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God knows...(後編)こなたパート」(2022/12/27 (火) 08:25:29) の最新版変更点

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学校祭当日 『がんばって はりきって My Darlin`darlin`P L E A S E!!』 チアダンスは無事成功を収めることが出来た。 総練習の時のようにみんな息が合っていて完璧だ。 でも、私の不安は消えない、あと何時間かしたら次は私のライブがあるのだから。 「えぇ~チアダンス一同の皆様ありがとうございました!続いては・・・」 ステージ裏にて 「みんなお疲れ様!完璧だったわね!」 「んぁ~!!これで柊のきつい練習とはおさらヴぁだな~」 「よかった~本番は大成功だったね!私、緊張して間違う気がして怖かったよ~」 「本当によかったデ~ス♪みんなの息もぴったりだったネ~」 「マジ、ここまでやってきてよかったっす!!感動ものっす!!!」 「やったね、柊ちゃんのコーチのおかげね」 「かがみさん本当にありがとうございました」 「かがみ先輩!ありがとうございました!」 「ありがとう・・・」 「いやいや、みんな頑張って練習したからだよ! 私もみんなにいろいろ迷惑かけちゃったけどここまで出来たのはみんなのおかげだから、 みんな本当にありがとうね!」 みんなすごくうれしそうだな、私もうれしいんだけど不安で不安でたまらないよ・・・ 「ん?こなた?」 「え?あ、うん!やったねかがみん♪」 「大丈夫?不安なの?」 「うん・・・」 やっぱりかがみは私の心境をわかってくれていた、 私とかがみだけにあるテレパシーみたいなもんなのかな? かがみだけが私のことを気にかけてくれる。 「あんたらしくないわね、大丈夫よ!今までずっと練習してきたんだし、 珍しくあんたも本気で取り組んでたみたいだしね!それに、私のためにライブ見せてくれるんでしょ? 不安な気持ちもわかるけど、あんたがそんなだったら素直に喜べないじゃない」 「かがみ・・・うん!ありがと!」 かがみの言葉で私の不安はあっという間に無くなった気がした、 むしろ、かがみに早く自分の歌を聞いてもらいたくなった。 「よ~し!がんばるぞ~」 「じゃあ、私がリラックスに一発芸でもやってあげるわ♪」 「え?ちょ・・・かがみさん?」 「いい?こなた、一回しか見せないからよ~く見てなさいよ!私が考えた力作だから」 私はもう大丈夫だったのだが、かがみはまだ私が不安がってると思ってたみたいで。 「ぶぅ~、かがぶ~だぶぅ~」 かがみは人差し指で自分の鼻を押しぶ~ぶ~と言う。 ネタがあまりにもシンプルすぎて私は思わず笑ってしまった、 今の時代にこんな小学生がやりそうなネタを使う高校生なんているだろうか? たぶん、かがみくらいじゃないかな。 でも、こんな不器用なところがまた可愛いんだけどね♪ 「ぷっ!ちょ、かがみ、馬鹿っぽいよ」 「う、うるさいわね!私がこんなこともあろうかと考えておいたとっておきのネタなんだから、なんか文句でもある?」 「影で変な努力するかがみ萌え~♪」 「まったく、で、どう?リラックスできた?」 「もう満足なくらいに、こんなことしてるかがみも初めて見れたしね♪ぶぅ~ぶぅ~」 「だぁぁぁ!まねするな!!」 「ツンデレかがみん萌えだぶぅ~♪」 「や・め・ろぉぉぉぉぉぉ!!!」 「お姉ちゃんとこなちゃん相変わらずどんだけー」 「あの二人は本当に仲がよろしいんですね」 「やっぱりこなたは仕事が早いネ~かがみべた惚れデ~ス♪」 「おぉ!?これは私の百合センサーが反応している!まさか先輩たちも!?」 かがみのおかげで不安がなくなった私はパティとみなみちゃんと一緒に控え室に向かうことにした。 「ワ~ォ、みなみすごい似合ってますヨ~」 「おぉ~やっぱ想像通りぴったりだね♪バイトの人から借りてきた甲斐があったよ~」 「ちょっと・・・恥ずかしい・・・」 私たちの衣装はコスプレ喫茶で使用している衣装である。 結局、衣装なんて作ってる時間もなかったし、みなみちゃんが某キャラクターに似てるから バイトの人から借りればいいだろうということになった。 「あ~!やば!」 「ん?どうしたんデスか、こなた?」 「かがみにどこの席に座ればいいか教えるの忘れてたよ!」 「え?でも、席ってクラスごとじゃないんデスか?」 「むふふ~甘いねパティ~、私の作戦はもう始まっているのだよ♪」 「オ~ゥ、こなたまた作戦考えたんですネ~どんな作戦なんデスか?」 「名付けて、ラブレター大作戦!