MAGISTER NEGI MAGI from Hell内検索 / 「龍宮真名短編」で検索した結果

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    龍宮真名 龍宮真名短編? キチガイまなちゃん
  • 真名編―第一話―
    魔弾と魔眼/凶刃と狂犬 ……満月の下、歩く影が2つ。 片方は、バイオリンケースを片手に提げた、長身の人物。 片方は、学生服に身を包んだ、小柄な帽子の少年。 龍宮真名と、犬上小太郎だった。 「あーあ。何で2人で行動せなあかんのや。俺、1人の方が動き易いのに」 「本音を言えば私もそうだし、君も1人で大丈夫だろうとは思うがな。  依頼主の指示となれば、仕方ないさ。これも雇われの身の悲しい定めって訳でね」 ぶつくさと呟く小太郎に、真名はフッと笑みを浮かべる。 先日、美空とココネが返り討ちにあって以来、魔法先生たちの巡回はその体制を変えていた。 元々半人前の美空たちのみならず、1人でも十分な戦力となる先生たちも2人1組にしたのだ。 こうするとチーム単位の戦力は上がる一方で、巡回しきれぬ隙はさらに大きくなる。 その分を、魔法先生たちは「傭兵」たちを増強することで、フォロ...
  • 出席番号別短編
    ネギ・スプリングフィールド 相坂さよ    明石裕奈 朝倉和美?    綾瀬夕映 和泉亜子    大河内アキラ 柿崎美沙    神楽坂明日菜 春日美空    絡繰茶々丸 釘宮 円     古菲 近衛木乃香   早乙女ハルナ 桜咲刹那    佐々木まき絵 椎名桜子    龍宮真名 超鈴音     長瀬 楓 那波千鶴    鳴滝風香 鳴滝史伽    葉加瀬聡美 長谷川千雨   Evangeline. A. K. McDowell 宮崎のどか   村上夏美 雪広あやか   四葉五月 Zazie Rainyday その他
  • 真名編―第二話―2
    「な――!」 唐突に大地に飲み込まれて消えた小太郎に、ライフルを構えていた真名も息を飲む。 真名の位置からは、何が起こったのかよく分からない。藪と下草に隠され、直接は見えない。 ただすぐに直感したのは、この場所が既に敵の掌中にあるということ。 「そういえば五月の荷物も足跡もなかった……迂闊ッ!」 真名は己の判断ミスを呪う。呪いの言葉を吐きながら、狙撃体勢を解いて周囲を見回す。 森の中にぽっかり開いた小広場、そこに倒れていた五月。 しかし考えてみれば、五月がこんな場所に来る理由はない。襲われたにしては持ち物もない。 他の場所で襲われ、無力化され、ここに運ばれてきたと見るのが妥当だ。 ……何のために? 決まっている。真名や小太郎のような巡回中の「誰か」を惹きつけるためだ。 罠に誘う、餌とするためだ。 準備万端整えて誘い込み、巡回の者たちを返り討ちにするためなのだ。 ここ...
  • 真名編―第一話―2
    2人は頷く。 実際、茶々丸の示した報酬の額は、2人にとっても無視できない金額。 これなら多少面倒な守秘義務がついても構わない、そう思える。 「もっとも、我々は既に結んだ契約のせいで、規定の巡回コースからあまり離れられない。  犯人に遭遇せずに終る可能性の方が、高いかもしれない――それでもいいな?」 「はい。私としても、駄目で元々と思っていますから。それで構いません」 契約、成立。仕事人である真名たちが約束した以上、生半可なことでは裏切ることはない。 「では――この武器を、龍宮さんに預けておこうと思います」 「何だ、これは?」 「特殊な銃です。私が使うつもりで持ってきたものですが」 茶々丸は肩から提げた細長い鞄を差し出しながら、淡々と語る。 言われるままに、真名は鞄の中を確認する。出てきたのは、長大なライフルのような銃。 「工学部の開発した、最新の結界弾ライフル...
  • キチガイまなちゃん
    やあ、龍宮真名だ 唐突だが、実は最近悩みがあってな… 君たちに是非相談に乗ってほしいんだ 君たちも知っての通り、3-Aにはこれでもかと言うくらい美少女が揃っている まあ、言ってしまえばそれが悩みの種なんだ やつらは可愛すぎる… …ム、ムカつくんだ…私より可愛いのが一杯いて… ……言ってしまった…そうだ…あいつらがムカつくんだ!イライラするんだよッ! なんであんなに可愛いんだ!そうさ!これは嫉妬だ!醜い女の嫉妬だよ! ああっ!待ってくれ!君たちの言いたいことはわかる! 「隊長だってカッコいいですよ!」とか「グラマーでセクシー」とか言うんだろ? ありがたいことだよ。言われて悪い気はもちろんしない でもな…こう見えて私もまだ14歳だ やはり可愛いと言って欲しい だが!そんなことは到底適わないことだ! 私自身が嫌というほどわかってる! 黒し!でかいし!おまけに守銭奴...
  • ちゃおいじめ―11―
    何者かのレポート ・神楽坂明日菜 バイト先で暴力事件勃発。タイーホ。 ・桜咲刹那、近衛木乃香 二人で駆け落ち。その後の詳細は不明。 ・古菲 格闘家としての選手生命を絶たれる大怪我を負いながらも生還。 ただ記憶の一部を失っている(ネギに消された?)ため、事故の真相は闇の中へ。 ・朝倉和美、葉加瀬聡美 葉加瀬については学園祭後、朝倉はその後しばらくして行方不明。 一説では捕まり、牢屋に放置されたまま忘れられ衰弱死との噂がある。 ・超鈴音 生死不明。死亡または自殺説が有力。 ・学園の離れにある謎の小屋 需要がない上に古いため破棄が決定。埋め立て後には謎のお札が張ってある。 「…ぐっ」 破棄が決まった小屋跡に一人の学園生徒が入り込んだ。 その体は酷く傷付いており、小屋に隠された地下室に入り込むやその場に倒れた。 も...
