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今、陵桜学園の卒業式が終わった。とうとう私たちは卒業することになる。 「今日でこの学校に来るのも最後ね…」 「そうだね…」  さすがに卒業となると、こなたも寂しそうだ。 「いろんな思い出があるもんね。海へ行ったこと、花火大会に行ったこと、 あんたの趣味に付き合わされてしょっちゅういろんな店に行ったこと、学園祭…」 「かがみは忘れちゃだめだよ!」 「忘れないわよ…絶対」 「ホント、楽しかったわよ。こなたとばっかり一緒にいた気がするわ…」 「うん…」 「かがみぃ…えぐ、えぐ、うぅ…」  こなたは涙をぼろぼろこぼしている。目が真っ赤だ。 「別れちゃうのやだぁ…やだよぉ…かがみぃ…!!」 「ずっと一緒にいたいよぉっ…!」  こなたがわんわん泣き出した。普段はあんなに明るい子なのに…こんな子供っぽいところが あるんだなって思った。  そしてこなたが、こんなにも私のことを想ってくれて、求めてくれるのがほんとに嬉しかった。  私は、こなたをこれ以上ないというくらいの優しさと気持ちをこめて、きゅっと抱きしめた。 「こなた…」  改めて小さい子なんだと認識させられる。だから私がそばにいてあげなきゃ。 「ふえぇ…ぐすん、ぐすん」  私はこなたの頭を撫でてあげた。 「よしよし。今はしっかり泣いていいのよ。でも私は笑顔のこなたが一番好きだから だから…あとでちゃんと笑顔見せてね!」 「ぐしゅ…へへ…うん!」 こなたは涙だらけの顔で少しだけ笑ってくれた。 「かがみ…」  切ない表情で私を見てくるこなた。可愛い…。 「ひとつお願いがあるの…」 「いいわよ、なんでも言ってごらんなさい」 「んと…わたしと……ちゅーして。」 「え…えぇ!?」 「女同士だけど、もう耐えきれないよ…! ずっと我慢してきたんだよ…!! かがみのこと本気で大好きなんだよっ!!!」  泣きながら必死に想いをぶつけてくる。  私は考えた。こなたへの想いが愛情となるかどうかを確認した。今まで避けてきた事を。 「かがみぃ…お願い…」  必死に懇願するこなた。  私の心はすぐ決まった。…あるに決まってるじゃない!私だってずっと前から…! 「いいわよ…キスしてあげる…私もこなたのこと好きよ。今までは…恥ずかしくて そんなこと深く考えようとしなかったんだけどね」  私は照れくさそうに笑って応えた。 「…」  こなたが爪先立ちして…そして…私の唇と…こなたの唇が重なる…  とても優しくて…甘い時間だった。 「ぷは」  こなたの方から唇を離す。そうよね。爪先立ちじゃ大変だよね… 「今度は私の方から…」  こなたの頬を両手で包み込む。こなたの赤くなってる顔がさらに熱くなってくのが分かる。  お互いの吐息が重なり…そして二度目のキスをする。 「ん…」 「ちゅっ…くちゅ、ちゅ…」  こなたが私の口の中に舌を入れてきた。 「んむ!んん…んん…!!」  突然のことで驚いたけど、私は頑張ってこなたの舌と交わらせる。 「ん、くちゅ…ちゅっ、ちゅ…んぅ、んん…!    …はぁはぁ…」  どのくらいの時間していたのだろうか。すごく長い間していた気がしてまた恥ずかしくなる。  こなたはお願いを叶えてもらったのにどこか寂しげで、また涙を流している。もうすぐ 別れると思っているのだろう。  でも、こなたは私がどれほど…あんたのこと好きだったかなんて知らないでしょ?  こなたはいっつもからかうようにしてくっついてきたけど…私は…本当に大好きで 大好きで…たまらなかったんだから…!  こなたの方は私のことどれくらい好きなのかは分からないけど…きっと私の方が 愛してる…と思う! 絶対あんたのこと離したりなんかしないから…!  