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第3話 彼女達が手に入れたもの

先程の事件を、ハルナは気にしていた。いつもの元気は見られない。
のどか「元気出してよ。私達はハルナのこと疑ってないから。ね、ゆえ。」
ゆえ「のどかの言う通りです。元気出すです。」
ハルナ「・・・うん、ありがと。」


体育の時間、真犯人たちは空き教室にいた。いわゆるサボりである。
彼女達は3人でトランプの大富豪をしていた。先程1-A教室に戻ったときに取ってきたものである。
桜子「ハルナって、別の学校から転校してきたみたいだよ。」
円「え?それマジ?」
桜子「朝倉からの情報だよ。」
美砂「(なるほど・・・。転校した理由はきっと・・・)」
そう思いながら、美砂は自分のポケットからタバコを取り出し、吸い始めた。

美砂「え!嘘!!」
美砂は一体何に対して驚いたのか・・・。実はそれはとても些細なことだった。
美砂「大富豪から一気に大貧民になっちゃった・・・」
先程まで、美砂が大富豪、残りの二人が平民と大貧民であったのだが、完全に逆転されてしまった。
円「あのねぇ~。美砂は大富豪になったら、いつもすぐ調子にのっちゃってるのよ。」
桜子「そうだよ~。大体、美砂は「駆け引き」が下手杉。自分の力だけじゃ絶対勝てないよね。他人がヘマしたときじゃないと勝てない。」
円「それか、いきなりどっかの地方ルール出してくるときじゃないと勝てない。」
美砂「・・・そんなに下手?私・・・」
円「はっきりいって下手!大体、大富豪になってなんでいきなり2の札2枚とジョーカー2枚で革命起こすのよ?
  私は美砂は勝ちたいんじゃなくて、ただ革命起こしたいだけなんじゃないかと、小一時間問い詰めたいよ。」
桜子「そうそう。ずっと大富豪でいられる人ってのは、他人の気付かない所でこっそりと、それでいてうまい作戦をとるもんだよ。」
美砂「あーもういいもういい!!この暑い日に説教なんて聞きたくないわよ!それより喉が渇いたわ。一階の自販にジュース買いに行かない?」
自分のゲームの弱さと暑さにイラついていた美砂は、その腹いせだろうか、いったん1-A教室に戻り、
臭い消しのガムを噛むと、そのガムの包み紙をハルナのカバンの中に捨て、さらに中をあさり始めた。



桜子「何してるの?」
美砂「ジュース代を探してるの。あいつ確か、財布を先生に預けないでカバンの中に入れてたはずだから・・・」
円「いや、さすがにそれはやりすぎじゃないの・・・。ってゆーか、私達体育サボってるんだから、普通にバレちゃうよ!」
美砂「大丈夫よ。どーせ証拠なんて無いんだし、それに先生の言う通り財布を預けなかったあいつが悪いのよ・・・。あ、あったあった。」
桜子「・・・ん?美砂ぁ、それ何?」
カバンの中には、大きな封筒が入っていた。そしてそれを取り出して、中に入っている物を机の上に出してみた・・・。

桜子「えー!!何これ!?」
それは漫画の原稿・・・内容は成人向けではないものの、男同士が裸で愛し合っているものだった。
全部で約30枚、そのうちペン入れを済ましてあるのが半分、残りは下書きのままだった。
美砂「何あいつ!ひょっとしてこんな漫画描いてるの!?キモ!!マジキモい!!」
円「これは・・・普通に・・・気持ち悪い・・・。」
美砂「大体なんで学校に持ってきてるのよ。」
桜子「・・・ねぇ、やっぱこれって、あいつにとって大事な物だよね?」
円「うん・・・そりゃ大事なんじゃない?」
桜子「じゃあさ・・・」

美砂「うわっ!それマジ名案!!」
桜子「でしょでしょ!!」
円「いや・・・ちょっと冗談にならないってそれ。やめときなよ!」
美砂「弱気ね~円。大丈夫よ。どーせハルナにやるんだから。」
円「だからさっきの財布の件といい、その自信はどっからくるのかと小一時間(ry」
美砂「とにかく、早速実行よ!さ、さっさとジュース買いに行こう。」
美砂はそう言うと、ハルナの財布から千円を取り出し、かわりに噛み終ったガムを財布の中に吐き捨て、ジュースを買いに行った。



しばらくしてチャイムがなり、クラスのメンバーが外から帰ってきた。
どうやらいいんちょは、チア3人が体育をサボったことに怒っているようだった。
ハルナ「まぁ、この暑さじゃサボりたくなるのもわかるな~・・・」
そういいつつ、ハルナは自分のカバンをチェックした。
ハルナ「・・・ん?あれ?」
いいんちょ「どーかしました?ハルナさん?」
ハルナ「あ、いや・・・なんでもない。」

カバンの中に入っていた封筒から、原稿が消えていた。そのかわり、原稿が入っていた封筒の中にメモ用紙が入っていた。

『放課後4時に、初等部旧校舎裏に来てください。ただし 必 ず 一 人 で 来 る こ と 。』

――――ハルナの原稿はどうなってしまったのか!?そして桜子が思いついたこととは!?