なぜ……?なぜなの……?
私はある一つのことを思いつつ、キーボードを打ち続ける。
大学のレポートの為に買ったノートパソコン。その画面には来週提出予定のレポートが表示されている。
だけど、その文章量はまだ10行にも満たない。もうかれこれ1時間は作業しているというのに…
キーを打ち間違える。文が考えられない。思いつくのはたった一つの疑問ばかり。
大学のレポートの為に買ったノートパソコン。その画面には来週提出予定のレポートが表示されている。
だけど、その文章量はまだ10行にも満たない。もうかれこれ1時間は作業しているというのに…
キーを打ち間違える。文が考えられない。思いつくのはたった一つの疑問ばかり。
「駄目だ。全然進まない。」
今日はもう駄目だろう。どうせ提出日は来週だし、無理をしなくてもいい。
私はそう自分を納得させ、ファイルを保存した。
私はそう自分を納得させ、ファイルを保存した。
「はぁ……」
ファイルを閉じると、思わずため息が出た。きっと頭に浮かんでいるこの疑問…悩みを解決しない限り、ため息が止まる事はない。
それは分かっている。分かっているけれど…こればっかりは、そう簡単に解決できる話ではないのだ。
いや、そもそも解決できるかどうか……
それは分かっている。分かっているけれど…こればっかりは、そう簡単に解決できる話ではないのだ。
いや、そもそも解決できるかどうか……
私はパソコンを操作して、新規にテキストファイルを開いた。
そして、ゆっくりとキーを打ち始める。
そして、ゆっくりとキーを打ち始める。
K...O...
N...A...
T...A...
打ち終えたと同時に現れる、私の恋人の名前。
「はぁ……」
またため息。
私の悩み、それは……
最近……
最近、こなたがうちにこない。
『ちょっと長い待ち時間』
私がこなたと出会ってから、こんなに会わない日々続くなんてあっただろうか?いいえ、絶対にないわ!!
もしあったとしても、そんなことはきれいさっぱり忘れちゃってる。
忘れちゃってることはきっとそんなことはなかったのだ。うんそうだ、そういうことにしてしまえ。
もしあったとしても、そんなことはきれいさっぱり忘れちゃってる。
忘れちゃってることはきっとそんなことはなかったのだ。うんそうだ、そういうことにしてしまえ。
だって…こなたと恋人同士になった高校時代。学校に行けば、そこには必ずこなたがいた。
大学生になってからは、一週間に一度は必ず会いにきてくれた。
大学生になってからは、一週間に一度は必ず会いにきてくれた。
『かがみが寂しくしてないか心配なんだよ。』
それがうちに来るときのこなたの言い訳。こなただって寂しいくせに、そうやってすぐ私の所為にするんだから困ったものね。
まあ……こなたが言うことも概ね事実だから、言い返さないけど。
まあ……こなたが言うことも概ね事実だから、言い返さないけど。
そんなこなたが、最近うちにこない……
なんで?どうして急に来なくなったの!?
なんで?どうして急に来なくなったの!?
「もしかして……私に飽きた?私のこと、嫌いになった?!」
最悪の想像が私の頭の中をよぎった。頭の中が真っ白になる。『もし』の話なのに、血の気が引いていくのが自分でも分かった。
もしそうだとしたら、私はどうしたらいい?
こなたのいない日々なんて、今の私には考えられなのに!!
もしそうだとしたら、私はどうしたらいい?
こなたのいない日々なんて、今の私には考えられなのに!!
こなたがこの関係を望まないのなら、すぐにでもやめよう。諦めよう。
そんな殊勝なことを考えていたこともあった。
でも、今は駄目。こなただけは離したくない。こなただけは傍にいて欲しかった。
そんな殊勝なことを考えていたこともあった。
でも、今は駄目。こなただけは離したくない。こなただけは傍にいて欲しかった。
「いや、そんなことない!こなたが私を嫌いになるなんてありえない!」
私は頭をブンブンと振って、必死に考えを否定した。
その効果もあってか、だんたんと冷静になってくる。
その効果もあってか、だんたんと冷静になってくる。
そうよ。そんなことはありえない。だって……
『かがみのせいだよ…もう、かがみがいない生活なんて耐えられないんだから。』
と、あの夜、ベットの中で涙ながらにこなたは言ったのだから。
あのときのこなたといったら、もう反則的に可愛かったなぁ……
あのときのこなたといったら、もう反則的に可愛かったなぁ……
「………えへ。」
い、いけない。思わず顔がニヤけてしまった。
今度はそのニヤけ顔を振りほどくようにブンブンと顔を振った。
今度はそのニヤけ顔を振りほどくようにブンブンと顔を振った。
…まあそんなわけで、こなたが急に私のことを嫌いになったりするわけがないわ。
それにこなただったら、そうなっても絶対に理由を話してくれるはずだ。
馬鹿な考えだった。ごめんね、こなた。変なこと考えちゃって。
私は心の中でこなたに謝った。
それにこなただったら、そうなっても絶対に理由を話してくれるはずだ。
馬鹿な考えだった。ごめんね、こなた。変なこと考えちゃって。
私は心の中でこなたに謝った。
「となると、なにか他に理由が……」
こなたが私を差し置く理由?
