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卒業式。新たな旅立ちのためへの一つの区切り、つまり今まで過ごした日々との別れ。 過去二回の同じような儀式は正直に言ってほとんど覚えていない。 それはきっと小学校で過ごした毎日と、中学校で過ごした毎日を失うことにあまり思い入れがなかったからだと思う。 友達がいなかったというわけでもなく、早く大人になりたかったというわけでもなくて。 ただ単純にその日に何かが変わったのだと感じることができなかったからだ。 だけど今日は違う。忘れられない日になる。 つかさが予想通りに泣いていてなんとなく羨ましいなと思ったこと。 大人びたみゆきさんの、年相応の可愛らしい泣き顔。 名前もろくに知らない同じ境遇の人たちの弾んだ空気の中に確かに含まれた別れを前にした様々な思い。 それらはどれもこの日に相応しく、これこそが卒業なんだと思わせるけどそういう意味ではない。 今日という日に私は大切なあなたと一つのけじめをつけようと思います。 数百という卒業生が一堂に会した体育館を一歩外に出てしまうと、いろんな響きを乗せた声は吹き抜ける風にかき消される。 私は人の涙を見て楽しむような趣味はなくうるさいのも嫌いだから、たとえ日陰で草木に囲まれた場違いなところに佇んでいるのも関係ない。 冬の間はすっかり裸になってしまっていた木々も今は緑の葉をつけているあたりに一年のサイクルを思わせる。 葉をつけ花を咲かせ、そのどちらも散らせたあと、また時期がやってくると繰り返す。 ほとんど変わることのない、何年にもおよぶ循環。でも私たち人間はそうはいかない。 一年もあればどれだけ変わることができるだろう、たった一日24時間だけでもう前日の自分ではなくなっている。 身体的な特徴はまだ変化しにくいものだけれど、心というものは些細なことで変わってしまう。 それが悪いものだなんて思ってないけど、永遠があってほしいと願ってしまった。 願いは自分で叶えるものであるが、私のそれは儚い希望に過ぎない。 それが二人にとって一番なのだと、わかるはずもない気持ちを自分の物差しで考えていた。 「ごめん、待った?」 思い思いに写真を撮ったりこれからの約束を話し合うのが通常とするこの時間にわざわざ人の寄りつかない場所に来る者などいない。 私の待ち人柊かがみがそこにいた。 しばらく時間をおいたのは彼女も例に漏れず友と思いを交わしていたのだろう。 それを私に咎める権利はないし、ただ用件を告げて終わりというような急ぐ気持ちはさらさらなかった。 「気にするほどでもないよ」 「確かに。待ち合わせに遅れるのはあんたの専売特許だもんね」 どんな状況でもこうしてふざけ合うことができるのはとても居心地が良い。 この日の当らない場所に不釣り合いな、今日巣立っていくという自覚のある強い眼差しに思わず見惚れていたことに気づかれないように。 まだまだ子どもだと思われるとわかっていながらふてくされた表情を作る。 もう一度、かがみは笑った。卒業式の余韻を残した綺麗な笑みだった。 それに目を奪われ、体の奥から熱が込み上げてくるのは仕方のないこと。 移り変わりやすい心なれど、大きく膨らみすぎた気持ちはそう簡単に無視できるものではない。 風になびく二つに分けた髪を抑えながら、かがみは何も言わずじっと私の言葉を待っていた。 「今日で卒業だね」 「そうね」 「三年間、かがみと過ごした毎日は楽しかった」 出会った当初は今のように自分をさらけ出すことができるなんて想像もしていなかった。 オタクだなんだ、勉強もしないだらしない私を、それでも全て受け入れてくれたかがみ。 二年の時の数えきれない思い出。お祭り、海、お泊り会、初詣など。 たとえ大層なイベントごとがなくとも、通学路や休み時間、放課後といった一緒に過ごした時間は今も輝いている。 ただあなたといられるだけで、私は幸せな日々を送ることができたんだ。 「そうね、私もこなたと一緒に過ごした高校生活は忘れられないと思う」 一年以上前だったら「つかさとみゆきと……ついでにあんたも」って言ってただろうな。 