こなた×かがみSS保管庫

誕生日

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匿名ユーザー

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【あらすじ】明日はこなたの誕生日。
      そして、以前から料理の腕に悩んでいたかがみが一発奮起。
      こなたの為に自分の力だけで手作りケーキを作ろうとするが……。



ガチャッ… ゴソゴソ… バタン!



かがみ「え~っと…。 これで材料はそろったわね。
     苺も、冷蔵庫に長い間入れてただけあってよく冷えてるし、
     スポンジやクリームの材料も揃ってるし、これで準備万端ね。」
つかさ「お、お姉ちゃ~ん。」
かがみ「ん? どうしたの、つかさ?」
つかさ「本当にいいの?ケーキ作るの手伝わなくて?」
かがみ「大丈夫よ。この位、ちょちょいと作っちゃうわよ。それに…。」
つかさ「それに?」
かがみ「こなたを見返すいいチャンスだしね。アイツの中のイメージでは、
     私は料理とかすると鍋とか爆発させちゃう…ってな感じみたいだから。」
つかさ「う、うん。わかったよ。じゃあ、頑張ってね、お姉ちゃん。」
かがみ「おう、期待して待ってなさい。すんごく美味しいケーキ作るからね!」



30分後…。



かがみ「うわっ!クリームの分量間違えちゃった!」



1時間後…。



かがみ「ん…。なんかスポンジがパサパサしてる…。やり直しかな…。」



2時間後…。3時間後…。 ………そして翌日。



つかさ「…ん! …ちゃん! お姉ちゃん!」
かがみ「う… う…ん…。 つかさ…?」
つかさ「びっくりしたよ~。 椅子にもたれかかったまま寝てたんだもん。
    それで、ケーキはちゃんとできたの?」
かがみ「あ、そうだった! 確か、ちゃんと完成させて盛りつけて…。」
つかさ「あ、もしかして、冷蔵庫に入れたとか?」
かがみ「そうそう、確か冷蔵庫に……あった!」
つかさ「わぁ~。美味しそう。よく出来てるね~。」
かがみ「つかさのお墨付きが貰えたからこれで完璧ね。
    さてと、じゃあこなたの家に行く準備でもしよっか!」
つかさ「うん!」



そしてその日の午後…。



ピンポーン♪



かがみ「ふぅ~。何とか崩さずに持って来れたわね。」
つかさ「そうだね~。」



ガチャッ!



ゆたか「あ、いらっしゃ~い。」
つかさ「こんにちは~。 あれ?こなちゃんは?」
ゆたか「あれ?さっきまで、先に来てたみゆきさんと一緒に居たはずですけど…。」
こなた「(そろ~り、そろ~り。)」
かがみ「全く…。しょうがないわね~。今日くらいは、大人しくしてればいいのに…。」
こなた「か~がみん!(だきっ)」
かがみ「えっ! わわっ!(どさっ)」
つかさ「こ、こなちゃん!?」
かがみ「いつつ…。こらぁ~!いきなり何してんのよ~!」
こなた「うふふ、ただ祝ってもらうだけってのもアレだから、
    たまにはパターンを変えてみよっかな~…ってね。」



かがみ「全くも~。びっくりしたじゃないのよ…。」
こなた「いや~、ごめんごめん。」
かがみ「もう…、早く家の中に入りましょ。」
こなた「そだね~。時にかがみさんや。その手に持ってる四角い箱はなに?」
かがみ「ん?ああ、これ? 後で見せてあげるわ。きっと驚くわよ~。」
こなた「ふ~ん…。(ま、大体予想はつくけどね~。)」
かがみ「それより、早く入りましょうよ。」
こなた「あ~い、りょうか~い。」


