「らき☆すた動物園~『め狐とは私のことだようさみん♪』『なんじゃそりゃあ!』編~」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

らき☆すた動物園~『め狐とは私のことだようさみん♪』『なんじゃそりゃあ!』編~」(2023/05/22 (月) 15:41:12) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

「こんこん」 「わんわんっ」 「めぇーめぇー」 「…ぴょん」 「いぢめる?」 「ばさばさ」 泉家の部屋に集う6人の少女。 各々が自分の姿に適した言葉を呟いている。 えーと…なんで、こんな事になったんだろうネ… 今朝、私が起きた時に、何気なく鏡を見たら…頭に黄色い三角形が乗っかってた。 触ってみると、手にやわらかい感触があって、その三角形も触られている感触があった。 私の頭に動物の耳が……………………ん? おしりからはしっぽも生えている。 こりゃキツネさんだネ。 「あー、そういえば前に私が皆を動物に例えたらって話して、私自分のことキツネって言ったんだよネ。 確か、かがみがウサギで、つかさが犬で、みゆきさんが牛で、ゆーちゃんがリスっていう話だったかな?」 自分の意志でしっぽをぴんぴんと動かせる。 「おお、これはなかなかキュートだね」 おしりには人間にはとっくに退化してるはずのしっぽ。頭には、人の耳と獣の耳が両方ついてる。 もう一度キツネの耳に触れてみると、もはや最初から付いていたかのように違和感なく、自分の体の一部分だった。 …でも、これからどうしよう。都合良くも今日は日曜日だったけど。 う~む、どうしたものか。とりあえず、かがみに相談してみるか。 『な~んで~な~んで~クラスは別なのな~んで~♪』 折しもちょうどその時、かがみから携帯の着信が入った。 「もしもし、かがみ?」 『こ、こなたぁ!!今朝起きたら…私の体がおかしくなっちゃってるの!!』 「おぉ…まさか、男体化ですか…」 『んなわけないでしょ!!そんなの気持ち悪いわっ!!!』 「おっしゃる通りです」   かがみは仕切り直さんとばかりに、全く同じセリフを言ってきた。 『こ、こなたぁ!!今朝起きたら…私の体がおかしくなっちゃってるの!!』 「…性的な意味で?」 『何言ってんだお前っ!!』 『…こ、こなた…今朝起きたら…私の体が…おかしくなっちゃってるの…』 「手術台でサイボーグ化?」 『…てめえ』 らき☆すた動物園~『め狐とは私のことだようさみん♪』『なんじゃそりゃあ!』編~ ↑ タイトル。 そんなやりとりをくり返した後、ようやく本題に入る。 「ふ~む、実は私もなんだよね」 『あ、あんたもそうなの!?』 「うん、私はどうやらキツネになってるみたいで…」 「こなたお姉ちゃんおはよ~」 ゆーちゃんが私の部屋の扉を開けた。 「「…」」 お互いをぽかんとしながら見つめ合う私とゆーちゃん。 ゆーちゃんの頭にも耳が…しま模様のしっぽもしっかり付いとるがな。 『どうしたの?こなた』 「あのね、ゆーちゃんにも」 『…ふわあっ!!!つかさ、あんたもかっ!!』 …何が起きようとしてるんだろう。 とりあえず、私はかがみとつかさを家に来るよう伝えて、電話を切った。 その時、またも私の携帯に着信が。 『もしもし、泉さんですか?』 「おはよー、みゆきさん。もしかして角でも生えた?」 『あら、よく分かりましたね。実はそうなのですよ、うふふ』 「へえー…とりあえず、私の家に来てくれないかな?かがみとつかさも来るし」 『分かりました』 電話を切る。…みゆきさん驚く程冷静だったねぇ。 まあ、私もこの状況結構楽しんでるし、他の皆がどうなっているのか見られるのも楽しみにしている。 ふふふ…しかも、これを理由に休み開けの学校をサボれるんじゃないかという計画を練れるというものだよ… 「ぅわあっ!!」 その時、ゆーちゃんが窓の外を見て固まっていた。 「…」 部屋の窓から、みなみちゃんの顔がこっちを見ていた。 …ここ二階なのに。 その時、私たちはばさばさと翼をはためかせる音が聞こえた。 とりあえず、朝ご飯を食べようと、私とゆーちゃんは一階に降りて、お父さんに朝の挨拶をすると、私たちの姿を見た途端、悶え始めた。 