かがみが正直にそう言ってくれることは嬉しくて、またくすぐったさもある。 慣れない素直に気持ちを伝えることにどこか恥ずかしそうなかがみに、私は今一度感謝の気持ちを伝えた。 「奇跡みたいなもんだよネ。かがみと出会えたことに感謝しないと」 運命だとかは信じないし、奇跡なんて安っぽい言葉も嫌いだけど、この出会いは何物にも代えられぬ大切なもの。 柄にもない私の言葉にかがみは笑う。何の屈託もない可愛らしい笑みだった。 その笑顔を見てまだ私は考え直すべきだという思考がよぎる。 確かにこの笑顔があれば他に何もいらないと思っていた時期もあった。今でもそう信じたい気持ちがある。 だけど遠く離れてしまわぬうちに、笑顔を変えてしまわぬうちに。 「かがみ、ありがとう。それから……ごめん」 「えっ……?」 ひどく不快な静寂を紛らわすように、ひと際強い風が音を立てて吹き抜けた。 去年の夏頃から私たちの関係は友達から恋人へと変わっていた。 同性愛ということも気にかけることなく、間違っていると諭されても頑として譲らないで。 実際反対らしい反対はされなかった。確かに幾度となく話し合ったけれど、一方的に拒絶されたわけではなく想いの確認という意味で。 だから身近な人は少なからず認めてくれる感じがあって、私たちもそれを裏切るつもりはなかった。 キスもしたし、体の交わりもあった。想いは冷めるどころかどんどん強くなっていった。 ……それでも少なからずあった不安はぬぐえずにいた。 今でも、この先も残るだろうかがみへの想い。それは嘘偽りなんかじゃない。 そもそも受け入れるのに生半可な覚悟では済まないだろう将来を予測した上で告白を受けたのだ。 ここにきて足りないのは何なのだろう。それはきっと自分の強さだ。 秋頃、もう進路をどうしようなんて迷っている場合じゃない時期、それでも私は迷っていた。 私を除くクラスの全員が心に決めた目標へ向かってひたすら突き進む日々に、私はあてもなくさまよっている。 動機はとても不純なものだ。大学に入っておけばなんとかなる、かがみが勉強するから私もしようと。 一緒に遊ぶ余裕がなくて勉強に時間をあてることがほとんどだし、今すぐやりたいことが見つかるわけでもなくて。 ちゃんと自分に合ったレベルのところには合格できた。確かに努力した証は残っている。 でもそれは、おそらく社会に出ていく上で何の足しにもならない脆いものだろう。 「かがみは弁護士を目指して頑張っている。大変だろうけどかがみならできると思うよ」 つかさもみゆきさんも、それぞれが選んだ道をしっかりと歩み続けて行くことだろう。 でも、それには本当に大変な労力と時間を費やさなければならないだろう。そこに私がいてはダメなんだ。 「別に会おうと思えばいつでも会えるでしょ。今までと変わらないんだし」 どちらかが一人暮らしを始めるわけでもないから、まだ延長線上にいる。 それは言ってしまえば甘えに過ぎない。いつまでもかがみに寄りかかっていられるという甘え。 これからさらに勉強量が増えるかがみと、たぶん余計にできた時間を遊びに回す私。 もともと受験勉強の段階から開いていたその差はきっと埋まることはない。 今までだってそれを卑下されたことはないけど、かがみの優しさでしかないと知っているから。 そして、一番の問題は時間じゃないんだ。 「法律で守られていない以上自分の身は自分で守らなきゃいけない。でも私たちにはまだそんな力ないでしょ」 「それはっ、今すぐどうにかなる問題じゃないじゃない……っ」 かがみの悲痛な、あまり見ることのできない強い表情にひるみそうになる。 だけど、やっぱり一時の感情には流されてはいけないと、それはかがみのためにならないと言い聞かせた。 ──かがみのためとか言って、自分が傷つきたくないからじゃないの? 人の心なんて計り知れないものだ。もしかするとこの選択が一生かがみの心に残るものになるかもしれない。 そして私自身の心にも。すでに大きな痕を残しているのだから。 だんだんと離れて行って会えなくなるのが怖い?違う、そんなんじゃない。 本当は離れていても心は繋がっているんだと、そう信じたい気持ちがあるんだ。 