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らき☆すた OVA こなかがEdition ~そのソロ狩りの裏側で~ TUKASA:家族で温泉に行くんです。だから、ゴールデンウィークはほとんどいないと思います。 つかさのメッセージがPTチャットに表示された。 そう、私たち柊家は明日から温泉旅行に行く予定だ。 KONAKONA:あー、私もゆーちゃんつれて出かける予定。 KONAKONA:混んでなきゃいいけどねー こなたのメッセージが表示された。 そう、こなたたちもGWは出かける。 でも、私にとってその話は初耳でもなんでも、なく1ヶ月前から聞いていたことだった。 KAGAMI:それじゃあ、明日は楽しみにしてるわ。 私はチャットにメッセージを打ち込んむ。 これは個人チャット用。つかさたちのメッセージが表示されているPTチャット画面には表示されない。 画面を切り替えて個人チャットの表示を確認する。 「よし、表示されてる。」 「個人チャットとPTチャットをいっぺんに使うときは、誤爆に気をつけないと駄目だよ。 大変な事になるからね。」 なんてこなたが言っていた事を思い出す。 確かに、これが先生達に聞かれたらまずいよな~。 さて、今日はもうお終い。 こなたたちにお別れのメッセージを打ち込み、ゲームを終了させパソコンの電源を切る。 ああ、本当に明日が待ち遠しい。 今は午後5時。つかさたちも宿に到着し、のんびり温泉にでも浸かっている頃だろう。 でも、私は一人自分の家の居間にいる。 「もうそろそろかな?」 そう思いながら、時計をもう30分以上見つめ続けている。 時間の進みの遅さに苛立ちを感じ始めた頃、ようやく幸せの音が携帯から流れ始めた。 こなただ。 「やふー、かがみん。ようやくついたから開けてよ。」 「すぐ行くから、ちょっと待ってて。」 自分の部屋ではなく、1階の居間にいた為すぐに玄関にたどり着く。 そしてドアを開けると、そこには待ちに待ったこなたが立っていた。 その横にはお泊り用の荷物を置いて。 「お待たせ、かがみ!はい、これお土産。クッキーだよ。」 「おお、いいね。後で一緒に食べよう。さあ、中に入って。夕食も作ってあるわ。」 「かがみが作ったのか…味とか大丈夫?毒見とかした?」 「あんたはそんなに私を料理下手なキャラにしたいのか? 大丈夫よ、今回は本当に自信作だから。」 うん、本当に自信作。つかさにだってきっと負けない。 「そっか。なら大丈夫だね。期待してるよ!」 こなたの笑顔に、私も笑顔でこたえた。 「つかさとかにバレなかった?」 料理を食べながら、こなたがそう聞いてきた。 「大丈夫よ、うまくいったわ。現に誰もいないでしょう。」 「それもそうだね!私の方もうまくいったから大丈夫だよ。」 話は一ヶ月前に遡る。 私がこなたに温泉旅行の話をすると、こなたが 「それじゃあさ、かがみがわざと居残れば、私たちかがみの家で二人っきりだね。」 と言い出したのが、そもそも始まり。 さすがにそれは…とも思ったのだが、こなたが 「そうすれば少し早い新婚生活を堪能できるね。」 なんて顔を赤らめて言うものだから… それで、この計画、この結果。 私は頭が痛いと仮病を使って自分の家に残り、こなたは私の家に泊まるといってやってくる。 家族を騙すのはかなり気が引けたが、この『ふたりっきり』『新婚生活』という超魅力的な提案に、 私の常識、それに理性はどうしても打ち勝つことが出来なかった。 それに今の私は、家族の思い出よりも、こなたとの二人きりの思い出が欲しかったのも事実だ。 ちなみに、こなたが来るのが遅かったのは、昼はゆたかちゃんと遊びに出かけていたから。 そう、こなたの外出は一日だけだったのだ。 どうやら先生は勘違いしてたみたいだけど。 チャットでその事を話したら、 「別につかさと違って、GW中ずっとだなんて言ってないじゃん。先生が勘違いしただけだよ。」 という返事が返ってきた。 まあ、それもそうよね。 「はい、かがみ。あ~ん」 こなたはそういって、箸を私の口の前に差し出した。 