ってね、題目の通りだよ」 「こなたのラブレターでかがみをデレデレにさせるってことデスね」 「その通り~、で、ラブレターをより良く読んでもらうために かがみには私が指定した席に座ってもらわないとダメなんだよ~ ちなみに、ライブだから席はクラスごととか関係ないんだよ~」 「なるほどネ~さすがこなたデ~ス」 「というわけで、ちょっくらかがみのとこに顔出してくるね」 かがみ達がいる体育館へ向かった、 歩きながら私はラブレターを書いていた時を思い出してみる。 私は字も下手だし人を感動させるようなうまい表現も出来ない、 そんな私がラブレターなんて書くんだもん、何度も書き直したっけ・・・ 内容のほうは私が歌う曲の歌詞に、私のかがみへの気持ちを当てはめて書いたつもりだ。 かがみ、これ読んだら喜んでくれるかな?もっともっと、私のこと好きになってくれるかな? そんな期待を胸に私はかがみの元へ急いだ。 体育館に着くとちょうど着替えが終わり雑談しているかがみ達がいた。 「お~い、かがみ~」 「あ、こなちゃんだ!」 「あれ?こなたじゃない、控え室にいるんじゃなかったの?」 「いや~どこに座ればいいか教えるの忘れててさ~」 「もう、相変わらずおっちょこちょいね、あんたは」 「萌え要素は誰にでも必要なんだよ、かがみ~♪とりあえずみんな案内するよ」 みんなを席に案内する、 席は最前列でもちろんかがみには最前列のなかで一番見やすいところへ案内する。 「ここだよ~」 「ありがとう、こなた」 「あ、あと、はいこれ!」 「え?これって・・・」 「う~んと、私からのラブレターだよ♪出来れば私が歌ってる時に読んでくれればいいな」 「あんたが・・・私にラブレター!?」 かがみは驚きながら顔を真っ赤にしている 「おやおや~?かがみ、どうしたのかな?」 「え!?いや、べ、別になんでもないわよ!」 「やっぱかがみはいじり甲斐があるね、これだからツンデレはやめられないよ♪」 「悪かったわね!ただ、ちょっとうれしかっただけなんだから・・・」 「もっと素直になっていいんだよ~」 「ばか・・・」 「ふふ、それじゃあもうそろそろ行くね」 「うん、頑張ってね・・・」 照れてちょっと俯き顔のかがみの元を去る、ここからが本番だ。 「えぇ~十分ほど休憩を挟みます、続いてはライブイベントとなっているので 皆様ぜひ見ていってください」 ステージの幕の裏で私たちは準備に取り掛かっている。 「ふぅ、これで準備は完了だね」 「ワ~ォ、こなた、みなみ見てくださ~い」 「?どったのパティ?」 パティがステージの隙間から外の様子を見ているようだ、 私も見てみると観客で埋め尽くされてる。 あの日とまったく同じ状況下だ・・・ 「ちょ、パティもう始まるのに緊張させてどうすんの」 「イヤァ~なんだか気になってですネ、それよりかがみにはちゃんと会ってきたんデスか?」 「うん、もう作戦はばっちしだよ♪あとはかがみに歌を聞かせるだけかな」 「オ~ゥ、それなら絶対に成功させてかがみを感動させまショウ!」 「うん!みなみちゃんもゆーちゃんのために頑張ろうね!」 「うん・・・」 「?そろそろ休憩が終わるみたいですネ~」 辺りがまた暗くなりセバスチャンの声が聞こえてくる。 「さぁ!続いてのプログラムはライブイベントです! 今日歌ってくれるバンドの名前はHKK団(柊 かがみを 感動させる団) エレキ&ボーカルは三年の泉こなたさん、ベースは一年の岩崎みなみさん、 ドラムも同じく一年の留学生パトリシア=マーティンさんの三人で構成されたバンドです! 彼女たちはこのライブのために一ヶ月前から厳しい練習を積んできました、 特にボーカルをやる泉さんのエレキが相当難しい楽譜らしく指には常に包帯を巻かないといけないほど 皮膚がボロボロになりながらも練習してきました、今から歌う曲は泉さんの一番思い出に残ったライブの曲を 大好きな人へ向けて歌う曲です、曲名はGod knows...それではお聞きください。」 ブザー音とともにステージの幕が開いた。 「よし!いくよ、二人とも!」 「ハイ!」 「うん・・・」 パティのドラムがリズムを刻み始める、私もそれに合わせ弦を弾き始める。 God knows.../歌・・・泉 こなた 「渇いた心で駆け抜ける ごめんね何もできなくて 痛みを分かち合うことさえ 貴女は許してくれない 無垢に生きるため振り向かず 背中向けて 去ってしまう on the lonely rail 私ついていくよ どんな辛い世界の闇の中でさえ きっと貴女は輝いて 超える未来の果て 弱さ故に魂こわされぬように my way 重なるよ  今二人に God bless... 届けて熱くなる思いは 現実溶かしてさまよう 会いたい気持ちに理由はない 貴女へあふれ出すLovin'you せめて美しい夢だけを 描きながら 追いかけよう for your lonely heart やめて嘘は貴女らしくないよ 目を見てこれからのことを話そう 私覚悟してる 暗い未来だって 強くなって運命変えられるかもね my wish 叶えたいのに すべては God knows... 