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…もしも、こなたが原作版と入れ替わったら? 後編」(2022/12/14 (水) 04:34:21) の最新版変更点

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―翌日。 給食と雑談も終わり、午後一発目の授業は体育だ。 腹ごなしにはちょうど良いかもしれないが、 なんせ7月だ。容赦ない日差しが私を照りつける。 「あぢぃ゙~~。」 いや、暑いだけなら良い。今日に限って近所を周回するマラソンだという。 …何の罰ゲームだ、これは? こんなものは早く終わらせるに限る。 脳内で”気合い”という名のニトロ(ナイトラス・オキサイド(N2O))を 一気に注入する。素敵なスイッチひとつで50~100psアップだ。 …脳内でのみ。 「とりゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 風鳴りが増す。 ―瞬間。 いきなり地面がグラついた。 …地震か!?と思ったら違った。 全身すべての力が抜けて行くのが分かる。 魂か何かが引き抜かれるように、私の意識もそこで途切れた。 ・・・・・。 ・・。 ・・。 ・・・・。 ―ゆっくりと、意識が戻ってくるのを感じる。 …言わんこっちゃない。多分熱中症あたりで私は倒れたのだろう。 状況から判断して、たぶん現在位置は保健室のベッドの上とかだろうか。 そよそよと吹く風が私の頬をなでている。 …まだ目を開ける気にはならない。 …口唇を何かで塞がれている様な、感覚。 …続けて、何かやわらかい物が侵入してくる。 …「それ」が私の舌を発見したようで、優しく絡んでくる。 ―心地良い。 …そろそろ起きていいだろうか? ―うっすらと目を開ける。 「……!!!!?」 …目の前にかがみの顔。切なそうな表情をして、 閉じられた目には少し涙も溜めている。 曖昧3cm♪ …どころではない。マイナスがつくよっ!!! 「ん゙~~~゙!!!!」 ―ジタバタと暴れてみようと思っても、できなかった。 …手首ごと、がっちりホールドされている。 ありていに言えば、マウントポジション。 ―この状況下でも、足を使って撃退は可能だが、 さすがの私でも、かがみに使う気にはなれない。 「んぅ…ぷはっ。」 ―と、かがみの方から唇だけ離してくれた。 …どちらの物かも分からない唾液が、ツー、と垂れて、 開け放しの窓から照らす夕日に反射してキラキラ光っている。 「かっ、かが…!」 「ゴメン!!!……なさい。」 ―先に叱っておこうかと思ったが、先を越された。 …だが、謝ってもらっても、許せなかった。 「かがみっ!!!」 …寝てるのを良いことに、私の気持ちなんか完全に無視して、 それで、自分の気持ちだけ良いように押し付けるなんて…。 ―そんなの卑怯だよ!!!! …上記の7文字に、自分の思いをすべて叩き込む。 「…だって。…だって、仕方がないじゃない。」 「…?」 ―何がどう「仕方ない」のだ? 「アンタに…キョヒられたって、"はいそうですか…。"って 簡単に、自分の気持ち、…変えられないんだよ?」 「……。」 「…だから、…だから。…苦しかった。……切なかった。……悲しかった。」 「…気づいたら、…アンタを、…奪ってた。……ゴメン。」 ―かがみの顔は、怒られているときの子供の顔みたいに、 目が泳いで、寂しそうに下を向いている。 …「本当に」悪いことをした。とは思っているらしい。 ―かがみの気持ちが全く分からない訳ではない。 ―恋した分だけ、拒まれたときに発生するであろう、鬱屈な気持ち。 後から膨れ上がるその気持ちを抱えきれずに、晴らす場所を探していた。 ―その場所が、私の口唇だった。という訳だろうか? 「でも、シちゃった時は、すごく…気持ちよかった。」 「なっ…!?」 「どうしようもなく…、心地よかった…。 このまま時が止まったらって、思った。」 ―かがみの顔が、また近づいてくる。 またやるつもりだろうか? ―と、思ったら、首の左側で静止した。 …舌で…触れられる。 「うひゃぁ!?」 ―声に出てしまう。 …構わず、かがみの舌が、耳の辺りまでゆっくりと這い上がってくる。 私の頭のヒューズが何個かトンだ気がする。 ―もう訳が分からない。…さまざまな思考が、 頭の中をぐ~るぐ~るとゆっくり、回転し始める。 …一番の常識人だと思っていたんだけどこんなの絶対違う! あぁぁぁ…かがみが変だ…かがみが変だ…かがみが…… ―耳元でかがみが、ささやくように言う。 「こなたのこと…大好き。」 「こなたと…ずっと…ずっと…一緒にいたい。」 「もう絶対…放してあげない。」 「こなた…。大好きだよぉ…。こなたぁ…。」 ―かがみの放つ一言一言にアタマがクラクラしてるのが分かる。 …あぁ…もう、…どうにでもしてくれていいよぉ…。 …考えるのもメンドクサイよぉ・・・。 ―耳たぶを甘くかまれた後に、強く吸われる。 「ひゃっ!!?」 ―体中に電気が走ったような感覚。 …直後、全身を覆いつくす、脱力感。 …また、かがみの顔が正面に来る。 すでにかがみの目は、とろ~んとしていて、ほっぺたは紅潮している。 ―私も同じ状態なのは百も承知だ。 「キスして、い~い?」 …返事のかわりにコク…とうなずくと、嬉しそうにかがみが唇を塞ぐ。 …もう…抵抗はしない。 …それよりも、この、変なかがみの強烈な”デレモード”って奴を 楽しみたくなってきた。 …これだけひどい事をされてるのに、かがみのことが許せてきた。 …何より、かがみがすごく…かわいく見えてきた。 …とある感情に…気づく。唐突なものではない。 元からソコにあって、いま…ゆっくり…ゆっくり広がっていく感覚。 ―そっか、私もかがみの事が、”好き”だったんだね…。 「ちゅぅぅ…んくぅ…うぁん…んんぅ…。」 「んぅ…ふぁふぁいん。(かがみ。)」 「ん~?」 「ぷはっ…私も…大好きだよ?」 「うんっ!」 「ん~!!!!!??」 ―キスはまだ続く。 fin **コメントフォーム #comment(below,size=50,nsize=20,vsize=3) - はっ、はなぢが・・・・・・(つ ̄T ̄)ツー -- ぷにゃねこ (2013-01-26 17:39:25) - たまらんぐふ -- かがみんラブ (2012-09-24 06:06:16) - GJと言わざるを得ない -- 名無しさん (2010-03-31 00:09:19) - その辺の18禁同人よりエロくて切ない… -- 七市 (2010-03-30 00:14:18) - エロパロスレの作品より官能的だと思った。gj -- 名無しさん (2009-12-05 22:03:35)
―翌日。 給食と雑談も終わり、午後一発目の授業は体育だ。 腹ごなしにはちょうど良いかもしれないが、 なんせ7月だ。容赦ない日差しが私を照りつける。 「あぢぃ゙~~。」 いや、暑いだけなら良い。今日に限って近所を周回するマラソンだという。 …何の罰ゲームだ、これは? こんなものは早く終わらせるに限る。 脳内で”気合い”という名のニトロ(ナイトラス・オキサイド(N2O))を 一気に注入する。素敵なスイッチひとつで50~100psアップだ。 …脳内でのみ。 「とりゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 風鳴りが増す。 ―瞬間。 いきなり地面がグラついた。 …地震か!?と思ったら違った。 全身すべての力が抜けて行くのが分かる。 魂か何かが引き抜かれるように、私の意識もそこで途切れた。 ・・・・・。 ・・。 ・・。 ・・・・。 ―ゆっくりと、意識が戻ってくるのを感じる。 …言わんこっちゃない。多分熱中症あたりで私は倒れたのだろう。 状況から判断して、たぶん現在位置は保健室のベッドの上とかだろうか。 そよそよと吹く風が私の頬をなでている。 …まだ目を開ける気にはならない。 …口唇を何かで塞がれている様な、感覚。 …続けて、何かやわらかい物が侵入してくる。 …「それ」が私の舌を発見したようで、優しく絡んでくる。 ―心地良い。 …そろそろ起きていいだろうか? ―うっすらと目を開ける。 「……!!!!?」 …目の前にかがみの顔。切なそうな表情をして、 閉じられた目には少し涙も溜めている。 曖昧3cm♪ …どころではない。マイナスがつくよっ!!! 「ん゙~~~゙!!!!」 ―ジタバタと暴れてみようと思っても、できなかった。 …手首ごと、がっちりホールドされている。 ありていに言えば、マウントポジション。 ―この状況下でも、足を使って撃退は可能だが、 さすがの私でも、かがみに使う気にはなれない。 「んぅ…ぷはっ。」 ―と、かがみの方から唇だけ離してくれた。 …どちらの物かも分からない唾液が、ツー、と垂れて、 開け放しの窓から照らす夕日に反射してキラキラ光っている。 