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「かがみー、雲は多いみたいだけど、降水確率は20%だってー」 洗面所で顔を洗っていると、こなたの声が聞こえてきた。よかった、雨は降りそうにないわね。 今日はこなたと一緒に動物園に行く日だ。雨なんか降られたらたまったもんじゃない。いや、雲ひとつ無いのもちょっと困るんだけど…。 その理由は、私達の赤ちゃんがこなたのお腹にいるからだ。紫外線は妊婦によくないので、快晴なのもちょっと困る。 顔を洗い終わって、部屋に戻ると、こなたが日焼け止めクリームを肌に塗っていた。その横には帽子も用意されている。 こなたもちゃんと分かってるみたいね。きっと子供思いのいいお母さんになるわよ。 「ん?どったの?」 「な、何でもないわよ」 まあ、ニヤけた顔で何でもないと言っても説得力が無いんだけどね。案の定こなたにツッこまれて、私は動揺してしまった。 そんないつものやり取りをしつつ、準備が完了した。今までデートは何回もしてきたけど、いつもドキドキしっぱなし。 だって、こなたが一緒だからね! 「それにしても…」 帽子をかぶったこなたは、象徴でもある可愛いアホ毛が隠れてしまい、一見こなたに見えない時がある。 あ、帽子に穴を空ければアホ毛を外に出せるんじゃないかしら? そうすれば、それを目印にこなたをいつでも見つけられるし、可愛いアホ毛を常に堪能できるじゃない。 「ちょ、ちょっとかがみ…無言でハサミ持って近寄られると何だか恐いんだけど…?」 「え?あ、ごめん…」 おっと、ついつい体が勝手に動いちゃった。今日くらいは自重しないとね。 「それじゃ行きましょ」 「ムフフ~、今日も恋人繋ぎ~♪」 こなたの手をとると、いつもの茶化しが入る。前はこれでペースを握られてたけど、私も負けてないわよ。 「じゃあ今日は繋がないでおく?」 私が手を握る力をちょっと緩めると、こなたは喋るよりも早く手を強く握り返してきた。 「そ、そうは言ってないじゃん!」 ああ可愛い。こなたはずっとこんな気持ちで私といてくれたのかな? 「ツンデレなこなた萌え」 「それ私のセリフー!は、早く行こうよぉ?」 気を取り直して私達は動物園に向けて出発した。 平日を選んだだけあって動物園は適度に空いていた。これならゆったりと動物園を堪能できそうね。 「そういえば今回はちゃんと大人料金で入ったわね?」 「以前の私と思っちゃ困るよかがみん。こう見えても来年はお母さんだからね~」 「ほとんど毎日徹夜でネトゲしてたこなたがお母さんとはね」 「ムフフ、誰のせいでこうなったと思ってるのかなー?おりゃっ!」 「あひゃ!?ちょ、ちょっと!やめてってば!くすぐったいじゃない!」 急にこなたが私の脇腹をツンツンワキワキしてきた。このイタズラ好きの嫁め。 本当は仕返しに夜にたくさん可愛がってあげたいけど、大切な赤ちゃんのためだ。我慢しないと…。 でもこなたはツンツンの手を緩めない。な、何とか気を逸らさなきゃ。 「あ!こ、こなた!ゾウがいるわよ!」 ゾウのエリアを指差すと、意識が逸れたのかやっとやめてくれた。覚えてなさいよ! 「おー、仔ゾウが水浴びしてるネ」 見ると、仔ゾウのお母さんだろうか?親ゾウが鼻で水を吸い込み、我が子にそれを浴びせさせている。 仔ゾウはとても気持ちよさそうだ。さらに体を母親に擦り寄せ甘えている。 「何だか微笑ましいわね」 「そうだねー。いいシチュエーションだよー」 こなたはいつもの猫口でその光景を見ている。すると、何気なく私に質問をしてきた。 「私もあんな風に優しいお母さんになれるかな?」 表情からは察する事ができない不安がその声から感じ取れた。やっぱりこなたなりに不安なんだ。 かなたさんとの想い出があまり無い事を気にしていたりするんだろうか。 私は空いている手でこなたの頬を撫でた。急に手を添えられて、こなたは少し驚いた様子だ。 「私が保証するわ。こなたはいいお母さんなる」 「そ、そうかな?」 「ええ、間違いないわ。あのゾウの親子みたいに優しい雰囲気の毎日にきっとなる」 こなたの不安を取り除くように私は強く言い切った。 