そして、私たちは彼に写真を撮られることを断固として拒んだ。 私はみなみちゃんを家の中へ迎え入れる。 みなみちゃんは私たちと比べて、外見にあまり変化はなかった。 背中にでっかい翼がある以外は。 「家まで飛んで来る間、誰かに見られたりしてないよね?」 「…みゆきさんのお母さんに見られて携帯で写真を取られた以外はorz」 ちょっと暗い顔をしていた。 こうして、私、かがみ、つかさ、みゆきさん、ゆーちゃん、みなみちゃんの6人は今、私の部屋に集まっている。 動物化したのは、どうやら私たちだけらしい。 「ふむ、予想通りかがみとつかさはウサギと犬だね」 「あー、そういや前に話したわねそんなこと…」 「こなちゃん可愛いー!キツネさんだね!」 つかさは、犬のしっぽをぶんぶんと振っている。 「私は、みゆきさんは“牛”だと思ったんだけどネ~」 「体的な意味でだろ…」 かがみは、頭のウサ耳を折り曲げながらつぶやいた。 「私は耳ではなく、羊の角が生えてきていまして…」 みゆきさんは頭の両側面の丸く曲がっている角を撫でている。 「みなみちゃん、その翼カッコイイね!」 「…ありがとう、ゆたか…でも、私も他の皆みたいな“耳”や“しっぽ”が欲しかった…」 ちなみに、動物化もしてない真っ当な人間であるはずのお父さんは、玄関で気を失っていた。 かがみ達を玄関に出迎えた時に見られて、悶絶の末、倒れた。 そういえば、前に萌え死にしたいとか言ってたっけ。なんか早くもそれが叶いそうだよ。どうしようお母さん。 私は、自分から時計回りに皆の姿を見回していった。 つかさは、なぜかこういうのにノリノリで、「わんわん」言って楽しんでいる。 う~ん、よく似合ってて可愛いねえ。今度コスプレ頼んでみよう。 みゆきさんは、角と合わせてふもふもした髪や体が羊っぽくて萌える…!…後で写真撮っておこう。 ゆーちゃんはやはり小動物ちっくでリスが似合っている。…でもリスってどんな鳴き声だったかな…?はて… みなみちゃんは、鷹か鷲。確かこの二種類の鳥は学術的には同じ動物なんだよね。 さっきからばっさばっさ動いている翼が凛々しい。感情が高ぶると動くのかな。 そして、かがみのうさちゃん。頭に白くて柔らかそうな長い耳が立っている。 恥じらいを隠して強がっているのか、ツン顔で顔を赤くしながら目を背けている。 呼び掛けると、長く折れ曲がったウサ耳がぴんとまっすぐになる。 そしてかがみが、顔を右に傾けると、それに合わせて右のウサ耳も折れ曲がる。 …やばい、可愛い。 なんか見ているこっちが恥ずかしくなりそうなので、あえて今まで直視してこなかったが… 私の中の“萌え計数”の許容範囲を越えてしまってる。 もし皆がこの場に居なかったら、襲いたい。 私は今ならこの突然変異に感謝してもいい。 「ねえ、どうせなら皆で動物になりきってみようよ~」 つかさが妙なことを言い出した。まあ、気を取り直す意味でもやってみるかね。 「わんわんっ♪」 ほんとに乗り気だな~この子は。私も悪い気はしないけどネ。 「こんこん♪」 私も鳴いてみる。 「めぇ~めぇ~♪」 「…ふおっ!まさかみゆきさんまでノッテくるとは!」 「…うふふ、なんだか楽しそうだったもので、つい…」 「ね…ねえ、リスってどういう鳴き声なのかなあ…」 「…そういえば、なんだろうね」 「…」 「…いぢめる?」 ゆーちゃんが首を傾けながら言った。 それは違うよ、ゆーちゃん。…『ほのぼの』するけどさ。 「ばさばさ」 みなみちゃんの翼がはためく。どうやらゆーちゃんの言動によく反応するみたいだ。 そして。 「…」 「…なによ」 かがみは、横目で私を見て言った。まだ恥じらっているのか…そのウサ耳。 「かがみの番だよ」 「…」 「どきどき…」 「…………………………………ぴょんぴょん」 「!!!」 うわっ…鳴き声分からないからって、ぴょんぴょん言ったよこの人… ………可愛すぎる。 「な…何黙って見てんのよ!!何か言いなさいよ!!」 かがみは、ウサギの耳を真っすぐにぴんと伸ばしながら言った。 「…か、かがみらしい鳴き声で良かったよ!似てる似てる!!」 「ちげぇよ!!私らしい鳴き声ってなんだよ!!似てるはずがないでしょうが!!