※数十分後…。



つかさ「こなちゃん、お誕生日おめでと~!はい、プレゼント!」
みゆき「泉さん 、おめでとうございます。はい、私からもプレゼントです。」
ゆたか「お姉ちゃんおめでと~! はい、プレゼントだよ!」
こなた「お~、ありがと~。わたしゃ幸せもんだよ… あれ?」
かがみ「………(もじもじ)」
こなた「おや~、どうしたのかな~。かがみんや(ニヤニヤ)」
かがみ「うっ…うるさいわねっ。」
つかさ「ほらっ、お姉ちゃん。せっかく用意したんだから…。」
かがみ「わ、わかってるわよ。じゃあ、開けるわよ。(ガサガサ…)」



ボロッ…。



かがみ「え……?」
つかさ「あ……。」
ゆたか「? これって、ケーキかな? 大分崩れてるけど…。」
かがみ「(ど、どうして…? 確かにここに着くまでは大丈夫だったのに…。)」
こなた「だ、大丈夫だよ~。形が崩れてても美味しければ…。ね、かがみん!」
かがみ「(!そ、そういえばさっきこなたに抱きつかれた時に箱が……!
     で、でも言えるわけないじゃない。それに、こなたのせいになんて出来ない…。)」
つかさ「お、お姉ちゃん……。」
かがみ「………。ご、ごめんね~。実は、ここに来る途中にちょっと潰れちゃってさ~。」
こなた「な~んだ、そうだったのか~。おっちょこちょいだな~、かがみは。」
かがみ「あはは、実はそうなのよ~。あ、ちょっと廊下に出ていいかな?
     なんか、携帯にメールが来てるみたいでさ~。」
こなた「? いいよ。そのくらいの用なら。」
かがみ「……うん。じゃあ、ちょっと行ってくるね。」
こなた「………(かがみ?)」



かがみ「……。(こなたのバカッ。せっかく私が一生懸命作ったのに…。)」
こなた「かがみ…。」
かがみ「!!! こ、こなた…!?」
こなた「ねぇ、かが…。」
かがみ「ど、どうしたのよ。今日の主役はこんな所にいるもんじゃないでしょ?」
こなた「かがみ…、私の部屋で少し話したいんだけど、いいかな?」
かがみ「えっ…? べ、別にいいけど…。どうして急に?」
こなた「うん。ちょっと、ね…。」



【こなたの部屋…。】 



かがみ「で、何の用なの?」
こなた「ねぇ、かがみ…。あのケーキ、潰しちゃったの私なんでしょ…?」
かがみ「!! な、なに言ってんのよ、あ、あれは私がやったって…。」
こなた「…かがみは嘘つくの下手だよね。すぐに顔にでるもん。」
かがみ「………!」
こなた「ごめんね…かがみ。ちょっと調子に乗りすぎちゃったよ。」
かがみ「……うっ…ぐすっ…バカッ…そんな事言うの、こなたらしく…えっ!?」



こなた「(だきっ)」
かがみ「こ…こなた…?」
こなた「………ねぇ、かがみ…。」
かがみ「な、なに?(ドキッ)」
こなた「私のこと、かばってくれてありがとね。これはほんのお礼だよ…。」
かがみ「え…? んっ!?(ちゅっ)」
こなた「……。」
かがみ「(わ、私…。こなたにキスされてるの…? キ…キス…。)」
こなた「…う…。」
かがみ「(こんなに身長差あるのに無理して…。でも、うれしいよ。ありがと、こなた…。)」



こなた「さ、そろそろ戻ろうか。みんな待ってるしね。」
かがみ「う、うん…。」
こなた「それに…。」
かがみ「え?」
こなた「あのケーキ、早く食べちゃわないとね~。
    でないとかがみにまた色々言われちゃうからさ~。」
かがみ「な、なんですって~!」
こなた「あはは、やっぱりかがみは、いつものかがみが一番だよ!」
かがみ「あ、ちょっと待ちなさいよ~。(…これからも、ずっと一緒だよ、こなた!)」


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  • GJ! -- 名無しさん (2022-12-15 02:26:53)
  • 私は心を奪われた。 -- ぷにゃねこ (2013-01-26 17:59:30)
  • ケーキというより、心をプレゼントしたんだね。かがみんは可愛いなあ -- 名無しさん (2009-12-05 22:20:41)

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