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「………」
まるで処刑されるキリストのように、十字架に貼り付けにされる超。
質問をして、その答え方が曖昧だと殴られる。この行為がもう何時間続いていることか…

「ちゃおりーん?次の質問いくよー…?」
嬉しそうに手の指を一本ずつ鳴らしながら近づくのは神楽坂明日菜。
さらに後ろでは木刀を構えている桜咲刹那と近衛木乃香。彼女たちも超の計画を吐かすのに協力していた。
特に明日菜と刹那は学園祭の祭、手も足も出ずに倒され苦渋を舐めた経験がある。
個人的に恨みを持っているのこの二人、木乃香の場合はただの興味本位。
一方の超は明日菜に徹底的に殴られ、刹那に木刀で叩かれ、完全に気絶していた。
「何勝手に寝てんだよ!」

ゴツッ
「ごぎゃ!?」
超の口からは想像も出来ないような潰れた声。明日菜の拳が顔面を直撃した。
勢いが強かったのか明日菜の手と壁に血が何滴か付着し、超の口からは折れた歯が落ちてきた。
これで歯が折れたのは5本目…いや“5回目”が正しいか。
「ぁ…ぁぁぁ……」
「ほらほら、早くしないと顔が潰れちゃうよ」
髪の毛を掴み上げて超を脅すように話しかけるが、とても喋れる様子ではなかった。
すると後ろから刹那が木刀を突き出し、その矛先は超の喉を捕らえる。
「がっ!?」
喉を直撃して、むせ返るように咳き込み苦しみだす。
何度も血を吐き、自由を奪われた体は徐々に二人に容赦なく傷つけられまともな所は殆どない。



「ぁ…ごぁぁ…ぁぁぁ………」
「もう何言ってるか分かんないよ」
超の声が出せないのは、先ほど刹那の木刀が喉を捕らえて潰れてしまったのだ。
「あかんでせっちゃん。声が出んかったら意味ないやん」
「すみません、お嬢様」
普段は冷静に戦う刹那が珍しく熱くなっていた。それほどのことだった。
クラスメイトである超を『貴様』呼ばわり、もうどのような感情を抱いているかは目に見えている。
「ほなら、ウチの出番やな」
木乃香はアーティファクトを使って超の体を治療する。
潰れた喉に傷ついた体を3分以内に完全に回復した、もちろんそうでないと困る。
「さすがね木乃香」
「これでええで、これで気兼ねなくまたやれるで」
超がちゃんと回復しないと困る、そうでないと殴りがいがない。
苦しい状態で殴っても面白くない。完全に回復して今度はどのように傷つけようかと目論む。
ちなみに腕や足はすでに二、三度折れ、喉を一回潰され、内臓は破裂し、肋骨など胴体の骨が折れるまで殴りつけた。
そのたびに木乃香は治療する。

苦しい。
ボロボロにされてもまた体を直されまた壊される。自分は全く無抵抗、理不尽だ。
それでも言わないとこの無限地獄は抜け出せない。悔しいが今言わないと古菲の命も危ない。
自分だけではなく友人の命も弄ぶ連中の怒りを隠しながらも、言うしかなかった。
「―――――ヨ…。私の…研究所の引き出しを…、調べれば…出てくるヨ…」
「よく言ったわね。これはご褒美よ!」
ドスッ
「ぐぅ!」
超の胴体に強烈なボディブローが炸裂した。
「どうですか超さん」
担任のネギが現れる。もう担任でもなければ、自分で言った『血の繋がった』者でもない。
今のネギはただの憎むべき存在。自分と古菲を苦しめる鬼。



「なるほど、大体は分かりました」
「…こんなことをして……ネギ坊主は…満足カ……」
「そうですね、あなたを野放しにするよりは遥かにマシでしょう」
「…っ……」
悔しさに口を噤む。
「あなたがこのようなことをしてもいいんですよ。どうぞ」
部屋についていたカーテンを退けた先にあるマジックミラー越しに見えたのは…

「あ、朝倉サン!?」
そこには目隠しをされ椅子に縛られている朝倉の姿。
服はボロボロになり、拷問をして吐かされたようすだ。
「―朝倉さんは僕たちをつけまわしていたらしいですね」
「……な、何をする気ネ…」
そこからやってきたのは銃を構えたガンドルフィーニ。
「しかも…超さん、あなたを助けようとしていたらしいですよ。いいですね友情って」
自分の教え子が酷い目に遭っているのも構わず笑うネギ。
徐々に近づくガンドルフィーニは朝倉に銃を向けた。
「そんな…や、やめるネ。朝倉サンは何も関係ないヨ!」
十字架はマジックミラーの正面にあるためどんなに暴れても必ず正面を見てしまう。
超の頭にボロボロにされた古菲の姿が頭を過ぎる。
今正に朝倉に銃を向けられているその様を、何も出来ずに見るしかない自分が情けない。
自分を助けようとして傷つく者がまたここに…
「やめるヨ、朝倉サン!朝倉サン!」

ドォン