しかも冗談だったのに!!」 かがみが、ウサ耳を立てたり曲げたりして跳ねさせながら、私にツッこむ。 うわ…怒っても可愛い…!そのウサ耳触ってみたい…! 「あ…あの、かわいい…よ、かがみ…」 しまった。いつもの調子でからかうつもりだったのに。 あ~…かがみの顔赤くなってるじゃん…その表情やばいって… その時、かがみは顔を真っ赤にしながら言った。 「そっ…そ、そんなことないわぴょん!!!」 「!!!」 ……………………………やばす!!!!! いかん落ち着け呼吸を整えろこなた平静を装うんだ素数を数えろ明鏡止水の心をウサ耳ぴょんぴょんはあはあぜえぜえかがみんかがみん 「こなちゃんどうしたの…?」 最もな質問です。 と思ったら隣にいたはずのかがみがいない。 「お姉ちゃん?トイレ借りるってさっき出てったよ」 恥ずかしさに耐えられなくなって、部屋から出てってしまったか… …でもチャンス。 かがみのウサ耳…触りたいぃっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!! 私は脱兎のごとく(ウサギだけに(だまれ))部屋から飛び出し、廊下に出ると、早速かがみと会った。 「…どうしたの?」 とりあえず、今は廊下に誰もいないから、じっくりとかがみを観察させてもらおう。 「むふ~、かがみんやっぱそのウサ耳かわいいよ♪」 「ば…ばかっ…そんなこと言われてたって、嬉しくないんだから…!」 かがみが顔を背けながら、言った。 …うあ、こんなこと言ってみたけど、どうしよう。死ぬ程カワユス。 かがみが顔を背けると、後ろの腰の辺りに白い玉のようなものがくっついてるのが見えた。 …うわ!今まで気付かなかったけど、かがみのおしりにちっちゃくて丸いしっぽが付いてるよ!! 「ね…ねえ、キツネってさ…ウサギを襲って食べちゃったりする?」 「何言ってんのよあんた…」 …いや、とりあえずかがみのウサ耳を触らないと……完全なる自己利益だけど、理性が求めてるんだからしょうがない。 「か、かがみんのウサ耳触らせて…!」 「え…ちょ、ちょっとぉ…」 私はめいっぱい背伸びをして、かがみのウサ耳に手を伸ばす。 つま先で立っていると倒れてしまいそうなので、かがみの肩に左手を乗せて、もう一方の手で、白くて長い耳をさわった。 「わ…やわらかい…すごくふわふわしてる……」 「こ…こなたぁ…」 やけに生めかしい声で呼ばれたので、かがみの顔を見る。 かがみの顔が、私の顔のすぐ目の前にあった。 私が背伸びして、かがみの頭に手を伸ばしてるんだから、自然と二人の顔が近づいてしまうのだ。…まるで、キスする体勢みたいに。 「かお…近い…」 かがみが、赤い顔で困った表情をしながらつぶやいた。 その表情に心が射抜かれ、私は動けなくなってしまった。かがみと、ほんの数センチの距離のままで。 私は、かがみの肩につかまったまま固まってしまう。 「どうしたのよ…あんた…」 どうしよう… 顔が熱くなって、胸がきゅんきゅん言って…なんだか泣きそうになっちゃうよ。 「だ、だって、かがみは…普段からかわいいのに…そんなカッコされちゃったらもう…私…恥ずかしくて……」 私のかお…あついよぅ… 「…うぅ」 「…で、でも、こなただって可愛いわよ!ちっちゃいキツネみたいな姿が可愛くて……だからね、私だって…ドキドキしちゃってるのよ…」 かがみは、そう言いながら私の頭についてるキツネの耳をふにふに触った。 「ふあっ!」 私は目をつぶってしまう。気持ちいいけど…なんか変な感じ…… 「わあ…かわいい…」 「かがみぃ…く、くすぐったいよ…」 私は、かがみの両腕をつかんだ。 目を開けると、かがみは私の頭を撫でながら、とっても優しい顔で私を見つめていた。 こんな優しい表情を…私に…… 「私も……おんなじ気持ちなのよ……だから、恥ずかしがらずにちゃんと私のこと、見て。」 「ね、キツネさん…」 「ウサちゃん…」 私は背伸びして、かがみに顔を近づけていく。 二人の距離がなくなる寸前、かがみはそっと目をつぶった。 「かがみ…」 キツネが、ウサギとキスを交わした。     わたしは、唇を離して、大きく息をついた。 