『System Addict』

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7月初旬のうだる様に暑いある日の昼休み。
節電の為、冷房を止められたことによる暑さに耐えつつ、
いつもの様にこなた、つかさ、みゆきと私の4人で昼食を取っていた。

そうやっていつも通りに過ごしていると、
こなたが急にお腹をおさえつつ

「ドンドンドン・・・ドンドンドン・・・・・」
「私ら異常者か!?(ゴチン)」
「アーーーーー!!!」

と昼食を食べている私達の横で、トイレのドアをノックするジェスチャー
をし始めた為、相手にダメージを負わせるくらいの気持ちで思いっきり叩いた。
なんつーことしやがるコノヤロウ。

「何でトイレで食べていることになっているのよ‥って何?

「シュゴ!!」

新幹線のトイレかよ!シュゴってなるけどさ、あと私のスカートで手を拭くジェスチャーするな!
さっきから何なんだよ!!」
「この節電で冷房を止められ、うだるような暑さに身をゆだねなきゃいけない私達。
その暑さを忘れようと『的確なツッコミをいれてくれる大好きなトモダチ』である
かがみにボケを連発していたのダヨ・・・あつ~~~」
「こんなところで友達言うな。そんなアンタからイライラ感をもらって、
余計暑さを感じるようになったわよ!私は!!」
「ゴメンよかがみん・・・暑さでいまいちネタが良くないのだよ・・・・・
食べていたアンデニッシュとカフェオーレがまずくなるようなマネをしてしまったね。」
「あんぱんとコーヒー牛乳で良いだろ、まったく。」
「え~犬の名前でドリンク系の名前を付けようとしたら普通『ココア』ちゃんか『ミルク』ちゃんなのに、
『ツンデレ変人』かがみだったら『鬼殺し』ちゃんと名付けそうだからその呼び方で間違ってない
と思うんじゃがな~~」
「だれが『ツンデレ変人』だ!」
「勘違いしないでね、これは『乙』じゃなくて『キングコブラ』なんだからね!」
「うるせーよ!」

誕生日の日になんつー目に合っているんだ、私は。
つかさとみゆきは暑さとこの一連の酷いやりとりで反応に困った様子をしている。

そう今日は7月7日、私と双子の妹であるつかさの誕生日だ。
だからって何?というわけでないけど、酷暑の中こんな酷いボケをもらうとは
なんつー日だろうか。

「と言う訳で。」
「何がどういう訳だ?」
「お誕生日おめでとうおふたりさん。」
「今それ言うタイミングじゃないよな!全然めでたさ感じないし。」
「いやいや、誕生日が七夕だなんてロマンティックじゃな~い。
そのロマンティックさで私がおとしめた分はチャラになるんじゃないかな?」

『いや、ならないし』と本来ならそう返したいとこだが、
暑さの為返す気力もなく、ため息をつきつつただコーヒー牛乳を口にするのであった。

「というわけで誕生日プレゼントだよ、お二人さん。
まずは短冊に欲しいものとして『紙やすり、たわし、リトマス紙』と書いてそうなつかさ。」
「ふぇっ、ひとつも欲しいものに引っかかってないよ~。」

そう言ってつかさにプレゼントを渡し、私の方へ向く。


「では短冊に欲しいものとして『富、名誉、権力』と書いてそうな我らがかがみん。」
「たしかに欲しいものだけど、なんかやらしいわ!」

そんなやりとりをしつつ、私達はこなたからプレゼントを貰った。
・・・・・今年はなんだろう、なんか『怪しさ爆発な1000円自販機の中身』を見る気分だわ。

「かがみん、今『怪しさ爆発な1000円自販機の中身を見る気分だわ』と思ったでしょ。」
「えっ、そ、そんなことはないわよ。うん。」

こいつは人の心が読めるのか?マジでビビった~。

「では、私からもお渡ししますね。」

そしてみゆきからおごそかに、かつ優雅にプレゼントを頂いた。
まあ、みゆきのは装丁からしてなんか豪華な感じがするし
昨年も良いのを貰ったから、家で開けるのが楽しみだわ、うん。