貴女がいて 私がいて ほかの人は消えてしまった 淡い夢の美しさを描きながら 傷跡なぞる だから 私ついていくよ どんな辛い世界の闇の中でさえ きっと貴女は輝いて 超える未来の果て 弱さ故に魂こわされぬように my way 重なるよ 今二人に God bless...」 改めてかがみのほうを見てみる、 かがみはラブレターを読み終えたみたいで手に握り締めて私のほうをただ呆然と見ていた。 そう、例えるならあのライブの日にかがみに席を替わってもらった時の私の表情のような感じ、 あの時は何かわからなかったけど、胸の奥が疼くようなそんな感覚がした。 多分、かがみも同じ感覚なのかもしれない、今ならわかるその感覚の意味・・・ 歌いきると観客の生徒達が歓喜の声を上げて拍手を送ってくれた。 「すげぇかっこよかったぞ~!!」 「もう一曲歌ってくれ~!」 『アンコ~ルアンコ~ル』 生徒達が一斉に手を叩きながら連呼する。 「えぇ~皆さん、落ち着いてください」 「ワァ~ォ、こんなことになるとは思いませんでしたネ!こなたどうしマスか?」 「まぁこんなこともあろうかともう一曲分の楽譜は用意したんだけど、 ピアノを弾ける人が欲しいんだよね」 「みゆき先輩が・・・弾ける・・・」 「おぉ!みゆきさんか!じゃあちょっと呼んでくるから、 二人ともこの楽譜を一通り見ておいて~ あ、あとセバスチャン!ピアノ用意できるかな?」 「えぇ~とはい、用意できますよ」 「それじゃ、よろしく~」 とりあえず、時間が押してるから急いでみゆきさんの元へ向かう。 「お~い、みゆきさ~ん」 「あら、泉さんどうなされたんですか?」 「いやぁ~今もう一曲歌おうと思ってるんだけど、ピアノ弾ける人が必要でさ~ みゆきさんが弾けるということを聞いてね、もしよかったら協力してもらえないかな~」 「わかりました、私でよければ協力しますよ」 「ほんと!?ありがとう♪それじゃ、いこっか~」 みゆきさんを連れてすステージへもどる。 「二人とも~大丈夫そう?」 「大丈夫デ~ス」 「大丈夫・・・」 「おっけ~じゃあみゆきさん、この楽譜大丈夫そう?」 楽譜を渡しみゆきさんは真剣な表情で目を通している。 「これなら私でも大丈夫そうですね」 「よ~し!じゃあ改めてみんながんばろ~!」 皆配置に着きいつでも弾ける準備をする。 「えっと、みんなアンコールありがとう! まさかこんなに喜んでもらえるとは思いませんでした! それに、私の大好きな人も感動してくれたみたいで・・・本当にライブやってよかったです! とりあえずみんなの期待に答えてもう一曲歌わせてもらいたいと思います! 次に歌う曲名はEspeciallyという曲で、これも私の大好きな人に送る曲です。」 みゆきさんのピアノで音を合わせ再び歌い始める。 Especially 「はしゃいだ声に紛れた 眩しい君の眼差しを 一人占めしてしまいたい なんて いつしか 思いはじめていた 誰もが息を弾ませ 描く時間のパレード 何かが変わる そんな予感が ゆっくり 二人を照らす こんなにもただ 胸が疼くのは 今 君を見てるから 人並みを抜けて そっと 恋は走り出す 揺れる 気持ち きっと言えるよ 降り積もった想い 君の心に届け どんな時も ずっといたいよ 新しく始まる恋が 今溢れ出すから いつもはふざけ過ぎてて 気付かないでいたけれど 近づいてゆく日々が 教えてくれた 君の大きさ いつまでもただ 笑い合えるのは ねぇ 素敵なことだけど 凍える手のひら 暖めてくれる瞳 もっと・・・欲しい だから言えるよ 降り積もった想い 二人 導くように 輝いている星屑たちが 優しく背中を押してくれる ずっと隣で 見つめたい 少し触れた頬に 誓った 忘れたくないこの瞬間を 耳を澄ませばまだ 騒がしい見慣れた街 きっと言えるよ 降り積もった想い 君の心に届け 信じていてはぐれないように これから私は素直になる 新しい朝 降り注いだ想い 夢の中で感じた 溶けるようなそのぬくもりを ちゃんと確かめたい ‘特別’な人になりたい」 こうして私のライブは幕を閉じた・・・ 体育館裏にて 「かがみ、来てくれるかな・・・」 私は体育館の裏の木の下でかがみを待っていた。 ラブレターの最後に『このライブが終わったら体育館の裏の木の下で待ってます』 と書いておいたのだ。 理由はもちろんここでかがみに告白するから・・・ 「だ~れだ♪」 「え・・・?」 誰かが後ろから両目を隠してきた。 まぁ声でわかってるんだけどね 「むぅ~このごっつい手はかがみのかな~♪」 「なんだと?」 「ぶぅ~かがぶ~だぶ~」 「ちょ!だからまねするなと何度も・・・あ!こら、待ちなさい!」 「ふふ、かがみ~んこっちだよ~♪ぶぅぶぅ~」 「こなた~!!」 私たちはしばらく木の周りで追いかけっこをした、 追いかけて来るかがみの表情は素敵な笑顔で 日の光に照らされてドラマのヒロインみたいに綺麗で 逃げている私の胸は高鳴るばかりだった。 一瞬それに見惚れていると・・・ 「ほら、捕まえたわよ~♪さぁ~覚悟しなさい」 「はぅあ!?