こなた×かがみSS保管庫

熱暴走 その2

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匿名ユーザー

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「こなた~・・・、こなた~・・・?」
・・・寝ちゃったか。まあ正直私も結構きついから寝たいんだけど、こいつの看病しなきゃね。
お母さんのこともあるし、案外こいつ体が弱いのかもしれないしね。
 まずは濡れタオルを用意、っと。これがあるだけで随分ラクよね。
で、こいつの頭に・・・、いや、まずはおでこの熱さを確かめるべきかな?
・・・べきよね、うん、むしろ調べなくちゃね・・・・・私のおでこで。
 起こさないようにそーっと近づけて・・・ああ、どんどん近づくわ・・・今歴代二位タイくらいの近さね・・・
これで一位タイくらい、まだまだいくわよ・・・よし!新記録!
でもまだよ。記録は伸びるときに伸ばさな・・・・・・・・・・・・・・・・・・っておい!
なにやってんのよ私!こんなことしてる場合じゃないわよ!こいつこんなに苦しんでるのに!
ああもう、ホントごめんねこなた・・・。とりあえず熱は・・・うわ、熱い・・・!
39度近くあるんじゃない?
冗談抜きで遊んでる場合じゃないわ。とりあえずおでこを冷やさなきゃ。
氷枕もしいて、とりあえずはこのくらいよね・・・・
あ、後頭部にタオルまきの保冷材あてがって・・・うん。完璧。
私もちょっと休もうかな。




ん、体が熱い・・・なんか熱が上がったような・・・。
外が暗いわね。・・・七時か。やっぱり夜になるとちょっと悪化するか・・・。
「はあ、はあ」
「こなた!?」
「う~ん、か、かがみぃ・・・」
こいつも悪化してるわ。
「こなた、今飲み物持ってくるからちょっと待っててね!」
熱が出たときに注意を払わないといけないのは水分の補給。脱水になったりしたら大変だから。
私も飲んどこう。ってあいつ、6リットルも持ってきてる・・・!
まあこれだけあれば二人でも足りるか。ありがとね、こなた。
しかしなんかふらふらするわね・・・。息も熱い。壁に手をつかなきゃ歩けないじゃない・・・。

私も人の看病してる場合じゃないわね・・・。
「こなた、スポーツドリンクよ。飲んでおきなさい。体、起こせる?」
「う~」
無理そうね。しょうがない。
「私が起こしてあげるから・・・ってあ、れ・・・?」
うわ、体に力が入んない・・・!こいつも起こせないなんて・・・。でもこいつは自力じゃ到底起き上がれそうにないわね。
・・・これしかない、か。
「ごめんね、こなた。」
スポーツドリンクを口に含んで、飲み下しやすいようにこなたの頭の位置を少し高くして・・・
普通ならこんなこと緊張して出来ないんだろうけど、なんかもう煩悩なんて消えてるわね・・・。
この熱じゃ無理ないか・・・。
今はただこなたを助けたい・・・。

ちゅ・・・

「コク、コク、コク・・・」
「もう少し飲んでおいたほうがいいわね・・・。もう一回、失礼するわね。」

ちゅ

「コク、コク・・・はあ、はあ」
「はあ、はあ・・・いい?喉が乾いたら遠慮せずに言いなさいよ?」
「う~・・・」
頭がくらくらするのは熱のせい、かしら・・・。あ~だめだ・・・。千鳥足になってるわ。
まあコップだけ片付けて・・・ってあれ?
「これは・・・?」
・・・チューブ状のストローね・・・。こんなものウチにあったのかよ・・・。
ていうことは、さっきの私、無駄骨?
ま、まあいっか。こなたに渡しとこう・・・。
「こなた、やっぱりストロー渡しとくから、これで飲んでね。」
「う~・・・」
あれ?なんか私本当はストローあったけど出さずにこなたに・・・その・・・口づけした・・・みたいになってない?

ああ、けどだるいからどうでもいいや。もう歩けない・・・。お休みこなた・・・。
・・・
「う~ん、かが、みぃ・・・」
「ど、どうしたの?」
「う~ん・・・」
「・・・うなされてるだけか。」
「か、かがみい・・・かがみい!!」
「こなた、大丈夫よ。私はここにいるから。」
・・・隣に毛布しいて寝るか・・・。手も握ってやろう。
「う~ん、かがみ~・・・」
「こなた、ゆっくり休みなさい」
「か、が・・・み・・・・・・スゥ・・・スゥ」
「どこまでも世話の焼けるヤツね・・・。お休み。」
まあお休み、なんて言葉が似合わないほどこいつと私の体調は酷いものだけど、
そうすればこいつもちょっとは元気になりそうな気がするし。
ああ、でも本当にやばい、かも・・・・。ごめんもう無理。寝る・・・。



「・・み、かがみ?」
「う~・・・ん?」
「かがみ!!ヤター!やっとかがみが起きた!!」
「え、こなた?もう元気になったの?」
「あれ、かがみ覚えてないの?」
・・・どうやらこなたによると、あの後私は丸一日更に高熱を出して寝込んでいた、らしいけど記憶がないわ。
少し回復していたこなたがいろいろと面倒見てくれた、って。
あれ?ということはこなたにも看病していた私の記憶がないのかな?
まあ残念な気もするけど、忘れててくれたほうが・・・
「にひひひ、かがみぃ~、なんであの時はわざわざ口うつしで飲ませてくれたのかなあ~?」
「おまっ!覚えてたのかよ!!」
「あたり前じゃ~ん。あんな熱いくちづけ、忘れるはずないでしょ?」
うわあ、恥ずかしい・・・。
今日一日、いや一週間、下手したら永遠にネタにされそうだわ・・・。
ああだめだ、また熱が上がって・・・

バタン

「え?ちょ、かがみ?かがみぃ~!?」
うう、しんどい。やっぱりまだ無理できないわね・・・・。
・・・そういえばさっき上から覗き込むこなたを見て思い出したんだけど、
なんだか朦朧とした意識の中で口に何か含んだこなたの顔が上から近づいてきた気がするんだけど・・・
まあ気のせいかしらね。
起きていきなりで悪いけど、私体調あまりよくないから寝るわね。じゃ、お休み~・・・。


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  • GJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-01-06 17:49:25)
  • たまりますんな! -- かがみんラブ (2012-09-25 20:22:08)
  • 朦朧としてて、暴走してるんだか素なんだかよく分からないかがみがとてもイイ(・∀・)w GJです! -- 名無しさん (2008-03-09 23:44:18)

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