「かがみ…ありがと…」 うわ、普段見せないその優しい表情は反則よ。まだ動物園に入ったばかりなのに。 「ほ、ほら!まだ他にもたくさん動物いるんだから、行きましょ!」 こなたの手を引いて私達はさらに動物園の奥へと向かった。するとレッサーパンダのエリアが目に止まった。 何匹かのレッサーパンダは観衆の目を気にせずスヤスヤと寝息を立てている。 「おー、これまた癒される光景だネ」 「あれ?なんかどっかで見たような…?」 寝ているレッサーパンダは何故か初めて見るような気がしなかった。こなたが、テレビじゃないの?と言ったが、そうじゃない気がする。 空を流れる雲を見上げ考えていると一つの答えがふわりと出てきた。 (…こなたの寝顔だ♪) 愛らしい寝顔がそっくり。いつもはキツネに例えたりしてるけど、これはこれでイけるわね…! 「…かがみ今よからぬ事考えてたでしょ?」 「っえ!?な、何が!?べベべ別にこなたの事なんかな、何も考えてないわよ?」 「ほほ~ぅ…」 あああ、何やってんだ私。ここから完全に猫口こなたに主導権を握られてしまった。 横になってお菓子ばかり食べてるとヌーになるだの、私の帰りをキリンみたいに首を長くして待ってるかがみ萌えだの、 怒ったかがみは見た目ヤマアラシでパワーはクマ並だの、動物を見掛ける度に正に言いたい放題の状態だった。 私がこなたの波状攻撃に耐え忍んでいると、『ふれあい広場』という場所に差し掛かった。 見ると、広場で小さい子供達が子犬や子猫等と楽しく遊んでいる。 係員に誘われ、私達もふれあい広場に入って行った。入った途端、子犬が何匹か走り寄って来た。 前足を上げて私達に甘えてくる。可愛いと思った反面、お客を喜ばせるためによく調教されてるな、と無粋な事を思ってしまった。 あ、調教と言えば変な事を想像してるかもしれないけど、こなたはまだ調教してないわよ?残念でした。 「あ、かがみがいるよー」 「は?どういう事よ?」 こなたが指差す方向を見ると、子供がウサギにキャベツを与えていた。ウサギは口を小刻みに動かしてキャベツを囓っている。 そういえば私は動物に例えるとウサギだとか言われてたっけ。全然似てないと思うんだが。 私達の様子を見ていた係員が気をきかせてか、どうぞ抱いてあげて下さいと、ウサギを一羽渡してくれた。 そっと受け取ると、白く柔らかい毛が肌に優しく触れて気持ちいい。 「おー、かがみがかがみを抱いてる姿は萌えるね」 「ウサギだ!ややこしいじゃない!」 私の声に驚いたのか、ウサギがビクッと体を震わせた。 「あっ、ご、ごめんね」 お詫びの気持ちを込めてウサギの体を優しく撫でると、目を閉じておとなしくしてくれた。 「あちゃー。今の光景撮っておけばよかったなぁ」 「そ、そんなの撮らなくていいの!」 ああ、ウサギに気をとられてて忘れてた。主導権はこなたに握られてた。 …まあ、こうやってからかわれるの嫌いじゃないんだけど。 …。 べ、別にデレた訳じゃないんだからね!? 「ねー、かがみ。一人で悶えてないで私にも抱かせてよ?」 いけない、取り乱しちゃった。手遅れとは思ったけど、平静を装いウサギをこなたの腕の中に渡した。 「わぁ、毛がフワフワして柔らか~い」 ウサギを抱いた感想が私と同じじゃない。 つまり同じ気持ちって事だよね…。 あ、告白した時の事を思い出しちゃった。顔が赤くなるのが自分でも分かる。 「お前はかがみと一緒で寂しがり屋さんなのかなー」 ちょっと昔の事を思い出してたら、こなたがウサギにいらん事を問い掛けていた。 誰が寂しがり屋だ。全然違う。こなたがいないと苦しくて辛くて潰れちゃうだけよ。 「かがみには私がいるから大丈夫だけど、お前は大丈夫?」 (な、何よ。嬉しい事言ってくれるじゃない。でもそういう事はちゃんと私に面と向かって言いなさいよ!) 心でこなたにツッコミを入れると、ニマニマと猫口でこちらを見つめてるこなたに気付いた。 しまった、これもこなたの作戦か!悔しい! でもやられっぱなしじゃ終わらないんだから。後でアッー!!!と言わせてやるわ!   「今日も楽しかったネ。可愛いかがみもたくさん見れたし♪」 「最後は余計よ!でも動物園てかなり久しぶりだったけど、本当に楽しかった」 最後までいつもの私達らしいわよね。 