「バトンタッチ」 3話

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「ふーん、そうだったんだ。確かにこの服だったらこなちゃんのサイズにピッタリだもんね」
数分後、何とか正気を取り戻したつかさにこなたの格好の訳を説明し終えた。
「全く・・目の色変えてこなたにベッタリしちゃって・・」
「かがみも人の事いえなかったけどね」
更に制服が乱れきってしまってるこなたから最もな指摘をされる。
「あ、あれはこなたが変なこと言うから・・」
「変な事?こなちゃんどんな事言ったの?」
「えっとね、 ねえお姉たん、もうお・・」
「やめい!!またつかさを暴走させたいのか!」
「おっと、危ないところだった・・一緒にかがみまでまたおかしくなる所だったよ」
「お姉ちゃんもこなちゃんに萌えちゃったんだー♪」
「変な単語使うなぁ!」
「あの・・所でつかささん?」
「何ー?」
「・・そろそろ下ろしてくれないかな・・?」
つかさはさっきの私と同じで、正気に戻ってからもずっとこなたを膝抱っこしたままだった。
「えぇ!?せっかくだからもうしばらくこのままでいたいよー」
そう言って逆ににこなたを抱きしめる力をギュッと強めてしままうつかさ。
「えへへ、小学校の制服着ちゃってるこなちゃんって可愛いー♪私にも妹が出来たみたい♪」
私とは違って正直な所がこの状況ではかえって良くないみたいで、正気を取り戻しても
つかさはこなたにベッタリなままだ。
「むぐぅ・・恥ずかしいよぉ・・」
「ちょっとつかさ、私も我慢したんだしいい加減離してあげなさ・・」
さすがにこなたが可愛そうになってきてつかさを叱ろうとした時
こなたとつかさの全体を見渡した光景が視界に飛び込んできて私の口は止まった。

ただでさえ小学校の制服を着ているこなたが、一応女子高生の平均位の身長はあるつかさに
膝抱っこされてるせいで、小さい子独特の雰囲気が余計に漂ってしまってる。
(・・いいなぁ、つかさ・・抱っこしてて・・)
・・・気づいたら私は二人の目の前に移動して、つかさの胸あたりにある
こなたの頭を撫で撫でしていた。
「・・?・・かがみ?」
「こなた・・あんたやっぱり可愛いわ・・」
「だよねー♪」
「かっ・・かがみっ・・ひょっとしてまた・・」
「(ハッ)だ、大丈夫、私はちゃんと正気よ!」
身の危険を感じて本気で怯えた目をしているこなたを見て慌てて気をしっかりと持ち直す。
可愛いこなた・・(ゴホン)友達に怖い思いをさせてまでベッタリするのは気が引けるしね。
「ほらつかさ、こなたが嫌がってるから我慢しなさい。さすがにこれ以上はこなたに嫌われるわよ」
「はぅーこなちゃん、嫌いにならないでー(>_<)」
つかさは私の最後の一言に反応して渋々と腕を放してこなたを開放した。


「ぷぁぁ、助かったあ・・一時はどうなる事かと思ったよー」
久しぶりに自由を取り戻したこなただったけど
私とつかさに連続で変な事されまくったせいでかなりヘロヘロになってるみたいだ。
「だってこなちゃん可愛いんだもん」
「たしかに・・その服を着ているこなたはいろんな意味で危ないわね・・」
「二人とも散々好き勝手して私のせいにしないでよ~(汗)凄く恥ずかしかったんだからね」
「あんたも最初変な事言って誘惑してきたでしょう」
「あれはちょっとした一発ネタのつもりだったのにな・・まさかかがみんがあんなにエロかったとは」
「うっ、うるさいなっ」
「つかさなんて見た瞬間襲ってくるし」
「お姉ちゃんが羨ましくてつい・・ごめんねこなちゃん」
なんだか今のこなたにつかさが謝ってる所を見ると
小学生の小さい子に大きいお姉ちゃん謝ってる様に見えて可笑しい。
やっぱりその原因はあの制服だろう。