か、かがみ様~お許しを~あだだだ!!!」 ほっぺを左右に引っ張られる。 「どぉ?これでちょっとは反省した?」 「むぅ~もうちょっと手加減してよ~痛かったんだから~」 「ふふ、ごめんごめん、ほらこれで痛くないでしょ?」 かがみが私の頬を優しく撫でる、私の胸はさらに高鳴りもう限界だった。 気が付いたらかがみに抱きついていた。 「こなた・・・」 「ねぇ、かがみ・・・私のライブどうだった?感動できたかな?」 「うん、こなたの歌すごい上手かったよ♪感動して泣きそうだったんだから」 「よかった・・・かがみ感動してくれたんだね・・・うぅ、本当によかったよ・・・」 「ちょ、こなた急にどうしたのよ」 あれ?なんで私泣いてるんだろ 自然と涙が出てきてしまう、うれし泣きなんて私の性に合わないのに。 「かがみぃ、どうしよう、うれしくて涙が止まらないよ・・・」 「大丈夫?ほら、落ち着いて」 次は優しく頭を撫でてくれた。 「かがみは本当に優しいよね・・・」 「な、べ、別にそんな優しくないわよただこなたが心配なだけで・・・」 「ありがと、かがみ・・・」 私は甘えるように強くかがみを抱きしめる。 「もう、今日はどうしたのよ本当にあんたらしくないわね・・・・・・ ねぇ、こなた、ライブも終わったしもう私の気持ち伝えてもいいよね?」 「うん、いいよ・・・」 「よし、こなた今度こそよく聞いててね」 かがみが少し体を離しちょっと涙目の私を真っ直ぐに見つめている。 私から告白しようと思ったけどこんな状況じゃ任せるしかないかな・・・ 「今までずっとあんたは一番の親友だって思ってた、 だけどね、少し前から違うんじゃないかなって、私はあんたにそれ以上の気持ちを感じたの・・・ それからずっと『それ以上の気持ち』ってどういうことか考えてさ、 あんたが私のことを必死に守ってくれた時にどういうことかわかったの。 これは、世間から見たらいけないことなのかもしれないけど、 私・・・こなたのことが好きなの・・・」 言い切ったかがみの顔は微かに赤くなっていた。 「ねぇかがみ、一つだけ聞かせてほしい事があるの」 「ん、何?」 「本当にかがみは私なんかでいいの・・・? かがみはすごい可愛いからすぐにかっこいい男の人だって作れるだろうし 私なんかなんの取り柄も無いオタクで将来だって不安なのに・・・」 「こなた・・・まったく何言ってるのよ、私は伊達にあんたと二年間一緒に過ごしたんじゃないのよ、 私が一番あんたの良い所わかってるんだから!取り柄が無いなんて誰にも言わせない、 それに、あんたは私にどこまでもついてきてくれるんでしょ? それなら私だってこなたがどんな将来を歩んでもずっとついていってあげるから!」 「かがみ・・・」 「ほら・・・」 かがみが私を再び胸の辺りに抱き寄せる、 かがみの心臓が高く脈打ってるのがわかる。 「こなた、聞こえる?私の鼓動、こなたといるだけでこんなに高鳴ってるんだよ。 私ね今とっても幸せ、こなたが頑張って私のためにライブで感動させてくれてさ、 正直もっとこなたのこと好きになっちゃったもん♪こんな状況でどうやって男を作れって言うのよ? 神様に誓っていいわ、これから先どんなにかっこいい人が来たって、どんなに人がいい人が来たって、 私はずっとこなたのことを愛し続けます、私はずっとこなたの傍にいますってね・・・」 あぁ、やっぱあの占い師のおばあさんが言ってた通りだったんだ、 かがみは私の運命の人で、私がこれから先ずっと守っていく人・・・ かがみ、私も本当に幸せだよ♪かがみのおかげでもう何の不安もなくなった、 だから私も誓う・・・ 「かがみ、私もね神様に誓うよ、これから先どんな苦しい事や、悲しい事があっても 私はかがみのことを一生守ります、愛します、ずっと傍にいますって・・・」 「じゃあ、誓いのキスしてくれる?」 「うん、喜んで・・・」 『こなた、かがみ・・・・・・大好きだよ』 ゆっくりと唇同士が触れ合い暖かい日の光が私たちの始まりを祝福するように降り注いでいる。 「むふふ~そういえばさ~さっきの神様に誓うって♪」 「え!?いや、あ、あれは~あれよ!そのもっといい言葉ないかなぁ~って思って・・・」 「いやぁ~かがみん、実にくさい台詞だったよ~♪もう萌え死にそうになったよ~」 「う、うるさいな!こんな言葉しか思い浮かばなかったのよ、仕方ないでしょ」 「いいんだよ~かがみんの愛情が直接伝わってきたから私も思わず同じように返しちゃったし♪」 「もう・・・ばかこなた・・・」 「えへへ~か~がみ~ん」 さて私たちの始まりの物語はここまで、 その後のお話は想像におまかせってことで だって、この先のことは God knows... 神様しかわからないからね♪ **コメントフォーム #comment(below,size=50,nsize=20,vsize=3) - かがぶーwww &br()小ネタはさみつつもこそばゆい2人がたまりませんでした -- 名無しさん (2009-06-05 20:39:37)