そんな寂しい顔しないで…こなたには、ずっと私のそばで笑っててほしいの!  だから…  こなた…  …一緒になろう。 「えっ…?」  こなたが突然の言葉に驚く。無理もない。今日やっと告白したのに、そんなことを 言うのだから。  でも私は勢いなんかで言ったんじゃない。 「かがみ…それって…」 「い、言っとくけどね、これは『約束』だからね! 何も今すぐにしようってワケじゃないのよ! まずは…二人で一緒に住みましょ。こなたとだったら…絶対うまくいくわよ。きっと 楽しいことがたくさんあるはずよ!」 「えへへ…かがみからプロポーズされるなんて思わなかった…」 「き、気持ちが大きくなり過ぎちゃって…つい…」 「でも嬉しいよ!!今までずっと『かがみは私の嫁』だって言い続けた甲斐があったヨ!」 「ふふっ…そうね」 「幼馴染みが子供の時に『将来結婚しようね』ってシチュがよくあるけど…私あれにずっと 憧れてたんだよ!」 「私も…そういうのに憧れてた…だから…ね」  こなたが心から笑顔をみせた。 「…約束だよ。かがみ!」 「…うん!」  私とこなたはゆびきりして誓った。 **コメントフォーム #comment(below,size=50,nsize=20,vsize=3) - その内キスはエスカレート -- かがみんラブ (2012-09-23 19:03:08) - とりあえず、「GJ!!」と叫びながら、ごろごろ転がってみます &br()ラブラブはいいなぁ〜 -- 名無しさん (2008-09-12 11:32:25) - 作者じt(ry &br() &br()俺の脳内に原s(ry -- 名無しさん (2008-06-08 17:03:08) - げほっごほっ…ニヤニヤが止まらない -- 名無しさん (2008-02-27 13:50:31)
今、陵桜学園の卒業式が終わった。とうとう私たちは卒業することになる。 「今日でこの学校に来るのも最後ね…」 「そうだね…」  さすがに卒業となると、こなたも寂しそうだ。 「いろんな思い出があるもんね。海へ行ったこと、花火大会に行ったこと、 あんたの趣味に付き合わされてしょっちゅういろんな店に行ったこと、学園祭…」 「かがみは忘れちゃだめだよ!」 「忘れないわよ…絶対」 「ホント、楽しかったわよ。こなたとばっかり一緒にいた気がするわ…」 「うん…」 「かがみぃ…えぐ、えぐ、うぅ…」  こなたは涙をぼろぼろこぼしている。目が真っ赤だ。 「別れちゃうのやだぁ…やだよぉ…かがみぃ…!!」 「ずっと一緒にいたいよぉっ…!」  こなたがわんわん泣き出した。普段はあんなに明るい子なのに…こんな子供っぽいところが あるんだなって思った。  そしてこなたが、こんなにも私のことを想ってくれて、求めてくれるのがほんとに嬉しかった。  私は、こなたをこれ以上ないというくらいの優しさと気持ちをこめて、きゅっと抱きしめた。 「こなた…」  改めて小さい子なんだと認識させられる。だから私がそばにいてあげなきゃ。 「ふえぇ…ぐすん、ぐすん」  私はこなたの頭を撫でてあげた。 「よしよし。今はしっかり泣いていいのよ。でも私は笑顔のこなたが一番好きだから だから…あとでちゃんと笑顔見せてね!」 「ぐしゅ…へへ…うん!」 こなたは涙だらけの顔で少しだけ笑ってくれた。 「かがみ…」  切ない表情で私を見てくるこなた。可愛い…。 「ひとつお願いがあるの…」 「いいわよ、なんでも言ってごらんなさい」 「んと…わたしと……ちゅーして。」 「え…えぇ!?」 「女同士だけど、もう耐えきれないよ…! ずっと我慢してきたんだよ…!! かがみのこと本気で大好きなんだよっ!!!」  泣きながら必死に想いをぶつけてくる。  私は考えた。こなたへの想いが愛情となるかどうかを確認した。