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「かがみ。私からの誕生日プレゼントだよ」 そう言ってこなたは鞄の中からプラスチックケースを取り出した。 そして取り出したケースを開け、また中から出てきたのは白い箱。 ‥えらく大事にしてるなぁ、と思いながらその一連の動作を見ていると、 はい、と言って白い箱をこなたから手渡された。 「開けてみて、かがみ」 うん、と返事をしながら白い箱を開けてみる。 あんなに大事にしてるんだ、一体何が入っているのだろうと中を覗いてみると・・ 「これは・・星?」 中に入っていたのは星の形をした物体だった。 キラキラと多彩な色をしている。 両手で心地良く持てるようなサイズと重量感。。 「うん、星だよ。意表を突いてヒトデなんてことはないから安心して」 また何かのネタか、と思いつつも私は星を見ることに夢中だった。 なんだろう、何故か不思議なかんじがする。。 「こなた‥何なのコレ?」 思わず聞いた。 「その星は“Lucky Star”。幸せを呼ぶ、幸運の星だよ」 ‥幸運の星?おまじないか何かのアイテムだろうか。 しかし何故かただの星には見えない。 私はこの星を知っている――…? 「かがみ。」 こなたが突然、真剣な顔になる。 「かがみは可愛いよね」 「――なぁ!?‥」 一瞬、心臓が止まるかと思った。 急に真剣な顔して可愛いだなんて言ってくるもんだから。 頭のヒューズが1、2本飛んでしまったかもしれない。 「な、何いきなり変なこと言い出すのよ!」 「いや、かがみは凄く綺麗で可愛いなーと思って。それに優しいし、面倒見が良くて、おまけにツンデレでツインテールだし」 なにやら私を褒め出すこなた。 私はもう真っ赤になるしかなかった。 最後変なの混ざってたけど‥。 「頑張り屋さんだし、しっかり者だし、ウサギさんだし」 なおも続くこなたの褒め殺し。 あんたは私を羞恥死させる気か! 「だから、かがみはこの星を持つに相応しい人だと思うんだ」 こなたは至って真面目に言った。 「‥星を持つのに資格とかいるんかい」 私はたまらず突っ込みを入れたが、こなたは普通に「うん」と答えるだけだった。 「…ツンデレとかは絶対関係ないだろ」 「‥重要な事だと思うよ?」 なぜだろう…言ってる内容はかなりふざけてると思うのに、 こなたは真面目な態度だし、 この星を見てると実はふざけてないんじゃないかという気になってくる。 「…かがみ。私がみんなと陵桜で出会えたのは、私がこの星に願ったからなんだ」 「・・は?」 「毎日かがみと会って、つかさと一緒に登校して、教室でみゆきさんと一緒に4人で昼食を食べて・・  ――それは全部、私がその星に望んだからなんだ‥」 「・・何、どういう事?」 意味がわからない。こなたは何を言っているのだろう。 こなたがこの星に望んだから私たちは出会った・・? そんなバカな―― だけど、何故かこの星を見てるとそれは本当の事なんじゃないかという気がしてくる。 「かがみは学校楽しい?」 こなたが突然質問してきた。 「?!‥う、うん。楽しいわよ?」 「それも、楽しい学校生活をみんなが送れるように、私がその星に願ったから…」 …どうしてだろう。 よく分からないけどこなたは今とても重要なことを言っている気がする。 それに、私はやっぱりこの星を知っている‥‥‥。 こうして手に持つのは本当に初めてなんだけど、 星の存在は最初から知っていたような‥。 「…私なんて、その星がなければただのチビでオタクな人間でしかないよ」 「なっ…そんな事ないでしょ!こなたには良い所がいっぱいあるわよ!」 「…くふふ。ありがと、かがみん♪」 何故だろう。どうしてだろう。 とても重要な事を聞いている気がするのに、私は理解が追い付いていない。 この星を見た時から――私の中で何かが混乱し続けている。 私はこの星を知っていて――そうか、この星はこなたの持ち物だったんだ。 私はバラバラのパズルピースのたった一つだけを繋ぎ合わせる事ができた。 それは、星の持ち主がこなただったという事――。 そしてこなたに聞いた。 「…こなた、これ本当に私が貰ってもいいの?」 少なくとも、この星が私たちにとって重要なものであることは間違いない。 私はそれをなんとなく確信している。 そしてそれは、こなたが持っていた物だ。 「言ったでしょ、かがみ。その星はかがみが持つにこそふさわしい、ってね」 「でも…」 こなたは私の言葉を制した。 「それにね‥」と言って、こなたは一つ息を吸い直す。 「その星にも叶えられる願いには限度があるんだ。  私が望んだものは、その星の力でも届かなかった」 そう言って、ちょっとだけ悲しい顔をする。 「…あんた、一体何を望んだのよ」 「…べつに。ちょっと求め過ぎちゃっただけ」 ・・この星の力を持ってしても叶えられない願いって何だろう。 聞いてる限り、そして私が感じてる限りでは、この星にはとてつもない力があるように思える。 だけど、もしかしたらこの星は万能ってわけではない‥? 知りたい。こなたの願いを―――・・・。 「こなた、あんたの願いが何なのか教えてよ」 「・・ちょっと場所変えようか」 ――――――――――― **コメントフォーム #comment(below,size=50,nsize=20,vsize=3) - 行きた〜い! -- かがみんラブ (2012-09-20 23:28:52)