学校祭当日 『がんばって はりきって My Darlin`darlin`P L E A S E!!』 チアダンスは無事成功を収めることが出来た。 総練習の時のようにみんな息が合っていて完璧だ。 でも、私の不安は消えない、あと何時間かしたら次は私のライブがあるのだから。 「えぇ~チアダンス一同の皆様ありがとうございました!続いては・・・」 ステージ裏にて 「みんなお疲れ様!完璧だったわね!」 「んぁ~!!これで柊のきつい練習とはおさらヴぁだな~」 「よかった~本番は大成功だったね!私、緊張して間違う気がして怖かったよ~」 「本当によかったデ~ス♪みんなの息もぴったりだったネ~」 「マジ、ここまでやってきてよかったっす!!感動ものっす!!!」 「やったね、柊ちゃんのコーチのおかげね」 「かがみさん本当にありがとうございました」 「かがみ先輩!ありがとうございました!」 「ありがとう・・・」 「いやいや、みんな頑張って練習したからだよ! 私もみんなにいろいろ迷惑かけちゃったけどここまで出来たのはみんなのおかげだから、 みんな本当にありがとうね!」 みんなすごくうれしそうだな、私もうれしいんだけど不安で不安でたまらないよ・・・ 「ん?こなた?」 「え?あ、うん!やったねかがみん♪」 「大丈夫?不安なの?」 「うん・・・」 やっぱりかがみは私の心境をわかってくれていた、 私とかがみだけにあるテレパシーみたいなもんなのかな? かがみだけが私のことを気にかけてくれる。 「あんたらしくないわね、大丈夫よ!今までずっと練習してきたんだし、 珍しくあんたも本気で取り組んでたみたいだしね!それに、私のためにライブ見せてくれるんでしょ? 不安な気持ちもわかるけど、あんたがそんなだったら素直に喜べないじゃない」 「かがみ・・・うん!ありがと!」 かがみの言葉で私の不安はあっという間に無くなった気がした、 むしろ、かがみに早く自分の歌を聞いてもらいたくなった。 「よ~し!がんばるぞ~」 「じゃあ、私がリラックスに一発芸でもやってあげるわ♪」 「え?ちょ・・・かがみさん?」 「いい?こなた、一回しか見せないからよ~く見てなさいよ!私が考えた力作だから」 私はもう大丈夫だったのだが、かがみはまだ私が不安がってると思ってたみたいで。 「ぶぅ~、かがぶ~だぶぅ~」 かがみは人差し指で自分の鼻を押しぶ~ぶ~と言う。 ネタがあまりにもシンプルすぎて私は思わず笑ってしまった、 今の時代にこんな小学生がやりそうなネタを使う高校生なんているだろうか? たぶん、かがみくらいじゃないかな。 でも、こんな不器用なところがまた可愛いんだけどね♪ 「ぷっ!ちょ、かがみ、馬鹿っぽいよ」 「う、うるさいわね!私がこんなこともあろうかと考えておいたとっておきのネタなんだから、なんか文句でもある?」 「影で変な努力するかがみ萌え~♪」 「まったく、で、どう?リラックスできた?」 「もう満足なくらいに、こんなことしてるかがみも初めて見れたしね♪ぶぅ~ぶぅ~」 「だぁぁぁ!まねするな!!」 「ツンデレかがみん萌えだぶぅ~♪」 「や・め・ろぉぉぉぉぉぉ!!!」 「お姉ちゃんとこなちゃん相変わらずどんだけー」 「あの二人は本当に仲がよろしいんですね」 「やっぱりこなたは仕事が早いネ~かがみべた惚れデ~ス♪」 「おぉ!?これは私の百合センサーが反応している!まさか先輩たちも!?」 かがみのおかげで不安がなくなった私はパティとみなみちゃんと一緒に控え室に向かうことにした。 「ワ~ォ、みなみすごい似合ってますヨ~」 「おぉ~やっぱ想像通りぴったりだね♪バイトの人から借りてきた甲斐があったよ~」 「ちょっと・・・恥ずかしい・・・」 私たちの衣装はコスプレ喫茶で使用している衣装である。 結局、衣装なんて作ってる時間もなかったし、みなみちゃんが某キャラクターに似てるから バイトの人から借りればいいだろうということになった。 「あ~!やば!」 「ん?どうしたんデスか、こなた?」 「かがみにどこの席に座ればいいか教えるの忘れてたよ!」 「え?でも、席ってクラスごとじゃないんデスか?」 「むふふ~甘いねパティ~、私の作戦はもう始まっているのだよ♪」 「オ~ゥ、こなたまた作戦考えたんですネ~どんな作戦なんデスか?」 「名付けて、ラブレター大作戦!ってね、題目の通りだよ」 「こなたのラブレターでかがみをデレデレにさせるってことデスね」 「その通り~、で、ラブレターをより良く読んでもらうために かがみには私が指定した席に座ってもらわないとダメなんだよ~ ちなみに、ライブだから席はクラスごととか関係ないんだよ~」 「なるほどネ~さすがこなたデ~ス」 「というわけで、ちょっくらかがみのとこに顔出してくるね」 かがみ達がいる体育館へ向かった、 歩きながら私はラブレターを書いていた時を思い出してみる。 