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セカンドライフ 第2話『雨あがり』」(2022/12/18 (日) 11:33:46) の最新版変更点

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「あう…う…、かが…苦し…」 突然真っ暗な世界で、私はこなたの助けを求めている微かな声に気付いた 「えっこなた!?どこっ? どうしたのよ!?大丈夫!!? …………あれ?―――」 私は大声で叫び、気付くとベッドの上にいて、時計は5時5分前――― 小さなベランダのカーテンの向こう側から爽やかな早朝の香りと小鳥のさえずりが――― 「ん、夢?…か…。ふああぁ~」 私は毎朝恒例の大きな欠伸と力いっぱい背伸びをした 「あのぉ…かがみ様?…これ結構重い…んだけど…」 こなたの声が、さっきよりリアリティを増して聞こえてきた 「わ、えっこなた!?あ…、ごめん!」 こなたが私の下敷きになっていた事と、ついさっきまで私がこなたに寝ぼけて絞め技?をかけていた事に気付き、ベッドから慌てて転がり降りて謝った ――そう、こなたは私の家に同棲する事に…同棲ってなんかいやらしいな……… ――そう、昨日の晩から共生する事になったのだ―― 「私がいるの忘れないでよ…ったく、もう…」 こなたはムスッとした顔つきで腕を組み、私に言った 「いやーホント悪かったって、つい…ははは…。」 私は半ば苦笑いで謝った 「『つい…』って、ホントにヤバかったん………? かがみぃ何、これ? すごいじゃん?こんな長い枕初めて見たよ。」 こなたは興味津々で私に問いかけた 「見たら普通わかるでしょ。 抱き枕よ、だ き ま く ら。 あんたは持って無いの?」 こなたが家に来た時はいつもベッドの下に隠していたが、こうも簡単に知られてしまうとは 「…一生の、不覚。」 そう小声で呟いた 「私の家にはこんなの無いよ。 へぇ~これが、いわゆる………ウサちゃん …否、ツンデレ必須のアイテムですな」 ――…やっぱりあんたはソレかい…。―― 「ねぇかがみ、これ今晩貸して~」 「えっ、…もう、しょうがないわねぇ。」 「やたー、かがみ様マンセー」 こなたには余程好みの物だったらしい… 「ったく、かわいいとこあるじゃない…。」 私は微笑みながら、そう口ずさんだ あっという間に時間は流れ 既に時計の針が06:30を過ぎていた 私は親に心配かけさせちゃ駄目だからとこなたを説得して、朝の内に家に一度帰るか電話をするように言った こなたは少し悲しげな表情を浮かべながら、小さくうなずいた 今日は月曜 いつもこの時間帯に起きて学校に行く用意をしだす頃 私がシャワーを浴びてる間に、こなたは朝ご飯を適当に作ってくれていた。 「ほう、あんた料理は上手いな」 「………ただの味噌汁と玉子焼きだよ?かがみん」 「くっ………こ、これなんか結構イケテるじゃない。」 「かがみぃ………、これ冷凍のベジタブル混ぜて作っただけの普通の卵焼きだよ。」 「………ううっ」 しかし、こなたは私に微笑みながらこう言ってくれた 「ねぇかがみ、今日はもうおかずの材料ないからお弁当の分作れなかったけど、明日からは私がお弁当作ったげるよ。」 その瞬間私は、こなたにしては爽やか過ぎる笑顔に、不覚にも萌えてしまった ――自重しろ私―― そう脳裏に幾度も刻んで、そのビジョンを記憶の奥深くに封印した そろそろ家を出る時間だ 「こなた、あんた今日バイト何時から?ほら合鍵。渡しておくわ。」 「あ、うん ありがと。11時半から20時半くらいまで」 「その前にちゃんと、家に事情を連絡しておくのよ。 …わかった?」 「わかってるよ」 そっぽ向いたこなたから、不安そうな返事がきた 私は最後にもう一つ、近づいてこなたの頭を撫でながら、微笑みこう言った 「あんたの居場所はここにもあるから心配するなって」 そう言うと、こなたはニッと笑いながら親指を上に立て、軽く握った拳を私に向けてつき出した 今の気持ちのサインか―― そう思うと、私もまたニッと笑いながら親指を上に立て、軽く握った拳をこなたに向けてつき出した 玄関で私は座って靴を履きながら言った 「それじゃあ行ってくるわね 後は宜………」 こなたは、私が喋っている途中に近づき、私の頬に軽くキスをした 私は驚きながら言った 「ちょっ何!?」 「お出かけのちゅうだよ、かがみん」 「もうっ!」 そう言って私はバッグを持ち、扉を開けた 「行ってらっしゃい」 手を振りそう言ってくれた 外は眩しいくらいの朝日 ―――どうやら昨日の雨雲は去っていったようだ―― **コメントフォーム #comment(below,size=50,nsize=20,vsize=3) - 甘いなあ...2828 -- 名無しさん (2021-01-28 21:32:43)