「五年後、十年後になるかわからないけど、一人前の女性となったその時でも」 今から過ごす大学四年間を何を犠牲にしてもあなたを想い続ける覚悟は私にできているのかな。 あなたは何を犠牲にしても私のことを思い続けていてくれていると自惚れてもいいんですか。 信じたい気持ちは今でもある、ちっぽけな覚悟も持っているはずなのに。 心という移り変わりの激しいものは、私自身が持つ気持ちの大きさでは信頼に足らなかったのだ。 「変わらずに好きだと言ってくれるのなら、一生を共に生きると誓うよ」 でも、私が胸を張ってあなたに会いにいけるようになるまでは。 「親友だったあの頃の私たちでいよう。これは別れじゃなくて、強くなるための契り」 ただ恋人から親友に戻るだけ。今日が最後ってわけじゃない。 まだ見ぬ未来、あなたの隣に立っているのは私であってほしいと望むけれど、もっと相応しい人もいると思う。 私の中に残り続ける火種は、消さないで代わりに糧とするから。 対等な人間であるために、隣に立って幸せにすると堂々と生きて行くために。 世の中に生きる一人の人間としての挑戦、これからもう二度とないかもしれない恋人の証が始まりの合図。 この熱さは一生忘れることができないだろうと、澄んだ青空の下、思っていた。 **コメントフォーム #comment(below,size=50,nsize=20,vsize=3) - 微妙。 -- 名無しさん (2010-04-07 09:06:16) - いつもかがみの隣にこなただ!! &br() -- 名無しさん (2009-09-01 20:27:10) - せつねぇ・・・でも数年後、かがみの隣に居るのはこなたです! GJ!! &br() -- kk (2009-08-08 00:59:14) **投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください) #vote3(count=5,5)
卒業式。新たな旅立ちのためへの一つの区切り、つまり今まで過ごした日々との別れ。 過去二回の同じような儀式は正直に言ってほとんど覚えていない。 それはきっと小学校で過ごした毎日と、中学校で過ごした毎日を失うことにあまり思い入れがなかったからだと思う。 友達がいなかったというわけでもなく、早く大人になりたかったというわけでもなくて。 ただ単純にその日に何かが変わったのだと感じることができなかったからだ。 だけど今日は違う。忘れられない日になる。 つかさが予想通りに泣いていてなんとなく羨ましいなと思ったこと。 大人びたみゆきさんの、年相応の可愛らしい泣き顔。 名前もろくに知らない同じ境遇の人たちの弾んだ空気の中に確かに含まれた別れを前にした様々な思い。 それらはどれもこの日に相応しく、これこそが卒業なんだと思わせるけどそういう意味ではない。 今日という日に私は大切なあなたと一つのけじめをつけようと思います。 数百という卒業生が一堂に会した体育館を一歩外に出てしまうと、いろんな響きを乗せた声は吹き抜ける風にかき消される。 私は人の涙を見て楽しむような趣味はなくうるさいのも嫌いだから、たとえ日陰で草木に囲まれた場違いなところに佇んでいるのも関係ない。 冬の間はすっかり裸になってしまっていた木々も今は緑の葉をつけているあたりに一年のサイクルを思わせる。 葉をつけ花を咲かせ、そのどちらも散らせたあと、また時期がやってくると繰り返す。 ほとんど変わることのない、何年にもおよぶ循環。でも私たち人間はそうはいかない。 一年もあればどれだけ変わることができるだろう、たった一日24時間だけでもう前日の自分ではなくなっている。 身体的な特徴はまだ変化しにくいものだけれど、心というものは些細なことで変わってしまう。 それが悪いものだなんて思ってないけど、永遠があってほしいと願ってしまった。 願いは自分で叶えるものであるが、私のそれは儚い希望に過ぎない。 それが二人にとって一番なのだと、わかるはずもない気持ちを自分の物差しで考えていた。 「ごめん、待った?」 