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―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 拝啓、泉こなた様 こんにちは。元気してる?いいこといっぱいあった? 手紙の書き出しって、こんなのでいいのかしら。 手紙なんて年賀状以外で書くのはホントに久しぶり。 最後に書いたのがいつだったのか忘れちゃうくらい。 この封筒や便箋を選ぶのだって結構苦労したのよ。デパートや本屋に行ったんだけど、レターセットってたくさんあるのね。 可愛いデザインのものやシンプルで格好いいもの、アニメのキャラクターもののレターセットとかも売ってて目移りしちゃったわ。 久しぶりに手紙を書く、って思うと凝りたくなっちゃって、選ぶのに随分時間がかかったわ。 べ、別に、こなたのために選んだわけじゃないのよ!単に見てるのが楽しくて…そう!一種のウィンドショッピングってやつよ! う~これを読んでるこなたの顔が目に浮かぶわ…きっと口元を猫みたいにしてニヤニヤしてるんでしょうね。でもって「ツンデレかがみん萌え~」とか思ってるのよ。 言っとくけど、私はツンデレじゃない! ああ~もう!手紙なんて書きなれてないから何を書けばいいのかわかんないわ。 大体今時手紙なんかよりメールをつかうわよね。 メールのほうが安いし手軽だしすぐに返事がもらえるし。あ、でもこなたの場合はそうでもないか。あんたの携帯は当てにならないからね~携帯してない携帯電話ってどんだけよ。 でもさ、私は結構手紙って好きなんだ。メールは確かに便利なんだけど、あくまで通信手段で、手紙はそれ以上に心が伝わってくるような気がするの。 私さ、小さいころ遠くに住んでる友達と文通してたことがあるんだけど、当時は家のポストを見るのが毎日とっても楽しみだったの。 ポストを見て、私宛の封筒が届いてたら、なんだかすっごく嬉しくなった。 この手紙にはどんなことが書いてあるのかな?早く読みたいな。返事はどんなことを書こうかな。 そんなことを考えながら、わくわくしながらペーパーナイフで封筒を開けるの。 そして返事をポストに投函して、次の日にはもう相手からの返事が待ち遠しくてたまらないの。 それに手紙って、いろんな人の手を経て私達のところに届くんだよ。 まずポストに投函されて、それを郵便局の人が回収して、仕分けされて、送り先の郵便局に送られて、また仕分けされて、配達の人が届けてくれる。 そう考えるとさ、手紙ってあったかいな~って思わない? なにより手紙は、メールと違って書くことをじっくり考えられるでしょ?だから、普段言いたいけど言えないようなこととかも、手紙なら伝えられると思うんだ。 大事な事だから二回言うけど、私はツンデレじゃないよ。 でもね、いつもこなたに素直になれないでいるのは本当。 私は昔からそうなんだ。 強がって、意地張って、素直にありがとうって、言えない… でも、こなたの前では素直な女の子でいたいの。 だからこれは、その第一歩。 私はこなたに、ありがとうって、言いたい。 いつも仲良くしてくれて、ありがとう。 そばにいてくれて、ありがとう。 私のこと好きになってくれて、ありがとう。 なによりこの世界に、いてくれてありがとう。 これからも、ずっと、私のそばにいてね。 大好きなこなたへ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「大好きなこなたh」 「だああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 家中にかがみの叫び声が響き渡った。 「こなたぁ!人の手紙を勝手に読むなぁ!!」 かがみの家にこなたが遊びにきた。 かがみが飲み物を取りに部屋をでたほんの僅かな時間に、こなたは机の上にあった自分に宛てた手紙を発見し、好奇心には勝てず読んでしまい、その瞬間をかがみに見つかってしまったのだった。 「返せっ!」 かがみはこなたの手に握られていた手紙をひったくった。 「いいじゃん、宛名は私になってるんだから私に出すつもりだったんでしょ?」 「そうだけど……でもイヤなの!!」 「う~ん、内容が内容だからねぇ~」 「っ////」 「でも嬉しいよ、かがみ」 耳まで真っ赤になって言葉を詰まらせたかがみに、こなたは優しく言った。 「な…なにがよ…」 ぶっきらぼうに答えるかがみの背中にこなたはそっと抱きついた。 「私、ずっとかがみのそばにいるよ…かがみのこと、大好きだから」 「……ばか……」 「この手紙、もらっていい?」 「………うん」 今日は郵政記念日。 1871年(明治4年)の今日、それまでの飛脚制度にかわって、郵便制度が実施されたのを記念して、1934年(昭和9年)に制定された記念日。 この日から1週間を「郵便週間」として、郵便業務のPR活動などが行われる。 ラブレターにありがとうの気持ちをこめて、かがみからこなたへ **コメントフォーム #comment(below,size=50,nsize=20,vsize=3) - 私も欲しい! -- かがみんラブ (2012-09-18 22:52:34) - 激しくGJです -- 白夜 (2010-04-25 23:55:56) **投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください) #vote3(18)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 拝啓、泉こなた様 こんにちは。