『かがみ様のヘッドロック』

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「イヤッホー、雪じゃー!サッポロもってこーい!!」
「雪まつりなら、よそでやれ。」
「えっ、札幌雪祭りじゃなくてサッポロラガーの方を言ったんだけど。」
「なお悪いわ。堂々とビールの要求するんじゃないわよ。」

豪雪にみまわれた2月の週末の帰り道。
目の前ではしゃぎまわっているこなたに
『せっかくだから大雪降った通学路を歩いてかえろう。』
と提案され、つかさと私柊かがみは、こなたと一緒に
雪景色の高校の通学路を最寄駅である糟日部駅へと向かって歩いていた。
(ちなみにみゆきは交通網がストップする可能性があるので早めに帰った。)

「雪合戦さいたま代表いっきまーす!一点先取、頭を冷やせ!!」
「へっ?きゃっ!!」

そう言ってつかさへ雪玉を投げつけてきた、こなた。
それに対し、パニくり気味にしゃがんで避ける、つかさ。
本来の標的が外れた雪玉は…

「へぶっ!!」

私の顔面へと直撃した。

「げっ、しまった。一番当ててはいけない相手に当ててしまった~。」
「お姉ちゃん大丈夫!?…でも女の子として『へぶっ』は無いなぁ……」

私に直撃させたことにより、あたふたし始めたこなた。
よく分かっているじゃない、こなた。あと、つかさ女の子云々は余計よ。
そして私は無言で雪玉片手に、ある程度距離が離れているこなたの元へと走って行った。

「ツンデレ美少女が、制服姿のわたしに興奮して追ってくるーー!!」
「誰が興奮して追ってきてるだ、コラ!!」
「ってひいいいいいいいいい!!!厳ついおなごが迫ってきてるー!」
「ふたりとも、待って~。」

制服着た女子高生が三人、雪化粧された田んぼ道を走り回る。
しかもはいている靴が滑りやすい革靴だから、すごく走りずらい。
そんな私に対してこなたは、普段程早くはないけれど私よりも早いからか、
なかなか距離が縮まない。

「クソ~~、かがみから巻くことが出来なよ~。」
「ぜえぜえ…争いごとの種はまいているよ、こなちゃん……はあ、はあ…」
「どさくさにうまいこと言っているんじゃないよ、つかさ。」

雪道を四苦八苦しながら、駅方向へと走って行く私たち。
駅が見えてきたところで距離がある程度縮んだ為、手にある雪玉をこなたへ投げつける。

「フッ、当たらなければどうってことはない…うわっ!!」

投げた雪玉をこなたはネタを交えながら避けたが、
体勢を崩したため、思いっきり転んだ。

「こなちゃん、大丈夫!?」

転んだこなたを気遣い、声をかけ近づくつかさ。
普段なら私もこなたの身を案じるが、寒波が押し寄せ雪が降るという悪天候の中、
でかい雪玉をぶつけられ変なリアクションを取らされた私は…

「かがみ…何?どうしたの?」

こなたの背後にて、額へと腕を回しグッと締め上げた。

「あたたたたたたたた!!!かがみ、素で痛い~~!!
お父さんのドロップキックならぬ、かがみ様のヘッドロックだ~~~~~!!」
「小学生の頃、私をいじめていた男子にやった技をこなちゃんに…これは本気だ。」

そうこれは幼い頃男子相手のケンカに使った技で、使うと大体大泣きされた。
(それ以外は周りに止められた。そして余談であるが、
この技を私に教えたのはまつり姉さんである)
ちょっと最近調子に乗りすぎてる感があるこなたに対して、少し怒りが溜まっていた為、
つい使ってしまった。

「や、やめようよお姉ちゃん。争いは治療費しか生まないよ。」
「もう少し、良い言い方無いのかよ。」
「大丈夫だよ、つかさ。21世紀の終わりを見届けるまでは死ねない…。」
「早く死ね!」
「ごふ……」
「こなちゃーん!!!」


あれから数年後の2月14日バレンタイン。この日も高校の頃の積雪した日のように
大雪に見舞われており、何度も通っている近所の道も雪化粧により、
普段とは違う様相を呈していた。
そんな中、ドレスシャツにカーディガンを合わせたパンツルックにチェスターコートを着た、
所為ビジネスカジュアルに身を包んだ私は、チョコレートを始めとしたお菓子が入った紙袋を
手に家路を急いでいた。こなたが待っている家へ。