「…唇って…こんなにやわらかいんだね……」 「こなた…」 「…かがみ」 抱き合ったまま、お互いの顔を見つめ合う動物っ子の二人。 はたから見たら、私たちのことどう思うんだろうね。 「こなた…」 「…かがみん」 キツネの耳の私と、ウサ耳のかがみ。 恥ずかしくて目をそらしては、またかがみの顔を見ようとして、目が合ってしまう。 「うさみん…」 「…おい」 どうしたらいいか分からなくて、ただ見つめ合っては、目をそらしてをくり返す。 でも。 私はかがみの可愛い顔をずっと見ていたくて、 ずっとかがみにくっついていたくて、 いつまでもドキドキしていたくて、 離れたくなくて、 大好きで… 日が落ちるまで、私とかがみはずっと、見つめ合っていた。 さてその頃。 廊下で倒れたままのそうじろうの屍はというと… (俺…どうすりゃいいんだろう……ここで起きたら明らかに気まずいよなー…まさかこなたとかがみちゃんがねえ…うーむ、確か彼女は巫女さんでツンデレだっけ…おおぅたまらんなぁ、でももしこなたと結ばれたらこなたはちっちゃいから嫁ポジションになるかもしれん…だとするとこなたはかがみちゃんの家に行ってしまうのかぁ?あーそれは寂しいなあでも娘のためならば仕方ないことなのかいやまてよこなたが嫁だとしても家で暮らしてもらえばいい話じゃないかそうかなるほどうんそうすればいいんだ…………………………) 屍を演じ続けていた。 **コメントフォーム #comment(below,size=50,nsize=20,vsize=3) - 初めてだよウサ耳に萌えたの。 -- 名無しさん (2013-01-22 10:00:17) - そうくんおもしろい -- かがみんラブ (2012-09-15 04:34:26) - デリヘルはお金の無駄遣い。アルバイトで風俗体験。高額ゲット!(。・ω・)ノ http://b8y.in/ -- あい (2012-06-29 04:37:25) - 萌えすぎて心臓口から出そう -- 名無しさん (2010-09-07 01:46:06) - みなみ「…ありがとう、ゆたか…でも、私も他の皆みたいな“耳”や“しっぽ”が欲しかった…」 &br()↑激萌えなのだよ -- 名無しさん (2010-04-04 01:30:56) - そうじろう、お前の死は無駄にしない。 -- 名無しさん (2010-03-29 23:12:53) - ぶばっっ! -- 名無しさん (2010-03-12 20:43:04) - かあいいーーー!お持ち帰りぃぃー!! -- 名無しさん (2010-01-22 00:14:59) - 萌えたなぁ。 &br() &br()いぢめる?に軽く吹いたw -- 白夜 (2009-10-14 00:59:23) - 二人が廊下にいる間、部屋にいる四人も百合百合しているんですね、わかりま)ry -- 名無しさん (2009-09-02 14:35:48) - リスの鳴き声か···。確か、『チー』みたいな?ネズミとあまり変わらなかった筈。 &br()萌えた! -- 名無しさん (2008-10-05 15:59:20) - これは新手過ぎる・・・あなたが神ですね。GJ! -- 名無しさん (2008-10-02 03:34:43) - 悶………絶……デス。 ガクッ -- 無垢無垢 (2008-09-12 02:17:31) - 萌え死ぬとはこのためにあるコトバか・・・ &br()GJ! -- 名無しさん (2008-09-11 21:00:34) - やべぇ‥萌えの究極を人外にまで発展させたか・・ &br()なんというか、あなたらしい。自由な発想ですね‥ -- 名無しさん (2008-09-11 11:07:32) - 狐なた うさみんやべぇ 俺萌え死んでもいい…w -- 名無しさん (2008-09-10 19:38:41) - 萌え悶えさせていただきました!GJ! -- 名無しさん (2008-09-10 17:25:36) - わ〜い、新作だ〜♪ &br()\(^O^)/ &br()うさみみかがみんに萌えまくり、子ぎつねこなたんをお持ち帰りしようと思う俺は末期なのかもしれない…orz &br() &br()いつものように体育座りしながら、続編待ってます -- 名無しさん (2008-09-10 09:00:15)
