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ネギ率いる魔法先生、生徒らは超がいる牢屋の扉を開ける。その分厚い扉の奥に超鈴音は拘束されていた。
冷たい床に何も写さない真っ黒な壁。超はそこに手足を鎖で繋がれていた。
繋がれていたにも関わらず、超は呑気に眠っていた。
「超さん、起きてください」
「…」
「超さん………超さん!!」

ドガァ

「げふぅ!?」
腹に強い衝撃を受け、超は飛び起きるようにして意識を覚醒させた。
「げほ、げほ……ネ、ネギ坊主!?これは何の真似カ!」
「…仕方ないですよ。超さんほどの人間を野放しにしないでしょう」
ネギの冷たい言葉。まるで超を見下しているようなその目。



「何を…それにこの仕打ちは酷すぎるヨ!」
超の今の姿はボロボロの布切れが超の体を覆っている程度。
カシオペアを含めすべての武装を解除、服も何を隠しているか分からないということで下着まで没収されてしまった。
「そんなにまともな扱いをしてほしければ、今までのことを洗いざらい吐いてください」
「…っ!」
ネギの発言にムッと来たか、口を閉じて睨みつける。

ドスッ

「ぐ…っ!?」
すると今度は背中に鋭い痛み。後ろから拳を握っているガンドルフィーニ、弐集院らがいる。
正面にも高畑、刀子。両サイドを高音と愛衣、ガッチリと周りを固めていた。
「何の真似カ…」
「ただ事の真相すべてを話して欲しいだけですよ、ただ超さんは強情そうですから少々手荒い方法になりそうですが…」
デスメガネこと高畑もメガネの位置を整えると冷徹に言い放つ。
「適当にやってもいいですよ。ただ彼女も女ですから、顔はあまり責めない様に」
「!?」

暗い牢屋の奥で何かを何度も叩く音がする。
苛立って机や壁に当たったような音ではない、身体に拳や蹴りがめり込む生々しい音。
「ぐ!が…がっ!……」
腕や腹や足などに拳や情けのない蹴りが次々とお見舞いされる。
「どうです、少しは吐く気になりましたか?」
「何を…言って……ネギ坊主、こんなの酷すぎるヨ…」
こんなのおかしい、ネギはこんな乱暴なことをしないと信じていた。
麻帆良祭でやった自分の強引な思いを自分以上の力で止めたのなら、その力をもっとコントロール出来るはず…



だが超のその思考を塞ぐように、ネギが腹に一番強い一撃を入れた。
「ぐぅぅぅ!!」
当たり所が悪かったか、内臓が揺すられる。特に胃。
「ぅ、ぅうぅ……」
超の痛みに顔を歪めていた顔が少し変わる。
真っ青になりこみ上げてくる何かを必死に耐えている。
「やめて欲しいなら…やめてと言ってください!」

ドガァ

ネギがさらに腹を殴った。
―もう限界。
「……ぅ……げぽぁあぁぁぁぁぁぁ!!」
超の口から、胃の中にあったものがすべて逆流する。
「うわ、汚いですね。吐けとは言いましたが吐くものが違いますよ」
「げほっ……うぇぇ……」
鎖に繋がれ無抵抗で殴られ、蹴られ、さらに大勢の人の前で戻してしまった屈辱。
ここまでされては常に強気に出ている超は意地になってしまう。
―認めない、こんなの絶対認めない。

「仕方ありません、日を改めますか」
超の戻した物に誰も処理しようとせず、牢屋の扉をくぐる面々。
「待つヨ、どうしてこんなことをするネ!…なんで!」
「…超さんは言いましたよね。思いを通すのは力ある者のみ…と」



「…」
「だから僕たちは、このやり方が正しいと思ってますよ。力ある者がそう言っているのですから」
その言葉を最後に、扉は硬く閉ざされた。

「…」
一人ぼっちで閉じ込められた真っ暗で光など一切入ってこない空間。
鉄むき出しの壁は冷たく、ボロ切れ姿の超には肌寒く感じたが誰も助けてはくれない。
「う、うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
どんな理不尽なことをされても、力のない者は無力でしかない。
超はそれを自分自身で感じ取った。それがついに表に出てやり場のない思いから叫び出す。
だがそれはすべて分厚い扉のせいで、外には一切漏れることはなかった。