思い思いに写真を撮ったりこれからの約束を話し合うのが通常とするこの時間にわざわざ人の寄りつかない場所に来る者などいない。 私の待ち人柊かがみがそこにいた。 しばらく時間をおいたのは彼女も例に漏れず友と思いを交わしていたのだろう。 それを私に咎める権利はないし、ただ用件を告げて終わりというような急ぐ気持ちはさらさらなかった。 「気にするほどでもないよ」 「確かに。待ち合わせに遅れるのはあんたの専売特許だもんね」 どんな状況でもこうしてふざけ合うことができるのはとても居心地が良い。 この日の当らない場所に不釣り合いな、今日巣立っていくという自覚のある強い眼差しに思わず見惚れていたことに気づかれないように。 まだまだ子どもだと思われるとわかっていながらふてくされた表情を作る。 もう一度、かがみは笑った。卒業式の余韻を残した綺麗な笑みだった。 それに目を奪われ、体の奥から熱が込み上げてくるのは仕方のないこと。 移り変わりやすい心なれど、大きく膨らみすぎた気持ちはそう簡単に無視できるものではない。 風になびく二つに分けた髪を抑えながら、かがみは何も言わずじっと私の言葉を待っていた。 「今日で卒業だね」 「そうね」 「三年間、かがみと過ごした毎日は楽しかった」 出会った当初は今のように自分をさらけ出すことができるなんて想像もしていなかった。 オタクだなんだ、勉強もしないだらしない私を、それでも全て受け入れてくれたかがみ。 二年の時の数えきれない思い出。お祭り、海、お泊り会、初詣など。 たとえ大層なイベントごとがなくとも、通学路や休み時間、放課後といった一緒に過ごした時間は今も輝いている。 ただあなたといられるだけで、私は幸せな日々を送ることができたんだ。 「そうね、私もこなたと一緒に過ごした高校生活は忘れられないと思う」 一年以上前だったら「つかさとみゆきと……ついでにあんたも」って言ってただろうな。 かがみが正直にそう言ってくれることは嬉しくて、またくすぐったさもある。 慣れない素直に気持ちを伝えることにどこか恥ずかしそうなかがみに、私は今一度感謝の気持ちを伝えた。 「奇跡みたいなもんだよネ。かがみと出会えたことに感謝しないと」 運命だとかは信じないし、奇跡なんて安っぽい言葉も嫌いだけど、この出会いは何物にも代えられぬ大切なもの。 柄にもない私の言葉にかがみは笑う。何の屈託もない可愛らしい笑みだった。 その笑顔を見てまだ私は考え直すべきだという思考がよぎる。 確かにこの笑顔があれば他に何もいらないと思っていた時期もあった。今でもそう信じたい気持ちがある。 だけど遠く離れてしまわぬうちに、笑顔を変えてしまわぬうちに。 「かがみ、ありがとう。それから……ごめん」 「えっ……?」 ひどく不快な静寂を紛らわすように、ひと際強い風が音を立てて吹き抜けた。 去年の夏頃から私たちの関係は友達から恋人へと変わっていた。 同性愛ということも気にかけることなく、間違っていると諭されても頑として譲らないで。 実際反対らしい反対はされなかった。確かに幾度となく話し合ったけれど、一方的に拒絶されたわけではなく想いの確認という意味で。 だから身近な人は少なからず認めてくれる感じがあって、私たちもそれを裏切るつもりはなかった。 キスもしたし、体の交わりもあった。想いは冷めるどころかどんどん強くなっていった。 ……それでも少なからずあった不安はぬぐえずにいた。 今でも、この先も残るだろうかがみへの想い。それは嘘偽りなんかじゃない。 そもそも受け入れるのに生半可な覚悟では済まないだろう将来を予測した上で告白を受けたのだ。 ここにきて足りないのは何なのだろう。それはきっと自分の強さだ。 秋頃、もう進路をどうしようなんて迷っている場合じゃない時期、それでも私は迷っていた。 私を除くクラスの全員が心に決めた目標へ向かってひたすら突き進む日々に、私はあてもなくさまよっている。 動機はとても不純なものだ。大学に入っておけばなんとかなる、かがみが勉強するから私もしようと。 一緒に遊ぶ余裕がなくて勉強に時間をあてることがほとんどだし、今すぐやりたいことが見つかるわけでもなくて。 ちゃんと自分に合ったレベルのところには合格できた。