「こんこん」 「わんわんっ」 「めぇーめぇー」 「…ぴょん」 「いぢめる?」 「ばさばさ」 泉家の部屋に集う6人の少女。 各々が自分の姿に適した言葉を呟いている。 えーと…なんで、こんな事になったんだろうネ… 今朝、私が起きた時に、何気なく鏡を見たら…頭に黄色い三角形が乗っかってた。 触ってみると、手にやわらかい感触があって、その三角形も触られている感触があった。 私の頭に動物の耳が……………………ん? おしりからはしっぽも生えている。 こりゃキツネさんだネ。 「あー、そういえば前に私が皆を動物に例えたらって話して、私自分のことキツネって言ったんだよネ。 確か、かがみがウサギで、つかさが犬で、みゆきさんが牛で、ゆーちゃんがリスっていう話だったかな?」 自分の意志でしっぽをぴんぴんと動かせる。 「おお、これはなかなかキュートだね」 おしりには人間にはとっくに退化してるはずのしっぽ。頭には、人の耳と獣の耳が両方ついてる。 もう一度キツネの耳に触れてみると、もはや最初から付いていたかのように違和感なく、自分の体の一部分だった。 …でも、これからどうしよう。都合良くも今日は日曜日だったけど。 う~む、どうしたものか。とりあえず、かがみに相談してみるか。 『な~んで~な~んで~クラスは別なのな~んで~♪』 折しもちょうどその時、かがみから携帯の着信が入った。 「もしもし、かがみ?」 『こ、こなたぁ!!今朝起きたら…私の体がおかしくなっちゃってるの!!』 「おぉ…まさか、男体化ですか…」 『んなわけないでしょ!!そんなの気持ち悪いわっ!!!』 「おっしゃる通りです」   かがみは仕切り直さんとばかりに、全く同じセリフを言ってきた。 『こ、こなたぁ!!今朝起きたら…私の体がおかしくなっちゃってるの!!』 「…性的な意味で?」 『何言ってんだお前っ!!』 『…こ、こなた…今朝起きたら…私の体が…おかしくなっちゃってるの…』 「手術台でサイボーグ化?」 『…てめえ』 らき☆すた動物園~『め狐とは私のことだようさみん♪』『なんじゃそりゃあ!』編~ ↑ タイトル。 そんなやりとりをくり返した後、ようやく本題に入る。 「ふ~む、実は私もなんだよね」 『あ、あんたもそうなの!?』 「うん、私はどうやらキツネになってるみたいで…」 「こなたお姉ちゃんおはよ~」 ゆーちゃんが私の部屋の扉を開けた。 「「…」」 お互いをぽかんとしながら見つめ合う私とゆーちゃん。 ゆーちゃんの頭にも耳が…しま模様のしっぽもしっかり付いとるがな。 『どうしたの?こなた』 「あのね、ゆーちゃんにも」 『…ふわあっ!!!つかさ、あんたもかっ!!』 …何が起きようとしてるんだろう。 とりあえず、私はかがみとつかさを家に来るよう伝えて、電話を切った。 その時、またも私の携帯に着信が。 『もしもし、泉さんですか?』 「おはよー、みゆきさん。もしかして角でも生えた?」 『あら、よく分かりましたね。実はそうなのですよ、うふふ』 「へえー…とりあえず、私の家に来てくれないかな?かがみとつかさも来るし」 『分かりました』 電話を切る。…みゆきさん驚く程冷静だったねぇ。 まあ、私もこの状況結構楽しんでるし、他の皆がどうなっているのか見られるのも楽しみにしている。 ふふふ…しかも、これを理由に休み開けの学校をサボれるんじゃないかという計画を練れるというものだよ… 「ぅわあっ!!」 その時、ゆーちゃんが窓の外を見て固まっていた。 「…」 部屋の窓から、みなみちゃんの顔がこっちを見ていた。 …ここ二階なのに。 その時、私たちはばさばさと翼をはためかせる音が聞こえた。 とりあえず、朝ご飯を食べようと、私とゆーちゃんは一階に降りて、お父さんに朝の挨拶をすると、私たちの姿を見た途端、悶え始めた。 そして、私たちは彼に写真を撮られることを断固として拒んだ。 私はみなみちゃんを家の中へ迎え入れる。 みなみちゃんは私たちと比べて、外見にあまり変化はなかった。 背中にでっかい翼がある以外は。 「家まで飛んで来る間、誰かに見られたりしてないよね?」 「…みゆきさんのお母さんに見られて携帯で写真を取られた以外はorz」 ちょっと暗い顔をしていた。 