思いつく限りの事を、私は順に考えていく。
思いつく限りの事を、私は順に考えていく。
新作のアニメをゲームにハマッてたり?
それだったら、私の家でやるはずだ。
最近のこなたは、こういったオタク的なものですら私の家でするようになったのだから。
そしてわざと遅くまで残って、こういうのだ。
それだったら、私の家でやるはずだ。
最近のこなたは、こういったオタク的なものですら私の家でするようになったのだから。
そしてわざと遅くまで残って、こういうのだ。
『遅くなっちゃったから、今日はかがみの家に泊まるね。』
……いい。
よって、この考えは間違えだ。
だとすると、こなたも大学の課題が出てたりとか?
う~ん?それもなんだかんだで、私の家でするわよね。
高校の時みたいに私に質問してきたりして。だから、私も学科が全然違うからよく分からないんだけど、一緒に考えて……
で、結局いつものパターン。
だとすると、こなたも大学の課題が出てたりとか?
う~ん?それもなんだかんだで、私の家でするわよね。
高校の時みたいに私に質問してきたりして。だから、私も学科が全然違うからよく分からないんだけど、一緒に考えて……
で、結局いつものパターン。
『なんだかよく分からないから、今日はかがみの家に泊まるよ。だから、一緒に考えてね。』
……うん。
それじゃあ、ゆたかちゃんやおじさんが風邪で寝込んじゃってるとか?
前にもそんなことがあったし。
前にもそんなことがあったし。
ん?だけど、確かその時って……
『ゆーちゃんもお父さんも風邪で寝込んじゃってさ~。なんか色々大変だからヘルプに来てよ、かがみ~!』
とか言われたから、それもう喜び勇んでこなたの家にいったんだけ。
確かに、私の家には来てないけど……これも違うか。
確かに、私の家には来てないけど……これも違うか。
しかし、考え付く事考え付く事、全部こなたと一緒にいる口実になってるわね。
べ、別に惚気てる訳じゃないからね……と取り敢えず何処かの誰かに言い訳しておく。
べ、別に惚気てる訳じゃないからね……と取り敢えず何処かの誰かに言い訳しておく。
「だけど、他に何が………あっ!」
思いついてしまった。先ほどとは別の最悪の想定を………
「まさか……まさか間女!」
なぜ、間男と浮かぶべき言葉が間女なのか?
そこらへんの細かい理由なんか詮索している場合じゃない。
そこらへんの細かい理由なんか詮索している場合じゃない。
確かに、こなたは反則的なまで可愛い。
そしてその真の可愛さを知っているのは、世界広しと言えど私だけだという自信はある。
とはいえ、あの可愛さ。その一端を垣間見ただけで、心奪われる人は少なくないはずだ。
さらに厄介な事に、当の本人にはその自覚がまったくない。
ああ見えてこなたは押しに弱いから、必要以上に迫られたら断れないのかも。
そしてその真の可愛さを知っているのは、世界広しと言えど私だけだという自信はある。
とはいえ、あの可愛さ。その一端を垣間見ただけで、心奪われる人は少なくないはずだ。
さらに厄介な事に、当の本人にはその自覚がまったくない。
ああ見えてこなたは押しに弱いから、必要以上に迫られたら断れないのかも。
「やっぱりこなたと同じ大学にすればよかったわ!」
今更ながらの後悔が私を襲う。ああっ!ずっと一緒だった陵桜の頃が懐かしい!
でも今は、そんな後悔に襲われている場合じゃない。
でも今は、そんな後悔に襲われている場合じゃない。
誰?相手は誰なの?