私は字も下手だし人を感動させるようなうまい表現も出来ない、 そんな私がラブレターなんて書くんだもん、何度も書き直したっけ・・・ 内容のほうは私が歌う曲の歌詞に、私のかがみへの気持ちを当てはめて書いたつもりだ。 かがみ、これ読んだら喜んでくれるかな?もっともっと、私のこと好きになってくれるかな? そんな期待を胸に私はかがみの元へ急いだ。 体育館に着くとちょうど着替えが終わり雑談しているかがみ達がいた。 「お~い、かがみ~」 「あ、こなちゃんだ!」 「あれ?こなたじゃない、控え室にいるんじゃなかったの?」 「いや~どこに座ればいいか教えるの忘れててさ~」 「もう、相変わらずおっちょこちょいね、あんたは」 「萌え要素は誰にでも必要なんだよ、かがみ~♪とりあえずみんな案内するよ」 みんなを席に案内する、 席は最前列でもちろんかがみには最前列のなかで一番見やすいところへ案内する。 「ここだよ~」 「ありがとう、こなた」 「あ、あと、はいこれ!」 「え?これって・・・」 「う~んと、私からのラブレターだよ♪出来れば私が歌ってる時に読んでくれればいいな」 「あんたが・・・私にラブレター!?」 かがみは驚きながら顔を真っ赤にしている 「おやおや~?かがみ、どうしたのかな?」 「え!?いや、べ、別になんでもないわよ!」 「やっぱかがみはいじり甲斐があるね、これだからツンデレはやめられないよ♪」 「悪かったわね!ただ、ちょっとうれしかっただけなんだから・・・」 「もっと素直になっていいんだよ~」 「ばか・・・」 「ふふ、それじゃあもうそろそろ行くね」 「うん、頑張ってね・・・」 照れてちょっと俯き顔のかがみの元を去る、ここからが本番だ。 「えぇ~十分ほど休憩を挟みます、続いてはライブイベントとなっているので 皆様ぜひ見ていってください」 ステージの幕の裏で私たちは準備に取り掛かっている。 「ふぅ、これで準備は完了だね」 「ワ~ォ、こなた、みなみ見てくださ~い」 「?どったのパティ?」 パティがステージの隙間から外の様子を見ているようだ、 私も見てみると観客で埋め尽くされてる。 あの日とまったく同じ状況下だ・・・ 「ちょ、パティもう始まるのに緊張させてどうすんの」 「イヤァ~なんだか気になってですネ、それよりかがみにはちゃんと会ってきたんデスか?」 「うん、もう作戦はばっちしだよ♪あとはかがみに歌を聞かせるだけかな」 「オ~ゥ、それなら絶対に成功させてかがみを感動させまショウ!」 「うん!みなみちゃんもゆーちゃんのために頑張ろうね!」 「うん・・・」 「?そろそろ休憩が終わるみたいですネ~」 辺りがまた暗くなりセバスチャンの声が聞こえてくる。 「さぁ!続いてのプログラムはライブイベントです! 今日歌ってくれるバンドの名前はHKK団(柊 かがみを 感動させる団) エレキ&ボーカルは三年の泉こなたさん、ベースは一年の岩崎みなみさん、 ドラムも同じく一年の留学生パトリシア=マーティンさんの三人で構成されたバンドです! 彼女たちはこのライブのために一ヶ月前から厳しい練習を積んできました、 特にボーカルをやる泉さんのエレキが相当難しい楽譜らしく指には常に包帯を巻かないといけないほど 皮膚がボロボロになりながらも練習してきました、今から歌う曲は泉さんの一番思い出に残ったライブの曲を 大好きな人へ向けて歌う曲です、曲名はGod knows...それではお聞きください。」 ブザー音とともにステージの幕が開いた。 「よし!いくよ、二人とも!」 「ハイ!」 「うん・・・」 パティのドラムがリズムを刻み始める、私もそれに合わせ弦を弾き始める。 God knows.../歌・・・泉 こなた 「渇いた心で駆け抜ける ごめんね何もできなくて 痛みを分かち合うことさえ 貴女は許してくれない 無垢に生きるため振り向かず 背中向けて 去ってしまう on the lonely rail 私ついていくよ どんな辛い世界の闇の中でさえ きっと貴女は輝いて 超える未来の果て 弱さ故に魂こわされぬように my way 重なるよ  今二人に God bless... 届けて熱くなる思いは 現実溶かしてさまよう 会いたい気持ちに理由はない 貴女へあふれ出すLovin'you せめて美しい夢だけを 描きながら 追いかけよう for your lonely heart やめて嘘は貴女らしくないよ 目を見てこれからのことを話そう 私覚悟してる 暗い未来だって 強くなって運命変えられるかもね my wish 叶えたいのに すべては God knows... 貴女がいて 私がいて ほかの人は消えてしまった 淡い夢の美しさを描きながら 傷跡なぞる だから 私ついていくよ どんな辛い世界の闇の中でさえ きっと貴女は輝いて 超える未来の果て 弱さ故に魂こわされぬように my way 重なるよ 今二人に God bless...」 