こうして、私、かがみ、つかさ、みゆきさん、ゆーちゃん、みなみちゃんの6人は今、私の部屋に集まっている。 動物化したのは、どうやら私たちだけらしい。 「ふむ、予想通りかがみとつかさはウサギと犬だね」 「あー、そういや前に話したわねそんなこと…」 「こなちゃん可愛いー!キツネさんだね!」 つかさは、犬のしっぽをぶんぶんと振っている。 「私は、みゆきさんは“牛”だと思ったんだけどネ~」 「体的な意味でだろ…」 かがみは、頭のウサ耳を折り曲げながらつぶやいた。 「私は耳ではなく、羊の角が生えてきていまして…」 みゆきさんは頭の両側面の丸く曲がっている角を撫でている。 「みなみちゃん、その翼カッコイイね!」 「…ありがとう、ゆたか…でも、私も他の皆みたいな“耳”や“しっぽ”が欲しかった…」 ちなみに、動物化もしてない真っ当な人間であるはずのお父さんは、玄関で気を失っていた。 かがみ達を玄関に出迎えた時に見られて、悶絶の末、倒れた。 そういえば、前に萌え死にしたいとか言ってたっけ。なんか早くもそれが叶いそうだよ。どうしようお母さん。 私は、自分から時計回りに皆の姿を見回していった。 つかさは、なぜかこういうのにノリノリで、「わんわん」言って楽しんでいる。 う~ん、よく似合ってて可愛いねえ。今度コスプレ頼んでみよう。 みゆきさんは、角と合わせてふもふもした髪や体が羊っぽくて萌える…!…後で写真撮っておこう。 ゆーちゃんはやはり小動物ちっくでリスが似合っている。…でもリスってどんな鳴き声だったかな…?はて… みなみちゃんは、鷹か鷲。確かこの二種類の鳥は学術的には同じ動物なんだよね。 さっきからばっさばっさ動いている翼が凛々しい。感情が高ぶると動くのかな。 そして、かがみのうさちゃん。頭に白くて柔らかそうな長い耳が立っている。 恥じらいを隠して強がっているのか、ツン顔で顔を赤くしながら目を背けている。 呼び掛けると、長く折れ曲がったウサ耳がぴんとまっすぐになる。 そしてかがみが、顔を右に傾けると、それに合わせて右のウサ耳も折れ曲がる。 …やばい、可愛い。 なんか見ているこっちが恥ずかしくなりそうなので、あえて今まで直視してこなかったが… 私の中の“萌え計数”の許容範囲を越えてしまってる。 もし皆がこの場に居なかったら、襲いたい。 私は今ならこの突然変異に感謝してもいい。 「ねえ、どうせなら皆で動物になりきってみようよ~」 つかさが妙なことを言い出した。まあ、気を取り直す意味でもやってみるかね。 「わんわんっ♪」 ほんとに乗り気だな~この子は。私も悪い気はしないけどネ。 「こんこん♪」 私も鳴いてみる。 「めぇ~めぇ~♪」 「…ふおっ!まさかみゆきさんまでノッテくるとは!」 「…うふふ、なんだか楽しそうだったもので、つい…」 「ね…ねえ、リスってどういう鳴き声なのかなあ…」 「…そういえば、なんだろうね」 「…」 「…いぢめる?」 ゆーちゃんが首を傾けながら言った。 それは違うよ、ゆーちゃん。…『ほのぼの』するけどさ。 「ばさばさ」 みなみちゃんの翼がはためく。どうやらゆーちゃんの言動によく反応するみたいだ。 そして。 「…」 「…なによ」 かがみは、横目で私を見て言った。まだ恥じらっているのか…そのウサ耳。 「かがみの番だよ」 「…」 「どきどき…」 「…………………………………ぴょんぴょん」 「!!!」 うわっ…鳴き声分からないからって、ぴょんぴょん言ったよこの人… ………可愛すぎる。 「な…何黙って見てんのよ!!何か言いなさいよ!!」 かがみは、ウサギの耳を真っすぐにぴんと伸ばしながら言った。 「…か、かがみらしい鳴き声で良かったよ!似てる似てる!!」 「ちげぇよ!!私らしい鳴き声ってなんだよ!!似てるはずがないでしょうが!!しかも冗談だったのに!!」 かがみが、ウサ耳を立てたり曲げたりして跳ねさせながら、私にツッこむ。 うわ…怒っても可愛い…!そのウサ耳触ってみたい…! 「あ…あの、かわいい…よ、かがみ…」 しまった。いつもの調子でからかうつもりだったのに。 あ~…かがみの顔赤くなってるじゃん…その表情やばいって… その時、かがみは顔を真っ赤にしながら言った。 