「あう…う…、かが…苦し…」 突然真っ暗な世界で、私はこなたの助けを求めている微かな声に気付いた 「えっこなた!?どこっ? どうしたのよ!?大丈夫!!? …………あれ?―――」 私は大声で叫び、気付くとベッドの上にいて、時計は5時5分前――― 小さなベランダのカーテンの向こう側から爽やかな早朝の香りと小鳥のさえずりが――― 「ん、夢?…か…。ふああぁ~」 私は毎朝恒例の大きな欠伸と力いっぱい背伸びをした 「あのぉ…かがみ様?…これ結構重い…んだけど…」 こなたの声が、さっきよりリアリティを増して聞こえてきた 「わ、えっこなた!?あ…、ごめん!」 こなたが私の下敷きになっていた事と、ついさっきまで私がこなたに寝ぼけて絞め技?をかけていた事に気付き、ベッドから慌てて転がり降りて謝った ――そう、こなたは私の家に同棲する事に…同棲ってなんかいやらしいな……… ――そう、昨日の晩から共生する事になったのだ―― 「私がいるの忘れないでよ…ったく、もう…」 こなたはムスッとした顔つきで腕を組み、私に言った 「いやーホント悪かったって、つい…ははは…。」 私は半ば苦笑いで謝った 「『つい…』って、ホントにヤバかったん………? かがみぃ何、これ? すごいじゃん?こんな長い枕初めて見たよ。」 こなたは興味津々で私に問いかけた 「見たら普通わかるでしょ。 抱き枕よ、だ き ま く ら。 あんたは持って無いの?」 こなたが家に来た時はいつもベッドの下に隠していたが、こうも簡単に知られてしまうとは 「…一生の、不覚。」 そう小声で呟いた 「私の家にはこんなの無いよ。 へぇ~これが、いわゆる………ウサちゃん …否、ツンデレ必須のアイテムですな」 ――…やっぱりあんたはソレかい…。―― 「ねぇかがみ、これ今晩貸して~」 「えっ、…もう、しょうがないわねぇ。」 「やたー、かがみ様マンセー」 こなたには余程好みの物だったらしい… 「ったく、かわいいとこあるじゃない…。」 私は微笑みながら、そう口ずさんだ あっという間に時間は流れ 既に時計の針が06:30を過ぎていた 私は親に心配かけさせちゃ駄目だからとこなたを説得して、朝の内に家に一度帰るか電話をするように言った こなたは少し悲しげな表情を浮かべながら、小さくうなずいた 今日は月曜 いつもこの時間帯に起きて学校に行く用意をしだす頃 私がシャワーを浴びてる間に、こなたは朝ご飯を適当に作ってくれていた。 「ほう、あんた料理は上手いな」 「………ただの味噌汁と玉子焼きだよ?かがみん」 「くっ………こ、これなんか結構イケテるじゃない。」 「かがみぃ………、これ冷凍のベジタブル混ぜて作っただけの普通の卵焼きだよ。」 「………ううっ」 しかし、こなたは私に微笑みながらこう言ってくれた 「ねぇかがみ、今日はもうおかずの材料ないからお弁当の分作れなかったけど、明日からは私がお弁当作ったげるよ。」 その瞬間私は、こなたにしては爽やか過ぎる笑顔に、不覚にも萌えてしまった ――自重しろ私―― そう脳裏に幾度も刻んで、そのビジョンを記憶の奥深くに封印した そろそろ家を出る時間だ 「こなた、あんた今日バイト何時から?ほら合鍵。渡しておくわ。」 「あ、うん ありがと。11時半から20時半くらいまで」 「その前にちゃんと、家に事情を連絡しておくのよ。 …わかった?」 「わかってるよ」 そっぽ向いたこなたから、不安そうな返事がきた 私は最後にもう一つ、近づいてこなたの頭を撫でながら、微笑みこう言った 「あんたの居場所はここにもあるから心配するなって」 そう言うと、こなたはニッと笑いながら親指を上に立て、軽く握った拳を私に向けてつき出した 今の気持ちのサインか―― そう思うと、私もまたニッと笑いながら親指を上に立て、軽く握った拳をこなたに向けてつき出した 玄関で私は座って靴を履きながら言った 「それじゃあ行ってくるわね 後は宜………」 こなたは、私が喋っている途中に近づき、私の頬に軽くキスをした 私は驚きながら言った 「ちょっ何!?」 「お出かけのちゅうだよ、かがみん」 「もうっ!」 そう言って私はバッグを持ち、扉を開けた 「行ってらっしゃい」 手を振りそう言ってくれた 外は眩しいくらいの朝日 ―――どうやら昨日の雨雲は去っていったようだ―― **コメントフォーム #comment(below,size=50,nsize=20,vsize=3) - GJ! -- 名無しさん (2022-12-18 11:33:46) - 甘いなあ...2828 -- 名無しさん (2021-01-28 21:32:43)

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