MAGISTER NEGI MAGI from Hell

デストローイ

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2006年10月14日午前9時、ネギ・スプリングフォードはJR京葉線に揺られ幕張メッセへ向かっていた。
ネギ(shit!なんでこんなに電車が混んでるんだ?ディズニーランドか?いつでも行けるだろーがよ、そんな所は)
彼は今日、明日にかけて行われる日本史上最大のメタルライブイベント、ラウドパーク06に行くのだ。
ネギ(同じ人ごみでもなんでライヴ会場と満員電車では不快度が桁違いなんだろうな!あーうぜー、モッシュすっぞ!
People = shit People = shit People = shit People = shit …!ん?)
その時、ネギは少し離れた所に見慣れた顔の集団を見つけた。
ネギ(あれはくそったれの桜子とあほの柿崎、それにプッツン釘宮だ・・・いっつも3人でつるんでやがる。
ったく、女3人でディズニーランドか、めでてーな。あれ?1人いつもと違う面子がいるぞ)
チア3人組と一緒にいたのは亜子であった。いつも一緒にいる運動部の3人はいない。
この4人はバンド仲間の「でこぴんロケット」なのだがネギの記憶からはすでにそんな事は消去されていた。
アナウンス「次は舞浜~、舞浜~」
ディズニーランド目当ての客(車内の8割以上)が降りたため、電車は満員状態から急に座れるほど空いたが、
しかし、亜子たちの姿はまだ車内にあった。
ネギ(あれ・・・?降りないのか?まさか、彼女達もラウドパークに行くのか?そういや、全員服装が黒いうえに
良く見るとシャツにANGRAとか描いてあるな・・・)

美沙「うぉぉ~楽しみだ、アーチ・エネミー早グ見デ~!」
円「電車の中でデス声出さないでよ」
桜子「そいうアンタも首振るなって・・・・ハァハァ・・・・」
早くもテンションが上がりまくっているチア3人組に対し、亜子は1人静かだった。
亜子(うぅ~、メタルの事なんかウチ全然わからんのに・・・それになんか怖いよぉ・・・)
彼女はメタル系の音楽は全く聴かない。漠然としたイメージでは拒否反応を起こしそうなジャンルだ。
しかし、彼女は桜子たちの誘いを断る事はできず、2万も払って未知の世界のライブイベントに行く事になったのだ。

アナウンス「次は海浜幕張~、海浜幕張~」



駅を降りた時、美沙達の方もネギを見つけた。
桜子「おや!?ネギ君じゃん。まさかラウドパーク行くの」
ネギ「皆さん、奇遇ですネェ。ええ、まぁ(見つかっちまったよ)」
円「13歳(06年現在)でメタラーとは凄いね」
ネギ「皆さんこそ女子中学生のメタラーは珍しいんじゃないですか?(ダブりまくって全員中学6年生の事がもっと珍しいけどな)」
亜子「・・・・・」

メッセに着き、会場入りするネギ達5人。
美沙「ライブ始まる前に、グッズ買いに行こう!」
      • が、会場の人間の考えてる事はみんな殆ど同じだったようで、売り場の前にはすでに長蛇の列が出来ていた。

~一時間後~

一時間並んでも、まだ売り場につかない。
桜子「あう~そろそろ始まっちゃうよ~」
円「最初はフライリーフだっけ?私良く知らないんだけど、オープニングは見たいな~」
美沙「ボーカルは19歳の女の子だよ。同じ女性ボーカルとしてはチェックしておく必要が・・・」
ネギ(なーに、言ってんだかw)
亜子「うぅ・・・なんや今日の天気は・・・・上着脱ぐと寒くて、着ると暑い・・・
ん?どしたん?・・・・ウチの顔に何か・・・」
美沙「ねぇ~亜子。悪いんだけど、みんなの代わりに並んでてよ」
亜子「えっ?」
円「アンタ、メタルなんて興味ない、って言ってたじゃん」
確かに言ったが、その自分を半ば無理矢理連れてきたのはそっちでは・・・とは亜子は言えなかった。
亜子「あ・・・う、うん」
桜子「ありがと~、っつっても前行かないと何売ってるかわかんないな~。
とりあえずフェスのタオル。あと、アングラの新譜の柄Tシャツと5thのパーカーはあるだろうから買っといて」
亜子「ちょ、いきなりそんなん言われても覚えられんって・・・(っていうかあんぐらの5thなんて知らんし)」
ネギ「仕方ないですね。じゃあ手にでも書けばいいじゃないですか、僕、今ペン持ってますから」



美沙「ネギ君、クール!」
亜子(え・・・手に書くの・・・嫌やなぁ・・・)
桜子「ん・・・これ油性じゃん?ま、その方が汗で滲んだりしなくていっか」
亜子「ちょ・・・油性はやめ!・・・・ってもう書いとるし!」
円「とりあえずメガデスのTシャツは全部買っといて・・・今回のフェスTシャツはどんなデザインなんだろ・・・」
美沙「ちょっと、字でかすぎだって、書く場所なくなったじゃん」
桜子「じゃあ背中に書こうか」
亜子「・・・・・えっ!い・・・嫌や!背中だけはやめて~!」
しかし、4人は嫌がる亜子を無理矢理押さえつけ、彼女の服をめくった。
亜子の背中の大きな古傷が衆目の前に晒され、並んでいる周りの客からもどよめきが起きる。
亜子(・・・・嫌・・・ウチの傷・・・・見られとる・・・・・)
亜子「やめてぇ!!嫌、嫌、嫌!・・・・ひぃっ!こそばい」
美沙「あ、ちょっと動くな!」
円「この傷の所、なんか、皮膚の質感が変で書きにくいね」
ぐりぐり・・・・
亜子「痛い!痛い!・・・・ひぐっ・・・・もう堪忍して・・・・」
ネギ「・・・・考えてみると背中に書いても本人見れないから意味無いですねw」
三人「あ、そっかw」
亜子「うぅっ・・・酷い・・・あんまりや・・・」
結局、三人とネギはその後も無理矢理亜子の服をめくり、足やお腹に買い物リストを書き込むと、
彼女を人ごみの中に放置してステージへ疾走した。
亜子「ひぐっ・・・もう帰りたい・・・・・・」

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