「ねえ、こなた」
学校でかがみは私に聞いてきた。
「な~に?」
「もうすぐあんたの誕生日でしょ?何か欲しいものってある?」
「おお!私へのプレゼントですか!」
「リクエスト聞いてやるのもいいと思ってね。何がいい?」
学校でかがみは私に聞いてきた。
「な~に?」
「もうすぐあんたの誕生日でしょ?何か欲しいものってある?」
「おお!私へのプレゼントですか!」
「リクエスト聞いてやるのもいいと思ってね。何がいい?」
「う~ん…まあ、強いて言うなら~…」
「うんうん」
「かがみかな」
「…」
「うんうん」
「かがみかな」
「…」
「もうすぐあんたの誕生日でしょ?何か欲しいものってある?」
かがみは一度リセットして、全く同じ事を聞いてきた。
「かがみ」
「…」
かがみは一度リセットして、全く同じ事を聞いてきた。
「かがみ」
「…」
「…あ、ああ。鏡ね。立て掛けるタイプ?それとも壁に掛けるのがいい?」
「私、柊かがみが欲しいんだけど(かがみ机を叩く)ごめんなさい特に思い付かないかな」
「私、柊かがみが欲しいんだけど(かがみ机を叩く)ごめんなさい特に思い付かないかな」
「じゃあ…例えば、服とか」
「私、ファッション興味ないよ」
「本は?」
「好きな漫画は発売日にゲットするけどね。…言っとくけどラノベもらっても読まないと思うよ」
「…じゃ、ケーキとか」
「かがみ太るよ」
「関係ねえよ!!」
「私、欲しいものはいっぱいあるけどバイトしてるからだいたい買えちゃうんだよね~」
「私、ファッション興味ないよ」
「本は?」
「好きな漫画は発売日にゲットするけどね。…言っとくけどラノベもらっても読まないと思うよ」
「…じゃ、ケーキとか」
「かがみ太るよ」
「関係ねえよ!!」
「私、欲しいものはいっぱいあるけどバイトしてるからだいたい買えちゃうんだよね~」
かがみは少し呆れている。
「まったく…じゃあ、どうすりゃいいのよ?」
「う~んそれじゃあ誕生日は~…『一日私の言うこと聞く!』で」
「ええぇっ!!?」
「…なんでそんないやいやなのさ」
「あ、あんたのことだから…なんか…変なことさせそうで不安なのよ」
「ぷー、せっかくかがみがリクエスト聞くからって言ったのに…これしかないよ、私が欲しいのは」
「…あんまり無茶な事とか、非人道的なことはさせないわよね」
「だいじょぶだよ、そんな大したことはさせないからさ」
「じゃあ…それならいいわよ」
かがみは少し不安な顔をしながら受け入れた。
「う~んそれじゃあ誕生日は~…『一日私の言うこと聞く!』で」
「ええぇっ!!?」
「…なんでそんないやいやなのさ」
「あ、あんたのことだから…なんか…変なことさせそうで不安なのよ」
「ぷー、せっかくかがみがリクエスト聞くからって言ったのに…これしかないよ、私が欲しいのは」
「…あんまり無茶な事とか、非人道的なことはさせないわよね」
「だいじょぶだよ、そんな大したことはさせないからさ」
「じゃあ…それならいいわよ」
かがみは少し不安な顔をしながら受け入れた。
(…ニヤ)
そして、誕生日の当日。
「それで?私はまず何したらいいのかしら?」
私はカバンから、コス専用ウサ耳を取り出した。
「これ付けて写真とって」
「…なっ、アホかお前はぁ!!!?」
「え~~~!?かがみ誕生日なら何でも聞くって言ったじゃ~ん!いきなり私との約束破るの~?」
「…だからって、こんなの…!」
「耳だけじゃん。私がバイトでやってるコスプレなんてもっとすごいヨ」
「あんたと一緒にするな!!」
「これ付けて写真とって」
「…なっ、アホかお前はぁ!!!?」
「え~~~!?かがみ誕生日なら何でも聞くって言ったじゃ~ん!いきなり私との約束破るの~?」
「…だからって、こんなの…!」
「耳だけじゃん。私がバイトでやってるコスプレなんてもっとすごいヨ」
「あんたと一緒にするな!!」
…しかし、結局かがみはしぶしぶ撮ることになる。
ふっふっふっ…今日のかがみから私へのプレゼントとは、私を一日中萌えさせることなのだよん☆
