「はぁ~」
空を見上げると白んだ息が空気にすっと溶けていき、上空からはみぞれ混じりの雪がぱらぱらと降っていた。
空を見上げると白んだ息が空気にすっと溶けていき、上空からはみぞれ混じりの雪がぱらぱらと降っていた。
「暑いのは嫌だけどここまで寒いのもほんと勘弁してほしいよ…。」
ブツブツ言いながらも寒い中バス停でこうしてかがみ達を待ってる私も健気だなぁ。ほんとは
今朝かがみから少し遅れるから先行ってていいよってメールがあったんだけど…。
カバンを足元に置き、カタカタと震える肩を抱くように身を縮めた。
ブツブツ言いながらも寒い中バス停でこうしてかがみ達を待ってる私も健気だなぁ。ほんとは
今朝かがみから少し遅れるから先行ってていいよってメールがあったんだけど…。
カバンを足元に置き、カタカタと震える肩を抱くように身を縮めた。
いつもなら遅れると言われてもここまでしないんだけど、残り少ない学生生活。あとどれだけ
かがみ達とこうして一緒にいられるのか…。
そういう寂しさにも似た焦りからこういう行動をとってるのかな? 自分でもよくわかんないや。
それに、暖房の効いたバスに揺られながら、なんてことない雑談をするあの空間が私は結構
気に入ってたりするんだよね。
かがみ達とこうして一緒にいられるのか…。
そういう寂しさにも似た焦りからこういう行動をとってるのかな? 自分でもよくわかんないや。
それに、暖房の効いたバスに揺られながら、なんてことない雑談をするあの空間が私は結構
気に入ってたりするんだよね。
そんなことをぼーっと考えていると後ろからポンッと肩を叩かれた。
「おっすこなた」
「おはよーかがみ」
待ち焦がれた人物が現れ、自然と頬が緩む。
「もう学校に着いてる頃かと思ったけど…なに、あんたも寝坊?」
「え?あーうん。いや~、今日はなかなかベットからでられなくてさー」
「おっすこなた」
「おはよーかがみ」
待ち焦がれた人物が現れ、自然と頬が緩む。
「もう学校に着いてる頃かと思ったけど…なに、あんたも寝坊?」
「え?あーうん。いや~、今日はなかなかベットからでられなくてさー」
とっさに嘘をついた。かがみと一緒に行きたくてずっと待ってましたなんて、恥ずかしくて
口が裂けても言えませんよ。
口が裂けても言えませんよ。
「というかあんたもって、まさかかがみも寝坊?めずらしい…」
「あんたと一緒にするな! つかさよつかさ! ギリギリまで待ってたんだけど
さすがに私まで遅刻するわけにはいかないし…。まぁ黒井先生には遅刻しますって伝えておいて」
「ほいほい。つかさらしいというかなんというか・・・。
それにしても今日は一段と冷えますなぁ…ずずっ」
来る途中ずっと鼻をかんでたせいか、鼻の頭が少しヒリヒリする…。
「ほんとね~。今朝の天気予報で今年一番の寒さだって言ってたわよ」
うぅ…。そういうの聞くとますます寒くなってくるから不思議だ。
「早くバス来てくんないと凍え死んじゃうよ~」
「てかあんたなんでそんなに薄着なのよ。
昨日電話であれだけ厚着してった方がいいって言っておいたのに」
「いやー、家の中だと平気だったんだけど…。
外に出てみるとやっぱり寒いね、手袋くらいしてくるんだった」
「あんたと一緒にするな! つかさよつかさ! ギリギリまで待ってたんだけど
さすがに私まで遅刻するわけにはいかないし…。まぁ黒井先生には遅刻しますって伝えておいて」
「ほいほい。つかさらしいというかなんというか・・・。
それにしても今日は一段と冷えますなぁ…ずずっ」
来る途中ずっと鼻をかんでたせいか、鼻の頭が少しヒリヒリする…。
「ほんとね~。今朝の天気予報で今年一番の寒さだって言ってたわよ」
うぅ…。そういうの聞くとますます寒くなってくるから不思議だ。
「早くバス来てくんないと凍え死んじゃうよ~」
「てかあんたなんでそんなに薄着なのよ。
昨日電話であれだけ厚着してった方がいいって言っておいたのに」
「いやー、家の中だと平気だったんだけど…。
外に出てみるとやっぱり寒いね、手袋くらいしてくるんだった」
ヒューッと、12月の刺すような冷たい風が吹きぬける。
「かがみは私の嫁っくしょおおいぃ」
「どんなくしゃみだよ…」
かがみが呆れたようにこちらをじと目で見てくる。
「このまま風邪でもひいてくれたら保健室の暖かいベットで休めるんだけどなー」