いつの間にかこなたとの、このやり取りが悪くないって思うようになって、いつの間にか好きになって… そしてとても幸せな今がある。 私達の家へと向かう帰り道改めて思った。 「ねえ、かがみ」 「なに?こなた」 「また来ようね」 「そうね、またいつか来たいわね」 「うん。来年…家族三人で来ようね」 「ええ、きっと喜ぶわよ」 この幸せを絶対に放さない。 この幸せをもっと大きくして新しく増える家族を迎えてあげよう。 こなた達に災いが降り懸かったら絶対に守ってみせる。 愛があればどんな苦難が現れたってぶっ倒してやるんだから。 私達が繋ぐ手の中の温もりに掛けて私はそう誓った。         ~おまけ~ 「あ、そうだ。かがみ~言い忘れてたよ」 「ん?何を?」 「妊娠してる時でもエッチしても大丈夫だって知ってた?」 「え…そ、そう、なの?」 「ちょっとだけ制限あるけど、問題無いよ」 「分かったわ!じゃあ早く家に帰らないとね!あ、こなたは走れないから私がお姫様抱っこして行くから安心して!」 (相変わらず暴走するの早いなぁ。でもそういうとこも好きだよ、かがみん♪) -[[ご報告>http://www13.atwiki.jp/oyatu1/pages/819.html]]へ続く **コメントフォーム #comment(below,size=50,nsize=20,vsize=3) - この際疑問はそこら辺に置いておくw w -- 名無しさん (2010-04-01 00:19:20) - なんと言う幸せ家族計画・・ &br()これは良いものだ -- 名無しさん (2008-10-14 05:55:05) - まだ調教してない…、まだなのか!?いつかや… おっとこんな時間に客が…… -- 名無しさん (2008-10-14 01:36:36) - いい雰囲気だったのにいきなり「アッー!!」で盛大に吹いたw -- 名無しさん (2008-10-14 00:54:37)
「かがみー、雲は多いみたいだけど、降水確率は20%だってー」 洗面所で顔を洗っていると、こなたの声が聞こえてきた。よかった、雨は降りそうにないわね。 今日はこなたと一緒に動物園に行く日だ。雨なんか降られたらたまったもんじゃない。いや、雲ひとつ無いのもちょっと困るんだけど…。 その理由は、私達の赤ちゃんがこなたのお腹にいるからだ。紫外線は妊婦によくないので、快晴なのもちょっと困る。 顔を洗い終わって、部屋に戻ると、こなたが日焼け止めクリームを肌に塗っていた。その横には帽子も用意されている。 こなたもちゃんと分かってるみたいね。きっと子供思いのいいお母さんになるわよ。 「ん?どったの?」 「な、何でもないわよ」 まあ、ニヤけた顔で何でもないと言っても説得力が無いんだけどね。案の定こなたにツッこまれて、私は動揺してしまった。 そんないつものやり取りをしつつ、準備が完了した。今までデートは何回もしてきたけど、いつもドキドキしっぱなし。 だって、こなたが一緒だからね! 「それにしても…」 帽子をかぶったこなたは、象徴でもある可愛いアホ毛が隠れてしまい、一見こなたに見えない時がある。 あ、帽子に穴を空ければアホ毛を外に出せるんじゃないかしら? そうすれば、それを目印にこなたをいつでも見つけられるし、可愛いアホ毛を常に堪能できるじゃない。 「ちょ、ちょっとかがみ…無言でハサミ持って近寄られると何だか恐いんだけど…?」 「え?あ、ごめん…」 おっと、ついつい体が勝手に動いちゃった。今日くらいは自重しないとね。 「それじゃ行きましょ」 「ムフフ~、今日も恋人繋ぎ~♪」 こなたの手をとると、いつもの茶化しが入る。前はこれでペースを握られてたけど、私も負けてないわよ。 「じゃあ今日は繋がないでおく?」 私が手を握る力をちょっと緩めると、こなたは喋るよりも早く手を強く握り返してきた。 「そ、そうは言ってないじゃん!」 ああ可愛い。こなたはずっとこんな気持ちで私といてくれたのかな? 「ツンデレなこなた萌え」 「それ私のセリフー!は、早く行こうよぉ?」 気を取り直して私達は動物園に向けて出発した。 平日を選んだだけあって動物園は適度に空いていた。