし母とかなたさんが結ばれていたら私とこなたは巡り会えなかったということだ。
私は手放しにこなたと出会えたことを喜んで良いのだろうか…。

みき「私はね、かがみ達を応援することにしたわ」

母の突然の台詞に言葉もでない…。

みき「あなたはお互いが大切だと想い合える人と幸せを掴みなさい。
私達が掴めなかった幸せをあなた達が掴む事が私達の願いであり、あなた達の願いである事と信じる事にしたから
他の誰が反対しても私だけはあなた達の味方でいるわ」

いつの間にかまた私の目から涙が溢れていた…私はこの言葉を待っていたんだと思う。

みき「もう、泣かないの。
そしてかがみ、娘の幸せは親である私の幸せでもあるんだからしっかり掴みなさいよ?」

お母さん
私、あなたの子供で本当によかった…ありがとう

みき「ふふ…笑わないで聞いてね?
昔私とかなちゃんが話てた事でね、もし私達に子供がいるとすれば
私似の女の子ならかがみ、かなちゃん似の娘ならこなたにしようて話したの」

かがみ「あれ?と言うことは?」

みき「あなたが生まれた時かがみの名前を決めたのは私
こなたちゃんの名前もかなちゃんが決めたんだと思う」

わたしはこなたとの出会いに何か運命的なものを感じてしまった。
そして確信した…私たちは絶対幸せになれるって!

―翌日―

かがみ「おーす、こなた!」

こなた「おー、おはようかがみ…んぐ!」

その日私はこなたに今までとはちょっと違う深い味のキスをした…

end



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  • みき×かなだと…そんな百合のらくえnゲフンゲフン…けしからん! -- 名無しさん (2017-04-01 01:23:38)
  • 最初はみなみ、ゆたか百合だと思っていたのに、いつのまにか
    かがみ×こなたにはまってます。 -- ななし (2009-05-30 15:58:03)
  • 生粋のこなかが派のにゃあですが、お母さん'Sも大好きなんです(^-^;
    そんなにゃあには、とっても嬉しい作品でした
    作者殿、GJ!! -- にゃあ (2008-12-06 10:05:09)

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