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「柊ぃ~好きな数字を6つあげてみて~」 「唐突だな、どうしたの?」  珍しく日下部が休み時間にシャーペンを握っている。こなたもだけどこいつが授業中以外に ペンを持っているなんて珍しい。……授業中もか。  つくづく似てるなぁ…あいつと。ま、まあ勉強に対してはだけど。 「いや~ロト買ってみたいからさ」 「なるほどね」  納得した。  さっきからニヤニヤと何を思案しているのかと思ったら、ロトくじのことを考えていたようだ。 「みさちゃん、ちゃんと説明しないと柊ちゃん分からないよ」 「あーい。と言うわけで1から43の中で6つ頼むよ」 「適当な説明だな…まあ1から43で好きな数字を6つ選べばいいのね?」  好きな数字か…05と07かな?で05、28…って、いやいやいやいや! 「どんだけー?」と脳内につかさの声が流れる。 「どしたの?柊ぃ?」  ぶんぶんと頭を振るわたしを日下部が不思議そうな顔で見る。峰岸はわたしと日下部を見て ニコニコと微笑んでいる。 「な、なんでもないわよ」  …だから日下部、そんなにそんなにまじまじとこっち見るなって。 「じゃあ…『07 20 07 07 11 04』ってとこかな」 「いいっ?!それが『柊の好きな』数字?」 「な、なに驚いてるのよ?」 「やっ、いやっ、何でもないってヴぁ!」  日下部が下を向く。あれ?耳が真っ赤だ。  峰岸はそんな日下部に柔らかく微笑みかける。よしよしと峰岸になでられると日下部は顔を上げ、 くすぐったそうに笑った。 「7・20、7・7、11・4か~、いい数字だから当たるかもナ」  へへへっと上機嫌な日下部にわたしも笑ってうなずく。 「当たったら何かおごってよね」 「おー!柊が食べきれないくらいのお菓子をおごってやるゼ。ま、柊が食べられないほどっていうと 高くつきそうだけどナ」  口に手をあててニヤニヤする日下部に、わたしのこめかみがピクリとひきつる。 「…どういう意味よそれ!!」  こいつもいつかは拳で教育しなければならない日が来そうだ。 「あやのにはスウィーツつながりで、兄貴とのスウィートなお家をプレゼントナ。これでこの前みたく 存分にイチャイチャしてっ…て?!」  ほほう、イチャイチャと申したか。さすが将来の夢がお嫁さんなだけのことはある。  健全な高校三年生としてはちょっとだけ羨ましいな。 「…みさちゃん?」  …って、あれ?峰岸なんかオーラ出てるぞ? 「あ、あやの?お、怒ってる?」 「ううん、全然怒ってないよ?」 「いや?怒ってる…よね?」  にこにこと微笑みながら日下部ににじり寄る峰岸。おいおい峰岸…日下部涙ぐんでるぞ?  しょうがない、このセリフを借りてこの場を閉めてから取りあえず峰岸をなだめるとしよう。  まったく…『やれやれ』ね。 終 ☆おまけ 「かがみ~帰りゲマズよってこ~」 「いや、わたしちょっと今日買うものあるから…」 「え゛~~~いいじゃん、わたしもかがみの買い物に付き合うからさ」 「うーん…ま、いいけど」 「で、買いたいのはそれ?」 「何よその目は…」 「べつに~。 でも意外だなぁ…かがみがロト6みたいな宝くじ買うなんて」 「べ、別にいいじゃない。 今日はそんな気分なの」 (まったく…わたしも影響されやすいわね…) 「ありがとうございました~」(声:くじら) 「ふっふ~ん」 「…何ニヤニヤしてるのよ?」 「べぇっつに~~~~。いや~それにしても、いい数字だな~と思ってさ。『05 28 05 07 07 07』ね~」 「す、777(スリーセブン)なら縁起がいいでしょ?」 「ま、当たったら私にもヨロシクね。6割くらいでいいよ~」 「何でよ?!」 「そりゃぁ…ねぇ?(にやにや)かがみが理由を分からないようならみゆきさんに聞いて――」 「あーーーーもう、わかったわよ。2割、いや!3割ならいいでしょうが。 あと誤解のないように、い、言っとくけど、あくまであんたと一緒に買いにきたから思いついたってだけだからね!」 「やたー!!何買おうかな~?HDレコーダー?PS3?DVD-BOX買えちゃうよ?!」 「いや、まだ当たっていないから…って聞いてないし。おーい…こなたー戻ってこーい…」 了 **コメントフォーム #comment(below,size=50,nsize=20,vsize=3) - ↓グクって理解 -- 名無しさん (2017-03-24 20:22:22) - 05 07だけがわかんない(泣) -- 名無しさん (2017-03-24 20:20:10)
