☆vol.4「密室」
「でさ~、それがクサくって……」
「ちょっとかがみん。何か足音が聞こえない?」
「足音?」
「ちょっとかがみん。何か足音が聞こえない?」
「足音?」
ドタドタドタドタ
「遅刻や遅刻~! 急がな打ち合わせ間に合わへん!」
ドタドタドタドタ
「く、黒井先生も朝から大変ね……」
「でも先生、昨日夜遅くまで一緒にネトゲやってたよ?」
「あ~、それは自業自得ね……って、中間テスト近いってのに、あんたも一緒になってやってたんかい!?」
「でも先生、昨日夜遅くまで一緒にネトゲやってたよ?」
「あ~、それは自業自得ね……って、中間テスト近いってのに、あんたも一緒になってやってたんかい!?」
グリグリグリグリ!
「か、かがみん!
梅干しグリグリは止めて~~!?」
梅干しグリグリは止めて~~!?」
ハラリ
「あれ?」
「んにゅ?」
「んにゅ?」
「これ何だろ……!?」
「どしたの、かがみ?」
「どしたの、かがみ?」
「ちゅ、ちゅ、ちゅ……」
「チュ~したいの? しょうがないなぁ……。私も人前だと流石に恥ずかしいんだけどネ……」
「チュ~したいの? しょうがないなぁ……。私も人前だと流石に恥ずかしいんだけどネ……」
「ええい! それは後にしろっ!
これ、今度やる中間テストの世界史の解答じゃない!」
「なんだ、解と…………ぅええええええぇぇ!?」
これ、今度やる中間テストの世界史の解答じゃない!」
「なんだ、解と…………ぅええええええぇぇ!?」
「と、とりあえず返さないとっ!」
「え、で、でも普通に返したら逆に怪しまれないかな?!」
「そそそんなこと言ったって~~~!?」
「え、で、でも普通に返したら逆に怪しまれないかな?!」
「そそそんなこと言ったって~~~!?」
『あ~~~~! 解答があらへん~~~~!?』
「やば! 黒井先生が戻ってくるぅ!?」
「かがみん、こっちへ!」
「こっちって……掃除用具入れじゃない!」
「こっちって……掃除用具入れじゃない!」
「いいから早く!!」
「ちょ、ちょっとっ!?」
「ちょ、ちょっとっ!?」
バタン
『あっれ~、おっかし~な~? 間違いなくこの辺りで落としたと思ったんやけど……』
(クサい、狭い、クサい、狭い!)
(ちょ、かがみん! 静かにして!)
(ちょ、かがみん! 静かにして!)
(そ、そんな事言ったって……。第一、素直に返した方が早いわよ、絶対!)
(こんなところから返しに行ったら逆に怪しまれるよ! 後でそっと返しに行けばいいからさ!)
(こんなところから返しに行ったら逆に怪しまれるよ! 後でそっと返しに行けばいいからさ!)
(誰が引っ張り込んだと思って……んっ!)
(かがみん?)
(かがみん?)
(あんた……膝を人の股に擦り付け……ぁ……ん……)
(…………♪ ここがええのんか~♪ ん~♪)
(…………♪ ここがええのんか~♪ ん~♪)
(ちょ、調子に乗る……)
「あふっ!」
「あふっ!」
(!? ちょ、かがみん!? 声おっき……!)
『? いまどこかから声がしたような……』
(ヤバ!? ちょっと、かがみん! か~が~み~ん!?)
(……ふ、ふぇ?)
(悪いけどもう少し静かに……)
(悪いけどもう少し静かに……)
『音の出元は……掃除用具入れか? 何か入ってるんやろか?』
(かがみん! かがみんってば!)
(はぁ……はぁ……)
(あ~もう! こうなったら……)
(あ~もう! こうなったら……)
チュッ
(~~~~~~~~!?)
(チュ……チュル……レロ……)
(~~~~~~~~!?!?)
(チュウ……チュ、チュ……チュパ……)
『…………なんてな。そんなワケあらへんか。
なんやウチも疲れてるみたいやな~?はよ別んトコ探しに行こ』
なんやウチも疲れてるみたいやな~?はよ別んトコ探しに行こ』
ドタドタドタドタ
……………………
……………………
ガチャン
『ぷはあっ!』
「はぁ、はぁ、はぁ……」
「はぁ、はぁ、はぁ……か、かがみん?」
「はぁ、はぁ、はぁ……か、かがみん?」
「……………………」
「ご、ごめん、かがみん。…………怒ってる?」
「ご、ごめん、かがみん。…………怒ってる?」
「……………………怒ってる」
「!? ご、ごめん……私調子に乗っちゃって……」
「!? ご、ごめん……私調子に乗っちゃって……」
「……………………責任」
「え?」
「え?」
「責任取ってくれないと、酷いんだから……」
「う、うん! かがみんが望むんだったらなんでもするよ! 私!」
「…………じゃあ、引っ張って」
「え?」
「え?」
「…………さっきので腰が抜けちゃったの。だから、引っ張って……」
「………………ぷっ」
「な、何がおかしいのよっ! 第一あんたが、あ、あんな舌入れたキスなんてするから……」
「な、何がおかしいのよっ! 第一あんたが、あ、あんな舌入れたキスなんてするから……」
「かがみん、可愛い♪」
「あ……あぅ、あぅ……」
「あ……あぅ、あぅ……」
「よしよし~♪」
「…………後で、百倍返しなんだから。覚えておきなさいよ、バカこなた……」
「はいはい、覚えておきますヨ~、かがみ様~♪」
「…………ふん」
「とりあえず、今からどうしよっか?」
「どうしようって……まずはこの解答を先生の机の上に戻すのが先でしょ?」
「…………ふん」
「とりあえず、今からどうしよっか?」
「どうしようって……まずはこの解答を先生の机の上に戻すのが先でしょ?」
「そうだね。後はさ、適当に理由付けて早引きしない? 私、制服をクリーニングに出したいんだ~」
「まあ、同感ね。じゃあ、大まかな流れはそういう事で」
「まあ、同感ね。じゃあ、大まかな流れはそういう事で」
「その後は私の部屋でお楽しみ会、だね?」
「何よその『お楽しみ会』って?」
「何よその『お楽しみ会』って?」
「『夜のしとねで愛の語らい』って言うのかな? それとも『ゆうべは おたのしみでしたね』とか?」
「な、なな……」
「かがみんだって、中途半端に体が火照ってるんじゃないの~?」
「かがみんだって、中途半端に体が火照ってるんじゃないの~?」
「そ、そんなワケ無い! ……ワケじゃ、無い、けど、でも……(ゴニョゴニョ)」
「ならさ、善は急げだよ! ほらほら、早く早く~♪」
「ま、待ちなさいよ! まだ行くって決めたワケじゃ……って、コラ! 待て! このっ!
「ま、待ちなさいよ! まだ行くって決めたワケじゃ……って、コラ! 待て! このっ!
私に拒否権は無いのね、コンチクショ~~~ッ!!」
コメントフォーム
- (≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-06-05 17:47:41)
- またみにきまーす -- うに4 (2014-05-14 21:35:09)
- 掃除用具入れでかがみん感じてますね♪ -- かがみんラブ (2012-09-15 20:56:13)