「かがみ。私からの誕生日プレゼントだよ」 そう言ってこなたは鞄の中からプラスチックケースを取り出した。 そして取り出したケースを開け、また中から出てきたのは白い箱。 ‥えらく大事にしてるなぁ、と思いながらその一連の動作を見ていると、 はい、と言って白い箱をこなたから手渡された。 「開けてみて、かがみ」 うん、と返事をしながら白い箱を開けてみる。 あんなに大事にしてるんだ、一体何が入っているのだろうと中を覗いてみると・・ 「これは・・星?」 中に入っていたのは星の形をした物体だった。 キラキラと多彩な色をしている。 両手で心地良く持てるようなサイズと重量感。。 「うん、星だよ。意表を突いてヒトデなんてことはないから安心して」 また何かのネタか、と思いつつも私は星を見ることに夢中だった。 なんだろう、何故か不思議なかんじがする。。 「こなた‥何なのコレ?」 思わず聞いた。 「その星は“Lucky Star”。幸せを呼ぶ、幸運の星だよ」 ‥幸運の星?おまじないか何かのアイテムだろうか。 しかし何故かただの星には見えない。 私はこの星を知っている――…? 「かがみ。」 こなたが突然、真剣な顔になる。 「かがみは可愛いよね」 「――なぁ!?‥」 一瞬、心臓が止まるかと思った。 急に真剣な顔して可愛いだなんて言ってくるもんだから。 頭のヒューズが1、2本飛んでしまったかもしれない。 「な、何いきなり変なこと言い出すのよ!」 「いや、かがみは凄く綺麗で可愛いなーと思って。それに優しいし、面倒見が良くて、おまけにツンデレでツインテールだし」 なにやら私を褒め出すこなた。 私はもう真っ赤になるしかなかった。 最後変なの混ざってたけど‥。 「頑張り屋さんだし、しっかり者だし、ウサギさんだし」 なおも続くこなたの褒め殺し。 あんたは私を羞恥死させる気か! 「だから、かがみはこの星を持つに相応しい人だと思うんだ」 こなたは至って真面目に言った。 「‥星を持つのに資格とかいるんかい」 私はたまらず突っ込みを入れたが、こなたは普通に「うん」と答えるだけだった。 「…ツンデレとかは絶対関係ないだろ」 「‥重要な事だと思うよ?」 なぜだろう…言ってる内容はかなりふざけてると思うのに、 こなたは真面目な態度だし、 この星を見てると実はふざけてないんじゃないかという気になってくる。 「…かがみ。私がみんなと陵桜で出会えたのは、私がこの星に願ったからなんだ」 「・・は?」 「毎日かがみと会って、つかさと一緒に登校して、教室でみゆきさんと一緒に4人で昼食を食べて・・  ――それは全部、私がその星に望んだからなんだ‥」 「・・何、どういう事?」 意味がわからない。こなたは何を言っているのだろう。 こなたがこの星に望んだから私たちは出会った・・? そんなバカな―― だけど、何故かこの星を見てるとそれは本当の事なんじゃないかという気がしてくる。 「かがみは学校楽しい?」 こなたが突然質問してきた。 「?!‥う、うん。楽しいわよ?」 「それも、楽しい学校生活をみんなが送れるように、私がその星に願ったから…」 …どうしてだろう。 よく分からないけどこなたは今とても重要なことを言っている気がする。 それに、私はやっぱりこの星を知っている‥‥‥。 こうして手に持つのは本当に初めてなんだけど、 星の存在は最初から知っていたような‥。 「…私なんて、その星がなければただのチビでオタクな人間でしかないよ」 「なっ…そんな事ないでしょ!こなたには良い所がいっぱいあるわよ!」 「…くふふ。ありがと、かがみん♪」 何故だろう。どうしてだろう。 とても重要な事を聞いている気がするのに、私は理解が追い付いていない。 この星を見た時から――私の中で何かが混乱し続けている。 私はこの星を知っていて――そうか、この星はこなたの持ち物だったんだ。 私はバラバラのパズルピースのたった一つだけを繋ぎ合わせる事ができた。 それは、星の持ち主がこなただったという事――。 そしてこなたに聞いた。 「…こなた、これ本当に私が貰ってもいいの?」 少なくとも、この星が私たちにとって重要なものであることは間違いない。 私はそれをなんとなく確信している。 そしてそれは、こなたが持っていた物だ。 「言ったでしょ、かがみ。その星はかがみが持つにこそふさわしい、ってね」 「でも…」 こなたは私の言葉を制した。 「それにね‥」と言って、こなたは一つ息を吸い直す。 「その星にも叶えられる願いには限度があるんだ。  私が望んだものは、その星の力でも届かなかった」 そう言って、ちょっとだけ悲しい顔をする。 「…あんた、一体何を望んだのよ」 「…べつに。ちょっと求め過ぎちゃっただけ」 ・・この星の力を持ってしても叶えられない願いって何だろう。 聞いてる限り、そして私が感じてる限りでは、この星にはとてつもない力があるように思える。 だけど、もしかしたらこの星は万能ってわけではない‥? 知りたい。こなたの願いを―――・・・。 「こなた、あんたの願いが何なのか教えてよ」 「・・ちょっと場所変えようか」 ――――――――――― **コメントフォーム #comment(below,size=50,nsize=20,vsize=3) - (≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-04-24 01:35:08) - 行きた〜い! -- かがみんラブ (2012-09-20 23:28:52)

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