こなた×かがみSS保管庫

無題(9-630氏)

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匿名ユーザー

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この部屋の窓から見える景色。木々が青々とし、風が微かに葉っぱを揺する。
今日はまさに快晴。
雲なんかいやしない。
あるのは眩しいかぎりの太陽の光。聞こえてくるのはハトの鳴き声と鐘の音。


『物語』


コンコン。
ドアからノックの音がした。ノックしたのはきっと。

「こなたー、入るよ?」
「うん、いいわよ、こなた。」

ガチャ。
やっぱり。
入ってきたのは私の大切な大切な人。身に纏っているのは純白のタキシード。
素直に凛々しいと思える美しさ。そして愛しくも。

「あんた緊張した顔してるわよ?その綺麗なドレス、踏まないようにね?」
「むーっ!失敬な!かがみこそ顔赤いぞ?どしたの?」
「な、なんでもないわよ。」
「あー、もしかして私に見とれてるとか?まいっちゃうなー。」
「そ、そーよ。悪い?」
「こんな時でもツンデレなかがみ萌え。」
「あんたこそこんな時でもそんな事を言うのか。」

ふふっと笑い合う私達。あまりに普通過ぎて、こんな普通が私にはいとおしい。
「かがみ。」

私はそっと貴女の手を握る。
そう、私は決めた。
貴女の手を握り続けることを、
貴女の隣に居続けることを、
貴女のことを愛し続ける事を。

「愛してる。」
「私もよ、こなた。」
「行こう、かがみ。つかさやみゆきさん、みんなが待ってる。」
「うん。」

貴女は私を見て幸せそうに微笑む。私もつられてしまいそうな程の笑顔。
私達は目の前の扉を開く。軽いようで重い。まるで物語のページみたいに。

「お待たせしました。新郎、新婦、もとい新婦のお二人の入場です。」

私と貴女は歩きだす。
先に有るものが自分達の幸福だと信じて。
自分達が望むハッピーエンドだと信じて。
歩きだす。

目の前には私と貴女を祝福するみんなの姿がある。隣には愛する人がいる。
心には確かな意志がある。


私はずっと貴女の傍に。


Fin









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  • GJ!! -- 名無しさん (2023-01-01 08:16:43)

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