私たちは大学入学した頃に、恋人同士として付き合い始め、
大学を卒業して社会人となった時に同棲を始めた。
そして比較的私より帰宅が早いこなたが先に帰っていて、晩御飯の準備をしている。
お風呂に入り、こなたが作った晩御飯を一緒食べ、まったりした気分でおしゃべりしながら
こなたの好きなアニメや私がはまっている海外ドラマを見て夜更かしして過ごすことを
考えると楽しい気分になり、自然と足早になる。

「こなた、ただいまー。」
「おかえり、かがみん…って何?そのお菓子の入ってそうな紙袋は?」
「ふっふっふ、よくぞ聞いてくれました。はい!Happy Valentine、こなた!」
「おおう、ありがとうかがみ…ってこれチョコレートが申し訳程度にあって、
ケーキと思われる箱があるんだけど。」
「そうなのこなた、今回の本命はこのしろたえのレアチーズケーキよ。」
「うわぁ、これ明らかにバレンタインにかこつけて自分が食べたいのを買ってきたよね、かがみ。」
「いやいやそうじゃないわよ、こなた。大雪で比較的早引けになった時に豪雪にみまわれている
街を見て、白いレアチーズケーキっていいわねって、思いついただけだから。」
「思いっきり自分が食べたいの選んでるよ~。」

玄関にて買ってきたケーキ等のお菓子をこなたに渡しつつ、ずっと繰り返してきたやりとりをする。
何故か最近こなたから突っ込まれる回数が増えている気がするのは気のせいだ。

「あ、そうそう。今日の大雪すごかったわね、なんか高校の時の大雪の日を思い出したわ。」
「あ~かがみにヘッドロックされた時ね。」
「あの頃の雪遊びのスケールアップって感じで、ソチ五輪を意識して渋谷の道玄坂でスキー
をやって、3匹目のハチ公を作ろうよ。で、『恋人といる時の雪って特別な気分に浸れて私は
好きです』ってスマホで記念写真撮ろうよこなた。」
「物凄い現実逃避への仕方だね、かがみ。よほど疲れているんだね。
お風呂沸いてるから先に入ってサッパリした方がいいよ。」
「そうね………っえい!!」
「ちょっかがみ様!?何でヘッドロックをなさるのですか???」
「一人でじゃなくて、一緒に入ろうよこなた。」
「あ、はい。分かりました、かがみさん。あと出来ればヘッドロック解いて、少し離れて頂けます
でしょうか。外の空気の匂いとかがみの香水の匂いがすごくします。それと耳元で話しかけられる
のって結構恥ずかしいです。」
「え~いいじゃない、全然力入れてないし大丈夫よ。あの時はあんたに対して冗談じゃないって
気持ちが強かったけど、今はアンタがいない日常のほうが冗談じゃないって思っているから。」
「いいえ、あの時のは圧死しかけましたが、今は恥ずかし死にしてしまいます。あと今の発言も
結構恥ずいです。」
「え~、これ以上のことを日常的にしているじゃないの。今更何言っているの?」

そう言い切って、『にゃー』とか『みゃー』とか言っているこなたをヘッドロックしながら
風呂場へと引きづり込む。
まさか込める気持ちが違うヘッドロックをすることが私の人生の中であるなんて、
あの時の私には想像できなかったなぁと考えながら、週末どう過ごそうか楽しみな私だった。

……………
「結婚した後ロリコンだと口にしてみなさい、離婚よ。」
「くだらない上に、意味わからないよ。」
「あっ、あと高校生はロリータに含めるか各々の判断に任せるわ。」
「もういいよ、かがみが好きなようにすればいいよ。」



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コメント:
  • ロリが好きなのではない
    好きな人がロリだったのだ -- 名無しさん (2015-01-26 04:06:54)
  • こなたもロリではないw GJ -- 名無しさん (2015-01-09 08:34:15)
  • jkはロリではない こなたはロリだけど
    -- 名無しさん (2014-04-17 05:13:58)
  • 10年経っても色褪せない、かがこなは最高。 -- kk (2014-03-19 23:35:05)
  • 久しぶりにここに来てみたと思ったら萌え死んでいた。な、何を言ってるのか(ry


    ともあれGJ! -- 名無しさん (2014-03-15 00:16:36)


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