改めてかがみのほうを見てみる、 かがみはラブレターを読み終えたみたいで手に握り締めて私のほうをただ呆然と見ていた。 そう、例えるならあのライブの日にかがみに席を替わってもらった時の私の表情のような感じ、 あの時は何かわからなかったけど、胸の奥が疼くようなそんな感覚がした。 多分、かがみも同じ感覚なのかもしれない、今ならわかるその感覚の意味・・・ 歌いきると観客の生徒達が歓喜の声を上げて拍手を送ってくれた。 「すげぇかっこよかったぞ~!!」 「もう一曲歌ってくれ~!」 『アンコ~ルアンコ~ル』 生徒達が一斉に手を叩きながら連呼する。 「えぇ~皆さん、落ち着いてください」 「ワァ~ォ、こんなことになるとは思いませんでしたネ!こなたどうしマスか?」 「まぁこんなこともあろうかともう一曲分の楽譜は用意したんだけど、 ピアノを弾ける人が欲しいんだよね」 「みゆき先輩が・・・弾ける・・・」 「おぉ!みゆきさんか!じゃあちょっと呼んでくるから、 二人ともこの楽譜を一通り見ておいて~ あ、あとセバスチャン!ピアノ用意できるかな?」 「えぇ~とはい、用意できますよ」 「それじゃ、よろしく~」 とりあえず、時間が押してるから急いでみゆきさんの元へ向かう。 「お~い、みゆきさ~ん」 「あら、泉さんどうなされたんですか?」 「いやぁ~今もう一曲歌おうと思ってるんだけど、ピアノ弾ける人が必要でさ~ みゆきさんが弾けるということを聞いてね、もしよかったら協力してもらえないかな~」 「わかりました、私でよければ協力しますよ」 「ほんと!?ありがとう♪それじゃ、いこっか~」 みゆきさんを連れてすステージへもどる。 「二人とも~大丈夫そう?」 「大丈夫デ~ス」 「大丈夫・・・」 「おっけ~じゃあみゆきさん、この楽譜大丈夫そう?」 楽譜を渡しみゆきさんは真剣な表情で目を通している。 「これなら私でも大丈夫そうですね」 「よ~し!じゃあ改めてみんながんばろ~!」 皆配置に着きいつでも弾ける準備をする。 「えっと、みんなアンコールありがとう! まさかこんなに喜んでもらえるとは思いませんでした! それに、私の大好きな人も感動してくれたみたいで・・・本当にライブやってよかったです! とりあえずみんなの期待に答えてもう一曲歌わせてもらいたいと思います! 次に歌う曲名はEspeciallyという曲で、これも私の大好きな人に送る曲です。」 みゆきさんのピアノで音を合わせ再び歌い始める。 Especially 「はしゃいだ声に紛れた 眩しい君の眼差しを 一人占めしてしまいたい なんて いつしか 思いはじめていた 誰もが息を弾ませ 描く時間のパレード 何かが変わる そんな予感が ゆっくり 二人を照らす こんなにもただ 胸が疼くのは 今 君を見てるから 人並みを抜けて そっと 恋は走り出す 揺れる 気持ち きっと言えるよ 降り積もった想い 君の心に届け どんな時も ずっといたいよ 新しく始まる恋が 今溢れ出すから いつもはふざけ過ぎてて 気付かないでいたけれど 近づいてゆく日々が 教えてくれた 君の大きさ いつまでもただ 笑い合えるのは ねぇ 素敵なことだけど 凍える手のひら 暖めてくれる瞳 もっと・・・欲しい だから言えるよ 降り積もった想い 二人 導くように 輝いている星屑たちが 優しく背中を押してくれる ずっと隣で 見つめたい 少し触れた頬に 誓った 忘れたくないこの瞬間を 耳を澄ませばまだ 騒がしい見慣れた街 きっと言えるよ 降り積もった想い 君の心に届け 信じていてはぐれないように これから私は素直になる 新しい朝 降り注いだ想い 夢の中で感じた 溶けるようなそのぬくもりを ちゃんと確かめたい ‘特別’な人になりたい」 こうして私のライブは幕を閉じた・・・ 体育館裏にて 「かがみ、来てくれるかな・・・」 私は体育館の裏の木の下でかがみを待っていた。 ラブレターの最後に『このライブが終わったら体育館の裏の木の下で待ってます』 と書いておいたのだ。 理由はもちろんここでかがみに告白するから・・・ 「だ~れだ♪」 「え・・・?」 誰かが後ろから両目を隠してきた。 まぁ声でわかってるんだけどね 「むぅ~このごっつい手はかがみのかな~♪」 「なんだと?」 「ぶぅ~かがぶ~だぶ~」 「ちょ!だからまねするなと何度も・・・あ!こら、待ちなさい!」 「ふふ、かがみ~んこっちだよ~♪ぶぅぶぅ~」 「こなた~!!」 私たちはしばらく木の周りで追いかけっこをした、 追いかけて来るかがみの表情は素敵な笑顔で 日の光に照らされてドラマのヒロインみたいに綺麗で 逃げている私の胸は高鳴るばかりだった。 一瞬それに見惚れていると・・・ 「ほら、捕まえたわよ~♪さぁ~覚悟しなさい」 「はぅあ!?か、かがみ様~お許しを~あだだだ!!!」 ほっぺを左右に引っ張られる。 「どぉ?これでちょっとは反省した?」 「むぅ~もうちょっと手加減してよ~痛かったんだから~」 「ふふ、ごめんごめん、ほらこれで痛くないでしょ?」 