今まで避けてきた事を。 「かがみぃ…お願い…」  必死に懇願するこなた。  私の心はすぐ決まった。…あるに決まってるじゃない!私だってずっと前から…! 「いいわよ…キスしてあげる…私もこなたのこと好きよ。今までは…恥ずかしくて そんなこと深く考えようとしなかったんだけどね」  私は照れくさそうに笑って応えた。 「…」  こなたが爪先立ちして…そして…私の唇と…こなたの唇が重なる…  とても優しくて…甘い時間だった。 「ぷは」  こなたの方から唇を離す。そうよね。爪先立ちじゃ大変だよね… 「今度は私の方から…」  こなたの頬を両手で包み込む。こなたの赤くなってる顔がさらに熱くなってくのが分かる。  お互いの吐息が重なり…そして二度目のキスをする。 「ん…」 「ちゅっ…くちゅ、ちゅ…」  こなたが私の口の中に舌を入れてきた。 「んむ!んん…んん…!!」  突然のことで驚いたけど、私は頑張ってこなたの舌と交わらせる。 「ん、くちゅ…ちゅっ、ちゅ…んぅ、んん…!    …はぁはぁ…」  どのくらいの時間していたのだろうか。すごく長い間していた気がしてまた恥ずかしくなる。  こなたはお願いを叶えてもらったのにどこか寂しげで、また涙を流している。もうすぐ 別れると思っているのだろう。  でも、こなたは私がどれほど…あんたのこと好きだったかなんて知らないでしょ?  こなたはいっつもからかうようにしてくっついてきたけど…私は…本当に大好きで 大好きで…たまらなかったんだから…!  こなたの方は私のことどれくらい好きなのかは分からないけど…きっと私の方が 愛してる…と思う! 絶対あんたのこと離したりなんかしないから…!  そんな寂しい顔しないで…こなたには、ずっと私のそばで笑っててほしいの!  だから…  こなた…  …一緒になろう。 「えっ…?」  こなたが突然の言葉に驚く。無理もない。今日やっと告白したのに、そんなことを 言うのだから。  でも私は勢いなんかで言ったんじゃない。 「かがみ…それって…」 「い、言っとくけどね、これは『約束』だからね! 何も今すぐにしようってワケじゃないのよ! まずは…二人で一緒に住みましょ。こなたとだったら…絶対うまくいくわよ。きっと 楽しいことがたくさんあるはずよ!」 「えへへ…かがみからプロポーズされるなんて思わなかった…」 「き、気持ちが大きくなり過ぎちゃって…つい…」 「でも嬉しいよ!!今までずっと『かがみは私の嫁』だって言い続けた甲斐があったヨ!」 「ふふっ…そうね」 「幼馴染みが子供の時に『将来結婚しようね』ってシチュがよくあるけど…私あれにずっと 憧れてたんだよ!」 「私も…そういうのに憧れてた…だから…ね」  こなたが心から笑顔をみせた。 「…約束だよ。かがみ!」 「…うん!」  私とこなたはゆびきりして誓った。 **コメントフォーム #comment(below,size=50,nsize=20,vsize=3) - GJ! -- 名無しさん (2022-12-20 17:16:40) - その内キスはエスカレート -- かがみんラブ (2012-09-23 19:03:08) - とりあえず、「GJ!!」と叫びながら、ごろごろ転がってみます &br()ラブラブはいいなぁ〜 -- 名無しさん (2008-09-12 11:32:25) - 作者じt(ry &br() &br()俺の脳内に原s(ry -- 名無しさん (2008-06-08 17:03:08) - げほっごほっ…ニヤニヤが止まらない -- 名無しさん (2008-02-27 13:50:31)

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