「そういえば、開けてないホッカイロ、バックに入ってるかも・・・」
教科書や参考書でパンパンになっているカバンをおもむろにあさってみる。
しばらくして見つけた奥底に潜む1つの宝。
しばらくして見つけた奥底に潜む1つの宝。
「あった!はい、かがみ。使いなよ。」
「あんたが使いなさいよ。体震えてるわよ?」
「いいから、かがみが使えー!」
「私は大丈夫だから!それにあんたのなんだから。」「だが断る!」
「断るな!」
「私の物は、かがみの物、かがみの物はかがみの物なのーっ!」
「ええーい!ワケの分からない理屈をごねるなっ!」
「あんたが使いなさいよ。体震えてるわよ?」
「いいから、かがみが使えー!」
「私は大丈夫だから!それにあんたのなんだから。」「だが断る!」
「断るな!」
「私の物は、かがみの物、かがみの物はかがみの物なのーっ!」
「ええーい!ワケの分からない理屈をごねるなっ!」
ふと目が合う。その瞬間どちらともなく、私達は笑いだした。
「ぶふっ!」
「あっははは!こなたったら真剣になって!」
「かがみだって!」
「あっははは!こなたったら真剣になって!」
「かがみだって!」
1つのホッカイロでこんなに笑える。笑い合える。だから私は幸せなんだ。
だから私は、かがみの事が大好きなんだ。
だから私は、かがみの事が大好きなんだ。
「ふーっ。久しぶりに笑ったなー。」
「かがみは受験で忙しそうだしね。」
「あんたもだろ!」
「まぁーね。」
「かがみは受験で忙しそうだしね。」
「あんたもだろ!」
「まぁーね。」
かがみは法学部。私は文学部。もちろん大学も離れている。
「ねー、かがみん!」
きっと、こんな近い距離も遠くなる。永遠は、ない。私とかがみも、変わりゆく。
「なんだ?」
未来は見えない。仕方ないから、人間は今を生きる。確かに見える今を。
「ほりゃ!」
「ぶふっ!あはははっ!出た!面白い顔!あんたそれだけで大学受かるわよ!」
「ぶふっ!あはははっ!出た!面白い顔!あんたそれだけで大学受かるわよ!」
確かに見えるかがみの笑顔を思い出に刻み、明日に行く。明日も笑ってくれるかな?
「失礼なっ!そんなかがみにほいっ!」
「・・・ぷっ!その顔は新作だな!私を殺す気か!」
「たくさん笑えば少しは痩せるかもよー?」
「うるさいっ!」
「・・・ぷっ!その顔は新作だな!私を殺す気か!」
「たくさん笑えば少しは痩せるかもよー?」
「うるさいっ!」
これが私の幸せ。誰にも言えない幸せ。
もう、寒くない。
もう、寒くない。