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遠くから地響きのように花火の音が聞こえてくるのを、こなたは夏の夜の蒸し暑さの中で聞いていた。 着慣れない着物の感触と夜風が、祭りの非日常をこなたの中で盛り上げている。 「高校最後の夏、か、その思い出があんたと一緒の花火なんてね」 とさっきまで言っていたかがみは、花火に見とれて夜空を見上げている。 結った髪から覗くうなじが色っぽく、こなたは不意に花火から目を逸らし、かがみの横顔を見た。 #image(http://konakaga.me.land.to/cgi-bin/imgboard/img-box/img20090729011247.jpg,left) #right(){ 夜の中、花火に照らされるかがみの横顔。 暗闇の中でも、その横顔の美しさはこなたにハッキリと分かる。 「綺麗ね」とかがみが呟き、そうだね、とこたえるこなたは 「綺麗なのはかがみだよ」と心の中で呟いた。 高校最後の夏。 } #image(http://konakaga.me.land.to/cgi-bin/imgboard/img-box/img20090729011211.jpg,right) かがみと、高校生でこうしていられるのは、これが最後なんだ、とこなたは思って、かがみの手を握る。 「こなた?」 花火があがると、こなたは思いっきり叫んだ。 「かーがーみーーー!!」 「そこは、かーぎーやー、だろ!?」 「かがみとかぎや、似てるじゃん」 「一文字しかあってねえよ!?」 また花火があがって、こなたは再び叫んだ。 「私は、高校最後の夏ー!!」 花火があがる度に、こなたは叫ぶ。 「かがみと一緒でよかったーーー!!」 もう、たまやもかぎやも関係なくなっていた。 それでも、こなたは叫ぶのだ。 「かがみは違うのーー!!」 「こなた……」 かがみが、その結い上げた艶っぽい髪を揺らしてこなたを見る。 そんな二人を照らすみたいに、また花火は上がるのだ。 そして今度は、かがみが真っ赤になりながら叫んだ。 「わ、私も、こなたと一緒でよかったーーー!!」 照れながら言うかがみは、世界中の誰より愛しい。 かぶせるようにこなたも叫ぶ。 「かがみん大好きーーー!!」 その言葉にかがみは真っ赤になってうろたえて、こなたは心の底からかがみを愛していると思った。 「かがみ、次が最後の花火だよ。私、かがみの気持ちも聞きたい」 「お前、こ、こんな場所で」 「たまやかぎやの新バージョンだと思えばいいんだよ」 そして最後の花火が上がる。 かがみは叫んだ。 「わ、私も、こなたが好きーーー!!」 ああ。 高校最後の夏。 かがみと一緒にみた花火。 綺麗な綺麗な、かがみの横顔。 きっと 一生 忘れない。 **コメントフォーム #comment(below,size=50,nsize=20,vsize=3) - 可愛いwww &br() -- 名無しさん (2009-09-01 19:55:39) - 最高ーーー! &br()GJ! -- 名無しさん (2009-08-12 14:13:48) **投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください) #vote3(count=5,8)
遠くから地響きのように花火の音が聞こえてくるのを、こなたは夏の夜の蒸し暑さの中で聞いていた。 着慣れない着物の感触と夜風が、祭りの非日常をこなたの中で盛り上げている。 「高校最後の夏、か、その思い出があんたと一緒の花火なんてね」 とさっきまで言っていたかがみは、花火に見とれて夜空を見上げている。 結った髪から覗くうなじが色っぽく、こなたは不意に花火から目を逸らし、かがみの横顔を見た。 #image(http://konakaga.me.land.to/cgi-bin/imgboard/img-box/img20090729011247.jpg,left) #right(){ 夜の中、花火に照らされるかがみの横顔。 暗闇の中でも、その横顔の美しさはこなたにハッキリと分かる。 「綺麗ね」とかがみが呟き、そうだね、とこたえるこなたは 「綺麗なのはかがみだよ」と心の中で呟いた。 高校最後の夏。 } #image(http://konakaga.me.land.to/cgi-bin/imgboard/img-box/img20090729011211.jpg,right) かがみと、高校生でこうしていられるのは、これが最後なんだ、とこなたは思って、かがみの手を握る。 「こなた?」 花火があがると、こなたは思いっきり叫んだ。 「かーがーみーーー!!」 「そこは、かーぎーやー、だろ!?」 「かがみとかぎや、似てるじゃん」 「一文字しかあってねえよ!?」 また花火があがって、こなたは再び叫んだ。 「私は、高校最後の夏ー!!」 花火があがる度に、こなたは叫ぶ。 「かがみと一緒でよかったーーー!!」 もう、たまやもかぎやも関係なくなっていた。 それでも、こなたは叫ぶのだ。 「かがみは違うのーー!!」 「こなた……」 かがみが、その結い上げた艶っぽい髪を揺らしてこなたを見る。 そんな二人を照らすみたいに、また花火は上がるのだ。 そして今度は、かがみが真っ赤になりながら叫んだ。 「わ、私も、こなたと一緒でよかったーーー!!」 照れながら言うかがみは、世界中の誰より愛しい。 かぶせるようにこなたも叫ぶ。 「かがみん大好きーーー!!」 その言葉にかがみは真っ赤になってうろたえて、こなたは心の底からかがみを愛していると思った。 「かがみ、次が最後の花火だよ。私、かがみの気持ちも聞きたい」 「お前、こ、こんな場所で」 「たまやかぎやの新バージョンだと思えばいいんだよ」 そして最後の花火が上がる。 かがみは叫んだ。 「わ、私も、こなたが好きーーー!!」 ああ。 高校最後の夏。 かがみと一緒にみた花火。 綺麗な綺麗な、かがみの横顔。 きっと 一生 忘れない。 **コメントフォーム #comment(below,size=50,nsize=20,vsize=3) - GJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-08-16 10:52:59) - 可愛いwww &br() -- 名無しさん (2009-09-01 19:55:39) - 最高ーーー! &br()GJ! -- 名無しさん (2009-08-12 14:13:48) **投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください) #vote3(count=5,8)

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