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桜舞い散り、蘇る記憶」(2023/07/03 (月) 14:41:42) の最新版変更点

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季節は春、厳しかった寒さも今は懐かしい。 そんな風に思うくらい温かい日が続いている。 そして春といえば桜。 お花見のシーズンである。 ……かがみ……元気にしてるかな……。 ――桜舞い散り、蘇る記憶―― いつも桜が咲く季節になるとかがみの事を思い出す。 ……桜が咲く季節に私はかがみに告白した。 きっかけは分からない、いつの間にかかがみの事を好きになって……。 でも私とかがみは女同士、もし付き合えたとしても世間から見たらイレギュラーな存在だ。 それに……かがみには夢がある、私と一緒に居たら夢は潰えてしまうかもしれない。 ……でもかがみは言ってくれた、『私も好き』って……。 ……桜が舞い散った後、かがみは私の側から離れた。 別れている訳じゃない、かがみは一人暮らしをする為にこの街を後にした。 今でもかがみとは連絡を取り合っている。 昨日は……確かメールが100通来てたかな……。 かがみも向こうで頑張っている様子、弁護士を目指して……。 ……私は? 私は……夢がない……。 今も適当に大学へ通い、適当に毎日を過ごしている。 ……こんな時かがみは何て言うだろう……。 ―――――――――― 今私は一本の桜の木の前に居る。 ここはかがみに告白した思い出の場所。 ……そして……かがみと離れ離れになった場所……。 ――何で……行っちゃうのさ!!―― ――かがみは……私と離れてでも……行くと言うの……!?―― ――嫌だよぉ……行っちゃやだぁ……―― ここに立つとあの頃の記憶が蘇ってくる。 ドキドキしながらかがみに告白した事。 その時散った桜が私達を包み込んでくれた事。 ……かがみから一人暮らしすると言われた事。 その時……桜がかがみを連れていく様に……散った事。 ……いくら連絡が取れたとしても……逢いたい……逢いたいよ……。 かがみ……今……凄く逢いたい……。 その時だった。 突風がこの街を走った。 ――桜が散っていく、遥か彼方まで続いている空へと舞い上がる。 まるで天までの道の様に。 ……誰かがこちらへと歩いてくる。 夕日を背に、茜色に染まった太陽を背に歩いてくる。 ……私は目を疑った。 忘れる筈がない、高校時代幾度も見つめたツインテール、私がプレゼントしたリボン……。 そして……私の心を見抜く瞳。 私は走りだしその人物の名前を呼ぶ。 ……今まで逢いたかった私の大切な人の名を大声で……叫ぶ。 「かがみ!!」 全速力で走り、跳ぶ。 かがみに向かってダイビングジャンプ。 サイコクラッシャー。 「こなた!!」 私のサイコクラッシャーをいとも簡単にかがみは受け止め、抱き合う。 「逢いたかった……逢いたかったよぉ……」 「私も……私も逢いたかった……!!」 今まで感じる事が出来なかった温もりを互いに求め合い、感じ合う。 ……全然変わってない……あの頃と……優しいまま……。 「かがみぃ……!」 「こなたぁ……!」 嬉し泣きかな?私とかがみは互いに泣き始める。 再開の涙……ってやつだ、きっとそう。 舞い散った桜が私達をあの頃の様に包み込む。 ……桜舞い散り、蘇る記憶。 ――私ね……私……かがみの事が好きです!!―― ――……こなた……―― ――……っ……―― ――……私も好き、だよ!!―― 脳裏に今でも浮かぶあの告白。 そして……私は何かに操られる様に顔を近付け……。 「……お帰り……かがみん」 「……ただいま……こなた」 -END- **コメントフォーム #comment(below,size=50,nsize=20,vsize=3) - メール100通…だと…? &br() -- 名無しさん (2009-02-23 06:51:24) - 桜を見ていると思い出が蘇って切なくなる、そんな気持ちになりますよね。 &br()告白と別れ、再会‥‥こなたとかがみにはなんだか泣ける情景です。 &br()GJです! -- 名無しさん (2009-02-07 23:29:58) **投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください) #vote3(2)