これならゆったりと動物園を堪能できそうね。 「そういえば今回はちゃんと大人料金で入ったわね?」 「以前の私と思っちゃ困るよかがみん。こう見えても来年はお母さんだからね~」 「ほとんど毎日徹夜でネトゲしてたこなたがお母さんとはね」 「ムフフ、誰のせいでこうなったと思ってるのかなー?おりゃっ!」 「あひゃ!?ちょ、ちょっと!やめてってば!くすぐったいじゃない!」 急にこなたが私の脇腹をツンツンワキワキしてきた。このイタズラ好きの嫁め。 本当は仕返しに夜にたくさん可愛がってあげたいけど、大切な赤ちゃんのためだ。我慢しないと…。 でもこなたはツンツンの手を緩めない。な、何とか気を逸らさなきゃ。 「あ!こ、こなた!ゾウがいるわよ!」 ゾウのエリアを指差すと、意識が逸れたのかやっとやめてくれた。覚えてなさいよ! 「おー、仔ゾウが水浴びしてるネ」 見ると、仔ゾウのお母さんだろうか?親ゾウが鼻で水を吸い込み、我が子にそれを浴びせさせている。 仔ゾウはとても気持ちよさそうだ。さらに体を母親に擦り寄せ甘えている。 「何だか微笑ましいわね」 「そうだねー。いいシチュエーションだよー」 こなたはいつもの猫口でその光景を見ている。すると、何気なく私に質問をしてきた。 「私もあんな風に優しいお母さんになれるかな?」 表情からは察する事ができない不安がその声から感じ取れた。やっぱりこなたなりに不安なんだ。 かなたさんとの想い出があまり無い事を気にしていたりするんだろうか。 私は空いている手でこなたの頬を撫でた。急に手を添えられて、こなたは少し驚いた様子だ。 「私が保証するわ。こなたはいいお母さんなる」 「そ、そうかな?」 「ええ、間違いないわ。あのゾウの親子みたいに優しい雰囲気の毎日にきっとなる」 こなたの不安を取り除くように私は強く言い切った。 「かがみ…ありがと…」 うわ、普段見せないその優しい表情は反則よ。まだ動物園に入ったばかりなのに。 「ほ、ほら!まだ他にもたくさん動物いるんだから、行きましょ!」 こなたの手を引いて私達はさらに動物園の奥へと向かった。するとレッサーパンダのエリアが目に止まった。 何匹かのレッサーパンダは観衆の目を気にせずスヤスヤと寝息を立てている。 「おー、これまた癒される光景だネ」 「あれ?なんかどっかで見たような…?」 寝ているレッサーパンダは何故か初めて見るような気がしなかった。こなたが、テレビじゃないの?と言ったが、そうじゃない気がする。 空を流れる雲を見上げ考えていると一つの答えがふわりと出てきた。 (…こなたの寝顔だ♪) 愛らしい寝顔がそっくり。いつもはキツネに例えたりしてるけど、これはこれでイけるわね…! 「…かがみ今よからぬ事考えてたでしょ?」 「っえ!?な、何が!?べベべ別にこなたの事なんかな、何も考えてないわよ?」 「ほほ~ぅ…」 あああ、何やってんだ私。ここから完全に猫口こなたに主導権を握られてしまった。 横になってお菓子ばかり食べてるとヌーになるだの、私の帰りをキリンみたいに首を長くして待ってるかがみ萌えだの、 怒ったかがみは見た目ヤマアラシでパワーはクマ並だの、動物を見掛ける度に正に言いたい放題の状態だった。 私がこなたの波状攻撃に耐え忍んでいると、『ふれあい広場』という場所に差し掛かった。 見ると、広場で小さい子供達が子犬や子猫等と楽しく遊んでいる。 係員に誘われ、私達もふれあい広場に入って行った。入った途端、子犬が何匹か走り寄って来た。 前足を上げて私達に甘えてくる。可愛いと思った反面、お客を喜ばせるためによく調教されてるな、と無粋な事を思ってしまった。 あ、調教と言えば変な事を想像してるかもしれないけど、こなたはまだ調教してないわよ?残念でした。 「あ、かがみがいるよー」 「は?どういう事よ?」 こなたが指差す方向を見ると、子供がウサギにキャベツを与えていた。ウサギは口を小刻みに動かしてキャベツを囓っている。 そういえば私は動物に例えるとウサギだとか言われてたっけ。全然似てないと思うんだが。 私達の様子を見ていた係員が気をきかせてか、どうぞ抱いてあげて下さいと、ウサギを一羽渡してくれた。 