  • 聖なる空の下で
    夏だ-----ぎらぎらと、太陽が狂っている。 麻帆良学園内からは蝉の鳴き声が喧しい。 校舎中の生徒達も、毎年の事ながらその暑さには参っていた。 が、3年A組には、暑さよりも、さらに参ってしまうものがある。 それは、龍宮真名の体臭である。 彼女は足と腋から黒人特有の臭いを発する。おまけに背が高く、足も大きい。 臭くて誰も近寄らない。いや、近寄れない、と言った方が正確か。 もともとクラスメイト、読者からの好感度が低かった彼女はこの夏、本格的に嫌われ始めた。 金さえ貰えば何でもする汚い奴。プライベートでも付き合いが悪い、協調性の無い奴。 人に好かれる人物ではなかった。おまけに、背が高いので自然と相手を見下ろす形になってしまう。 そのためどうしても女らしからぬ威圧感が出てしまい、人に避けられる。 大きい体躯がコンプレックスになり、親しい友人も出来ず、息苦しい...
  • 罪【はんにん】後編
    「明日菜さん!ドコにいるんですか?」 「刹那さん、こっちにはいません。」 「あとは…世界樹公園…」 「明日菜さん!」 「明日菜さん、どこにいるんですか?」 なぜ、明日菜はこのかを殺したのかは分からない。 しかし裏に何か秘密がある事は間違いない。 「あ、いました!あそこです!」 そこにいたのは全身黒ずくめの男と、その男に抱き抱えられる様に気絶している明日菜。 「あ、明日菜さん!」 「貴様!何者かは知らんがその女性を放せ!」 二人とも身構える。 しかし、男は何も言わず、コートのポケットから鉄の塊を取り出すと、ネギに向かって投げつけた。 「ま、まずい!ネギ先生、伏せて!」 「え?」 パァン… 突然、目の前を強烈な光が全てを包み混む。 「くっ、閃光弾か…。」 うっすらとした光の霧の中に、男が明日菜をかかえてにげる様子がぼんやりと映っていた。 ...
  • ページ1
    ネギ「・・・・というわけで今日から一年間よろしくおねがいします。    担当は保健体育です」 いいんちょ「(あら、かわいらしい先生☆)こちらこそよろしくですわ」 ネギ「(きれいな娘だなぁ、うへへ)ありがとう、君は確か雪広君だね?」 いいんちょ「もう名前を覚えていただけているなんて!光栄ですわーー!」 ネギの手をとるいいんちょ ネギ「(俺ってモテモテ~)うへへへ」 いいんちょ「きゃ・・・(手汗が気持ち悪いですわ・・・)」 ネギ「では出席をとります(品定めっと♪)、すんすん、はい明石君」 ゆーな「はい」 ネギ「(まずまずか・・・教授の娘はやばいな)すんっ、朝倉君」 朝倉「はいは~い(いちいち鼻すすって気持ちわりぃな~)」 ネギ「(いい乳してるな)え~綾瀬君」 ゆえ「はぁーい」 ネギ「(髪型が無理)すんっ、和泉君」 あこ「はい」 ネギ「(コイツはおとせそうだ・・・...
  • Stairs to heaven
    自分はあの時、なにをしてしまったのか… …思い出せない。 ただ私は知らぬうちにとんでもない罪を犯してしまったようだ。 私がなんの罪を犯したのかはわからない。 ただ紅く染まった服が罪の重さを物語っている。 そして今、自分はその身に覚えのない罪によって裁かれようとしている。 逃げる忍と追う道化。 私は取り返しのつかないほどの罪を犯したのだ。 喜んで罪を償おう。 ただ私は真実が知りたい。 私はなにをしてしまったのかを…。 ≦≦≦≦≦≦≦≦≦≦≦≦≦≦≦≦ 釘宮円の脳内日記(天国への階段) あ…私死ぬな…。もう頭がくらくらする。 私の人生は15歳でお終い…。 ま、いっか。たった15年だけどそれなりに楽しかったし。 まぁ大人になってもっと色々してみたかったけど… 喉にナイフが刺さっちゃ助からないし。 じたばたするのも見苦しいしね。 最後くらいカ...
  • 第四話2
    「明日菜さん!ドコにいるんですか?」 「刹那さん、こっちにはいません。」 「あとは…世界樹公園…」 「明日菜さん!」 「明日菜さん、どこにいるんですか?」 なぜ、明日菜はこのかを殺したのかは分からない。 しかし裏に何か秘密がある事は間違いない。 「あ、いました!あそこです!」 そこにいたのは全身黒ずくめの男と、その男に抱き抱えられる様に気絶している明日菜。 「あ、明日菜さん!」 「貴様!何者かは知らんがその女性を放せ!」 二人とも身構える。 しかし、男は何も言わず、コートのポケットから鉄の塊を取り出すと、ネギに向かって投げつけた。 「ま、まずい!ネギ先生、伏せて!」 「え?」 パァン… 突然、目の前を強烈な光が全てを包み混む。 「くっ、閃光弾か…。」 うっすらとした光の霧の中に、男が明日菜をかかえてにげる様子がぼんやりと映っていた。 ...
  • 男はつらいよ
    今日の授業の終りを告げるチャイムが鳴った。 龍宮は誰にも気付かれぬようにさっさと帰宅する。 その彼女を木の上から見つめるエヴァンジェリン。 「…フン、すましたツラだ。しゃくに触るな…ちょっと揉んでやるか」 エヴァンジェリンの抑えきれない悪癖が彼女に牙を剥こうとしていた。 真夜中11時、エヴァンジェリンは龍宮宅に忍び込んだ。 学校をさぼり、事前に手際よく間取りなどを調査していたのだ。 『奴の部屋は2階だったな、どれどれ…』 魔力で空中に浮いて、こっそりと開いていた窓を覗いてみた。 室内には、龍宮はいないようだった。ぐっと顔を突き出して部屋全体を見渡した。 そこは、とても女の部屋とは思えない程、むさ苦しかった。 あまりにも混沌とした空間に圧倒され、エヴァンジェリンは軽い目眩がした。 壁にはマッチョな男のポスターやブルースリーなどが貼ってある。 釣りバカ日誌...