「・・・こなた・・やっぱりその服、ヤバすぎるから代えた方がいいかもしれないわ・・」
「ええ!?なんでなんでどうして!?」
当然つかさは不満そうな顔をする。
「だって知り合いの私達でさえこなたの事を5歳以上年下の子としてしか見ることが
 出来なくなってしまって何か不自然だし・・
 こなただって小学生にしか見てもらえないのは嫌でしょう?」
実際今目の前にいるこなたは、実は私達と同い年・・・更に実は誕生日の順番は私達の中では一番早くて
梅雨の時期の一月半ほどの間は私達より年上になる子だとは到底思えなかった。
(まあ、それはこの服を着てなくても、普段から感じてることだけどね・・)
「う~ん・・私は二人がもう変な事しないのなら別にどうだっていいよ?
 サイズの合う服これだけなら仕方ないし・・」
正直あんたは構わなくてもつかさの理性がちゃんと持つかどうか心配なのよ。
・・・・・・私の理性もね・・・・・・・

「・・・やっぱり着替えてもらった方が無難だと思うんだけどそれが問題なのよね・・
 他の私達の昔の服とかあったらいいんだけど・・」
「あ!それなら下の階の押入れの奥にあったよ」
ちゃっかりこなたの乱れた服を整えてあげていながら思いもよらない情報を教えてくれるつかさ。
「え?マジ!?」
「うん、お母さんが整理してるの見たから間違いないよ」
 結構沢山あったしせっかくだから色々来てみるー?」
「なるほどー!、それは面白そうじゃないの♪」
それを聞くとなんだか無性に、久しぶりに懐かしい服を見たくなってきた。
しかも衣類だけ見るんじゃなくて誰かが着た所を見れて、
その上実際に着るのは可愛いこな・・ゴホン(ry
・・・ま、まあとにかくこれは少し・・いや、かなり興味あるかも。
何だか今の時点で既に小学生の頃の思い出が蘇ってきてて
本来の目的はどうでも良くなってきた。

「あの・・お二人ともまたテンションがやばくなってきてるみたいなんですけど・・」
「いいからいいから♪」
「こなた、いらっしゃい♪」
こうして私達は再び不安がるこなたの両脇に片方ずつ腕を通して確保すると
「もうやだーっ、お家に帰らせてー!ゆうちゃん助けに来てー!!」
っとか叫んでるのを華麗にスルーしながら下の居間へと連行して行って
その日は一日中、今までの友達と遊んだ経験の中ではトップクラスに入る至福の時を
過させて貰った。

次の日、昼休み
「そんな事があったんですか」
「うん、本当にあの時のかがみとつかさは凄かったよ~。私モテモテ~?♪」
結局昨日はあれから暗くなるまでずっと
久しぶりに見た沢山の懐かしい洋服を見てつかさと思い出話に花を咲かせたり
その服でこなたを着せ替えごっこしたりして遊んだりしてた。
「あんたあの時は嫌がってたけどちゃっかりサイズが合う服はほとんど持って帰ってたじゃない」
「まあ、意外といい服ばかりだったからね。ゆうちゃんにも何着かもって帰ったけど喜こんでたよ」
最初は嫌がってたこなたも
「どうせもう着る人居ないんだし欲しいのは全部持って帰っていいよ」
っていう私達の言葉を聞いてからは吹っ切れたのかコスプレ感覚で楽しんでた。
女の子なのにあまりおしゃれに気を使わないこなたの事をちょっと心配してたから
コスプレ感覚とは言っても私達のアドバイスを参考にして色々おしゃれしてるのを見ると
こいつにも結構女の子らしい所もあるんだと思って何だか安心した。

