「はな☆びん」(2023/08/16 (水) 10:52:59) の最新版変更点
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遠くから地響きのように花火の音が聞こえてくるのを、こなたは夏の夜の蒸し暑さの中で聞いていた。
着慣れない着物の感触と夜風が、祭りの非日常をこなたの中で盛り上げている。
「高校最後の夏、か、その思い出があんたと一緒の花火なんてね」
とさっきまで言っていたかがみは、花火に見とれて夜空を見上げている。
結った髪から覗くうなじが色っぽく、こなたは不意に花火から目を逸らし、かがみの横顔を見た。
#image(http://konakaga.me.land.to/cgi-bin/imgboard/img-box/img20090729011247.jpg,left)
#right(){
夜の中、花火に照らされるかがみの横顔。
暗闇の中でも、その横顔の美しさはこなたにハッキリと分かる。
「綺麗ね」とかがみが呟き、そうだね、とこたえるこなたは
「綺麗なのはかがみだよ」と心の中で呟いた。
高校最後の夏。
}
#image(http://konakaga.me.land.to/cgi-bin/imgboard/img-box/img20090729011211.jpg,right)
かがみと、高校生でこうしていられるのは、これが最後なんだ、とこなたは思って、かがみの手を握る。
「こなた?」
花火があがると、こなたは思いっきり叫んだ。
「かーがーみーーー!!」
「そこは、かーぎーやー、だろ!?」
「かがみとかぎや、似てるじゃん」
「一文字しかあってねえよ!?」
また花火があがって、こなたは再び叫んだ。
「私は、高校最後の夏ー!!」
花火があがる度に、こなたは叫ぶ。
「かがみと一緒でよかったーーー!!」
もう、たまやもかぎやも関係なくなっていた。
それでも、こなたは叫ぶのだ。
「かがみは違うのーー!!」
「こなた……」
かがみが、その結い上げた艶っぽい髪を揺らしてこなたを見る。
そんな二人を照らすみたいに、また花火は上がるのだ。
そして今度は、かがみが真っ赤になりながら叫んだ。
「わ、私も、こなたと一緒でよかったーーー!!」
照れながら言うかがみは、世界中の誰より愛しい。
かぶせるようにこなたも叫ぶ。
「かがみん大好きーーー!!」
その言葉にかがみは真っ赤になってうろたえて、こなたは心の底からかがみを愛していると思った。
「かがみ、次が最後の花火だよ。私、かがみの気持ちも聞きたい」
「お前、こ、こんな場所で」
「たまやかぎやの新バージョンだと思えばいいんだよ」
そして最後の花火が上がる。
かがみは叫んだ。
「わ、私も、こなたが好きーーー!!」
ああ。
高校最後の夏。
かがみと一緒にみた花火。
綺麗な綺麗な、かがみの横顔。
きっと
一生
忘れない。
**コメントフォーム
#comment(below,size=50,nsize=20,vsize=3)
- 可愛いwww &br() -- 名無しさん (2009-09-01 19:55:39)
- 最高ーーー! &br()GJ! -- 名無しさん (2009-08-12 14:13:48)
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遠くから地響きのように花火の音が聞こえてくるのを、こなたは夏の夜の蒸し暑さの中で聞いていた。
着慣れない着物の感触と夜風が、祭りの非日常をこなたの中で盛り上げている。
「高校最後の夏、か、その思い出があんたと一緒の花火なんてね」
とさっきまで言っていたかがみは、花火に見とれて夜空を見上げている。
結った髪から覗くうなじが色っぽく、こなたは不意に花火から目を逸らし、かがみの横顔を見た。
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夜の中、花火に照らされるかがみの横顔。
暗闇の中でも、その横顔の美しさはこなたにハッキリと分かる。
「綺麗ね」とかがみが呟き、そうだね、とこたえるこなたは
「綺麗なのはかがみだよ」と心の中で呟いた。
高校最後の夏。
}
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かがみと、高校生でこうしていられるのは、これが最後なんだ、とこなたは思って、かがみの手を握る。
「こなた?」
花火があがると、こなたは思いっきり叫んだ。
「かーがーみーーー!!」
「そこは、かーぎーやー、だろ!?」
「かがみとかぎや、似てるじゃん」
「一文字しかあってねえよ!?」
また花火があがって、こなたは再び叫んだ。
「私は、高校最後の夏ー!!」
花火があがる度に、こなたは叫ぶ。
「かがみと一緒でよかったーーー!!」
もう、たまやもかぎやも関係なくなっていた。
それでも、こなたは叫ぶのだ。
「かがみは違うのーー!!」
「こなた……」
かがみが、その結い上げた艶っぽい髪を揺らしてこなたを見る。
そんな二人を照らすみたいに、また花火は上がるのだ。
そして今度は、かがみが真っ赤になりながら叫んだ。
「わ、私も、こなたと一緒でよかったーーー!!」
照れながら言うかがみは、世界中の誰より愛しい。
かぶせるようにこなたも叫ぶ。
「かがみん大好きーーー!!」
その言葉にかがみは真っ赤になってうろたえて、こなたは心の底からかがみを愛していると思った。
「かがみ、次が最後の花火だよ。私、かがみの気持ちも聞きたい」
「お前、こ、こんな場所で」
「たまやかぎやの新バージョンだと思えばいいんだよ」
そして最後の花火が上がる。
かがみは叫んだ。
「わ、私も、こなたが好きーーー!!」
ああ。
高校最後の夏。
かがみと一緒にみた花火。
綺麗な綺麗な、かがみの横顔。
きっと
一生
忘れない。
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- GJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-08-16 10:52:59)
- 可愛いwww &br() -- 名無しさん (2009-09-01 19:55:39)
- 最高ーーー! &br()GJ! -- 名無しさん (2009-08-12 14:13:48)
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