「ええっ!ちょっと恥ずかしいわよ!」 「いいじゃん、誰もいないんだし。それに新婚生活だよ!」 「…それもそうね。」 そう、今日はだれもいない。だから思う存分イチャイチャしていいのだ。 「そうだよ。はい、あ~ん」 「あ~ん。」 私はこなたが差し出した料理を食べる。自分が作った料理ながらおいしいわ。 さて、それではこっちもお返ししなければ。 「それじゃあ、こなたも。あ~ん」 こなたがやったのと同じように、私もこなたに料理を料理を差し出す。 「あ~ん。」 そして、こなたも私と同じように差し出した料理を食べる。 「おいしい?」 「うん、かがみの作った料理なら何でもおいしいけど、今日のは特においしいよ!」 なんて、とびきりの笑顔で答えてくれるもんから、こちらの顔もついにやけてしまう。 …ああ、柊かがみ。今とても幸せです。 しかも今日一日の幸せじゃないんだ。 そう、黄金の週間はまだ始まったばかりなんだから。 -らき☆すた OVA こなかがEdition --[[それぞれの感情>http://www13.atwiki.jp/oyatu1/pages/890.html]] --[[夢の続き>http://www13.atwiki.jp/oyatu1/pages/892.html]] --[[スポ根の舞台裏>http://www13.atwiki.jp/oyatu1/pages/893.html]] --[[星に願いを>http://www13.atwiki.jp/oyatu1/pages/894.html]] --[[寄り道の夜>http://www13.atwiki.jp/oyatu1/pages/895.html]] **コメントフォーム #comment(below,size=50,nsize=20,vsize=3) - 新婚生活っぽいこなかがはすごく良いです!! -- 名無しさん (2010-07-24 23:23:06)
らき☆すた OVA こなかがEdition ~そのソロ狩りの裏側で~ TUKASA:家族で温泉に行くんです。だから、ゴールデンウィークはほとんどいないと思います。 つかさのメッセージがPTチャットに表示された。 そう、私たち柊家は明日から温泉旅行に行く予定だ。 KONAKONA:あー、私もゆーちゃんつれて出かける予定。 KONAKONA:混んでなきゃいいけどねー こなたのメッセージが表示された。 そう、こなたたちもGWは出かける。 でも、私にとってその話は初耳でもなんでも、なく1ヶ月前から聞いていたことだった。 KAGAMI:それじゃあ、明日は楽しみにしてるわ。 私はチャットにメッセージを打ち込んむ。 これは個人チャット用。つかさたちのメッセージが表示されているPTチャット画面には表示されない。 画面を切り替えて個人チャットの表示を確認する。 「よし、表示されてる。」 「個人チャットとPTチャットをいっぺんに使うときは、誤爆に気をつけないと駄目だよ。 大変な事になるからね。」 なんてこなたが言っていた事を思い出す。 確かに、これが先生達に聞かれたらまずいよな~。 さて、今日はもうお終い。 こなたたちにお別れのメッセージを打ち込み、ゲームを終了させパソコンの電源を切る。 ああ、本当に明日が待ち遠しい。 今は午後5時。つかさたちも宿に到着し、のんびり温泉にでも浸かっている頃だろう。 でも、私は一人自分の家の居間にいる。 「もうそろそろかな?」 そう思いながら、時計をもう30分以上見つめ続けている。 時間の進みの遅さに苛立ちを感じ始めた頃、ようやく幸せの音が携帯から流れ始めた。 こなただ。 「やふー、かがみん。ようやくついたから開けてよ。」 「すぐ行くから、ちょっと待ってて。」 自分の部屋ではなく、1階の居間にいた為すぐに玄関にたどり着く。 そしてドアを開けると、そこには待ちに待ったこなたが立っていた。 その横にはお泊り用の荷物を置いて。 「お待たせ、かがみ!はい、これお土産。クッキーだよ。」 「おお、いいね。後で一緒に食べよう。さあ、中に入って。夕食も作ってあるわ。」 