寒さで赤くなった両手を重ねくしくしとさする。こうしてると幾分かマシになる。
「…まったく、しょうがないわね」
「ふぇ?」
そう言うとかがみは呆けてる私をよそに、そっと手を取り自分の顔に近づけた。
「はぁー…」
「どんなくしゃみだよ…」
かがみが呆れたようにこちらをじと目で見てくる。
「このまま風邪でもひいてくれたら保健室の暖かいベットで休めるんだけどなー」
寒さで赤くなった両手を重ねくしくしとさする。こうしてると幾分かマシになる。
「…まったく、しょうがないわね」
「ふぇ?」
そう言うとかがみは呆けてる私をよそに、そっと手を取り自分の顔に近づけた。
「はぁー…」
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かがみの暖かく白い吐息が私の手を包む。いきなりの事で頭が追いつかず、手だけではなく
顔まで熱くなっていくのがわかる。
かがみは無言で自分のマフラーの半分を私の首に巻くとぴったりと体を寄せてきた。今の
私の顔はたぶん、かがみに負けず劣らず真っ赤なんだろうな…。
顔まで熱くなっていくのがわかる。
かがみは無言で自分のマフラーの半分を私の首に巻くとぴったりと体を寄せてきた。今の
私の顔はたぶん、かがみに負けず劣らず真っ赤なんだろうな…。
「どう?これで少しはマシになったでしょ?」
「…あの…かがみさん?周りの人にジロジロ見られてるんですが…」
「う、うるさいっ!私だって恥ずかしいんだから…。とにかく、バスが来るまで
これで我慢しなさいよ」
そういうとフイッと顔だけ背けた。よく見るとかがみの耳が真っ赤だ。
「今日のかがみはいつになくデレ状態ですなぁ。なんというか自虐的とも言うか」
「しょ、しょうがないでしょ! 風邪とかひかれて…その…一緒にいられる時間が減るのも…困るし…」
「へ?」
さりげにすごいことを言われたような気がして聞き返そうかと思ったけど、かがみは
ゴニョゴニョと何か言いながら俯いてしまった。
大抵のかがみのデレには対応できるつもりだったけど、ここまで積極的かつ
不意打ちともなるとさすがの私でも動揺してしまうわけでして…。お互い気恥ずかしさで
しばらく無言になってしまった。
それでもかがみの温もりを感じられるほど近い距離にいる安心感からか、さっきまで
凍えていたのが嘘のように身も心も暖まっていく。
できればずっとこのままでいたいなー……なんてね。
「…あの…かがみさん?周りの人にジロジロ見られてるんですが…」
「う、うるさいっ!私だって恥ずかしいんだから…。とにかく、バスが来るまで
これで我慢しなさいよ」
そういうとフイッと顔だけ背けた。よく見るとかがみの耳が真っ赤だ。
「今日のかがみはいつになくデレ状態ですなぁ。なんというか自虐的とも言うか」
「しょ、しょうがないでしょ! 風邪とかひかれて…その…一緒にいられる時間が減るのも…困るし…」
「へ?」
さりげにすごいことを言われたような気がして聞き返そうかと思ったけど、かがみは
ゴニョゴニョと何か言いながら俯いてしまった。
大抵のかがみのデレには対応できるつもりだったけど、ここまで積極的かつ
不意打ちともなるとさすがの私でも動揺してしまうわけでして…。お互い気恥ずかしさで
しばらく無言になってしまった。
それでもかがみの温もりを感じられるほど近い距離にいる安心感からか、さっきまで
凍えていたのが嘘のように身も心も暖まっていく。
できればずっとこのままでいたいなー……なんてね。
かがみには聞こえないくらいの小さな声で
「大好きだよ」
そう呟いてそっとかがみに寄りかかった。
「ん?なんか言った?」
「なんでもない♪あ、バス来たよ。いこっ!」
「ちょっ!いきなり走ったら転ぶから!アッー!」
「なんでもない♪あ、バス来たよ。いこっ!」
「ちょっ!いきなり走ったら転ぶから!アッー!」
願わくば。こうしていつまでも一緒にいられますように――
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- GJ! -- 名無しさん (2022-12-20 08:37:01)
- こなた せつねぇ
-- 名無しさん (2010-01-29 00:10:50) - この距離感が大好きです。
-- 名無しさん (2008-09-25 22:44:32)