  • ―AKIRA―
    大河内アキラは自室につき、始めて鞄の中身が少なくなっている事に気付いた。 残酷性の強いマンガ本は入っている。だが8x4とワキガに関する本がない。 『うう、私がワキガだとバレたら、龍宮と一緒にされる…それだけは、死んでもイヤ!』 同じ臭いを持つものだからこそ、なおさら大河内は龍宮を嫌悪しているのだ。 しかし、彼女の体臭は龍宮にくらべればまだ可愛いものだ。龍宮は8x4のみでは消臭できない位キツい。 大河内は、その日の内に8x4を買い求め、鞄に入れた。 …翌日、私は自分のコンプレックスがバレてしまうかもしれない不安と戦いながら登校した。 見慣れた校門も、今日はおどろおどろしい、もう一つの世界への入り口のように感じる。 曇り空の下、生温い風が吹く。静かに揺れるうなだれた向日葵が、私を嘲笑っているみたいで気持ちが悪い。 誰が、何の為に私の物を盗んだのだろう?私が、何か悪い事で...
  • 楓たん(´Д`)ハァハァ
    『異常でござる…皆、狂っているでござる…暑さにやられたのでござろうか?  あの姉妹まで、おかしくなってしまうとは…』 クラスの惨状を見ていると、楓の頭は混乱の渦へと引きずり込まれていった。 『よく一緒に散歩をしたものだが、最近ではずっと日本国旗を眺めているだけの姉…  妹は妹でずっと足を掻いている…しかも皮が剥けているのに気付いていない。  ネギ坊主はクラスの問題の把握に忙しい…独りぼっちでござる…』 はぁ~、とため息を着く楓。彼女は一人で修行をしている時間が長い。 それ故、人恋しくなる事が多い。いくら忍者とは言え、楓も人の子である。人としての感情を恥じる事はないはずだ。 むしろ、今までの厳しい修行で人間らしい感情を失わずに済んだのは良かったのかも知れない。 一度感情を失なったら最後、それ以降の人生は、暑く、乾き切った砂漠を行く当てもなく彷徨うようなものだろう。 その砂...
  • スタローンの二の腕
    全くどんだ災難である。いや、自業自得と言うべきか。 自らが思案した筋力増強計画『スタローンの二の腕』に従い、 猛烈に体を鍛えたのが祟ったようだ…と、龍宮は思った。 実際は、エヴァンジェリンの策にはめられてしまったのだが 今の彼女は考えを巡らす余裕もない。とにかく、自室に戻る事のみを考える。 しかし、早朝に悪夢にうなされ、飲まず食わずで20分かけてトイレへついた今の彼女に もはや体力は残されていなかった。結局トイレから出る事が出来ず、眠りに落ちた… 龍宮が寝ている間、学校ではホームルームが始まろうとしていた。ネギは教室へ向かっている。 『今日も臭いのかな、麻帆良のヤマンバ(龍宮の蔑称)…』 その事を考えるだけで、彼の額には脂汗が流れた。今日もいつも通り麻帆良のヤマンバの体臭に耐えながら 教室に入り、おはようございますっ!と元気よく挨拶し、出席を取らなくてはならない。...
  • 最後の6人 中編
    最後の6人  中編 街灯に照らされた、ログハウスの前。 エヴァンジェリンとその従者2人……否、チャチャゼロとその従者2人の前に立ちはだかった6人。 彼女たちの前で、チャチャゼロは耳障りな笑い声を上げた、その途端―― ――街灯の明かりが、唐突に消えた。 「!?」 街灯だけではない。ログハウスの窓から漏れ出ていた電灯の光も。 森の向こう、学園都市中心部からうっすらと射していた、街の明かりも。 全てが一瞬で掻き消えて、周囲は闇に包まれる。 空にあるはずの月は、厚い雲の中。星々の光も届かずに、森の中は闇に包まれる―― そして、明かりが落ちたその瞬間、その場から一気に飛び出した、エヴァ・茶々丸・チャチャゼロ。 「くッ!」 「やるアルかッ!」 「なんのッ!」 視界を奪われたその瞬間に起こされた動き。 何が起こったのか全く分からないし、闇に慣れてない目はまだよ...
  • 3-A総括
    【仲良しA組】 何故、2-Aから3-Aに進級する際、クラス替えが無かったのだろうか? それはあのクラスが、要するに掃き溜めだから。 もうこれ以上動かしようのない連中ばかりが揃った、学年内の問題児の掃き溜めだから。 何故、3-Aにはイジメがないのだろうか? それはあのクラスの面々が、要するに元・イジメられっ子だから。 イジメる側じゃなくて、揃いも揃ってみんなイジメられる側だから。 小学校の時点で問題起こして、先生に問題児と見られてた奴を、予めA組に囲い込んでおいて。 中学1年の早い時期に、問題起こした……というかイジメを誘発する奴らをA組に移して。 お陰で残りのクラスはかなり平穏。あんなバカ騒ぎする必要もない。 個々の連中を見ていくと…… 1番 相坂さよ。数十年前にイジメを苦にして自殺した女生徒。以来A組はイジメられっ子の掃き溜めに。 2...
  • 真名編―第二話―
    チャチャゼロ残酷編12  後編 「……龍宮さんを狙うのですか?」 「アア。今ノウチニ潰シテオカネート、厄介ダカラナ」 ――聡美の腕を奪った、その後。工学部棟の一角で。 サイボーグ手術のために運ばれていく聡美を見送った2人は、今夜の作戦を練っていた。 「今夜ハ満月。俺モ最大ノぱわーガ出セルガ……明日カラハ、ドンドン弱ル一方ダ。  今ヲ逃セバ、倒スノハ難シクナルカラナ」 「……しかし、何故、龍宮さんを」 「神鳴流剣士ハ御嬢様ガ壊レテ一緒ニ壊レタヨウナモンダシ、巨乳忍者ハ留守ダシナ。  ぼーやニツイテハ、後回シニスルトシテ……  確実ニ敵ニナル奴ラノ中デ、アノすないぱーガ一番危険ナンダヨ。  魔法先生タチニモ、毎晩雇ワレテルヨウダシナ」 月の満ち欠けに応じて上下するエヴァの魔力。その影響をモロに受けるチャチャゼロ。 最大の能力が出せる今夜、厄介な、そし...
  • 鳴滝姉妹編―第一話―
    2人はいつも ――事態は、どんどん悪化していた。 この1週間、連続して起こった、3-A女子生徒連続暴行事件。及び、巡回中の魔法使いへの攻撃。 現時点で魔法先生たちが把握しているだけで、直接の被害者が8人。うち、死者2名。 木乃香のような間接的な影響(と魔法先生たちは思っている)を加えれば、さらに人数は増える。 「さらに、昨日の朝から、ガンドルフィーニ先生の行方が分からなくなっている。  魔法も使って探してみたのだけど、気配すら掴めなくてね」 「事件とは無関係に、麻帆良を離れられただけなのではないですか?  あるいは巡回や事件が嫌になって、逃げ出したとか……」 「いや、それはない。彼には妻も子もいる。あの愛妻家が家族を置いて逃げ出すことは、ありえないよ。  念のため、奥さんにも話を聞いたのだがね。  日曜の朝は学校に溜まっている仕事があると言って出て行ったきり、...
