エンジ氏コンペ参加作品(仮)

このページを編集する    
――誰も……居ない。

――お父さんも……ゆーちゃんも……居ない。

――この家に……私……しか居ない……。

聞こえてくるのは風の音、床の軋み。

……人間らしい音が聞こえて来ない。

テレビを点ける……画面に映るのは砂嵐。

……何も……聞こえない。

人々の歩く音も、話し声も、小鳥の囀りさえも聞こえない。

……かがみ……。

頭に浮かんだ私の好きな人。

ツンデレで優しくて……私と一緒に居てくれる人。

……居ない……かがみが居ない……。

何処……かがみ……お願い……出て来て……。

お願いだよぉ……私……何でもするから……!!

かがみの為なら私、勉強する、ネトゲも辞める、漫画も読まない、ゲームもやらない、規則正しい生活をする。

……だから……だから……お願いだよ……かがみに……逢わせて……!!

私は玄関へ向かい、外に出る為にドアを開けた―――。



――悪夢の後は甘いキス――


48 :名無しさん:2009/02/14(土) 21:21:27 ID:ppTI6YXs
「…………っ!!」


……夢……?

今のは……夢?

視界がまだぼやけている。

薄暗い所を見るとまだ日は出ていない様だ。

……かがみ!!

私は横を振り向く、確か私はかがみと一緒に寝た筈だ。

つかさ、みゆきさんと一緒に遊びに来て、かがみだけ私の家に止まる事になって。

……居なかったら……?

かがみが……居なかったら……?

視界はまだぼやけている、必死に目を擦る。

……見えてきたのは暗闇の中綺麗に光る紫色の長い髪、そして見慣れた体型。


「……こなた……」


……聞きたかった声。

かがみは……私の隣に居た。

居てくれた、私から離れないで居てくれた。

私は眠っているかがみに抱き着く。

力の加減なんて出来ない、ただ思い切り……抱きしめた。


「……う……うん……な、何……?」


かがみが目を覚ましたみたいだ。


「……こな……た……?」


「…………」


かがみの身体に顔を埋める。

この感触、この温かさ、間違いなくかがみの物。


「……どうしたのよ?」


「……このままで居させて……!!」


かがみが側に居ると分かってか急に涙が流れ出す。

かがみに見られたくないので顔を更に埋める。


49 :名無しさん:2009/02/14(土) 21:23:30 ID:ppTI6YXs
「……怖い……夢でも見たの?」


かがみが私の頭を撫でてくれる。

腫れ物に触る様に……優しく……撫でてくれる……。


「…………」


私はかがみの質問に答える事が出来ない。

ただかがみを感じたい、この温もりを感じたい。


「……ふぅ……仕方ないわね……」


かがみが私を抱きしめてくれた。

もう誰にも渡さない、独占する様に……抱きしめてくれた。


「……かが……みぃ……!!」


かがみが側に居てくれるのが嬉しくて段々泣き声を抑えられなくなる。

必死にかがみの胸に顔を埋める。


「……泣いていいわよ」


「っ!!……えぐ……ひっく……!!」


「私が受け止めてあげる、例えアンタの涙で洪水が起きようとも……私が受け止めてあげる」


「……うぅ……ふぎゅ……えぐ……」


…………かがみの馬鹿ぁ……。

今……そんな風に言われたら……我慢出来なくなっちゃうじゃん……!!


「……泣いても……大好きだよ、こなた」


この一言に私は我慢の限界を越えた。

頭の中が真っ白になる、かがみの背中を力強く握りしめる、これでもかというくらい頭を押し付ける。

でも……かがみはずっと頭を撫でてくれた、ずっと抱きしめてくれた。

――――――――――
「アンタってこんなに泣き虫だったっけ?」


「……言わないで……」


落ち着いた私はかがみと抱き合っている。

かがみはずっと頭を撫でてくれている。


「アンタにこんな一面があったなんてね……」


うぅ……普段だったら「ひょっとして……萌えた?」って言うのに……今は言えない……。

でもこのままだと悔しいのでかがみの胸に頭を押し付けぐりぐり。


「ちょ!!くすぐったいって!!」


ぐりぐりぐりぐりぐり。


「ひゃ!!わ、分かった!!私が悪かったわ!!」


私の勝ち。


「全く……アンタは本当に……」


するとかがみは私の顔に近付いてきて……。


「……可愛いんだから!!」


次に訪れたのは甘い味。

マシュマロみたいに柔らかい感触、チョコの様に甘い味。

……かがみに……キスされた……。


「ふふ……どう?私のこなた専用特製キスの味は?」


美味しくいただきました、私の負け。

……もう一度……もう一度……。


「え……?ちょこなた!?お、落ち着い……!」


もっと……もっと……ちょーだい……。


「あーもう!!分かったから!!好きなだけあげるから落ち着きなさい!!」


――この後、私は数えきれない程甘いキスをかがみから貰った。

え?その時の様子?

……団長命令よ!!アンタ達で考えなさい!!


「マジで似てるからやめぃ!!」


  • END-


コメントフォーム

名前:
コメント:
  • 全く、困った団長様だな、やれやれ -- チョココロネ (2014-03-31 14:52:19)
  • ちゃんと考えなかったら罰金よ、罰金!! -- kk (2010-04-12 00:07:12)
  • 団長命令ですか!! -- 名無しさん (2009-09-01 21:29:32)


投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください)


|新しいページ|検索|ページ一覧|RSS|@ウィキご利用ガイド | 管理者にお問合せ
|ログイン|
  



★Counter

TOTAL: -
TODAY: -
YESTERDAY: -

★更新履歴

取得中です。