「かろうじて我慢した。」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

かろうじて我慢した。」(2008/01/28 (月) 23:09:40) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

「いやー、大丈夫だよ!ほ、ほら!回りに人もちらほらいるしさっ!」 ホントは人なんていない。私達だけが歩く夜道。 「それにさー、いいよって言われると逆にさ・・・ねぇ?」 頭が真っ白な中奮闘する私。内緒にするって決めたんだ。これ以上、かがみに迷惑は、かけたくないんだ。 「・・・バカ。」 「え?バカって?」 そう言い終わらないウチに、私は包まれる。春の陽気のような温かさ。私に安らぎを与える匂い。心地よい空間。 思考が現状についてきてくれない。本当に真っ白。 「あんたの事よ・・・私に恥かかせる気?」 やっと分かった。私は今、かがみの腕の中。だからこんなにドキドキするんだ。 柔らかい感触。優しい雰囲気。全てが私をおかしくさせる。 「え、あぅ・・・」 「ねぇ、こなた。これでも・・・ぎゅってしてくれないの?」 糸が切れる。作り物の私が壊れる。我慢しないでいいんだ。この想い、止めなくて、いいんだ。 「かがみ・・・」 何も言えない。気のきいたセリフも、ムードを作る言葉も、出てこない。 だから、3つの音を繋いだ単語を口にして、思いっきり抱き締めた。 「全く。待ちくたびれたわよ。あんた、いつまでたっても言ってくれないんだもん・・・」 「・・・ごめん。」 「い、今だって、ホントは凄く恥ずかしいんだからねっ!」 「あぅ・・・」 「でもね・・・私は、今幸せだよ。こなたは?」 ホントにバカだな。恐がって、怯えて、動けなかった私。想いを届ける事さえしなかった私。 でも、今なら言える。これはかがみへのお礼。勇気を出してくれた、私に勇気をくれた、愛しい人への大切な想い。 「んー、やっぱりかがみは私の嫁!」 「言うと思った!」 笑い合う薄紫と深青。交われば何色になるのかな?何色にだって慣れる。全部私達しだい。 「ずっと一緒だよね、私とかがみ!」 「・・・うん!」 未来は赤色?黄色?それともオレンジ?分からない。だって、これから始まるから。私とかがみの第2章。 さぁ、始まるザマスよ!

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示:
記事メニュー
目安箱バナー