そっと受け取ると、白く柔らかい毛が肌に優しく触れて気持ちいい。 「おー、かがみがかがみを抱いてる姿は萌えるね」 「ウサギだ!ややこしいじゃない!」 私の声に驚いたのか、ウサギがビクッと体を震わせた。 「あっ、ご、ごめんね」 お詫びの気持ちを込めてウサギの体を優しく撫でると、目を閉じておとなしくしてくれた。 「あちゃー。今の光景撮っておけばよかったなぁ」 「そ、そんなの撮らなくていいの!」 ああ、ウサギに気をとられてて忘れてた。主導権はこなたに握られてた。 …まあ、こうやってからかわれるの嫌いじゃないんだけど。 …。 べ、別にデレた訳じゃないんだからね!? 「ねー、かがみ。一人で悶えてないで私にも抱かせてよ?」 いけない、取り乱しちゃった。手遅れとは思ったけど、平静を装いウサギをこなたの腕の中に渡した。 「わぁ、毛がフワフワして柔らか~い」 ウサギを抱いた感想が私と同じじゃない。 つまり同じ気持ちって事だよね…。 あ、告白した時の事を思い出しちゃった。顔が赤くなるのが自分でも分かる。 「お前はかがみと一緒で寂しがり屋さんなのかなー」 ちょっと昔の事を思い出してたら、こなたがウサギにいらん事を問い掛けていた。 誰が寂しがり屋だ。全然違う。こなたがいないと苦しくて辛くて潰れちゃうだけよ。 「かがみには私がいるから大丈夫だけど、お前は大丈夫?」 (な、何よ。嬉しい事言ってくれるじゃない。でもそういう事はちゃんと私に面と向かって言いなさいよ!) 心でこなたにツッコミを入れると、ニマニマと猫口でこちらを見つめてるこなたに気付いた。 しまった、これもこなたの作戦か!悔しい! でもやられっぱなしじゃ終わらないんだから。後でアッー!!!と言わせてやるわ!   「今日も楽しかったネ。可愛いかがみもたくさん見れたし♪」 「最後は余計よ!でも動物園てかなり久しぶりだったけど、本当に楽しかった」 最後までいつもの私達らしいわよね。 いつの間にかこなたとの、このやり取りが悪くないって思うようになって、いつの間にか好きになって… そしてとても幸せな今がある。 私達の家へと向かう帰り道改めて思った。 「ねえ、かがみ」 「なに?こなた」 「また来ようね」 「そうね、またいつか来たいわね」 「うん。来年…家族三人で来ようね」 「ええ、きっと喜ぶわよ」 この幸せを絶対に放さない。 この幸せをもっと大きくして新しく増える家族を迎えてあげよう。 こなた達に災いが降り懸かったら絶対に守ってみせる。 愛があればどんな苦難が現れたってぶっ倒してやるんだから。 私達が繋ぐ手の中の温もりに掛けて私はそう誓った。         ~おまけ~ 「あ、そうだ。かがみ~言い忘れてたよ」 「ん?何を?」 「妊娠してる時でもエッチしても大丈夫だって知ってた?」 「え…そ、そう、なの?」 「ちょっとだけ制限あるけど、問題無いよ」 「分かったわ!じゃあ早く家に帰らないとね!あ、こなたは走れないから私がお姫様抱っこして行くから安心して!」 (相変わらず暴走するの早いなぁ。でもそういうとこも好きだよ、かがみん♪) -[[ご報告>http://www13.atwiki.jp/oyatu1/pages/819.html]]へ続く **コメントフォーム #comment(below,size=50,nsize=20,vsize=3) - (≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-05-24 01:16:24) - この際疑問はそこら辺に置いておくw w -- 名無しさん (2010-04-01 00:19:20) - なんと言う幸せ家族計画・・ &br()これは良いものだ -- 名無しさん (2008-10-14 05:55:05) - まだ調教してない…、まだなのか!?いつかや… おっとこんな時間に客が…… -- 名無しさん (2008-10-14 01:36:36) - いい雰囲気だったのにいきなり「アッー!!」で盛大に吹いたw -- 名無しさん (2008-10-14 00:54:37)

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