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第2話 始まり

次の日、体育の時間の前の昼休みのことである。
クラスのメンバーは昼食を食べ、それぞれ運動着に着替え、体育の授業の準備をしていた。
のどか「・・・ん?・・・・・・あれ?」
ゆえ「どーしたです?のどか?」
体操着を入れたカバンの中の何かを探すのどかを見て、ゆえが尋ねる。
のどか「・・・・・・運動靴がない?」
ゆえ「え?昨日入れてたでしょう?ちゃんと探したんですか?」
のどか「うん・・・」
ゆえ「昨日カバンに入れた後、間違って出したんじゃないですか?よく思い出してみるです。」
そう言って、ゆえは自分の支度をし始める。すると・・・
ゆえ「!! 私のも・・・ないです!」
のどか「え!?」
ハルナ「ん?どうかしたの?あんた達。」
ゆえ「実は、これこれこういうことがあったです。」
ハルナ「運動靴を誰かに盗られた?・・・」
のどか「どうしたの?ハルナ?」
ハルナ「あ・・・いや、なんでもない。」

このとき、嫌な記憶が彼女の脳裏をよぎっていた。



このか「あんた達、なんかあったん?」
ゆえ「どうやら、私達の靴が何者かによって盗まれてしまったみたいです。」
いいんちょ「なんですって!?クラスメイトの所有物を盗むなんて、許せませんわ!」
のどか「いや、別にクラスの誰かが盗んだって決まったわけじゃ・・・」
いいんちょ「みなさん!今から持ち物検査をします!全員、自分のカバンから持ち物を出してください!」
のどか「あ、あのー・・・」
美砂「はぁ?なんでそんな事しなきゃなんないわけ?」
桜子「プライバシーの侵害だよ~!」
円「どうせ忘れてきただけなんじゃないの?あるいはサボりたいか・・・」
いいんちょ「静かに!別に細かく持ち物を見るわけじゃありません!靴が無いかどうかを見るだけです!
      それにクラスメイトが困っているというのに、何なんですかその態度!!」
美砂「あーわかったわかった。わかったから耳元で大声出さないでようるさいなぁ。」
そうして、みんなは次々と持ち物を机の上に出していった。
ゆえ「そーいえば、ハルナの靴は大丈夫なんですか?」
ハルナ「え?私の靴?どして?」
ゆえ「今回、私とのどかの靴が盗まれました。無差別に誰かを狙って靴を盗んだという可能性はありますが
   これは私達、図書館探検部のメンバーを狙って行われたことだと考えることもできます。」
のどか「でも、このかの靴は盗まれていないよ?」
ゆえ「それは犯人が万が一、自分が盗んだことがバレてしまった場合のことを考えたのでしょう。
   このかのおじいさんは学園長ですから。もしこのかが靴を隠され、その犯人の名前を学園長に言うことがあれば、
   学園長に自分のことを、「孫の靴を盗んだ犯人」として、名前を覚えられる・・・。それはあまりに大きなリスクです。」
ハルナ「な・・・なるほど・・・(でもまさか、私の靴まで・・・)」
そう思いながら、恐る恐る自分のカバンを見てみた・・・


・・・そこには靴があった。
だが・・・。
いいんちょ「!! ハルナさん!あなたが盗んだんですか!?」
カバンから出てきた物は3足の靴。間違いなく、ゆえ、のどか、ハルナのものだった。
ハルナ「え、いや・・・、あ、ち、違うって!大体、私がこの二人の靴盗んで何になる・・・」
桜子「あー!もうホントにムカツク!みんなにこれだけ迷惑かけてまだ言い逃れる気だよ~。」
円「てゆーか普通に窃盗罪でしょ。これ。」
美砂「友達の靴盗むなんて最悪。あんな人にはなりたくないね・・・」
3人はハルナがしゃべっている途中で、わざとらしくハルナを罵った。
いいんちょ「ちょっとあなた方!そんな大声でそこまで言うことはないでしょう!?」
桜子「だって~」
いいんちょ「だってじゃありません!もうすぐチャイムがなりますから、グラウンドに行きなさい!」
チア「「「は~い」」」
いいんちょ「・・・とにかく、この件はあとで先生に報告しておきます。」
ハルナ「いいんちょ信じてよ。本当に私じゃないんだって。」
いいんちょ「私も、ハルナさんがやったとは思いたくありません。とりあえず今日の件は「犯人はわからなかった」と先生に言っておきます。」
ハルナ「・・・うん。サンキューいいんちょ・・・。」



一方、場面は変わって、一階女子トイレ。

円「ねぇ、どう思う?」
桜子「ゆえはダメだね。勉強できないくせに、意外と頭がいいっぽいよ。口喧嘩ならまず勝てないと思う。」
美砂「やっぱ宮崎が良いわよ。何やっても黙ってそうじゃない?」
桜子「いや、あいつもダメ。あれは案外、いじめをうけたらすぐに先生に言うタイプだよ。」
円「そう?私もあいつは、何やっても黙ってるタイプだと思うけど・・・」
桜子「いいや、絶対違うよ。あいつは、なんていうか・・・勇気を出して言いたいことが言える人?・・・って感じがする。」
美砂「そう?まぁ、桜子の予想は当たることが多いから、宮崎もやめたほうがいいかもね。」
桜子「うん。だからさ、ハルナがいいよ。ハルナにしようよ!」
円「ってゆーか、あいつ何か変じゃなかった?顔の表情とか、言動とか。」
美砂「うん。あいつは何か・・・大きなトラウマを抱えている気がするわね・・・。」
そう言って彼女達は、1-A教室へ戻っていった。体育の授業には出るつもりは全く無かった。


――――次回、ついに彼女達が本格的に動き出す!?