かがみが私の頬を優しく撫でる、私の胸はさらに高鳴りもう限界だった。 気が付いたらかがみに抱きついていた。 「こなた・・・」 「ねぇ、かがみ・・・私のライブどうだった?感動できたかな?」 「うん、こなたの歌すごい上手かったよ♪感動して泣きそうだったんだから」 「よかった・・・かがみ感動してくれたんだね・・・うぅ、本当によかったよ・・・」 「ちょ、こなた急にどうしたのよ」 あれ?なんで私泣いてるんだろ 自然と涙が出てきてしまう、うれし泣きなんて私の性に合わないのに。 「かがみぃ、どうしよう、うれしくて涙が止まらないよ・・・」 「大丈夫?ほら、落ち着いて」 次は優しく頭を撫でてくれた。 「かがみは本当に優しいよね・・・」 「な、べ、別にそんな優しくないわよただこなたが心配なだけで・・・」 「ありがと、かがみ・・・」 私は甘えるように強くかがみを抱きしめる。 「もう、今日はどうしたのよ本当にあんたらしくないわね・・・・・・ ねぇ、こなた、ライブも終わったしもう私の気持ち伝えてもいいよね?」 「うん、いいよ・・・」 「よし、こなた今度こそよく聞いててね」 かがみが少し体を離しちょっと涙目の私を真っ直ぐに見つめている。 私から告白しようと思ったけどこんな状況じゃ任せるしかないかな・・・ 「今までずっとあんたは一番の親友だって思ってた、 だけどね、少し前から違うんじゃないかなって、私はあんたにそれ以上の気持ちを感じたの・・・ それからずっと『それ以上の気持ち』ってどういうことか考えてさ、 あんたが私のことを必死に守ってくれた時にどういうことかわかったの。 これは、世間から見たらいけないことなのかもしれないけど、 私・・・こなたのことが好きなの・・・」 言い切ったかがみの顔は微かに赤くなっていた。 「ねぇかがみ、一つだけ聞かせてほしい事があるの」 「ん、何?」 「本当にかがみは私なんかでいいの・・・? かがみはすごい可愛いからすぐにかっこいい男の人だって作れるだろうし 私なんかなんの取り柄も無いオタクで将来だって不安なのに・・・」 「こなた・・・まったく何言ってるのよ、私は伊達にあんたと二年間一緒に過ごしたんじゃないのよ、 私が一番あんたの良い所わかってるんだから!取り柄が無いなんて誰にも言わせない、 それに、あんたは私にどこまでもついてきてくれるんでしょ? それなら私だってこなたがどんな将来を歩んでもずっとついていってあげるから!」 「かがみ・・・」 「ほら・・・」 かがみが私を再び胸の辺りに抱き寄せる、 かがみの心臓が高く脈打ってるのがわかる。 「こなた、聞こえる?私の鼓動、こなたといるだけでこんなに高鳴ってるんだよ。 私ね今とっても幸せ、こなたが頑張って私のためにライブで感動させてくれてさ、 正直もっとこなたのこと好きになっちゃったもん♪こんな状況でどうやって男を作れって言うのよ? 神様に誓っていいわ、これから先どんなにかっこいい人が来たって、どんなに人がいい人が来たって、 私はずっとこなたのことを愛し続けます、私はずっとこなたの傍にいますってね・・・」 あぁ、やっぱあの占い師のおばあさんが言ってた通りだったんだ、 かがみは私の運命の人で、私がこれから先ずっと守っていく人・・・ かがみ、私も本当に幸せだよ♪かがみのおかげでもう何の不安もなくなった、 だから私も誓う・・・ 「かがみ、私もね神様に誓うよ、これから先どんな苦しい事や、悲しい事があっても 私はかがみのことを一生守ります、愛します、ずっと傍にいますって・・・」 「じゃあ、誓いのキスしてくれる?」 「うん、喜んで・・・」 『こなた、かがみ・・・・・・大好きだよ』 ゆっくりと唇同士が触れ合い暖かい日の光が私たちの始まりを祝福するように降り注いでいる。 「むふふ~そういえばさ~さっきの神様に誓うって♪」 「え!?いや、あ、あれは~あれよ!そのもっといい言葉ないかなぁ~って思って・・・」 「いやぁ~かがみん、実にくさい台詞だったよ~♪もう萌え死にそうになったよ~」 「う、うるさいな!こんな言葉しか思い浮かばなかったのよ、仕方ないでしょ」 「いいんだよ~かがみんの愛情が直接伝わってきたから私も思わず同じように返しちゃったし♪」 「もう・・・ばかこなた・・・」 「えへへ~か~がみ~ん」 さて私たちの始まりの物語はここまで、 その後のお話は想像におまかせってことで だって、この先のことは God knows... 神様しかわからないからね♪ **コメントフォーム #comment(below,size=50,nsize=20,vsize=3) - GJ!! -- 名無しさん (2022-12-27 08:25:29) - かがぶーwww &br()小ネタはさみつつもこそばゆい2人がたまりませんでした -- 名無しさん (2009-06-05 20:39:37)

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