「かがみを抱き締めた。」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

かがみを抱き締めた。」(2008/01/28 (月) 23:10:20) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

もう、止まらなかった。いつからだろう?いつからこんなに、かがみを大好きなんだろう? でも、今はもう、どうでもいい。 「・・・かがみ。」 「あったかい?」 かがみの匂い。安らぐ、眠くなる、落ち着く。それでも鼓動は早い。全身が日だまりにいるような感覚。 「あったかい。かがみの脂肪のおかげかな?」 「・・・つっこまなくていいか?」 「ジョーダンだよ。凄く、温かいよかがみ。」 もう、戻れない。きっとかがみも分かってる。いつもの戯れとは違う事を。いつもの私とは違う事を。 私の想いを。 聞こえる、私のモノじゃない鼓動。私のモノと同じリズムで刻む。とくん、とくん。 「ねぇ・・・こなた?」 「ん?」 私の背中にしなやかな腕が伸びる。そして私は捕らえられる。初めての心地。 「いつになったら、言ってくれるの?」 夢かうつつか。そんな古文があったな。やっとその言葉の意味を理解する。 「何を?」 「な、何って・・・自分で、考えなさいよ・・・」 ふと見たかがみの顔は、真っ赤。さっきの比じゃない。本当の太陽のよう。 私は、太陽に惹かれた月。だから、静かに光る。 「聞きたい?」 「・・・聞くな。」 太陽があるから月は光る。月は美しく、白く輝く。だから月は太陽を愛でる。 「かがみは私の嫁!だよね?」 「・・・もっとまともに言えないわけ?」 月が沈んで、太陽が出る。太陽は空に映える。月がいたから、太陽は安心して夜を寝る。安心して、青空に映える。 「イヤ?」 「・・・イヤじゃない。」 「良かった。」 「私を嫁って言ったからには・・・淋しくさせたら許さないんだから。」 太陽は月を抱き、月は太陽を愛す。地球は嫉妬するかな? 「ねぇ、かがみ?」 許してね。悪いけど、月は絶対に太陽を手放さないから。ずっと月が月でいるために、太陽が太陽でいるために。 「大好きだよ。」 見上げた夜空に咲く満月。雲はない。この世界を支配する月は白く輝く。 明日の太陽は綺麗だな。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
記事メニュー
目安箱バナー