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「第08ターン 嵯峨野癒々子プラリア そのいち(採用分・添削前) 」

『さーいぎしん! さーいぎしん! 俺たちーは』 鉄ドル養成所、と書かれた車輌からは今日も歌声が聞こえてくる。
 練習中は伊藤斎之介、山居サツキ、笹本・G・銀河の3人。男性のみで結成されたユニット「猜疑心」のメンバーだ。
「ちっがーう! 腕の振りが甘ーい! あともっと大きな声出して! 後の方のお客さんにもちゃんと届くように、基本は大きな声とアクションだよ」
 などと偉そうなことを言っているのは3人の練習指導をしている嵯峨野癒々子。
 鳥獣植物海のいきもの出身の職員の多いNJRの中では、アイドルのコンサートに行ったことがあるだけでもいくらかはマシ、という判断で頼まれたようだが、始めてみるとその指導は厳しい上にねちっこい。何か妙なトラウマでもあるのかも知れない。「ねーさん、おれそろそろ社長の就任式典の時間なんじゃが」
「むっ? もーそんな時間なの? それじゃ斎っち社長は解散して準備に入って。二人はもっかい通してみよっか」
『あ~~~い』

「ありゃぁ、なんだかんだで1時間は押すコースかのぉー。くわばらくわばら」
 などと言ってはいるが、鉄ドルの面々は練習熱心なものばかりだ。
 皆、敷設や開発作業の合間を縫って練習に励み、様々な地方の駅前で巡業を行っている。集まるのは駅弁目当ての客と、ひやかしが大半だが、その活動は徐々に評判を上げている。人が集まれば、もっと良い反応が欲しくなる。結果、練習時間は伸び、休息の時間も取れないほどの忙しさだ。

『線路は~ 鉄で出来てる~』
「音がズレてるよ。もう1回!」