今度は思いつく限りの人を順に考えていく。
みゆき……はありえない。高校時代、さんざんこなたとの私の仲を見てきたはずだ。
そんなみゆきが、こなたをどうにかしようなど考えもしないだろう。
そんなみゆきが、こなたをどうにかしようなど考えもしないだろう。
つかさも同様。むしろみゆきよりも私達の仲を見てきている。
ゆたかちゃん……にはみなみちゃんがいるし。逆もまたしかり。
田村さん……私達を漫画のネタにこそすれ、実際にやってみようとは思わないだろう。
漫画のネタにもして欲しくないけれど。
漫画のネタにもして欲しくないけれど。
パトリシアさん……も田村さんと同じね。私達のことを騒ぎ立てておしまいよ。
となると、私が知ってる限りでは精々峰岸と日下部か…。
峰岸はないとして、日下部は……
日下部……
…………
……
あいつかぁぁぁぁぁ!!
そうか、あいつか!
同じ大学の同じ学部って聞いたときはまさかとは思ったけど、やっぱりそうだったか!
そういえば、こなたを紹介してくれって言い出したのも、あいつだった気がするわ……
『柊はうちのだ』とか言ってたのも、こなたと話すための口実だったか!
そんなことを考えていると、思いたくもない妄想が頭の中に広がった。
同じ大学の同じ学部って聞いたときはまさかとは思ったけど、やっぱりそうだったか!
そういえば、こなたを紹介してくれって言い出したのも、あいつだった気がするわ……
『柊はうちのだ』とか言ってたのも、こなたと話すための口実だったか!
そんなことを考えていると、思いたくもない妄想が頭の中に広がった。
『なあ、ちびっこ?いいだろ?』
『駄目だよ。私にはかがみが……』
『駄目だよ。私にはかがみが……』
こなたは必死に逃げようとするけれど、あいつはこなたを追い詰める。
『そんなこと分かってるってヴぁ。だから今だけ……な?』
『今だけでも駄目だよ。』
『今だけでも駄目だよ。』
こなたの意思は固い。当然、さすが私のこなただ。
『私のこと、嫌いか?』
『そんなことない。そんなことないけど……』
『そんなことない。そんなことないけど……』
心優しいこなたにたいして、あいつはそう言ってつけこんでいく。
『だよな~。だったら、友達同士のスキンシップだと思ってばいいじゃん。』
あいつはこなたの両腕を押さえると、そのまま顔を近づけ……
そして……
「絶対駄目!こなたにそういう事をしていいのは、私だけなんだから!」
高まる感情に身を任せ、私は思いっきり机をたたいた。ドンッという音が私の部屋に響く。
「そういうことって、どういうこと?」
隣にいるこなたが、からかうように聞いてきた。
「そりゃあ、抱きしめたり、キスしたり、頭を撫でたり、髪を梳いたり、頬ずりしたり…他にもたくさんあるけど、そんなの全部よ!!」
感情的になってしまった私は、こなたの問いに対してついこんなことを口走ってしまった。
ああ…何時もの私なら絶対にこんな事は言わない。こんな本当の事なんて絶対に言わないのに…
ああ…何時もの私なら絶対にこんな事は言わない。こんな本当の事なんて絶対に言わないのに…
「そうだね。私もかがみ以外にはそんなことされたくないよ。」
ほら、さっきのは馬鹿な考えだ。愚かな私の妄想だ。うんうん、やっぱりこなたには私しかいない。
……はて?
そう言えば……なんか、微妙におかしくない?
「でしょ?!そうに決まってるわよね、こな……た?」
うん、思い出した。なんであんたが当たり前のように隣にいるのかな?