元気してる?いいこといっぱいあった? 手紙の書き出しって、こんなのでいいのかしら。 手紙なんて年賀状以外で書くのはホントに久しぶり。 最後に書いたのがいつだったのか忘れちゃうくらい。 この封筒や便箋を選ぶのだって結構苦労したのよ。デパートや本屋に行ったんだけど、レターセットってたくさんあるのね。 可愛いデザインのものやシンプルで格好いいもの、アニメのキャラクターもののレターセットとかも売ってて目移りしちゃったわ。 久しぶりに手紙を書く、って思うと凝りたくなっちゃって、選ぶのに随分時間がかかったわ。 べ、別に、こなたのために選んだわけじゃないのよ!単に見てるのが楽しくて…そう!一種のウィンドショッピングってやつよ! う~これを読んでるこなたの顔が目に浮かぶわ…きっと口元を猫みたいにしてニヤニヤしてるんでしょうね。でもって「ツンデレかがみん萌え~」とか思ってるのよ。 言っとくけど、私はツンデレじゃない! ああ~もう!手紙なんて書きなれてないから何を書けばいいのかわかんないわ。 大体今時手紙なんかよりメールをつかうわよね。 メールのほうが安いし手軽だしすぐに返事がもらえるし。あ、でもこなたの場合はそうでもないか。あんたの携帯は当てにならないからね~携帯してない携帯電話ってどんだけよ。 でもさ、私は結構手紙って好きなんだ。メールは確かに便利なんだけど、あくまで通信手段で、手紙はそれ以上に心が伝わってくるような気がするの。 私さ、小さいころ遠くに住んでる友達と文通してたことがあるんだけど、当時は家のポストを見るのが毎日とっても楽しみだったの。 ポストを見て、私宛の封筒が届いてたら、なんだかすっごく嬉しくなった。 この手紙にはどんなことが書いてあるのかな?早く読みたいな。返事はどんなことを書こうかな。 そんなことを考えながら、わくわくしながらペーパーナイフで封筒を開けるの。 そして返事をポストに投函して、次の日にはもう相手からの返事が待ち遠しくてたまらないの。 それに手紙って、いろんな人の手を経て私達のところに届くんだよ。 まずポストに投函されて、それを郵便局の人が回収して、仕分けされて、送り先の郵便局に送られて、また仕分けされて、配達の人が届けてくれる。 そう考えるとさ、手紙ってあったかいな~って思わない? なにより手紙は、メールと違って書くことをじっくり考えられるでしょ?だから、普段言いたいけど言えないようなこととかも、手紙なら伝えられると思うんだ。 大事な事だから二回言うけど、私はツンデレじゃないよ。 でもね、いつもこなたに素直になれないでいるのは本当。 私は昔からそうなんだ。 強がって、意地張って、素直にありがとうって、言えない… でも、こなたの前では素直な女の子でいたいの。 だからこれは、その第一歩。 私はこなたに、ありがとうって、言いたい。 いつも仲良くしてくれて、ありがとう。 そばにいてくれて、ありがとう。 私のこと好きになってくれて、ありがとう。 なによりこの世界に、いてくれてありがとう。 これからも、ずっと、私のそばにいてね。 大好きなこなたへ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「大好きなこなたh」 「だああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 家中にかがみの叫び声が響き渡った。 「こなたぁ!人の手紙を勝手に読むなぁ!!」 かがみの家にこなたが遊びにきた。 かがみが飲み物を取りに部屋をでたほんの僅かな時間に、こなたは机の上にあった自分に宛てた手紙を発見し、好奇心には勝てず読んでしまい、その瞬間をかがみに見つかってしまったのだった。 「返せっ!」 かがみはこなたの手に握られていた手紙をひったくった。 「いいじゃん、宛名は私になってるんだから私に出すつもりだったんでしょ?」 「そうだけど……でもイヤなの!!」 「う~ん、内容が内容だからねぇ~」 「っ////」 「でも嬉しいよ、かがみ」 耳まで真っ赤になって言葉を詰まらせたかがみに、こなたは優しく言った。 「な…なにがよ…」 ぶっきらぼうに答えるかがみの背中にこなたはそっと抱きついた。 「私、ずっとかがみのそばにいるよ…かがみのこと、大好きだから」 「……ばか……」 「この手紙、もらっていい?」 「………うん」 今日は郵政記念日。 1871年(明治4年)の今日、それまでの飛脚制度にかわって、郵便制度が実施されたのを記念して、1934年(昭和9年)に制定された記念日。 この日から1週間を「郵便週間」として、郵便業務のPR活動などが行われる。 ラブレターにありがとうの気持ちをこめて、かがみからこなたへ **コメントフォーム #comment(below,size=50,nsize=20,vsize=3) - GJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-10-10 12:58:46) - 私も欲しい! -- かがみんラブ (2012-09-18 22:52:34) - 激しくGJです -- 白夜 (2010-04-25 23:55:56) **投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください) #vote3(18)

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