「柊ぃ~好きな数字を6つあげてみて~」 「唐突だな、どうしたの?」  珍しく日下部が休み時間にシャーペンを握っている。こなたもだけどこいつが授業中以外に ペンを持っているなんて珍しい。……授業中もか。  つくづく似てるなぁ…あいつと。ま、まあ勉強に対してはだけど。 「いや~ロト買ってみたいからさ」 「なるほどね」  納得した。  さっきからニヤニヤと何を思案しているのかと思ったら、ロトくじのことを考えていたようだ。 「みさちゃん、ちゃんと説明しないと柊ちゃん分からないよ」 「あーい。と言うわけで1から43の中で6つ頼むよ」 「適当な説明だな…まあ1から43で好きな数字を6つ選べばいいのね?」  好きな数字か…05と07かな?で05、28…って、いやいやいやいや! 「どんだけー?」と脳内につかさの声が流れる。 「どしたの?柊ぃ?」  ぶんぶんと頭を振るわたしを日下部が不思議そうな顔で見る。峰岸はわたしと日下部を見て ニコニコと微笑んでいる。 「な、なんでもないわよ」  …だから日下部、そんなにそんなにまじまじとこっち見るなって。 「じゃあ…『07 20 07 07 11 04』ってとこかな」 「いいっ?!それが『柊の好きな』数字?」 「な、なに驚いてるのよ?」 「やっ、いやっ、何でもないってヴぁ!」  日下部が下を向く。あれ?耳が真っ赤だ。  峰岸はそんな日下部に柔らかく微笑みかける。よしよしと峰岸になでられると日下部は顔を上げ、 くすぐったそうに笑った。 「7・20、7・7、11・4か~、いい数字だから当たるかもナ」  へへへっと上機嫌な日下部にわたしも笑ってうなずく。 「当たったら何かおごってよね」 「おー!柊が食べきれないくらいのお菓子をおごってやるゼ。ま、柊が食べられないほどっていうと 高くつきそうだけどナ」  口に手をあててニヤニヤする日下部に、わたしのこめかみがピクリとひきつる。 「…どういう意味よそれ!!」  こいつもいつかは拳で教育しなければならない日が来そうだ。 「あやのにはスウィーツつながりで、兄貴とのスウィートなお家をプレゼントナ。これでこの前みたく 存分にイチャイチャしてっ…て?!」  ほほう、イチャイチャと申したか。さすが将来の夢がお嫁さんなだけのことはある。  健全な高校三年生としてはちょっとだけ羨ましいな。 「…みさちゃん?」  …って、あれ?峰岸なんかオーラ出てるぞ? 「あ、あやの?お、怒ってる?」 「ううん、全然怒ってないよ?」 「いや?怒ってる…よね?」  にこにこと微笑みながら日下部ににじり寄る峰岸。おいおい峰岸…日下部涙ぐんでるぞ?  しょうがない、このセリフを借りてこの場を閉めてから取りあえず峰岸をなだめるとしよう。  まったく…『やれやれ』ね。 終 ☆おまけ 「かがみ~帰りゲマズよってこ~」 「いや、わたしちょっと今日買うものあるから…」 「え゛~~~いいじゃん、わたしもかがみの買い物に付き合うからさ」 「うーん…ま、いいけど」 「で、買いたいのはそれ?」 「何よその目は…」 「べつに~。 でも意外だなぁ…かがみがロト6みたいな宝くじ買うなんて」 「べ、別にいいじゃない。 今日はそんな気分なの」 (まったく…わたしも影響されやすいわね…) 「ありがとうございました~」(声:くじら) 「ふっふ~ん」 「…何ニヤニヤしてるのよ?」 「べぇっつに~~~~。いや~それにしても、いい数字だな~と思ってさ。『05 28 05 07 07 07』ね~」 「す、777(スリーセブン)なら縁起がいいでしょ?」 「ま、当たったら私にもヨロシクね。6割くらいでいいよ~」 「何でよ?!」 「そりゃぁ…ねぇ?(にやにや)かがみが理由を分からないようならみゆきさんに聞いて――」 「あーーーーもう、わかったわよ。2割、いや!3割ならいいでしょうが。 あと誤解のないように、い、言っとくけど、あくまであんたと一緒に買いにきたから思いついたってだけだからね!」 「やたー!!何買おうかな~?HDレコーダー?PS3?DVD-BOX買えちゃうよ?!」 「いや、まだ当たっていないから…って聞いてないし。おーい…こなたー戻ってこーい…」 了 **コメントフォーム #comment(below,size=50,nsize=20,vsize=3) - GJ! -- 名無しさん (2022-12-18 22:02:19) - ↓グクって理解 -- 名無しさん (2017-03-24 20:22:22) - 05 07だけがわかんない(泣) -- 名無しさん (2017-03-24 20:20:10)

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