「かっ、かが…!」 「ゴメン!!!……なさい。」 ―先に叱っておこうかと思ったが、先を越された。 …だが、謝ってもらっても、許せなかった。 「かがみっ!!!」 …寝てるのを良いことに、私の気持ちなんか完全に無視して、 それで、自分の気持ちだけ良いように押し付けるなんて…。 ―そんなの卑怯だよ!!!! …上記の7文字に、自分の思いをすべて叩き込む。 「…だって。…だって、仕方がないじゃない。」 「…?」 ―何がどう「仕方ない」のだ? 「アンタに…キョヒられたって、"はいそうですか…。"って 簡単に、自分の気持ち、…変えられないんだよ?」 「……。」 「…だから、…だから。…苦しかった。……切なかった。……悲しかった。」 「…気づいたら、…アンタを、…奪ってた。……ゴメン。」 ―かがみの顔は、怒られているときの子供の顔みたいに、 目が泳いで、寂しそうに下を向いている。 …「本当に」悪いことをした。とは思っているらしい。 ―かがみの気持ちが全く分からない訳ではない。 ―恋した分だけ、拒まれたときに発生するであろう、鬱屈な気持ち。 後から膨れ上がるその気持ちを抱えきれずに、晴らす場所を探していた。 ―その場所が、私の口唇だった。という訳だろうか? 「でも、シちゃった時は、すごく…気持ちよかった。」 「なっ…!?」 「どうしようもなく…、心地よかった…。 このまま時が止まったらって、思った。」 ―かがみの顔が、また近づいてくる。 またやるつもりだろうか? ―と、思ったら、首の左側で静止した。 …舌で…触れられる。 「うひゃぁ!?」 ―声に出てしまう。 …構わず、かがみの舌が、耳の辺りまでゆっくりと這い上がってくる。 私の頭のヒューズが何個かトンだ気がする。 ―もう訳が分からない。…さまざまな思考が、 頭の中をぐ~るぐ~るとゆっくり、回転し始める。 …一番の常識人だと思っていたんだけどこんなの絶対違う! あぁぁぁ…かがみが変だ…かがみが変だ…かがみが…… ―耳元でかがみが、ささやくように言う。 「こなたのこと…大好き。」 「こなたと…ずっと…ずっと…一緒にいたい。」 「もう絶対…放してあげない。」 「こなた…。大好きだよぉ…。こなたぁ…。」 ―かがみの放つ一言一言にアタマがクラクラしてるのが分かる。 …あぁ…もう、…どうにでもしてくれていいよぉ…。 …考えるのもメンドクサイよぉ・・・。 ―耳たぶを甘くかまれた後に、強く吸われる。 「ひゃっ!!?」 ―体中に電気が走ったような感覚。 …直後、全身を覆いつくす、脱力感。 …また、かがみの顔が正面に来る。 すでにかがみの目は、とろ~んとしていて、ほっぺたは紅潮している。 ―私も同じ状態なのは百も承知だ。 「キスして、い~い?」 …返事のかわりにコク…とうなずくと、嬉しそうにかがみが唇を塞ぐ。 …もう…抵抗はしない。 …それよりも、この、変なかがみの強烈な”デレモード”って奴を 楽しみたくなってきた。 …これだけひどい事をされてるのに、かがみのことが許せてきた。 …何より、かがみがすごく…かわいく見えてきた。 …とある感情に…気づく。唐突なものではない。 元からソコにあって、いま…ゆっくり…ゆっくり広がっていく感覚。 ―そっか、私もかがみの事が、”好き”だったんだね…。 「ちゅぅぅ…んくぅ…うぁん…んんぅ…。」 「んぅ…ふぁふぁいん。(かがみ。)」 「ん~?」 「ぷはっ…私も…大好きだよ?」 「うんっ!」 「ん~!!!!!??」 ―キスはまだ続く。 fin **コメントフォーム #comment(below,size=50,nsize=20,vsize=3) - GJ! -- 名無しさん (2022-12-14 04:34:21) - はっ、はなぢが・・・・・・(つ ̄T ̄)ツー -- ぷにゃねこ (2013-01-26 17:39:25) - たまらんぐふ -- かがみんラブ (2012-09-24 06:06:16) - GJと言わざるを得ない -- 名無しさん (2010-03-31 00:09:19) - その辺の18禁同人よりエロくて切ない… -- 七市 (2010-03-30 00:14:18) - エロパロスレの作品より官能的だと思った。gj -- 名無しさん (2009-12-05 22:03:35)

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