さっきまで、あんたがうちに来ないことで悩んでたって言うのに。
さっきまで、あんたがうちに来ないことで悩んでたって言うのに。
「やふー、かがみん!」
何事もないかのように、こなたが手をあげてそう言った。
「……なんでいるのよ?」
「なんでって、かがみが寂しくしてるんじゃないかって、心配だったから。」
「なんでって、かがみが寂しくしてるんじゃないかって、心配だったから。」
こなたの最近の言い訳。いつも通りのはずなのに、まだ私の頭はうまく働いてくれない。
「勝手に家に入ってきたら、不法侵入よ。」
「将来の伴侶なんだから、別にいいじゃん。かがみもうちに来るときは勝手に入ってもいいからさ。合鍵渡す?」
「将来の伴侶なんだから、別にいいじゃん。かがみもうちに来るときは勝手に入ってもいいからさ。合鍵渡す?」
そんな話をしていたら、だんだんと醒めてきた。ええ、冷静になって来ましたとも。
そんな私が、今こなたに聞くべきことは……
そんな私が、今こなたに聞くべきことは……
「合鍵は遠慮なくもらうとして……ねえ、こなた?」
「なに?」
「えっ……と、何時からいた?」
「かがみが『もしかして……私に飽きた?私のこと、嫌いになった?!』って言ってたあたりから。」
「なに?」
「えっ……と、何時からいた?」
「かがみが『もしかして……私に飽きた?私のこと、嫌いになった?!』って言ってたあたりから。」
私の声色と話し方を真似しながら、こなたは言った。
つまり、最初からいたと……
その言葉を聞いて、あの時とは別の意味で顔が青ざめる。
その言葉を聞いて、あの時とは別の意味で顔が青ざめる。
「『いや、そんなことない!こなたが私を嫌いになるなんてありえない!』」
「うっ……」
「うっ……」
一旦は青くなった顔が、今度は段々と赤くなるのがはっきりと分かった。
「『………えへ。』」
「―――――――!!!」
「―――――――!!!」
私は声に鳴らない悲鳴をあげると、逃げ出すようにこなたの隣から離れた。
そしてそのままベットに直行し、頭から布団を被る。
穴があったら入りたいとは、きっと今みたいな事を指すんだろう。
そしてそのままベットに直行し、頭から布団を被る。
穴があったら入りたいとは、きっと今みたいな事を指すんだろう。
「ああ、からかいすぎたよ。ごめんね、かがみ。謝るから、布団から出てきてよ。」
私はその言葉に応じて、頭だけ顔を出す。私はこなたと違って非常に素直なのだ。
「なんでずっとうちに来なかったのよ?」
こなたを見ずに拗ねたように言ってみる。
「ずっとって、たった二週間だよ?」
「それでもよ。」
「かがみからの電話も毎日ちゃんと出たし、メールも毎日返したよ?」
「それでもって言ってるでしょ!」
「それでもよ。」
「かがみからの電話も毎日ちゃんと出たし、メールも毎日返したよ?」
「それでもって言ってるでしょ!」
今回ばっかりはこなたの言い分が正しいと思う。
でも、好きな人の姿を見たいと思うのはいけないこと?好きな人がちゃんと傍にいて欲しいを願う事は駄目なことだろうか?
でも、好きな人の姿を見たいと思うのはいけないこと?好きな人がちゃんと傍にいて欲しいを願う事は駄目なことだろうか?
「分かったよ。ちゃんというからさ、布団から出てきてよ。」
それじゃあと、私は布団から抜け出した。こなたはそれを見ると、ベットに近づいてきて私の隣に座った。
「かがみさ、前に会ったとき手袋欲しいって言ってたよね?」
「そういえば、言ったような気がするわね。」
「そういえば、言ったような気がするわね。」
この時期、手袋やマフラーは必須アイテムっていってもいい。
そして私はつい最近、その必須アイテム、手袋をどこかに片方だけなくしてしまったのだ。
まったく、手袋といい靴下といい、二つあるものはどうして片方だけなくなっちゃうのだろう?
そして私はつい最近、その必須アイテム、手袋をどこかに片方だけなくしてしまったのだ。
まったく、手袋といい靴下といい、二つあるものはどうして片方だけなくなっちゃうのだろう?
