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風香を見送る木乃香とアスナ。
木乃香「・・・クス」

・・・(時間は少し遡る)・・・

本屋「ふみちゃん、少し話があるんだけど」
小動物のように体をビクッとさせる史伽。
史伽「何でしょう、のどかさん・・・」
本屋「あなた達のことで少し話しがあるの」
史伽「私達の・・・ことですか?」
本屋「そう、ふーちゃんとふみちゃんのこと。来て」
言われて、ついていく史伽。久しぶりに名前で呼ばれた気がした。
少し嬉しかった。

付いて行った先には木乃香とアスナ、刹那もいた。木乃香が口を開く。
木乃香「二人のどちらか、虐めんのを止めたげようかと思てるんや」
史伽「・・・どういう・・・ことですか?」
木乃香「正直言うとな、いい加減2人とも虐めるゆーのは疲れたんや。
    だから史伽に選んでもらおうかと思ってな」
史伽「選ぶ?」
木乃香「風香と史伽、どっちを助けるかや」
史伽「・・・・・・」
アスナ「選ばなかったら私達はいつも通りだどね」
本屋「ふーちゃん・・・」
史伽「・・・・・・わt・・・・・・・・・・・・・・・」
木乃香「はっきり言わんとわからへんよ」
史伽「・・・・・・お姉ちゃんを・・・助けて・・・・・・・・・くだ・・・さい」
消え入りそうな声。
木乃香「ええの?」
史伽「・・・グス・・・はい」
なきながら答える史伽。
木乃香「・・・それじゃ、次で最後にしたげるわ。
    その時になったら教えてあげるさかい、行ってええよ」
史伽「・・・・・・ヒック」
本屋「・・・・・・」
肩を震わせてその場を去る史伽。本屋はその後を追う。
木乃香「ええなぁ・・・、姉妹愛と友情や」
顔をほてらせ、木乃香は笑っていた。
刹那「・・・・・・おj」
声をかけようとして、ためらう刹那。結局、何も言えずじまいだった。

場面は変わる。

史伽「グス・・・・ヒック・・・」
本屋「ふみちゃん・・・」
史伽は歩きながら泣いていた。本屋が追いつく。
史伽「やだよう・・・もう・・・やだよう・・・」
本屋「・・・・・・」
史伽の頭をなでてあげる本屋。とうとう声を上げて泣き出してしまう史伽。
史伽「なんで・・・・・・虐められなくちゃいけないのかなぁ・・・・・・」
本屋は何も言えず、ただその泣き声を受け止めるだけだった。


・・・(時間は戻る)・・・
教室に戻る木乃香とアスナ。本屋と刹那はそこにおらず、史伽が一人座っていた。
木乃香「泣いてちゃばれるえ?」
史伽「・・・!」
木乃香「今日で最後や、史伽は買って来たジュースを風香にかけるだけでええ。簡単やろ?」
こくん、と頷く史伽。まだ涙をぬぐっている。
アスナ「みんなにも普通に接してあげるよう言っておいてあげたわ」
木乃香「それでこれからなんやけど、史伽は風香に話しかけんこと。向こうから何か言われても適当に相槌打つだけや。
    それと、今回のことは誰にも話さんほうがええよ?」
史伽「・・・わかり・・・ました」
木乃香「何やおかしいなぁ。これから虐める相手と打ち合わせなんて」
クスクスと笑う木乃香。

戸が開く。
「買ってきたよ~」
明るい風香の声。史伽も出来るだけ明るく振舞った。
何を話したか覚えていない。
覚えてるのは、ジュースをかけられ放心してる姉の顔と、
笑っていたはずの木乃香が突然無表情になったことだった。
木乃香「あははー。おいしかった?ほな帰りましょか」
アスナ「それじゃ、床綺麗にしといてね」
史伽「・・・バイバイ」(ごめんね・・・今日で最後・・・だから)
心の中で謝る史伽。
3人で教室を出る。外には刹那の姿があった。

しばらく無言で廊下を歩く4人。
木乃香「まさかあんなに不快とは思わへんかったわぁ」
立ち止まり、木乃香が突然呟く。
木乃香「アンタよく実の姉にウチらと同じことが出来るなあ」
腰に手を当て、蔑む様な視線で言う。
史伽「でも・・・やれt」
突然肩を引っ張られ背中をぶつける。アスナだった。
アスナ「うるさいわよ」
お腹を殴られる。
史伽「ケホッ・・・」
その場にうずくまってしまった。
木乃香「まぁええわ。次から楽しみにしててな」
史伽「うう・・・」
泣くしか・・・なかった。

刹那「お嬢様・・・今回のは少しやりs」
木乃香「せっちゃんはだまっとき」
刹那「・・・すみません」