季節は春、厳しかった寒さも今は懐かしい。 そんな風に思うくらい温かい日が続いている。 そして春といえば桜。 お花見のシーズンである。 ……かがみ……元気にしてるかな……。 ――桜舞い散り、蘇る記憶―― いつも桜が咲く季節になるとかがみの事を思い出す。 ……桜が咲く季節に私はかがみに告白した。 きっかけは分からない、いつの間にかかがみの事を好きになって……。 でも私とかがみは女同士、もし付き合えたとしても世間から見たらイレギュラーな存在だ。 それに……かがみには夢がある、私と一緒に居たら夢は潰えてしまうかもしれない。 ……でもかがみは言ってくれた、『私も好き』って……。 ……桜が舞い散った後、かがみは私の側から離れた。 別れている訳じゃない、かがみは一人暮らしをする為にこの街を後にした。 今でもかがみとは連絡を取り合っている。 昨日は……確かメールが100通来てたかな……。 かがみも向こうで頑張っている様子、弁護士を目指して……。 ……私は? 私は……夢がない……。 今も適当に大学へ通い、適当に毎日を過ごしている。 ……こんな時かがみは何て言うだろう……。 ―――――――――― 今私は一本の桜の木の前に居る。 ここはかがみに告白した思い出の場所。 ……そして……かがみと離れ離れになった場所……。 ――何で……行っちゃうのさ!!―― ――かがみは……私と離れてでも……行くと言うの……!?―― ――嫌だよぉ……行っちゃやだぁ……―― ここに立つとあの頃の記憶が蘇ってくる。 ドキドキしながらかがみに告白した事。 その時散った桜が私達を包み込んでくれた事。 ……かがみから一人暮らしすると言われた事。 その時……桜がかがみを連れていく様に……散った事。 ……いくら連絡が取れたとしても……逢いたい……逢いたいよ……。 かがみ……今……凄く逢いたい……。 その時だった。 突風がこの街を走った。 ――桜が散っていく、遥か彼方まで続いている空へと舞い上がる。 まるで天までの道の様に。 ……誰かがこちらへと歩いてくる。 夕日を背に、茜色に染まった太陽を背に歩いてくる。 ……私は目を疑った。 忘れる筈がない、高校時代幾度も見つめたツインテール、私がプレゼントしたリボン……。 そして……私の心を見抜く瞳。 私は走りだしその人物の名前を呼ぶ。 ……今まで逢いたかった私の大切な人の名を大声で……叫ぶ。 「かがみ!!」 全速力で走り、跳ぶ。 かがみに向かってダイビングジャンプ。 サイコクラッシャー。 「こなた!!」 私のサイコクラッシャーをいとも簡単にかがみは受け止め、抱き合う。 「逢いたかった……逢いたかったよぉ……」 「私も……私も逢いたかった……!!」 今まで感じる事が出来なかった温もりを互いに求め合い、感じ合う。 ……全然変わってない……あの頃と……優しいまま……。 「かがみぃ……!」 「こなたぁ……!」 嬉し泣きかな?私とかがみは互いに泣き始める。 再開の涙……ってやつだ、きっとそう。 舞い散った桜が私達をあの頃の様に包み込む。 ……桜舞い散り、蘇る記憶。 ――私ね……私……かがみの事が好きです!!―― ――……こなた……―― ――……っ……―― ――……私も好き、だよ!!―― 脳裏に今でも浮かぶあの告白。 そして……私は何かに操られる様に顔を近付け……。 「……お帰り……かがみん」 「……ただいま……こなた」 -END- **コメントフォーム #comment(below,size=50,nsize=20,vsize=3) - (≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-07-03 14:41:42) - メール100通…だと…? &br() -- 名無しさん (2009-02-23 06:51:24) - 桜を見ていると思い出が蘇って切なくなる、そんな気持ちになりますよね。 &br()告白と別れ、再会‥‥こなたとかがみにはなんだか泣ける情景です。 &br()GJです! -- 名無しさん (2009-02-07 23:29:58) **投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください) #vote3(2)

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