「お姉ちゃん、もうちょっと笑ったほうが…」
「いやいや、恥じらいがある姿も萌えるんだヨ。特にかがみは」
「…うぅ…は、早く撮りなさいよ!!///」
「いやいや、恥じらいがある姿も萌えるんだヨ。特にかがみは」
「…うぅ…は、早く撮りなさいよ!!///」
カシャ。
「言っとくけど、他の人には見せちゃだめだからね!」
「しないよ。私はただ待ち受けに」
「するなぁっ!!!!」
「でも、結構カワイイよ、かがみ」
「…そうかな?」
「言っとくけど、他の人には見せちゃだめだからね!」
「しないよ。私はただ待ち受けに」
「するなぁっ!!!!」
「でも、結構カワイイよ、かがみ」
「…そうかな?」
「あっ。ゆきちゃん似合~う。カワイイ~!」
「そっ、そうですか?…私こういったものは始めてでして…」
「おおおお!ウサ耳ヘッドみゆきさん激萌え~~!!!写メ撮らせて写メ!!」
「そっ、そうですか?…私こういったものは始めてでして…」
「おおおお!ウサ耳ヘッドみゆきさん激萌え~~!!!写メ撮らせて写メ!!」
「…ぉぃ」
私はかがみのクラスに来た。
「かがみい~、ツインテール触らして~」
「なんじゃそりゃぁ!!?」
「なんじゃそりゃぁ!!?」
そしてまた、誕生日の名目で、かがみの髪で遊ぶ。
かがみは決して楽しそうな目はしていない。
かがみは決して楽しそうな目はしていない。
「なんだぁ?なんか面白そうなことやってんなー」
そう言ってみさきちがかがみの方に寄ってきた。
が、かがみがキッと睨んできたため、「みゅ~~~~」と言いながら、あやのに頭をなでられている。
ちょっと不憫。
そう言ってみさきちがかがみの方に寄ってきた。
が、かがみがキッと睨んできたため、「みゅ~~~~」と言いながら、あやのに頭をなでられている。
ちょっと不憫。
お昼休み。
「それで、かがみ、お弁当は?」
「はい。ちゃんと作ってきたわよ」
私は昨日、まず、かがみに弁当だけを頼んでおいた。
「はい。ちゃんと作ってきたわよ」
私は昨日、まず、かがみに弁当だけを頼んでおいた。
「おお~!つかさ弁当並に豪華じゃん!!」
「どう?私だって、やるときはやるわよ。」
「お姉ちゃん、朝5時に起きてがんばってたもんね~」
「ちょっ!ちょっとつかさあ!!」
「なんだかんだで私のために頑張ってくれるかがみん萌え」
「…うるさい、さっさと食べろ!」
「どう?私だって、やるときはやるわよ。」
「お姉ちゃん、朝5時に起きてがんばってたもんね~」
「ちょっ!ちょっとつかさあ!!」
「なんだかんだで私のために頑張ってくれるかがみん萌え」
「…うるさい、さっさと食べろ!」
私は弁当の卵焼きを頬張る。
「おいしいよ、かがみ!」
「えっ、…そ、そう…良かった、うふふっ」
素直に言われると喜んでしまうかがみ、いいねえ…このツンデレっぷりがたまらんのだよ。
「おいしいよ、かがみ!」
「えっ、…そ、そう…良かった、うふふっ」
素直に言われると喜んでしまうかがみ、いいねえ…このツンデレっぷりがたまらんのだよ。
午後、また私はかがみのクラスに来る。
「か~がみっ!」
そう言って私は座っているかがみの後ろから抱きついた。
「なっ…ちょっとぉ…」
「今日のかがみは私専用☆」
「ぐ…今度は何よ…」
「今度はねぇ…ん~と…私にちゅ~して!」
「えっ!!ええっ!!!さすがにそれはちょっとだめよ…!」
「え~…せっかくかがみは約束してくれたのに…」
そう言って私は座っているかがみの後ろから抱きついた。
「なっ…ちょっとぉ…」
「今日のかがみは私専用☆」
「ぐ…今度は何よ…」
「今度はねぇ…ん~と…私にちゅ~して!」
「えっ!!ええっ!!!さすがにそれはちょっとだめよ…!」
「え~…せっかくかがみは約束してくれたのに…」
私の声が弱くなる。
「今日さ…かがみにいろいろしてもらうの…私、すごく嬉しくて…楽しみにしてたのに…」
「…」
「でも、そうだよね、いきなりそんなことかがみは嫌だよね…ましてや私なんて…ごめん…」