  • 鳴滝姉妹編―第二話―
    日が暮れる頃から、寮の中は騒がしくなった。 普段なら遅くまで部活動などに励んでいる生徒たちも、皆揃って帰ってきているのだ。 大浴場などはいつもより早く混み始め、食堂などにもヒマを持て余した生徒が溢れる。 3-Aだけでなく、念のため女子中等部全体に出された『夜間外出禁止令』は、かなりの影響を出していた。 そんな中、寮の屋根の上に立つ人影が1つ。 忍装束に身を包んだ、長瀬楓だった。 彼女の視線が、寮から出て行く1人の女生徒に向けられる。 「……なるほど、魔法先生たちが護衛するでござるか。考えたでござるな」 どうやら工学部の研究棟に向かうらしい葉加瀬聡美。その後方、彼女に気付かれないよう後を追う影。 おそらく気配を消す術か何かを使っているのだろう、聡美はその「密かな護衛」に気付かないようだったが。 彼らがついているなら、まあ安心だろう。 楓は「外出時に許可を申請させた...
  • チャチャゼロ残酷編第20話―それから―
    それから エヴァのログハウス前での決着から、半月ほど……。 3-Aの面々は、傷つきながらも日常を取り戻していた。 朝のHRを控えた教室は、活気あるざわめきに満ちる。 出席番号01番、相坂さよ。 彼女は相変わらず、姿を見せない。和美にも見えない。 けれど、その想いはそこに『居る』。語ることもできなくなったが、依然としてそこに『居る』。 何十年かかるか分からないが、『開かずの間』ならぬ『座らずの席』は、この先も空席であり続ける。 出席番号02番、明石裕奈。 事件の開始と同時にリストカットに走るようになった彼女だが……最近は、その悪癖は収まりつつある。 以前ほどには底抜けな笑いではないけれど、笑みも戻ってきた。 手首の傷を幅広のリストバンドで隠し、彼女は元気よく教室を駆け回る。 出席番号03番、朝倉和美。 最後の戦いで、両手の指を一度は全て切り落とされ...
  • 桜咲刹那短編
    このか「せっちゃーん!これあげるわ!頑張って作ったんよ」 刹那「お、お嬢様!ありがとうございます!感激です!」 このか「んふふ、喜んでくれるとウチもうれしーわ」 部屋 龍宮「どうした刹那?今日はごきげんだな」 刹那「ああッッ!実はお嬢様からチョコを頂いてなッッ!さっそく今から食べるところだッッッッ!」 龍宮「落ち着け。声が大きい」 刹那「よーし!では開封!って!うわあ!なんだこの匂いは!?」 龍宮「せ、刹那!そりゃウンコだ!近衛のやつウンコをラッピングしやがったんだ!くせー!信じられん!ウンコだ!」 刹那「う、うう、うんこなわけがあるか!このちゃんがそんなことするわけねーだろ!これはチョコだ!」 龍宮「馬鹿か!このトリ公!どうみてもウンコだろ!これはきたねえウンコだ!ああーッ!くせー!窓から捨てるからよこせ!」 刹那「よせ!やめろ、このキチガイ!死なすぞ!わわっ...
  • 桜咲刹那
    刹那「…ネギ…先生…ハァハァ…ネギ先生にあそこ見られたっ…ハァハァ」 ガチャ!!! 真名「ただいまぁー!はぁー暑いなーシャワーシャワー♪」 刹那「(ウソ!?なんで帰ってくるん!?ヤバイ!)」 真名「暑いから帰ってきちゃった~♪ん?こんなクソ暑いのにベッドにもg 刹那「何!?いいからはやくシャワー入ってこい!」 真名「?冷たいな。顔赤いぞ!ホラ起きろ!暑苦しい!」 刹那「やめっ!やめて!…ああぁぁぁぁ」 真名「……ぇ……と……その……なんだ…まぁオナニーくらい私もするが…えーすまない」 刹那「う…ひっぐ…ばかーーーー!龍宮なんか死んじゃえーー!!」 撮影会 ミミズジュース 公開スパンキング もるです… ローションプレイ もるです…Act2 宝物 もるです…Act3 牛乳!? ストリーキング 残虐編 崩壊編
  • まほら新聞
    学校の掲示板に人集りが出来ている。お目当てはまほら新聞。 近頃、麻帆良を騒がせていた露出狂の姿がハッキリと一面に載っている。記事にはこう書いてある。 『犯行は夜中10時頃に、麻帆良市内の公園で行なわれました。その時、車通りは少なく、  人もほとんどいませんでした。私は露出狂がよく目撃される場所で待ち伏せていたのです。  はっ!っと気付いた時、遠くから歌が聞こえてくるのが分かりました。そして、  古い映画の歌を唄いながら爆走中の露出狂を姿を発見し、その場でシャッターを切りました。  菲常に素早い動きだったので、露出狂を捕まえる事は出来ませんでした』 一見すると普通の記事だが、よくよく注意して見るとばっちり犯人の名前が書かれているのに気付くだろう。 皆、この縦読みを楽しみにしているのだ(※携帯から読んでる人は気付かないかも…スマソ)。 何気ない記事にも悪意が込めら...
  • 龍宮神社へようこそ!
    このページは漫画サロン板の 魔法先生ネギま!・罪を逃れて笑う真名 http //comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1146887957/ に投下されたSSの保管庫です。 …序章 聖なる空の下で …1部 蛙の面に小便 ロッカールーム …2部 男はつらいよ スタローンの二の腕 …TRAGET1 大河内アキラ 八四事件 ―AKIRA― …インターバル1 深夜0時 …TARGET2 早乙女ハルナ 狂犬 OMOIDE IN MY HEAD 火病 …TARGET3 綾瀬夕映 モルデス …TARGET4 宮崎のどか 宮崎のどかの憂鬱 …インターバル2(クラスメートの秘密) Ass hole …TARGET5 チア3人組 またさきディルドー 狩り―ハンティング― ゆえとの...