「そっ…そ、そんなことないわぴょん!!!」 「!!!」 ……………………………やばす!!!!! いかん落ち着け呼吸を整えろこなた平静を装うんだ素数を数えろ明鏡止水の心をウサ耳ぴょんぴょんはあはあぜえぜえかがみんかがみん 「こなちゃんどうしたの…?」 最もな質問です。 と思ったら隣にいたはずのかがみがいない。 「お姉ちゃん?トイレ借りるってさっき出てったよ」 恥ずかしさに耐えられなくなって、部屋から出てってしまったか… …でもチャンス。 かがみのウサ耳…触りたいぃっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!! 私は脱兎のごとく(ウサギだけに(だまれ))部屋から飛び出し、廊下に出ると、早速かがみと会った。 「…どうしたの?」 とりあえず、今は廊下に誰もいないから、じっくりとかがみを観察させてもらおう。 「むふ~、かがみんやっぱそのウサ耳かわいいよ♪」 「ば…ばかっ…そんなこと言われてたって、嬉しくないんだから…!」 かがみが顔を背けながら、言った。 …うあ、こんなこと言ってみたけど、どうしよう。死ぬ程カワユス。 かがみが顔を背けると、後ろの腰の辺りに白い玉のようなものがくっついてるのが見えた。 …うわ!今まで気付かなかったけど、かがみのおしりにちっちゃくて丸いしっぽが付いてるよ!! 「ね…ねえ、キツネってさ…ウサギを襲って食べちゃったりする?」 「何言ってんのよあんた…」 …いや、とりあえずかがみのウサ耳を触らないと……完全なる自己利益だけど、理性が求めてるんだからしょうがない。 「か、かがみんのウサ耳触らせて…!」 「え…ちょ、ちょっとぉ…」 私はめいっぱい背伸びをして、かがみのウサ耳に手を伸ばす。 つま先で立っていると倒れてしまいそうなので、かがみの肩に左手を乗せて、もう一方の手で、白くて長い耳をさわった。 「わ…やわらかい…すごくふわふわしてる……」 「こ…こなたぁ…」 やけに生めかしい声で呼ばれたので、かがみの顔を見る。 かがみの顔が、私の顔のすぐ目の前にあった。 私が背伸びして、かがみの頭に手を伸ばしてるんだから、自然と二人の顔が近づいてしまうのだ。…まるで、キスする体勢みたいに。 「かお…近い…」 かがみが、赤い顔で困った表情をしながらつぶやいた。 その表情に心が射抜かれ、私は動けなくなってしまった。かがみと、ほんの数センチの距離のままで。 私は、かがみの肩につかまったまま固まってしまう。 「どうしたのよ…あんた…」 どうしよう… 顔が熱くなって、胸がきゅんきゅん言って…なんだか泣きそうになっちゃうよ。 「だ、だって、かがみは…普段からかわいいのに…そんなカッコされちゃったらもう…私…恥ずかしくて……」 私のかお…あついよぅ… 「…うぅ」 「…で、でも、こなただって可愛いわよ!ちっちゃいキツネみたいな姿が可愛くて……だからね、私だって…ドキドキしちゃってるのよ…」 かがみは、そう言いながら私の頭についてるキツネの耳をふにふに触った。 「ふあっ!」 私は目をつぶってしまう。気持ちいいけど…なんか変な感じ…… 「わあ…かわいい…」 「かがみぃ…く、くすぐったいよ…」 私は、かがみの両腕をつかんだ。 目を開けると、かがみは私の頭を撫でながら、とっても優しい顔で私を見つめていた。 こんな優しい表情を…私に…… 「私も……おんなじ気持ちなのよ……だから、恥ずかしがらずにちゃんと私のこと、見て。」 「ね、キツネさん…」 「ウサちゃん…」 私は背伸びして、かがみに顔を近づけていく。 二人の距離がなくなる寸前、かがみはそっと目をつぶった。 「かがみ…」 キツネが、ウサギとキスを交わした。     わたしは、唇を離して、大きく息をついた。 「…唇って…こんなにやわらかいんだね……」 「こなた…」 「…かがみ」 抱き合ったまま、お互いの顔を見つめ合う動物っ子の二人。 はたから見たら、私たちのことどう思うんだろうね。 「こなた…」 「…かがみん」 キツネの耳の私と、ウサ耳のかがみ。 恥ずかしくて目をそらしては、またかがみの顔を見ようとして、目が合ってしまう。 「うさみん…」 「…おい」 どうしたらいいか分からなくて、ただ見つめ合っては、目をそらしてをくり返す。 