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ピーーーーーー!!

古の応援も空しく、試合終了のホイッスルが鳴った。日本の優勝だ。
古「うっ・・・・ううぅ・・・・うわああああっ!!」
その場に崩れ落ち、肩を震わせて泣く古。
4-Aの生徒はその古の姿に何も出来ず、何も言えなくなっていた。
急に麻薬が切れたかの様だった。先ほどまでお祭り騒ぎで、敵である、中国人である古になら何をしてもいい。
そんな空気が当たり前の様に流れていた。しかし、いざ日本が完勝してしまえば、そこに残るのは罪悪感と空しさ。
誰もが自分が、自分だけが悪いのではない。と責任を押し付け、無関心を装いたくなる重苦しい雰囲気。
古「うぅっ・・・悔しいアル・・・やっぱり自分の国が負けるのは悔しいヨ・・・・」
一同「・・・・・・・・」
古「・・・でも、最後に中国を応援できて良かたね。おかげで素直に日本の優勝を喜べるよ」

アジア杯は終わった。だが、中国の反日感情は治まったわけではないし、
今まで無知、無関心であった日本国民も中国を見る目が少なからず変わっただろう。
それでも、4-Aは以前の姿に戻った。
古は無視されたり物を投げられる事はなくなり、また彼女の方もクラス全員に以前と同じように明るく、お馬鹿に振舞う。
クラスメイトは皆まだ、古に対する後ろめたさを感じていたが、彼女の方から何事も無かったように接してくれるなら
自分たちもそうした方が良いと、思いを内に秘めたまま、古と笑いあった。
古「にょほほ」



そんな古を遠巻きに見つめるのどか、ゆえ、パルの三人がいた。
パル「・・・・あの子・・・元気だね。クラス全員からあんなに酷いイジメ受けてたのに・・・・」
ゆえ「私だったら・・・もうこのクラスの人間と普通に接するのは無理です・・・・」
のどか「・・・普通に接してるフリをしてるだけだよ」
パル「・・・・やっぱそうかね」
ゆえ「それが互いのため・・・・というのはバカでもわかりますからね」
のどか「昔いじめっ子といじめられっ子だった人たちが、今は仲良くしてる・・・って割とあるよね。
なんだか良い話に思えるけど、実情は違うんだよ。・・・・いじめられた方は決していじめた方を許してない。
今がどうであろうと、いじめられた過去と心に負った傷は消えないから。
でも、いじめられるよりだったらいじめないでいてもらえる方が100倍マシだから表面上だけはいじめっ子と仲良くする。
私をいじめたあなたを絶対許さない。と言いたくてもそんな勇気ないから」
ゆえ「・・・・・経験者は語るですね」
パル「まぁ、うちらも他人事じゃないけどね・・・・」
その時、3人の背後に一人の少女が近づいてきた。
このか「なんか面白そうな話しとるな~。ウチも混ぜてぇな」
のどか「い・・・・いえ、なんでもない・・・・です」
このか「そうやよね~、そんな勇気ない。って今自分で言うてたもんな~。
あと、忘れんでな~あんた等3人はウチと一緒におるから虐められずにすんでるんやえ~」
パル「・・・はい」
ゆえ「はいです・・・」

古はその日、日本に戻ってきた超の屋台で久しぶりに彼女の中華まんを食べていた。
超「・・・・相当酷い目にあったみたいネ」
古「まァ・・・仕方ないよ」
超「仕方なくは無いと思うね。古がこの国に何をしたってわけじゃないのに」
古「・・・今回の件は正直、中国人として恥ずかしく、申し訳なく感じたね。
だから、私にぶつけてみんなの気が晴れるならそれでもいいと思たよ」
超「以前から思てたけど・・・・きみはじつにばかだな」
古「でも、バカのいい所は嫌なこともすぐ忘れる所ヨ!」