  • 古菲短編
    何でこうなっているのか分からない。 気が付けば自分は他のクラスメイトから執拗ないじめを受けるようになっていた。 ドガッ ズガッ ドガッ 「ぅぅぅ…」 「ほらほら、あと10発は行くよ!」 学園裏で明日菜たちに殴られる毎日から始まる。 いつもなら簡単に受け流せるが、初めに受けたいじめの時にパンツを剥ぎ取られた写真を撮られた。 さらに抵抗した時に木乃香を傷つけ、古のいじめに難色を示していた刹那も怒り顔面を思いっきり殴った。 そして木乃香は掃除用具からモップを取り出して古の処女を無理矢理奪った。 そこまでの悲鳴や泣き顔もすべて撮られ、朝倉和美と長谷川千雨によって厳重に保存された。 さらにその惨劇をハルナはスケッチしてネタにし、ぼろぼろの古に対して龍宮はモデルガンの的にしていた。 その写真を部活や学園中に流されたくなかったら、絶対に防御の姿勢を取るなと命令されている...
  • ファイッ!
    「うっちゅええ!」大河内の奇声と共に、鋭いチョップが茶々丸の首元へ迫る。 『!?』茶々丸が後ろへ引いた。大河内の放ったチョップは空を切る。紙一重で攻撃を躱すことに成功した。 が、大河内の攻撃は続く。片足を上げたまま、様々な角度の蹴りを放つ。 攻撃を躱しながら、茶々丸は左右に移動した。しかし、大河内との距離はつかず離れず。 それもそのはず、大河内は片足で茶々丸に詰め寄り、間合いをつめているのだ。 「ファハハハハハ!躱すだけで精一杯ニダかぁ?ウリウリウリぃ!」 『一瞬…詰め寄る、あの一瞬…』 茶々丸が身をよじり攻撃を躱している間にも、茶々丸の人工知能は冷静に相手の動きを分析している。 蹴り事態に隙はないが、大河内が一足飛びで詰め寄る瞬間を狙う。これ以外に有効な作戦はない。 『そのためには、一度…』 メリッ!…茶々丸の人工の皮膚が、大河内の蹴りで削げた。わざと、大河内の蹴りを...
  • 火病
    ドデカい段ボール箱二つが、3年A組の教室の近くへとついた。 まず、龍宮が人間離れした筋力で、股を限界まで開いて壁をよじ登る。 窓にへばりつき、頭突きをして教室の洒落た窓を粉々にしていく。 常識を凌駕した頭の堅さ。普通ならコブが出来て終りになるところだ。 ガラス窓が砕け、なんなく教室へ侵入する。その後、大河内も某ヒーローの様に登って来た。 「着いたね。ハルナの同人誌は?」 大河内は先ほどの壊れ具合から回復し、彼女らしい、クールな雰囲気が戻ってきた。 「あるなぁ、机からはみ出すほどに。私がお下劣なシーンを抜粋する。  その間、この機会を生かして、他の奴らの机も物色してみてくれ。」 そう言われると、大河内は静かにうなずいた。 「ウホッ、ル○ン三世の同人だ!ル○ンが受けか…ひひひ!このページイイ!」 龍宮が同人誌に興奮しながら選別をしている間、大河内は私情を入れずに行動...
  • 蛙の面に小便
    「はっ…おかしな夢だった」 龍宮は、自分が拳銃をこめかみを撃ち抜き自殺しようとする 奇妙な夢から解放された。ベットは汗でびっしょりと濡れている。 嫌な汗が腋から流れている。我ながらなかなかの薫りだ。 汗をシャワーで流し、腋に8x4を吹き付け、朝食を取り、歯を磨き、 いつも通り学校へと向かった。 ジリジリと龍宮の黒い肌を太陽が責める。 今日も暑いなあ。そんな事を考えいてる内に、 昇降口まで来た。靴を脱ぐ。そこで彼女は始めて異変に気付いた。 『靴下を…履き忘れた!?』 行動派の龍宮はささくそと内履きを履き、教室に入る。 しかし、その強烈な臭いに周りが気付かぬはずもない。 給食の時、彼女の机と他の生徒達の机には距離が生じていた。 その後の休み時間に至っては、龍宮を除く3年A組の人間が廊下で会議をしていた。 龍宮を省る計画を皆で練っていたに違いな...
  • 狂犬
    相変わらず、二人がだけがクラスの輪に入れない。 さっさとこの状況を打開するため、休み時間に早速龍宮は大河内に計画を耳打ちした。 「まずは、図書館にたむろしてる連中を狙う。そのあと…」 「んぺっ!?そいつはすんばらしい計画でぃ!」 とベランメエ口調で叫んだ。話の途中で、である。龍宮はシッ!と言って彼女の口に手を当てがった。 龍宮に洗脳されてから、大河内は理性に欠いた行動が多くなってきた。 最近では、龍宮さえ彼女の衝動を予測できない。この女、一体何処まで墜ちてゆくのだろうか…? そのやり取りを遠巻きに見ていた亜子とまき絵と裕奈は、 自分達が彼女から離れてしまった事を悔やんでいた。 かつてはまともだった親友、大河内が、壊れてしまった。その上、色んな意味で鼻つまみ者の龍宮と関わっている… 大河内がワキガだと発覚したが故に省られ始めた。親しい仲だったはずの彼女達も、結局は大...
  • 漫画コーナー
    漫画コーナーです。皆さんの投稿お待ちしております ――超短編(全5P) ――スチームサウナの恐怖(04/01、1P、2P更新!)new! ――真名ピンチ編 ――アキラの存在意義 ――くーふぇいじめリメイク目次(03/15、くーふぇいじめ最終章6P、7P更新) ――くーふぇいじめセカンドレイドnew!(02/08、10P更新!) ―投稿漫画コーナー(01/29、あやかハブり9P更新終了?) ☆感想コーナー くーふぇいじめ更新乙!パロディうまいなw -- (名無しさん) 2007-03-28 16 22 36 こいつはハードだぜwww -- (名無しさん) 2007-03-31 02 36 25 忙殺される ぐるぐるまわーる -- (Y) 2007-03-31 22 54 19 新作描きました!ほのぼのいじめ?です ...