「でも本当に良かったよ~、もうあの服は誰からも着られないままいつか
 捨てられてたと思うとなんか悲しかったもん」
確かにつかさの言う通りだ。
どんなに思い入れがあってももう私達は二度と着る事は出来ないと思うと少し寂しくて
それをアッサリ着ちゃうこなたはちょっと羨ましかったけど
それ以上にもう役目を終えてこのまま誰にも着られる事はないはずだった服を
大好きな・・じゃない、親友のこなたにバトンタッチさせる事が出来たのは凄く嬉しい。
「あんたもせっかくあげたんだから大事に着なさいよね」
「もちろん、服に染み付いてるつかさとかがみの香りをクンクンしながら大事に着るよ」
「は、恥ずかしい事いうな!」
「昨日の夜着てた時もつかさとかがみの香りがしてたんだけど、なんか二人が私の事を
 ギュッって包んでる様な感じがして気持ち良かったんだよねぇ~」
「こ、こなちゃん恥ずかしいよぉ」

「泉さん、昨日は本当にギュっとされて恥ずかしがってたとお聞きしましたけど?」
「うぐっ、みゆきさ~ん(汗)」
おお、みゆきナイスツッコミ。
そうよね~いつもは平気で絡んでくるのに
いざああなると恥ずかしがったり怖がったりするこなたはちょっと意外で結構可愛かったわ~。
「それにかがみさんとつかささんも今は恥ずかしがってますけど
 昨日は喜んで抱きしめてたはずでは?」
「ちょっ、ちょっとみゆきっ」
「言わないでぇ~><」
私達にまでツッコミ入れなくていいのよ!
おっとりしていながら中々痛い所ついてくるじゃないの・・


「そ、そういえば、私は可愛かったからそうしただけだけど
 お姉ちゃんはこなちゃんの事凄く大事にしてたよねー」
うわっ、つかさの奴開き直ってから攻撃側にまわりやがった。
「そうみたいですね。自分の服が濡れるのにかまわず自分自身で泉さんを暖められるなんて、
 泉さんの事を大切に想っている何よりの証拠だと思います」
「ち、ちがう・・私は別にそんなつもりじゃ・・」
「ありがとうかがみ♪暴走してきた事をチャラにしても嬉しいよ~♪」
「う・・う、うるさいっ」
いつの間にかみんな私に一斉攻撃かよ!!!
「お姉ちゃん昨日あの後、こなちゃんに服を譲った事をお母さん達に
 私よりたくさん、嬉しそうに何度も話してたねー」
「自分の大事な服を大事な人に着てもらうのは凄く嬉しい事だと思いますよ」
「そういえば私の方も、夜にかがみから『何度も着替えさせたせいで風邪ひいちゃってないか』
 って電話あったよ」
「あ、お姉ちゃんその事を凄く心配してたよー。今日こなちゃんが学校休んでたら
 自分のせいだって、朝に元気なこなちゃんを見るまでずっとソワソワしてたよねー」
「み・・みんな・・・止めてよ・・」
「まあ、制服着てる時にかがみとつかさに沢山ギューってされて
 暑い位に暖まってたから全然平気だったけどね」
「えへへ・・」
「かがみさん、何事もなくて本当に良かったですね」
「・・・い・・加減にしろーー!!」

・・みんなに聞かれたら照れくさい話をどんどんされてるのに
耐えられなくなった私は思わず声を張り上げてしまった。

「濡れたこなたを抱きしめたのはとても見てられなかったからよ!
あんなに寒そうに震えてるこなたを見たら可愛そうで放っておけるわけないじゃない!
しかも私に早く会うために無理したなんて言われたらキュンとして抱きしめたくもなるわよ!
それにこなたが私に風邪ひかない様に服をしっかり着せてくれたのは物凄く嬉しかったんだから!
風邪ひかないようにセーターを着せるこなたがお姉さんみたいに思えて凄くくすぐったくて
ついついお風呂抜きで寝るまであの服着てたりもするわよ!
あと制服着たこなたを抱っこしたりしたのは悪かったけど
反則的に可愛いすぎるあのこなたがいけないのよ!
これでも本当はずっとこなたを抱っこしていたかったのを必死に我慢してたのよ!!
そんな可愛くて大好きなこなたに私達の昔の服を着てもらえるなんていう事になったら
そりゃあニヤニヤが止まらなくもなってみんなに言いふらしたくもなるわよ!!
その分後になって私のわがままのせいでこなたに風邪ひかせてたらと思うと
気が気でなかったのに・・それをみんなしてからかう様な・・・(ハッ!!!)」