「もう代わりのやつ買っちゃった?」
「まだよ。先週は課題が忙しかったから。」
「まだよ。先週は課題が忙しかったから。」
そういえば、課題が忙しかったから、少しだけ来るなとこなたに言っておいた気がする。
なんだ。こなたがうちに来なかったのは、その為でもあったのか。
なんだ。こなたがうちに来なかったのは、その為でもあったのか。
「よかった。……はい、これ。」
こなたは鞄から手袋を取り出すと、私にポンと渡した。
菫色をした毛糸の手袋だった。そしてなにより……手編みだった。一目で分かった。
手にはめてみるとぴったりで、そしてなにより暖かかった。
菫色をした毛糸の手袋だった。そしてなにより……手編みだった。一目で分かった。
手にはめてみるとぴったりで、そしてなにより暖かかった。
「これって、こなたが編んだの?」
「そうだよ。ほら、見てよこれ!」
「そうだよ。ほら、見てよこれ!」
こなたはもう一つ鞄から手袋を取り出した。今度取り出したほうは蒼色をしていた。
「すごいでしょ!お揃いだよ!」
こなたも私と同じように手袋をはめると、私に見せびらかした。
「でもさ、編み物とか始めてで、しかも二週間でこれだけ出来るたんだからすごいよね。私編み物の才能あるよ!」
顔を赤らめながら、胸を張ってそう言うこなた。きっと照れてるんだろう。
ああ、本当に可愛い……
ああ、本当に可愛い……
私は隣にいるこなたを思いっきり抱きしめた。二週間ぶりのこなたの温もりを感じる。
「ありがとう。本当に大事にするわ。」
「うん、大事に使ってよ。今度これ着けて、どっか遊びにいこうね。」
「そうね。そうしよう。」
「うん、大事に使ってよ。今度これ着けて、どっか遊びにいこうね。」
「そうね。そうしよう。」
しかし、本当にこなたにはかなわない。会いに来てくれるだけで、こんなにも私を幸せにしてくれる。
先ほどまでの焦燥も、まるでちょっと長い待ち時間のようだ。
先ほどまでの焦燥も、まるでちょっと長い待ち時間のようだ。
「ねえ、かがみ?」
私の腕の中で声がした。
「なに?」
「私さ、これ作るのすっごい頑張ったんだよ?」
「私さ、これ作るのすっごい頑張ったんだよ?」
こなたは編み物は始めてだといっていた。それなのに手袋を二つ。才能があったとしても、並大抵の努力じゃできないだろう。
「そう。」
「普段見ない編み物のサイトとか見てさ。毛糸を買いに手芸店にまで行ったんだよ。」
「普段見ない編み物のサイトとか見てさ。毛糸を買いに手芸店にまで行ったんだよ。」
手芸店に買い物に行くこなたを想像する。子供が買い物に行くみたいで、ちょっとおかしかった。
「そっか。」
「そうだよ。ネトゲーも我慢したし、漫画もアニメも見ないで頑張ったんだよ?」
「そうだよ。ネトゲーも我慢したし、漫画もアニメも見ないで頑張ったんだよ?」
あのこなたが、ゲームも漫画もアニメも見ない。これだけでもこなたの意気込みを感じられる。
「うん。」
「さっきはああ言ったけど、私だってかがみにだって会いたかったんだ。だけどこれが出来るまではと思って、必死に我慢したんだよ?」
「さっきはああ言ったけど、私だってかがみにだって会いたかったんだ。だけどこれが出来るまではと思って、必死に我慢したんだよ?」
これは嬉しい。結局私達は同じ気持ちだったのだ。
「こんなに頑張ったのにさ……」
「―――?」
「そのご褒美が『抱きしめてくれてありがとうの言葉』くらいじゃ、割に合わないと思わない?」
「―――?」
「そのご褒美が『抱きしめてくれてありがとうの言葉』くらいじゃ、割に合わないと思わない?」
こなたは上目使いに私を見ると、ゆっくりをその目を閉じて唇を突き出した。
普段の私だったら、『調子にのるな』とでも言って一蹴していただろう。
だけど、ずっとこなたに会わなかった所為かな?非常にうれしい事に、今の私はどうかしているみたい。
普段の私だったら、『調子にのるな』とでも言って一蹴していただろう。
だけど、ずっとこなたに会わなかった所為かな?非常にうれしい事に、今の私はどうかしているみたい。
「馬鹿……」
私はたった一言呟いた。
そしてこなたと同じように目を瞑ると、ゆっくりとこなたに顔を近づけた。
そしてこなたと同じように目を瞑ると、ゆっくりとこなたに顔を近づけた。
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- GJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-07-14 18:33:16)
- かわいい・・・えへwww
-- 名無しさん (2010-11-13 19:00:24) - 溶ける -- 名無しさん (2010-11-05 20:51:16)
- こな×かがはジャスティス
です!
いいこな×かが次も期待
してます! -- 無垢無垢 (2009-01-29 23:18:52) - いいなぁ~ホント毎回同じ感想でスイマセンが、この様なこな×かがは大好きでたまりません。G.J
-- kk (2009-01-29 21:53:43) - 良いこなかがをよんだw
その後はもちろん……えへww -- 名無しさん (2009-01-29 13:34:46) - 読んでてこっちまで………えへwwとなったのは言うまでもないですwwGJ! -- 名無しさん (2009-01-29 13:08:14)
- ちょっとアホっぽいかがみんが……えへww -- 名無しさん (2009-01-29 12:45:08)