  • 狩り―ハンティング―
    「皆さん、明日は保健体育でコン○ームの付け方の実習をします。  それでは皆さん、さようなら~」 ホームルームの時間、ネギの簡単な連絡が終わり、今日の日程は終了した。 「大河内、着替えるぞ、トイレへ行こう」龍宮の段取りが始まった。 「うん、わかった」すっと立ち上がり、龍宮に続く大河内。 龍宮が2人分の着替を持ってトイレへ向かう。その途中、宮崎に目でサインを送る。 目があった。確かに、宮崎はそれに答えた。 『いよいよ、始まる…』宮崎と綾瀬は、2人でいつも通り話をする振りをしながら チア3人組の一挙一動に神経を集中させる。最初に喋ったのは柿崎だった。 「聞いた?明日○ンドームの付け方の実習だって」 「私達、コ○ドームをつける大会にでたら絶対チャンピオンだよね!?」 「はぁ?いつも生でヤッてる癖に何言ってんの?」 チア3人組の会話はいつも常識を逸脱している。 ...
  • ジュネーブ条約
    「荒らすぞ、荒らすぞ、荒らすぞ…」 龍宮がノートパソコンの前で無気味な呪詛を呟いている。 現在、ちうのホームページの掲示板をいよいよ荒らそうというところだ。 HN イカチ○ポ臭 ちうに友達はいませんちうに友達はいません ちうは対人恐怖症ですちうは対人恐怖症です ちうはネクラヲタですちうはネクラヲタです 本名は長谷川千○です本名は長○川千雨です 「うひいひひひい!この文章を百回連続で書き込むぞ、書き込むぞ、書き込むぞ…」 カチカチカチカチカチカチカチカチカチ…手動でマウスを連打する龍宮。 「ああ、次はプリントアウトだ…」 ホームページ内のコスプレ画像を隈無くプリントアウトしていく。 ゴスロリ、着物、水着、パンク、アイビーファッション、スーツ、たらこ… 「…衣裳のネタ、どっからかパクってきてないか?これ」 まるでキ○ーピー人形のごとく七変化している。 ...
  • 八四事件
    加速する言語障害、失っていく信頼関係。自らが壁にブン投げ破壊した携帯を前にして 一人、ネギのプゥ~ンとイカ臭いチ○ポの臭いに似た冷や汗をかく龍宮。 …まてよ?先ほど、彼女は確かに携帯を破壊するぐらいの動きが出来た。 と言う事は、もはや彼女に筋肉痛(の魔法)は治っているのではないのだろうか。 いつも通り勢い良く、呼吸を意識して腹筋運動をしてみる。 「フッ、フッ、ブッ、プウ、ブッ、フッ!んを?んごいでら!」 確かに体は動くのだが、何故か訛りが酷い上、無意識に途中で放屁している。 とにかく、腹が減っていたので龍宮は少し遅い昼飯を採る事に決めた。 今日のメニューはチーズ、くさや、納豆キムチ、韓国から輸入した犬の肉、梅干し、白米。 ただの白米では物足りないので、タイ料理に使うくっさいナンプラーをたっぷりかけて頂く。 これは、彼女の無駄に大きい堅固な体と、汗と共に排出される薫りのベ...
  • I ROBOT.
    週始めの教室…朝倉の机の一面に、べったりとのりを塗られたエロ写真が貼ってあった。 その写真はいずれも肛門のドアップ。良く見ると、イボ痔だという事が分かる。 そして丁寧にも、写真の一枚一枚に『朝倉のケツ↓』と記入されていた。 朝っぱらからとんでもない物を見せつけられた朝倉は、寮に逃げ帰ったらしい。 そして長谷川の机にも、ちうのコスプレ写真がベタベタ貼られていた。 長谷川は爪でなんとか写真を引き剥がしたが、彼女が変人だという事がクラス中に知れ渡る結果となった。 これらを実行したのは龍宮ではない。報道部の仕業である。前々から、朝倉は報道部内部からマークされていた。 それと同時に、彼女と良く話していた長谷川の行動なども調査されていたのだった。 そしていよいよ内部からの嫉妬が、このような惨事を引き起こしたのだった… 話は変わって、休み時間。龍宮の作戦会議である。 「次...
  • バレンタイン
    このか「せっちゃーん!これあげるわ!頑張って作ったんよ」 刹那「お、お嬢様!ありがとうございます!感激です!」 このか「んふふ、喜んでくれるとウチもうれしーわ」 部屋 龍宮「どうした刹那?今日はごきげんだな」 刹那「ああッッ!実はお嬢様からチョコを頂いてなッッ!さっそく今から食べるところだッッッッ!」 龍宮「落ち着け。声が大きい」 刹那「よーし!では開封!って!うわあ!なんだこの匂いは!?」 龍宮「せ、刹那!そりゃウンコだ!近衛のやつウンコをラッピングしやがったんだ!くせー!信じられん!ウンコだ!」 刹那「う、うう、うんこなわけがあるか!このちゃんがそんなことするわけねーだろ!これはチョコだ!」 龍宮「馬鹿か!このトリ公!どうみてもウンコだろ!これはきたねえウンコだ!ああーッ!くせー!窓から捨てるからよこせ!」 刹那「よせ!やめろ、このキチ...
  • ミッドナイト・スプリンター
    夜中の9時、古菲との待ち合わせの時刻がやってきた。 龍宮は、膝まである黒いハイソックスを履き、エプロンを付けている。 やや調和の取れていない組み合わせといえる。彼女はそれ以外に何も身につけていなかった。 さすがの龍宮も全裸はまずいと思ったらしく、前は隠した。 彼女独特の変態スタイル。古菲と共に夜を走り抜け、それと同時に取り込もうという魂胆だ。 「こんばんはアル~♪あれ…全裸じゃないアルね?」 古菲がやって来た、それも全裸で。エプロンをしている龍宮を訝しげに見つめている。 彼女にしてみれば、全裸が当たり前なのだから、仕方がないと言えば仕方がないが… 「いきなり全裸はちょっと恥ずかしいからな、この格好で走るよ」 龍宮が古菲の非常識っぷりに呆れながら答える。 「そうアルか。それじゃ早速走るアル!」 ダダダダダダーーーッ!いきなり凄いスピードで走る古菲。 「ホオオオオ...
