こなた×かがみSS保管庫

中編「いつか見た夢」

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oyatu1

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その夜……

「……ちょっと、調子に乗りすぎちゃったな……。
 それにしても、かがみ……」


  こなたのことは嫌いじゃないけど……

  こなたの気持ちがどうしても固まってるのなら……私……


「かがみ……私のこと、どう思ってたんだろ……」

私だって、かがみのこと嫌いじゃないけど、
それは友達として……のはずなのに、
何だろう、この胸が締め付けられるような感じは…… 

この気持ち……前にも……どこかで……



(……ここは……どこ……?)


そこは私の部屋ではないけど、見覚えのある場所。
周囲からは歓声。

(ここは……そうだ……
私かがみ達とコンサートに来てたんだっけ……)

正面ステージからは、私の好きな声優の歌声が聴こえる。
だけど、正面には背の高い男。目的の声優の姿は見えない。

(うう、邪魔だよ~……
折角入場できたのに、これじゃ……)

「ほら、こっち」

(あ……)

左から私の手を引っ張る、優しく微笑む人。

(そうだ……かがみはこの時に席譲ってくれたんだ……
……そっか、今私が見てるのは……)


気がついたら、朝日が部屋を照らしていた。
今のは……夢……?
いつの間にか、寝ちゃってたみたい。

でも見た夢の感覚、いや現実に体験したあの時の感覚は
今でも鮮明に残ってる。

あの時は、コンサートを見れた感動で
しばらく惚気てたんだと思ってた。

でも……今なら、あの時感じた気持ちの理由も分かるよ。
私は……本当は……。




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