「…分かったわよ」
「え?」
「し、してあげるわよっ!!それでいいでしょ!」
「え~?いいのぉ~!?」
「今日さ…かがみにいろいろしてもらうの…私、すごく嬉しくて…楽しみにしてたのに…」
「…」
「でも、そうだよね、いきなりそんなことかがみは嫌だよね…ましてや私なんて…ごめん…」
「…分かったわよ」
「え?」
「し、してあげるわよっ!!それでいいでしょ!」
「え~?いいのぉ~!?」
ふっ…かがみんよ…もはや逃れることはできんぞ…
「はい、じゃあ、して!」
私はかがみの方に顔の横を向ける。
「…」
かがみは顔を赤く染めながら少しずつ私の頬に近づいてくる。
私はかがみの方に顔の横を向ける。
「…」
かがみは顔を赤く染めながら少しずつ私の頬に近づいてくる。
カシャ。
「…え」
「かがみのキス顔と~った♪」
「…!!!」
私は喜んで早々に教室から出ていった。
その後のかがみの表情は…知らない。
「…え」
「かがみのキス顔と~った♪」
「…!!!」
私は喜んで早々に教室から出ていった。
その後のかがみの表情は…知らない。
再び私はかがみの教室に来た。
「かがみ様~!」
かがみが机からゆらりと立ち上がって言った。
かがみが机からゆらりと立ち上がって言った。
「ははは…さあ次は何すりゃいいのよこなた。ほら、言ってごらん」
「ちょ、ちょっと怖いですよかがみサン…」
そう言って私はわざわざパティに借りてきたネコ耳をしまった。こっちは諦めた方がいい…
「ちょ、ちょっと怖いですよかがみサン…」
そう言って私はわざわざパティに借りてきたネコ耳をしまった。こっちは諦めた方がいい…
帰りの電車の中にて
「はあ…今日はなんだかいつもより疲れたわ…」
電車の中で、私とかがみが座っている。
私は、かがみの肩に頭をのせて寄りかかった。
「ちょ、ちょっと…!」
「た~んじょうび~」
「うっ…///」
電車の中で、私とかがみが座っている。
私は、かがみの肩に頭をのせて寄りかかった。
「ちょ、ちょっと…!」
「た~んじょうび~」
「うっ…///」
かがみは表情を変えないままずっと下を見ていた…顔を赤くして。私はその表情をずっと見ていた。
(んふ~、かがみんて、ほんとウブなんだから☆まったく、可愛いねぇw)
(んふ~、かがみんて、ほんとウブなんだから☆まったく、可愛いねぇw)
電車から降りて、駅から出た私たち。
「はい!」
私はかがみの方に手を出した。
「…何よ」
「手ぇつないで帰ろ♪」
かがみの目が点になった。
「…は?…はああぁぁ!!?」
「はい!」
私はかがみの方に手を出した。
「…何よ」
「手ぇつないで帰ろ♪」
かがみの目が点になった。
「…は?…はああぁぁ!!?」
「私の家に着くまでだからぁ~」
「それ以上何があるのよっっ!!!」
「それ以上何があるのよっっ!!!」
そう言ってかがみの手をとってほっぺたにすりすりした。
「ねえ~お願いかがみん♪私のお祝いにさ!」
「く…!……!!… …。」
かがみは観念したようだ…よしよし♪
「ねえ~お願いかがみん♪私のお祝いにさ!」
「く…!……!!… …。」
かがみは観念したようだ…よしよし♪
「恥ずかしいわよ…周りの人に見られてるじゃない…」
「そかな?皆、大して気にしてないみたいだよ~。私たちのこと姉妹だと思ってるんじゃないかな~?」
「…これ以上、姉妹なんていらないわよっ!!」
「そかな?皆、大して気にしてないみたいだよ~。私たちのこと姉妹だと思ってるんじゃないかな~?」
「…これ以上、姉妹なんていらないわよっ!!」
帰り道は、結構長い。
私はずっとかがみが真っ赤になってる顔を観察して、ニヤニヤしながら歩いた。
しかし、なんだかだんだんかがみの握る手が強くなってきた気がする…
私はずっとかがみが真っ赤になってる顔を観察して、ニヤニヤしながら歩いた。
しかし、なんだかだんだんかがみの握る手が強くなってきた気がする…
しかも、かがみの方が歩く速度が速くなってくる。