「かがみが作ったのか…味とか大丈夫?毒見とかした?」 「あんたはそんなに私を料理下手なキャラにしたいのか? 大丈夫よ、今回は本当に自信作だから。」 うん、本当に自信作。つかさにだってきっと負けない。 「そっか。なら大丈夫だね。期待してるよ!」 こなたの笑顔に、私も笑顔でこたえた。 「つかさとかにバレなかった?」 料理を食べながら、こなたがそう聞いてきた。 「大丈夫よ、うまくいったわ。現に誰もいないでしょう。」 「それもそうだね!私の方もうまくいったから大丈夫だよ。」 話は一ヶ月前に遡る。 私がこなたに温泉旅行の話をすると、こなたが 「それじゃあさ、かがみがわざと居残れば、私たちかがみの家で二人っきりだね。」 と言い出したのが、そもそも始まり。 さすがにそれは…とも思ったのだが、こなたが 「そうすれば少し早い新婚生活を堪能できるね。」 なんて顔を赤らめて言うものだから… それで、この計画、この結果。 私は頭が痛いと仮病を使って自分の家に残り、こなたは私の家に泊まるといってやってくる。 家族を騙すのはかなり気が引けたが、この『ふたりっきり』『新婚生活』という超魅力的な提案に、 私の常識、それに理性はどうしても打ち勝つことが出来なかった。 それに今の私は、家族の思い出よりも、こなたとの二人きりの思い出が欲しかったのも事実だ。 ちなみに、こなたが来るのが遅かったのは、昼はゆたかちゃんと遊びに出かけていたから。 そう、こなたの外出は一日だけだったのだ。 どうやら先生は勘違いしてたみたいだけど。 チャットでその事を話したら、 「別につかさと違って、GW中ずっとだなんて言ってないじゃん。先生が勘違いしただけだよ。」 という返事が返ってきた。 まあ、それもそうよね。 「はい、かがみ。あ~ん」 こなたはそういって、箸を私の口の前に差し出した。 「ええっ!ちょっと恥ずかしいわよ!」 「いいじゃん、誰もいないんだし。それに新婚生活だよ!」 「…それもそうね。」 そう、今日はだれもいない。だから思う存分イチャイチャしていいのだ。 「そうだよ。はい、あ~ん」 「あ~ん。」 私はこなたが差し出した料理を食べる。自分が作った料理ながらおいしいわ。 さて、それではこっちもお返ししなければ。 「それじゃあ、こなたも。あ~ん」 こなたがやったのと同じように、私もこなたに料理を料理を差し出す。 「あ~ん。」 そして、こなたも私と同じように差し出した料理を食べる。 「おいしい?」 「うん、かがみの作った料理なら何でもおいしいけど、今日のは特においしいよ!」 なんて、とびきりの笑顔で答えてくれるもんから、こちらの顔もついにやけてしまう。 …ああ、柊かがみ。今とても幸せです。 しかも今日一日の幸せじゃないんだ。 そう、黄金の週間はまだ始まったばかりなんだから。 -らき☆すた OVA こなかがEdition --[[それぞれの感情>http://www13.atwiki.jp/oyatu1/pages/890.html]] --[[夢の続き>http://www13.atwiki.jp/oyatu1/pages/892.html]] --[[スポ根の舞台裏>http://www13.atwiki.jp/oyatu1/pages/893.html]] --[[星に願いを>http://www13.atwiki.jp/oyatu1/pages/894.html]] --[[寄り道の夜>http://www13.atwiki.jp/oyatu1/pages/895.html]] **コメントフォーム #comment(below,size=50,nsize=20,vsize=3) - (≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-05-31 16:52:24) - 新婚生活っぽいこなかがはすごく良いです!! -- 名無しさん (2010-07-24 23:23:06)

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