「お・・お姉ちゃん・・・?」
「かがみさん・・(ニコニコ)」
「・・・かがみ・・・(///)」
うわ・・最悪だ・・orz
・・・・恥ずかしさのあまり取り乱して、心にも無い事・・もとい
心の中だけに留めてる事を洗いざらいぶちまけてしまったよぅ・・・

「・・あんた達!!何私に変な事言わせてるのよ!!!」
「いや・・今のはかがみが勝手にしゃべってた様な・・(///)」
「・・かがみさんは本当に泉さんの事が大好きなんですね」
「そうだね・・お姉ちゃんごめんね・・お姉ちゃんは本当にこなちゃんの事
 大切に想ってるのにそれをみんなで変な言い方してしまって・・」
「・・っ!」
つかさやみゆき本人達には自覚は無いんだろうけどダメ押しのセリフまで言われて
当の本人のこなたの反応が気になって思わず目を向けてしまうとこなたと目が合ってしまった。
こなたの顔は耳まで真っ赤で本当に今にも顔から火が出そうなほどだった。
だけどそれをからかう事は今の私にはできなかった。
何故なら今の私の顔もこなたに負けない位真っ赤になってるのが
自分でも分かるからだった。

「え・・えっと、あのね・・か、かがみ・・昨日はありがとね・・」
開き直ろうとしてるのか照れ隠しで素直なフリしてるのか、真っ赤な顔のまま
私の胸に飛び込んでくるそうこなた。
かがみ「ちょっ、ちょっとっ!こんな所で恥ずかしいじゃないの!」
恥ずかしさのあまり思わず目をつぶってしまう。
「・・かがみがそんなに私の事を想ってくれてるなんて」
必死にこなたに手をまわすけどこなたが離れる様子はない。
「わ、分かったからとりあえず離れなさいよ!」
「うぎゅぅっ・・ちょっと、かがみそんなに力込めないでよ・・」
「は、恥ずかしいじゃないのよ!」
「あ、あの・・かがみ様・・?気づいてない?
 離して欲しいのはこっちなんだけど・・(=ω=.;)」
「・・・・え?」
そう言われてつぶってた目を開くと・・とっくに抱き付くのをやめて離れようとする
こなたの体ををしっかりと抱きしめてる私の両腕・・
「!!!!」
し、しまった・・パニックになってて、無意識に私も抱きしめ返してた・・

「私は少しギュッっとだけして離れるつもりで抱きついたんだけどね・・
 いきなりかがみが力いっぱい抱きしめてくるんだもん・・」
それにしてもこの状況・・
今手を離してみんな落ち着きを取り戻したらまた3人に物凄く冷やかされてもおかしくない・・
・・・それに・・・・いつもよりしおらしいこなたが今私の胸の中に・・
「・・・・・・・」
「かがみ、正気に戻った所で離し・・むぎゅうう!・・ちょっとかがみ!?」
「は、離さないんだから!!!」
「は、離さないって・・(=ω=.;)」
「ここまで収まりが付かなくさせてしまったこなた達が悪いんだもん!」
そう言いながらも体が勝手にこなたを痛い位に強く抱きしめてしまう。
「お姉ちゃんがデレデレになっちゃったよ~う(汗)」
「こうなってしまったら当分泉さんを離す事は無さそうですね」
「そ、そんなぁ~(汗)」
「もう!!こなたなんか知らない!!!(ギュ~)」
「知らないなら離してよ~(=ω=.;)」


結局昼休みが終わるまで私はこなたにベッタリしてしまって
そのリスクとしてその日を境にしばらく毎日
開き直ったこなたからはもちろん、さっきの謝罪はどこへとやらでつかさとみゆきからも
冷やかしの嵐で恥ずかしい日々を送る事になったのは言うまでもなかった。


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コメント:
  • かがみん可愛いなぁw -- 名無しさん (2010-04-14 21:52:48)

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