でも。 私はかがみの可愛い顔をずっと見ていたくて、 ずっとかがみにくっついていたくて、 いつまでもドキドキしていたくて、 離れたくなくて、 大好きで… 日が落ちるまで、私とかがみはずっと、見つめ合っていた。 さてその頃。 廊下で倒れたままのそうじろうの屍はというと… (俺…どうすりゃいいんだろう……ここで起きたら明らかに気まずいよなー…まさかこなたとかがみちゃんがねえ…うーむ、確か彼女は巫女さんでツンデレだっけ…おおぅたまらんなぁ、でももしこなたと結ばれたらこなたはちっちゃいから嫁ポジションになるかもしれん…だとするとこなたはかがみちゃんの家に行ってしまうのかぁ?あーそれは寂しいなあでも娘のためならば仕方ないことなのかいやまてよこなたが嫁だとしても家で暮らしてもらえばいい話じゃないかそうかなるほどうんそうすればいいんだ…………………………) 屍を演じ続けていた。 **コメントフォーム #comment(below,size=50,nsize=20,vsize=3) - GJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-05-22 15:41:12) - 初めてだよウサ耳に萌えたの。 -- 名無しさん (2013-01-22 10:00:17) - そうくんおもしろい -- かがみんラブ (2012-09-15 04:34:26) - デリヘルはお金の無駄遣い。アルバイトで風俗体験。高額ゲット!(。・ω・)ノ http://b8y.in/ -- あい (2012-06-29 04:37:25) - 萌えすぎて心臓口から出そう -- 名無しさん (2010-09-07 01:46:06) - みなみ「…ありがとう、ゆたか…でも、私も他の皆みたいな“耳”や“しっぽ”が欲しかった…」 &br()↑激萌えなのだよ -- 名無しさん (2010-04-04 01:30:56) - そうじろう、お前の死は無駄にしない。 -- 名無しさん (2010-03-29 23:12:53) - ぶばっっ! -- 名無しさん (2010-03-12 20:43:04) - かあいいーーー!お持ち帰りぃぃー!! -- 名無しさん (2010-01-22 00:14:59) - 萌えたなぁ。 &br() &br()いぢめる?に軽く吹いたw -- 白夜 (2009-10-14 00:59:23) - 二人が廊下にいる間、部屋にいる四人も百合百合しているんですね、わかりま)ry -- 名無しさん (2009-09-02 14:35:48) - リスの鳴き声か···。確か、『チー』みたいな?ネズミとあまり変わらなかった筈。 &br()萌えた! -- 名無しさん (2008-10-05 15:59:20) - これは新手過ぎる・・・あなたが神ですね。GJ! -- 名無しさん (2008-10-02 03:34:43) - 悶………絶……デス。 ガクッ -- 無垢無垢 (2008-09-12 02:17:31) - 萌え死ぬとはこのためにあるコトバか・・・ &br()GJ! -- 名無しさん (2008-09-11 21:00:34) - やべぇ‥萌えの究極を人外にまで発展させたか・・ &br()なんというか、あなたらしい。自由な発想ですね‥ -- 名無しさん (2008-09-11 11:07:32) - 狐なた うさみんやべぇ 俺萌え死んでもいい…w -- 名無しさん (2008-09-10 19:38:41) - 萌え悶えさせていただきました!GJ! -- 名無しさん (2008-09-10 17:25:36) - わ〜い、新作だ〜♪ &br()\(^O^)/ &br()うさみみかがみんに萌えまくり、子ぎつねこなたんをお持ち帰りしようと思う俺は末期なのかもしれない…orz &br() &br()いつものように体育座りしながら、続編待ってます -- 名無しさん (2008-09-10 09:00:15)

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
記事メニュー
目安箱バナー