確かに努力した証は残っている。 でもそれは、おそらく社会に出ていく上で何の足しにもならない脆いものだろう。 「かがみは弁護士を目指して頑張っている。大変だろうけどかがみならできると思うよ」 つかさもみゆきさんも、それぞれが選んだ道をしっかりと歩み続けて行くことだろう。 でも、それには本当に大変な労力と時間を費やさなければならないだろう。そこに私がいてはダメなんだ。 「別に会おうと思えばいつでも会えるでしょ。今までと変わらないんだし」 どちらかが一人暮らしを始めるわけでもないから、まだ延長線上にいる。 それは言ってしまえば甘えに過ぎない。いつまでもかがみに寄りかかっていられるという甘え。 これからさらに勉強量が増えるかがみと、たぶん余計にできた時間を遊びに回す私。 もともと受験勉強の段階から開いていたその差はきっと埋まることはない。 今までだってそれを卑下されたことはないけど、かがみの優しさでしかないと知っているから。 そして、一番の問題は時間じゃないんだ。 「法律で守られていない以上自分の身は自分で守らなきゃいけない。でも私たちにはまだそんな力ないでしょ」 「それはっ、今すぐどうにかなる問題じゃないじゃない……っ」 かがみの悲痛な、あまり見ることのできない強い表情にひるみそうになる。 だけど、やっぱり一時の感情には流されてはいけないと、それはかがみのためにならないと言い聞かせた。 ──かがみのためとか言って、自分が傷つきたくないからじゃないの? 人の心なんて計り知れないものだ。もしかするとこの選択が一生かがみの心に残るものになるかもしれない。 そして私自身の心にも。すでに大きな痕を残しているのだから。 だんだんと離れて行って会えなくなるのが怖い?違う、そんなんじゃない。 本当は離れていても心は繋がっているんだと、そう信じたい気持ちがあるんだ。 「五年後、十年後になるかわからないけど、一人前の女性となったその時でも」 今から過ごす大学四年間を何を犠牲にしてもあなたを想い続ける覚悟は私にできているのかな。 あなたは何を犠牲にしても私のことを思い続けていてくれていると自惚れてもいいんですか。 信じたい気持ちは今でもある、ちっぽけな覚悟も持っているはずなのに。 心という移り変わりの激しいものは、私自身が持つ気持ちの大きさでは信頼に足らなかったのだ。 「変わらずに好きだと言ってくれるのなら、一生を共に生きると誓うよ」 でも、私が胸を張ってあなたに会いにいけるようになるまでは。 「親友だったあの頃の私たちでいよう。これは別れじゃなくて、強くなるための契り」 ただ恋人から親友に戻るだけ。今日が最後ってわけじゃない。 まだ見ぬ未来、あなたの隣に立っているのは私であってほしいと望むけれど、もっと相応しい人もいると思う。 私の中に残り続ける火種は、消さないで代わりに糧とするから。 対等な人間であるために、隣に立って幸せにすると堂々と生きて行くために。 世の中に生きる一人の人間としての挑戦、これからもう二度とないかもしれない恋人の証が始まりの合図。 この熱さは一生忘れることができないだろうと、澄んだ青空の下、思っていた。 **コメントフォーム #comment(below,size=50,nsize=20,vsize=3) - GJ!!(≧∀≦)b &br()再び関係が戻る事を願う限りです! -- 名無しさん (2023-08-07 00:07:26) - 微妙。 -- 名無しさん (2010-04-07 09:06:16) - いつもかがみの隣にこなただ!! &br() -- 名無しさん (2009-09-01 20:27:10) - せつねぇ・・・でも数年後、かがみの隣に居るのはこなたです! GJ!! &br() -- kk (2009-08-08 00:59:14) **投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください) #vote3(count=5,5)

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