「かがみ~ん、貰った感じが私の時とみゆきさんの時、なんか全然反応が違うよね。」

『当たり前だ』と思いつつも、

「そう?気のせいじゃない?」

と返しておいた。
こうして突然昼休みに始まった、誕生日祝いは終わった。


そして午後の授業も終わり、放課後へと入る。
私は桜庭先生の手伝いで残り、こなたは黒井先生の補修、
つかさとみゆきは先に帰って行った。

私の方の用事も済み、バス停へとつなぐ渡り廊下を歩いてゆく。
ちょうど日陰となり、風が吹き抜け教室内と比べいくらか涼しく感じられる。
吹き抜けてきた風に爽やかな若草の匂いが感じられ、少しばかり気分が安らぐ。

「おーい、かがみーん。一緒にか~えろ。」

そんな感じで思考に耽っていると、後ろから風を切ってこなたが走り込んで来た。

「ところでさ、かがみん。今日あげた私からのプレゼント開けてみて。」
「ん?いいけど、ここで開けて大丈夫?」
「建物内じゃないし、外に近いから大丈夫だよ。あとそんな変なの入ってないし。」
「ホントか~?」

いぶかしつつ包装を開ける。
開けてみると、『エタニティ』と表記されたブランド物の香水が出てきた。

「驚いた。あんたがこんなまともなモノをプレゼントするなんて。」
「去年はさすがに反省したからね~。今年はみwikiさんを見ならって、
アキバの免税店で探してきたのだよ~。」

見つけてきた店がちょっと気になるが、まあ良しとしよう。
そう思いながら片方の手首に軽く香水を吹きかけ、両手で擦りつける。
するとフローラルなんだけど爽やかさと甘さのバランスが丁度良い、
なんというか中性的な香りがした。

そうしているとこなたが覗きこんできて、

「かがみん、これって『For Men』って書いてあった?それとも『For Women』だった?」
「『For Woman』だったわよ。」
「しまった間違えた~。」
「間違えてねえよ!」


こいつは喜んでいたり、感心したりしていると今の様に調子外れのささやきで
わたしを揺さぶることがある。だけどこんな揺さぶりにムダに立ち止まるよりも
ショックに倒れない 強いグリップでどこまでも突き進んだ方がいいことは経験則
で学んだ。

だから私は後ろからかる~く抱きしめて、驚かした。

「うわっ、かがみん。急に何!?」
「何って、選んだ香水が間違ってないことを証明する為に香りを嗅がせているのよ。」
「だからって、抱きしめる必要ないじゃない。」

そうやってじたばたしているとクラスメイトの女子が通りかかり、
普段通りにあいさつを交わした。

「かがみん何で互いに何事も無いようにあいさつしているの?」
「あんたと私のことはうちのクラスではもう有名なのよ、ド突いたり、ひっついたりするほど
仲良しってね。おかげでまったく男子が近寄らないわよ、春が遠のいていくわ~はぁ~。」
「そのわりにはすごく楽しそうだよ・・・離して、かがみ~ん。」
「ダメ―www」

こんなでこぼこなやりとりだけど、ここには確かに心地よいものが確かに存在している。
こいつと他愛の無い時間を過ごすのは、この上もなく幸せなんだ。
だからこれからも誰よりも近い場所で、離れずに見つめて過ごしてゆきたいと思う。


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  • いいですね♪かがみこなた百合の噂 -- かがみんラブ (2012-09-16 22:14:42)
  • この2人の絶妙な関係・・・やっぱ良いです!!
    作中にもありましたが、「心地よい」ですにゃ。
    GJ!!
    -- kk (2011-07-10 22:57:17)
  • かがみんがこなたから主導権握るというレアな展開。
    ツンデレもいいけど、こう言う感じに仲が良いのも自然な感じがするし、とても新鮮。
    「ダメーwww」が良かったww
    そして、かがみとつかさの誕生日に投下してくれる職人がまだ居た事が単純に嬉しかったです。
    GJ‼ -- 名無しさん (2011-07-09 06:35:35)



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