…ヤケを起こしたのか。もはや私からは手を離すことができなかった。
ちょっと、かがみサン、手。手、痛いデスヨ。
…ヤケを起こしたのか。もはや私からは手を離すことができなかった。
ちょっと、かがみサン、手。手、痛いデスヨ。
しかし、かがみはある種のオーラを発していて、話し掛けにくかった。
なんというか、「くそぅ…コイツいちいち私のカンにさわることばかりしやがってなんで私がこんなことしなきゃ
いけないのよ誕生日だからって調子のってんじゃないわよ明日はどうなるか覚えてなさいよフフフ」的オーラを感じた。
なんというか、「くそぅ…コイツいちいち私のカンにさわることばかりしやがってなんで私がこんなことしなきゃ
いけないのよ誕生日だからって調子のってんじゃないわよ明日はどうなるか覚えてなさいよフフフ」的オーラを感じた。
…お、怒ってる。
あ、ちょっとかがみさんや、握る手がますます強くありません?このままじゃ私の手がミンチになりますヨ?
あ、ちょっとかがみさんや、握る手がますます強くありません?このままじゃ私の手がミンチになりますヨ?
こうして、私は萌えている余裕がなくなったまま手を引かれ、かがみはずんずん歩いていく。
ようやく泉家に到着。
かがみの顔はもうこれ以上ないというほどに真っ赤だった。
かがみの顔はもうこれ以上ないというほどに真っ赤だった。
ようやく私は手を離す。もとい、離される。あ…手が白くなってる。
「やぁ~、とうとう家に着いちゃったねえ。でも楽しかったよ~。ありがとね、かがみん、良い誕生日だったヨ!」
「私はひたすら恥ずかしかったわ…」
「それじゃあね!かがみ!」
「やぁ~、とうとう家に着いちゃったねえ。でも楽しかったよ~。ありがとね、かがみん、良い誕生日だったヨ!」
「私はひたすら恥ずかしかったわ…」
「それじゃあね!かがみ!」
「あっ、ま…待って」
かがみが急いだようにカバンの中をごそごそと探す。そしてある小さな紙袋を取り出した。
かがみが急いだようにカバンの中をごそごそと探す。そしてある小さな紙袋を取り出した。
かがみはその紙袋の中から、ネックレスを取り出した。
派手ではないけど、かといって地味でもないきれいなデザインのネックレスだった。
派手ではないけど、かといって地味でもないきれいなデザインのネックレスだった。
「…え?」
かがみは、私の首にそれを付けた。
「け、結構似合うじゃない…」
私はポカンとして、そのネックレスを見つめる。
「け、結構似合うじゃない…」
私はポカンとして、そのネックレスを見つめる。
「やっぱりさ…私、こうゆうプレゼントしたいなって思ったから…」
かがみが頬を指でかきながら、言った。
私の顔がぼっと赤くなった。
かがみが頬を指でかきながら、言った。
私の顔がぼっと赤くなった。
「じゃ、じゃあ…また、明日ねっ」
かがみは走っていった。
かがみは走っていった。
…ずるいよ…今日は私だけが、ただ、かがみに萌える日だったのに…
「こなた!」
私は突然の呼び掛けに返事もせず、呼ばれた方を向いた。
「誕生日… おめでとっ!!!」
かがみは少し照れくさそうな笑顔で言った。
かがみは少し照れくさそうな笑顔で言った。
「…」
かがみは走り去った。
「も…もぅ!最後にこんな風になるなんて悔しい…今度、かがみのほっぺにいきなりちゅーしてやる…」
私は顔を赤くしたまま家の中に入っていった。
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- GJ! -- 名無しさん (2022-12-21 22:35:13)
- 二人が可愛すぎる。くやしい!ビクンビクン -- 名無しさん (2009-12-08 19:51:39)
- やっぱ、楽しくて、かつ萌えるSSっていいなあ。 -- 名無しさん (2008-06-20 01:32:12)
- 二人ともカワイイなぁおい!
ごちそうさまでした
(*´Д`) -- ハルヒ@ (2008-05-28 23:20:35)