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トゥルルルルル・・・・・・トゥルルルルル・・・・・

朝倉「・・・・・・あ、もしもし、私だよ。
 ・・・・・・そうだよ。
 ・・・・・・ね?凄かったでしょ?私の「作戦」・・・。

 「私があいつに美砂の行動を操作させ、美砂にハルナいじめをさせる。
  私達は直接的なことは何もせず、ハルナを精神的にも肉体的にも苦しめられる。
  ついでに私は、学園内にその名を「名声」とともに広めさせることができる。」・・・っていう作戦さ・・・。

 ・・・・・・・・・あぁ、まさかこんなに、私の作戦通りにチアの奴らが動いてくれるとは思わなかったよ。
 ・・・・・・違うよ。あいつは進んで協力してくれたんだ。
 あいつ自身、ハルナだけじゃなく、美砂のこともウザがってたみたいだから・・・だから、今回の作戦に入れたんだ。

 ・・・・・・・・・そうさ。まさか、最初から私と桜子が組んでたなんて・・・みんな夢にも思ってないだろうね・・・。

 ・・・そう、チアの一連の行動は、みんな美砂や円にそうさせるようにって、私が桜子に指示したの。
 ・・・・・・・・・うん。美砂も円も、一生気付かないんじゃない?
 ・・・最初にみんなの靴を隠したのも・・・ターゲットをハルナにしたのも、
 ・・・カバンから原稿を取ってそれを奪ったのも・・・みんな桜子が提案してたこと・・・。

 ・・・・・・そうさ。原稿を返して、最後に凄いことをやれ・・・ってのも、私が桜子に指示した。
 ・・・そしたらすぐに、「美砂は明日、あの教室で原稿を返す。その時ハルナの裸を撮影する。」ってメールが来たんだ。
 ・・・・・・そう。それで、私は桜子とその日の朝に会って、本物の原稿をもらったわけさ。



・・・・・・あぁ、今回の作戦には、美砂の性格を利用させてもらったよ。
 ・・・美砂は自分が偉い立場になると、すぐ調子に乗る・・・。そして一人で暴走して、最後はいつも自滅する・・・。
 ・・・・・・うん、実に美砂らしい最後だったね。
 ・・・・・・いや、桜子が裏切る可能性はない。私は桜子の「弱み」を知っていた。桜子も私がその「弱み」を握っている事を知っていた。
 だからお互い、裏切ることは出来なかったわけさ。
 ・・・・・・円は最初から誰にもバラさないと思ったさ。あいつは、友達を大切にする「優しい」人だからね・・・。
 まぁ、万が一バラしたって、作戦は失敗に終わっちゃうけど、私達が損するものは何もない。

 ・・・・・・いや。一つだけ、大きな誤算があった。
 美砂の「暴走」するペースが、あまりにも早すぎたんだ・・・。
 そのせいで、私が行動を起こす前にハルナが限界を超えて、自殺するか、先生にいじめのことを言って、
 このことが公になってしまうかもしれなかった。
 そしたら、私がハルナいじめを発見して、学園長から表彰される・・・というシナリオが無くなってしまう。
 だからあの時、ハルナに問いただしたんだ。
 ・・・でもほっとしたよ。ハルナの反応からして、「今の状況じゃ自分からは絶対に誰かに言うことだけはしない」って、すぐにわかったから。
 ・・・・・・あぁ、ハルナがあそこでいじめの事を話したら、すぐに美砂に原稿を返させて、
 最後に「決定的瞬間」を自分で撮って、作戦を終わらせるつもりだったわ。

 ・・・まぁ確かに、誰にも言わずに自殺する・・・という可能性も考えられた。
 でもそうなったら、円の件と同様、しょうがなかったとあきらめるよ・・・。その場合、失う物はハルナの命だけなんだから・・・。

 ・・・いや、ただハルナに、できるだけ長い間苦しんでもらいたかっただけさ・・・。私にとって、いじめの内容はどうだってよかったんだ。
 だって、長い間やられていた方がニュースとして「売れる」。その分、私を知る人も多くなるだろ?

 ・・・・・・それにしても、あんたが最初に「ハルナを苦しめてやりたい。」って言ってきたときは驚いたよ。・・・最初は冗談だと思ったさ。
 ・・・・・・・・・いや、別に迷惑なんかじゃなかったよ。
 ・・・だって、おかげでこんな面白い作戦を思いついて、そして見ての通り、大成功となったわけだ。
 ・・・あんたは何もせずに、ハルナに肉体的、精神的ダメージを与えられた・・・
 ・・・桜子は、ハルナも美砂も痛い目にあわすことが出来た・・・
 ・・・そして私は、「名声」を手に入れた・・・。「生徒を救った正義の報道部員」・・・というね。

 ・・・ああ、今はまだ、この程度で十分さ。
 ・・・・・・これから少しずつ、自分の地位を上げていくつもりだよ。
 ・・・いや。別に影で努力するのは嫌じゃないさ。
 ・・・「常に頂点に立ち続けるものは、他人の気付かない所でこっそりと、それでいてうまい作戦をとる」ってのが、私の理念でね。

 ・・・そうそう、どさくさにまぎれて、面白い物を手に入れてんだ。
 美砂が撮った、ハルナのビデオだ。
 ・・・これは大切に保管しとくさ。・・・次に何か面白いことを思いついたときのために・・・ね。

 ・・・・・・・・・大丈夫だ。桜子も、あんたがハルナいじめの黒幕だってことには気付いていない。

 ・・・それにあんたも桜子も、普段にこにこ笑っている人だから、みんなあんたたちの本当の「怖さ」に気付かないだろうね。

 ・・・・・・うん。わかった。じゃあまた明日学校で。

 学園長に上手いこと言ってくれて、あんがとね。

 それじゃあね、このか。」


――――チャ~ラッチャッチャーーーン!!!(MGS3風に)     終