  • ゆえとのどか
    「宮崎達は壁側の席にいる。またさきディルドーは中央の席だ。さっき奴等と目が合った。  我々2人に目を付けたはず。今から私が外に出て囮になる。  大河内は宮崎達の席へ移動して、後から私の後を付けてきてくれ」 龍宮は立ち上がり、外に出た。何も注文しなかったので、金を払う必要も無い。 そのくせ、奇行、奇声で他の客達を帰らせた。店側にしてみれば良い迷惑である。 『もう2度と来んな!このワキガ女!』店員は心の中で龍宮を呪った。 龍宮が店の外へ出て行くのを見た柿崎達は、彼女を追う様に会計を済ます。 柿崎達が会計しているのを横目に、大河内は身体を屈め、こっそりと宮崎達の席へと移動した。 見れば、宮崎が、綾瀬の顔をぺろぺろとなめ回している… 『えっ…?見てはいけないものを見てしまった…でも、話し掛けないと』 「…あの、何してるの?」大河内が気色悪いといった顔で尋ねた。 「!…な...
  • 宮崎のどかの憂鬱
    龍宮は宮崎と境内でお茶を飲んでいた。 龍宮は『放課後に龍宮神社に来て、相談にのって欲しい』というメールを宮崎に出していた。 小心な宮崎はメールを無視する事が出来ず、神社へとやって来たのだった。 龍宮は用意していたお茶を出し、時間をかけて宮崎を洗脳する作戦に出た。 「相談なんだが…ご存知の通り、私と大河内はクラスの除け者だ。  陰口を叩かれたり、ウサギの糞を机にばら撒かれたり、体育着を隠されたりしてる。  毎日、地獄だよ…こんないじめに、毎日耐えられると思うか?  辛くて辛くてたまらないよ…だからなんとかして私達を助けて欲しいんだ。  君の能力、アーティファクトを駆使して…」 アーティファクト…龍宮の口からその言葉が出ると、宮崎の様子が変わった。 おどおどしながらも、前髪で隠れている眼で龍宮を見て言った。 「なぜ、その言葉を?」 「ネギ先生が、魔法使いだと知って...
  • 深夜0時
    寝苦しい深夜0時…眠らぬ獅子、龍宮はブラックコーヒーを飲みながらプランを練る。 どうにかしてクラスの秘密を知る人間をこちら側に引きずりこみたい。 そうすれば、芋づる式でクラスメイトの弱味を握る事が可能となる。 頭に浮かんだのは、人の心を読む能力のある宮崎のどか、朝倉和美。 報道部の朝倉は校内の情報に精通している。クラス内の事ぐらいはだいたいにおいて把握しているはずだ。 だが、朝倉は自分の事に関しては秘密主義者であるから、付け入る隙がない。 仮に情報を引き出せたとしても、正義感の強い彼女が正確な情報を提供してくる可能性は低い。 すると、確実な情報を得ることのできる宮崎のどかのほうが、利用価値が高い、ということになる。 龍宮は魔法の存在を知る側の人間だ。宮崎のアーティファクトの能力も耳にしていた。 まず、彼女か宮崎とその周辺の人物を恫喝し、取り込んでしまう。 宮...
  • END OF …
    翌日、茶々丸が破壊された事はクラス中に知れ渡っていた。 「んんんっぼおぉ~~~!」まき絵の嗚咽が響く。 「ああああ!パシリが消えちまった!苦労して作ったって言うのに…」 制作者の1人である葉加瀬の、心ない発言。 「…」エヴァは何も言わない。従者を失った彼女。どんな気分でいるのだろうか? 「んまー!なんと可哀想な茶々丸さん!葬式をするザマス!」 雪広が、茶々丸の葬式をする予定らしい。 しかし、そこに心はない。ただ、クラス委員長としての面子と見栄で葬式をするだけだろう。 はたから見れば、茶々丸は人間と変わりがなかったのだ。 彼女は自分がロボットという感覚に捕われすぎていただけだった。 それなのに、人間が死んでからする儀式を彼女に対して行なおうとは皮肉な物である。 「アホらしいニダ」大河内が龍宮にそう話し掛けた。 「そうだな…」龍宮は、今まで行なって来た3年A...
  • モルデス
    力が抜け、ぐったりとした龍宮を背負って神社へと向かう。 『早く龍宮を蘇生させないと…我ながら厄介な事をしてしまった』 理性がぶっ飛んでしまった。大河内の悪い癖が出た。 20分程度で龍宮神社の境内に着き、彼女を降ろした。 その拍子に、龍宮の唐草模様の風呂敷から、物々しい品物が転がった。 黒く四角い物体…よくみるとスタンガンらしい。それをを手に撮り、試しに龍宮に向けて使ってみる。 「なまらいでぇえっ!なまらいでっえええ!おぽぽぽぽぽ!」 元気よく龍宮が目を覚ました。本物だった。 幾多の死線をを潜ってきた者だけあって、生命力はゴキブリ並だ。 通常、スタンガンを喰らったら動けなくなるものらしいが、龍宮の場合だとフルパワーでのたうちまわるらしい。 「ぽ…なんでオラここにいるっぺ?今何時だっぺ?」 「ちょうど、朝の5時。あの後、興奮しすぎて倒れたから、私が運んできた所」 ...
  • 毛深いダダ2
    他のアウトサイダー達が工作している間、龍宮も忙しく活動していた。 まず、他の人間を陥れる悪魔の香水を製作するため、大浴場のサウナに入り、 自らの腋流れる汗を採取する。その後、長谷川に情報をたらし込んだ。 葉加瀬はサナダ虫持ち、村上はカンジタ、四葉はまたずれ、那波はキャバ嬢、超は薬の売人… さらに、以前入手した那波のニャンニャン写真を渡す。これで時期、朝倉が勝手に始末してくれるだろう。 問題はそれ以外の攻めにくい生徒達である。神楽坂、楓、茶々丸、刹那… なかなかしっかりした連中だ。しかしまず狙わなくてはならないのは、 クラス内で発言力のある雪広あやか、学園長の孫娘である近衛木乃香だろう。 この2人の一声で、龍宮の計画が破たんする恐れがあることに気付いたのだった。 最近では、ネギが雪広と真面目な顔で話しているのをよく見かける。 責任感の強い雪広のことだ、かならずクラス...
