無題(クリスマスSS)

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「かがみん、これかぶって!」

突然私に謎の茶色い帽子を突き付けてくるこなた。
一体何よ、これ……。

「いいから、かぶってみれば分かるから」
「ハイハイ、分かったわよ……」

ワケも分からず、謎の帽子をかぶる私。
そして――

「うん、やっぱりかがみにかぶらせて正解だよー」
「あ゛ー、そっすか……」

サンタこなたとトナカイかがみの完成した瞬間だった。

「えっと、こなたさん……これは?」
「見て分からないかな?
トナカイの角ー♪」

分かり易すぎて困るわ!
というか人にこんなのかぶらせておいて、しれっと言うなお前は!

「こんな格好させて、あんたは私に何を求めてるわけ?」
「ん? いや、別に。
ただの私の自己満足だけど?」

こ・い・つ・は……!

「かがみんは嫌?」
「~~~~~っ!」

……そんな言われ方されたら、何も言えないじゃない!

「……別に」

ついついぶっきらぼうに言って目を背ける、可愛げのない私。

そんな私に、こなたは……。

「ありがと……かがみ」
「ちょ! こなた!?」

背中におぶさるような形で抱きついて来た。

こなたは、呟く。

「かがみは、ずっと私と一緒に歩んでくれるんだよね?」



「……………え?」

それは、いつにも無く真剣な言葉で。

きっと顔を見たら泣きそうなんだろうな……。
こなたは本当は凄く繊細な子なんだって、私は知っているから。

だから、私は言ってやった。

「……どこまで行きたい?」
「……え?」

「私はトナカイですから?
サンタの言うところまでご一緒しますけど?」

後ろは振り向かない。

きっと私の顔は人に見せられないくらい、赤く染まっているから。
きっと見なくても、こなたが今どんな表情をしているか、分かるから。

「そうだね……それなら」

こなたは一瞬思案した後に、こう続けた。



―― 一生私と一緒に居てくれますか? ――



私は返事もせずに、こなたを背負って外へと走り出していた。
返事なんて、それで十分だった。

ねえ、こなた?

これから二人で、色々なところに行こうね?

それで、いっぱい恋しよう?



私だけの、サンタさん。

あなたに、これからも。

溢れんばかりの、プレゼントを。



外は一面の雪景色。

全て白一色で埋め尽くされた、その光景が。

これからの私達が進む道みたいに、遥か彼方まで果てしなく続いていた。









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  • クリスマスには必ず読むことにしようw -- うに3 (2014-05-14 21:17:23)
  • いいプレゼントですね〜♪ -- かがみんラブ (2012-09-15 20:29:36)
  • うん、本当にいい。
    何回も読んでる。 -- 名無しさん (2010-02-12 21:34:18)
  • この作品いいなwwGJ☆ -- 鏡ちゃん (2010-02-12 21:03:58)
  • 短編・・・てか短くてもビシッとキメた! GJ!!
    -- kk (2010-02-11 23:04:39)
  • とても和みます☆ -- 小谷 (2010-01-17 19:55:07)
  • いいね! -- 名無しさん (2008-01-30 11:24:48)

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