  • Ass hole
    翌日の放課後、宮崎と綾瀬が龍宮の個室の前に立っている。 「臭いますね…覚悟を決め、入りましょうか」綾瀬が『坊主の絞りカス・お線香味』を一口飲んでから言った。 「え…そんなに臭いかな?私はあまり感じないけど…」宮崎の鼻は、龍宮の催眠術と会話で狂っていたようだった。 ガチャ…扉を開けると、様々な物体が室内に散乱していた。 カップラーメンの食いかけ、床に溶けているチョコ、履き棄てられたガム… 「お、来てくれたか二人とも、それじゃ、まずかけてくれ」 強張った表情をしている来客に、龍宮が気さくに挨拶する。 二人は足場に意識を集中しながらちゃぶ台の前へ進んだ。 座布団の代りに、ブーブークッションが敷いてある。これに座れと言う事を示唆しているようだ… 仕方なく、2人はそれに腰掛ける…『ブブブゥ!』『ブ…ブ…ブゥ』 「ん~?綾瀬の方がいい音だったな。私は絶対放屁音感の持ち主でね、放屁の...
  • ロッカールーム
    クラスメイトに嫌われてからというもの、仕事のみならずトレーニングにも精を出す龍宮。 週に4回はジムに行き、良い汗を流すのが日課になっていた。 最近は腹筋も割れてきた。仕事人・龍宮に死角はない。 ウォーミングアップをこなし、いつも通りベンチプレスを使う。 背が高いので、足が遊ばない様にフォームに気をつける。 呼吸を意識して、一気にバーベルを持ち上げた。 「っ!ふぅ~~~、すーー、んっ!ふうぅ~~、すぅぅぅ」 『今日も来てたのか、あの女…』 となりでトレーニングをしていた男が、無意識に「はぁ~」息を吐き出す。 そのジム内でも龍宮は有名人だった。 過剰なまでに股をおっ広げて(身長の関係上)ベンチプレスを使い、汗を流せば異臭がする。 ついたあだなはメスゴリラ、アラブの馬、麻帆良のヤマンバなど、他多数。 おまけに汗を拭いたタオルを忘れていく事が多く、 そのタオル...
  • キチガイまなちゃん2
    生きたい木乃香 至近距離からの発砲で刹那の頭は形容なしにはじけ飛んで、下顎だけが首と皮一枚で繋がっていた 「いやぁぁ――――ッ!!」 刹那を抱きかかえていた木乃香はその大量の返り血と飛散する脳髄を全身に浴びることとなった 刹那の死体を床に叩きつけるように捨て、木乃香は絶叫しながら、体にへばり付く血まみれの肉片を必死に払い落とした 「ハハハ!刹那はお前を守ってくれたんだろう?そんなぞんざいに扱っていいのか?」 木乃香が刹那の死体を放り出したのが、龍宮にはなぜか愉快で仕方なかった 血を拭き取ろうと夢中になっている木乃香を、龍宮は嘲るような微笑を浮かべながらひとしきり眺めていたが、 ふと我に返ったように木乃香から視線をそらすと、呟くようにこう言った 「さてと…次は誰にするかな」 この言葉に一同は体を震わせた 龍宮は残った7人の顔を一人ひとり突き刺すような冷たい視線をもって見...
  • 『デカ女』
    ACT.II 公園にて 私は悩んだ。ホームページがマンネリ化しているからだ。 手首以外にどこを切ればいいか色々試した。足の裏、太股、背中、どこを切っても手首以上の出血は望めぬ。 首筋を試したことはあった。命を落としかけた。それでも私は自傷行為を辞められずにいる。 色々考えてもしょうがないので、近くの公園に行ってみることにした。何かいいアイデアが出るかもしれない。 夜の一時。さすがにこの時間は誰も出歩いてないだろうと思っていたら、アキラと龍宮がいた。泣いているアキラを龍宮が慰めているようだ。 話を聞くと、龍宮とアキラのノートに各々「デカ女1号」「デカ女2号」と書かれていた。恐らく明日菜達の仕業だろう。 私は二人に近付くと、左手の包帯を取り、傷痕を見せた。 アキラはひきつった顔をしている。怖がれせてしまったようだ。 龍宮は興味を持ったらしく、傷痕を触りまくっていた。 30...
  • 悪魔の香水
    「作戦の実行、任せたぞ」 放課後、悪魔の香水を渡し、龍宮が鳴滝姉妹と古菲に命令を下した。 颯爽と学校を後にする龍宮とその仲間達。 『これで、雪広は終りだ。次は、近衛木乃香とその取り巻きだ…』 「おい史伽!早くお前も香水を振れ!」 風香が悪魔の香水を雪広の机に噴射しながら言った。行動が早い。 「そんな…お姉ちゃん…くっさあああい!」 悪魔の香水の威力は凄まじく、噴射する度に形容し難い悪臭を放つ。 「やらなきゃ私は終わってしまうアルゥ!あたったったたったったた!ポオオオオッ!」 怪鳥音を発しながら雪広の体育着に原液をぶちまける古菲。 「うっ…ウボァーーー!」 史伽が悪臭に耐えきれなくなり、戻した。不幸にも、嘔吐物は雪広の机の上へとなだれ込む。 液状のそれは瞬く間に机の上へ広がり、机の足をつたって、床にまで侵食した。 「良し、香水も空になった!脱出するぞ!」風香が...
  • 総括
    鳴滝姉妹と古菲を懐柔してから、2日が経った。 まず、その2日間に起こった出来事を、詳細に書き出さなければならない。 龍宮は、綾瀬のゲリぎみう○ち、大河内の汗、史伽の水虫菌、自らの汗をブレンドした 悪魔の香水を完成させた。そして、長谷川経由で流したすべての情報は朝倉の耳に入り、 ついに今日、まほら新聞にとんでもない縦書きが書かれた。 その横には、脈拍なく那波と小次郎の行為後の写真が貼ってある。 『葉っぱが四枚、超人のいる村とは那辺にありや。  加えて、葉書では届かない上海の波は荒々しい。  瀬戸内海は気の薬、それではあれは何なのか?  はじめ、まさかの大逆転。カードキャプター。  サンゴ、ただ油売りがシャンカシャン。  ナシ食べず、変人どもが、ジタタバタ。  ダンゴ虫れもん。トラボルタのお嬢様。  虫めがね。陰毛。クッキー。ぼけ。  持ちもの。たこ。たこやき...
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